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random

説明

R = random(name,A) は、name と分布パラメーター A によって指定された 1 パラメーターの分布族から派生する乱数を返します。

R = random(name,A,B) は、name と分布パラメーター A および B によって指定された 2 パラメーターの分布族から派生する乱数を返します。

R = random(name,A,B,C) は、name と分布パラメーター AB および C によって指定された 3 パラメーターの分布族から派生する乱数を返します。

R = random(name,A,B,C,D) は、name と分布パラメーター ABC および D によって指定された 4 パラメーターの分布族から派生する乱数を返します。

R = random(pd) は、確率分布オブジェクト pd から派生する乱数を返します。

R = random(___,sz1,...,szN) は、前の構文のいずれかの入力引数を使用して、指定された確率分布から乱数の配列を生成します。ここで、sz1,...,szN は各次元のサイズを示します。

R = random(___,sz) は、前の構文のいずれかの入力引数を使用して、指定された確率分布から乱数の配列を生成します。ここで、ベクトル szsize(r) を指定します。

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平均 μ が 1、標準偏差 σ が 5 に等しい正規分布から 1 つの乱数を生成します。分布名 'Normal' と分布パラメーターを指定します。

rng('default') % For reproducibility
mu = 1;
sigma = 5;
r = random('Normal',mu,sigma)
r = 3.6883

正規分布オブジェクトを作成し、そのオブジェクトを使用して 1 つの乱数を生成します。

平均 μ が 1、標準偏差 σ が 5 に等しい正規分布オブジェクトを作成します。

mu = 1;
sigma = 5;
pd = makedist('Normal','mu',mu,'sigma',sigma);

分布から 1 つの乱数を生成します。

rng('default') % For reproducibility
r = random(pd)
r = 3.6883

乱数発生器の現在の状態を保存します。次に、レート パラメーター 5 をもつポアソン分布から乱数を生成します。

s = rng;
r = random('Poisson',5)
r = 5

乱数発生器の状態を s に戻してから、新しい乱数を作成します。値は前と同じです。

rng(s);
r1 = random('Poisson',5)
r1 = 5

既存の配列と同じサイズをもつ、乱数の行列を作成します。形状パラメーター 2 および 0、スケール パラメーター 1、位置パラメーター 0 をもつ安定分布を使用します。

A = [3 2; -2 1];
sz = size(A);
R = random('Stable',2,0,1,0,sz)
R = 2×2

    0.7604   -3.1945
    2.5935    1.2193

上記の 2 行のコードを結合して 1 行にすることができます。

R = random('Stable',2,0,1,0,size(A))
R = 2×2

    0.4508   -0.6132
   -1.8494    0.4845

既定のパラメーター値を使用してワイブル確率分布オブジェクトを作成します。

pd = makedist('Weibull')
pd = 
  WeibullDistribution

  Weibull distribution
    A = 1
    B = 1

この分布から乱数を生成します。

rng('default')  % For reproducibility
r = random(pd,10000,1);

100 個のビンを使用して、ワイブル分布を当てはめたヒストグラムを作成します。

histfit(r,100,'weibull')

Figure contains an axes object. The axes object contains 2 objects of type bar, line.

