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GeneralizedExtremeValueDistribution

一般化極値確率分布オブジェクト

説明

GeneralizedExtremeValueDistribution オブジェクトは、一般化極値確率分布のパラメーター、モデルの説明および標本データから構成されます。

一般化極値分布は、測定値や観測値を表す互いに独立で同一の分布に従う乱数の大きな集合における最小値あるいは最大値をモデル化するために使用されることが多くあります。一般化極値分布は、より簡単な 3 つの分布を 1 つの形にまとめます。この場合、これらのより簡単な 3 つの分布すべてを含む可能な形状を連続的にとることができます。

3 つの分布タイプは、基準となる分布の異なるクラスから派生したブロック最大の極限分布に該当します。

  • タイプ 1 — 両裾が指数減衰する分布 (正規分布など)

  • タイプ 2 — 裾が多項式減衰する分布 (スチューデント t 分布など)

  • タイプ 3 — 裾が有限の分布 (ベータ分布など)

一般化極値分布は、次のパラメーターを使用します。

パラメーター説明サポート
k形状パラメーターk
sigmaスケール パラメーターσ0
mu位置パラメーターμ

作成

GeneralizedExtremeValueDistribution 確率分布オブジェクトを作成するには、いくつかの方法があります。

  • makedist を使用して指定したパラメーター値により分布を作成する。

  • fitdist を使用して分布をデータに当てはめる。

  • 分布フィッター アプリを使用して対話的に分布をデータに当てはめる。

プロパティ

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分布パラメーター

一般化極値分布の形状パラメーター。スカラー値を指定します。

データ型: single | double

一般化極値分布のスケール パラメーター。非負のスカラー値を指定します。

データ型: single | double

一般化極値分布の位置パラメーター。スカラー値を指定します。

データ型: single | double

分布特性

この プロパティ は読み取り専用です。

分布の打ち切りについての論理フラグ。論理値を指定します。IsTruncated0 である場合、分布は打ち切られません。IsTruncated1 である場合、分布は打ち切られます。

データ型: logical

この プロパティ は読み取り専用です。

確率分布のパラメーターの個数。正の整数値を指定します。

データ型: double

この プロパティ は読み取り専用です。

パラメーター推定値の共分散行列。p 行 p 列の行列を指定します。p は分布のパラメーターの個数です。(i,j) 要素は、i 番目のパラメーターの推定値と j 番目のパラメーターの推定値間の共分散です。(i,i) 要素は、i 番目のパラメーターの推定分散です。パラメーター i が固定値であり、データに分布を当てはめて推定した値ではない場合、共分散行列の要素 (i,i) は 0 になります。

データ型: double

この プロパティ は読み取り専用です。

固定パラメーターの論理フラグ。論理値の配列を指定します。0 の場合、配列 ParameterNames の対応するパラメーターは固定されません。1 の場合、配列 ParameterNames の対応するパラメーターは固定されます。

データ型: logical

この プロパティ は読み取り専用です。

分布パラメーター値。スカラー値のベクトルを指定します。

データ型: single | double

この プロパティ は読み取り専用です。

確率分布の打ち切り区間。打ち切りの上限と下限を含むスカラー値のベクトルを指定します。

データ型: single | double

その他のオブジェクト プロパティ

この プロパティ は読み取り専用です。

確率分布名。文字ベクトルを指定します。

データ型: char

この プロパティ は読み取り専用です。

分布の当てはめに使用するデータ。以下を含む構造体を指定します。

  • data:分布の当てはめに使用するデータ ベクトル

  • cens:打ち切りベクトル、ない場合は空

  • freq:度数ベクトル、ない場合は空

データ型: struct

この プロパティ は読み取り専用です。

分布パラメーターの説明。文字ベクトルの cell 配列を指定します。各セルに、1 つの分布パラメーターの簡単な説明が含まれます。

データ型: char

この プロパティ は読み取り専用です。

分布パラメーター名。文字ベクトルの cell 配列を指定します。

データ型: char

オブジェクト関数

cdf累積分布関数
gatherGPU からの Statistics and Machine Learning Toolbox オブジェクトのプロパティの収集
icdf逆累積分布関数
iqr確率分布の四分位数間範囲
mean確率分布の平均
median確率分布の中央値
negloglik確率分布の負の対数尤度
paramci確率分布パラメーターの信頼区間
pdf確率密度関数
plot確率分布オブジェクトのプロット
proflik確率分布のプロファイル尤度関数
random乱数
std確率分布の標準偏差
truncate確率分布オブジェクトの打ち切り
var確率分布の分散

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既定のパラメーター値を使用して一般化極値分布オブジェクトを作成します。

pd = makedist('GeneralizedExtremeValue')
pd = 
  GeneralizedExtremeValueDistribution

  Generalized Extreme Value distribution
        k = 0
    sigma = 1
       mu = 0

パラメーターの値を指定して一般化極値分布オブジェクトを作成します。

pd = makedist('GeneralizedExtremeValue','k',0,'sigma',2,'mu',1)
pd = 
  GeneralizedExtremeValueDistribution

  Generalized Extreme Value distribution
        k = 0
    sigma = 2
       mu = 1

分布の平均値を計算します。

m = mean(pd)
m = 2.1544

拡張機能

バージョン履歴

R2013a で導入