標準正規確率分布オブジェクトを作成します。

pd = makedist('Normal')
pd = 
  NormalDistribution

  Normal distribution
       mu = 0
    sigma = 1

分布から乱数の 2 x 3 x 2 の配列を生成します。

r = random(pd,[2,3,2])
r = 
r(:,:,1) =

    0.5377   -2.2588    0.3188
    1.8339    0.8622   -1.3077


r(:,:,2) =

   -0.4336    3.5784   -1.3499
    0.3426    2.7694    3.0349

入力引数

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確率分布名。次の表のいずれかの確率分布名を指定します。

name分布入力パラメーター A入力パラメーター B入力パラメーター C入力パラメーター D
'Beta'ベータ分布1 番目の形状パラメーター a2 番目の形状パラメーター b
'Binomial'二項分布試行回数 n各試行の成功確率 p
'BirnbaumSaunders'バーンバウム・サンダース分布スケール パラメーター β形状パラメーター γ
'Burr'ブール型 XII 分布スケール パラメーター α1 番目の形状パラメーター c2 番目の形状パラメーター k
'Chisquare' または 'chi2'カイ二乗分布自由度 ν
'Exponential'指数分布平均値 μ
'Extreme Value' または 'ev'極値分布位置パラメーター μスケール パラメーター σ
'F'F 分布分子の自由度 ν1分母の自由度 ν2
'Gamma'ガンマ分布形状パラメーター aスケール パラメーター b
'Generalized Extreme Value' または 'gev'一般化極値分布形状パラメーター kスケール パラメーター σ位置パラメーター μ
'Generalized Pareto' または 'gp'一般化パレート分布裾の指数 (形状) パラメーター kスケール パラメーター σしきい値 (位置) パラメーター μ
'Geometric'幾何分布確率パラメーター p
'Half Normal' または 'hn'半正規分布位置パラメーター μスケール パラメーター σ
'Hypergeometric' または 'hyge'超幾何分布母集団のサイズ m母集団内で対象となる特徴をもつ項目の個数 k抽出した標本の個数 n
'InverseGaussian'逆ガウス分布スケール パラメーター μ形状パラメーター λ
'Logistic'ロジスティック分布平均値 μスケール パラメーター σ
'LogLogistic'対数ロジスティック分布対数値の平均 μ対数値のスケール パラメーター σ
'LogNormal'対数正規分布対数値の平均 μ対数値の標準偏差 σ
'Pearson'Pearson Distribution平均値 μ 標準偏差 σ歪度 γ尖度 κ
'Nakagami'仲上分布形状パラメーター μスケール パラメーター ω
'Negative Binomial' または 'nbin'負の二項分布成功回数 r1 回の試行における成功確率 p
'Noncentral F' または 'ncf'非心 F 分布分子の自由度 ν1分母の自由度 ν2非心度パラメーター δ
'Noncentral t' または 'nct'非心 t 分布自由度 ν非心度パラメーター δ
'Noncentral Chi-square' または 'ncx2'非心カイ二乗分布自由度 ν非心度パラメーター δ
'Normal'正規分布平均値 μ 標準偏差 σ
'Poisson'ポアソン分布平均値 λ
'Rayleigh'レイリー分布スケール パラメーター b
'Rician'ライス分布非心度パラメーター sスケール パラメーター σ
'Stable'安定分布1 番目の形状パラメーター α2 番目の形状パラメーター βスケール パラメーター γ位置パラメーター δ
'T'スチューデントの t 分布自由度 ν
'tLocationScale't 位置-スケール分布位置パラメーター μスケール パラメーター σ形状パラメーター ν
'Uniform'一様分布 (連続)下限端点 (最小) a上限端点 (最大) b
'Discrete Uniform' または 'unid'一様分布 (離散)最大観測可能値 n
'Weibull' または 'wbl'ワイブル分布スケール パラメーター a形状パラメーター b

例: 'Normal'

1 番目の確率分布パラメーター。スカラー値またはスカラー値の配列を指定します。

入力引数 ABC および D の 1 つ以上が配列である場合、配列のサイズは同じでなければなりません。この場合、random は配列入力と同じサイズの定数配列に各スカラー入力を拡張します。各分布の ABC および D の定義については、name を参照してください。

データ型: single | double

2 番目の確率分布パラメーター。スカラー値またはスカラー値の配列を指定します。

入力引数 ABC および D の 1 つ以上が配列である場合、配列のサイズは同じでなければなりません。この場合、random は配列入力と同じサイズの定数配列に各スカラー入力を拡張します。各分布の ABC および D の定義については、name を参照してください。

データ型: single | double

3 番目の確率分布パラメーター。スカラー値またはスカラー値の配列を指定します。

入力引数 ABC および D の 1 つ以上が配列である場合、配列のサイズは同じでなければなりません。この場合、random は配列入力と同じサイズの定数配列に各スカラー入力を拡張します。各分布の ABC および D の定義については、name を参照してください。

データ型: single | double

4 番目の確率分布パラメーター。スカラー値またはスカラー値の配列を指定します。

入力引数 ABC および D の 1 つ以上が配列である場合、配列のサイズは同じでなければなりません。この場合、random は配列入力と同じサイズの定数配列に各スカラー入力を拡張します。各分布の ABC および D の定義については、name を参照してください。

データ型: single | double

確率分布。次の表のいずれかの確率分布オブジェクトを指定します。

分布オブジェクト確率分布オブジェクトを作成するための関数またはアプリ
BetaDistributionmakedistfitdist分布フィッター
BinomialDistributionmakedistfitdist分布フィッター
BirnbaumSaundersDistributionmakedistfitdist分布フィッター
BurrDistributionmakedistfitdist分布フィッター
ExponentialDistributionmakedistfitdist分布フィッター
ExtremeValueDistributionmakedistfitdist分布フィッター
GammaDistributionmakedistfitdist分布フィッター
GeneralizedExtremeValueDistributionmakedistfitdist分布フィッター
GeneralizedParetoDistributionmakedistfitdist分布フィッター
HalfNormalDistributionmakedistfitdist分布フィッター
InverseGaussianDistributionmakedistfitdist分布フィッター
KernelDistributionfitdist分布フィッター
LogisticDistributionmakedistfitdist分布フィッター
LoglogisticDistributionmakedistfitdist分布フィッター
LognormalDistributionmakedistfitdist分布フィッター
LoguniformDistributionmakedist
MultinomialDistributionmakedist
NakagamiDistributionmakedistfitdist分布フィッター
NegativeBinomialDistributionmakedistfitdist分布フィッター
NormalDistributionmakedistfitdist分布フィッター
裾が一般化パレート分布になっている区分的分布paretotails
PiecewiseLinearDistributionmakedist
PoissonDistributionmakedistfitdist分布フィッター
RayleighDistributionmakedistfitdist分布フィッター
RicianDistributionmakedistfitdist分布フィッター
StableDistributionmakedistfitdist分布フィッター
tLocationScaleDistributionmakedistfitdist分布フィッター
TriangularDistributionmakedist
UniformDistributionmakedist
WeibullDistributionmakedistfitdist分布フィッター

各次元のサイズ。整数値として指定します。たとえば、5,3,2 を指定すると、指定した確率分布から 5 x 3 x 2 の乱数の配列が生成されます。

入力引数 ABCD の 1 つ以上が配列である場合は、必要なスカラー拡張後の ABC および D の共通次元に一致する次元 sz1,...,szN を指定しなければなりません。sz1,...,szN の既定値は共通次元です。

  • 単一の値 sz1 を指定した場合、R はサイズ sz1sz1 列の正方行列になります。

  • いずれかの次元のサイズが 0 または負である場合、R は空の配列になります。

  • 2 次元を超える場合、random はサイズ 1 の後続次元を無視します。たとえば、3,1,1,1 を指定すると、3 行 1 列の乱数のベクトルが生成されます。

例: 5,3,2

データ型: single | double

各次元のサイズ。整数の行ベクトルとして指定します。たとえば、[5 3 2] を指定すると、指定した確率分布から 5 x 3 x 2 の乱数の配列が生成されます。

入力引数 ABCD の 1 つ以上が配列である場合は、必要なスカラー拡張後の ABC および D の共通次元に一致する次元 sz を指定しなければなりません。sz の既定値は共通次元です。

  • 単一の値 [sz1] を指定した場合、R はサイズ sz1sz1 列の正方行列になります。

  • いずれかの次元のサイズが 0 または負である場合、R は空の配列になります。

  • 2 次元を超える場合、random はサイズ 1 の後続次元を無視します。たとえば、[3 1 1 1] を指定すると、3 行 1 列の乱数のベクトルが生成されます。

例: [5 3 2]

データ型: single | double

出力引数

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指定した確率分布から生成された乱数。スカラー値、または sz1,...,szNsz のいずれかで指定された次元をもつスカラー値の配列として返されます。

分布パラメーター ABC または D を指定した場合、R の各要素は、ABC および D 内の対応する要素によって指定された分布から生成された乱数です。

代替機能

  • random は、名前 name によって指定された分布、または確率分布オブジェクト pd のいずれも受け入れる汎用関数です。正規分布の場合は randnnormrnd、二項分布の場合は binornd など、分布特有の関数を使用する方が高速です。分布特有の関数の一覧については、サポートされている分布を参照してください。

  • 乱数を対話的に生成するには、乱数発生用ユーザー インターフェイス randtool を使用します。

拡張機能

バージョン履歴

R2006a より前に導入

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