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StableDistribution

安定確率分布オブジェクト

説明

StableDistribution は、安定確率分布のパラメーター、モデルの説明、標本データで構成されるオブジェクトです。

安定分布では次のパラメーターを使用します。

パラメーター説明サポート
alpha最初の形状パラメーター0 < α ≤ 2
beta2 番目の形状パラメーター-1 ≤ β ≤ 1
gamスケール パラメーター0 < γ < ∞
delta位置パラメーター-∞ < δ < ∞

作成

StableDistribution 確率分布オブジェクトを作成するには、いくつかの方法があります。

  • makedist を使用して指定したパラメーター値により分布を作成する。

  • fitdist を使用して分布をデータに当てはめる。

  • 分布フィッター アプリを使用して対話的に分布をデータに当てはめる。

プロパティ

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分布パラメーター

安定分布の 1 番目の形状パラメーター。(0,2] の範囲にあるスカラー値を指定します。

データ型: single | double

安定分布の 2 番目の形状パラメーター。[-1,1] の範囲にあるスカラー値を指定します。

データ型: single | double

安定分布のスケール パラメーター。(0,∞) の範囲にあるスカラー値を指定します。

データ型: single | double

安定分布の位置パラメーター。スカラー値を指定します。

データ型: single | double

分布特性

この プロパティ は読み取り専用です。

分布の打ち切りについての論理フラグ。論理値を指定します。IsTruncated0 である場合、分布は打ち切られません。IsTruncated1 である場合、分布は打ち切られます。

データ型: logical

この プロパティ は読み取り専用です。

確率分布のパラメーターの個数。正の整数値を指定します。

データ型: double

この プロパティ は読み取り専用です。

パラメーター推定値の共分散行列。pp 列の行列を指定します。p は分布のパラメーターの個数です。(i,j) 要素は、i 番目のパラメーターの推定値と j 番目のパラメーターの推定値間の共分散です。(i,i) 要素は、i 番目のパラメーターの推定分散です。パラメーター i が固定値であり、データに分布を当てはめて推定した値ではない場合、共分散行列の要素 (i,i) は 0 になります。

データ型: double

この プロパティ は読み取り専用です。

固定パラメーターの論理フラグ。論理値の配列を指定します。0 の場合、配列 ParameterNames の対応するパラメーターは固定されません。1 の場合、配列 ParameterNames の対応するパラメーターは固定されます。

データ型: logical

この プロパティ は読み取り専用です。

分布パラメーター値。スカラー値のベクトルを指定します。

データ型: single | double

この プロパティ は読み取り専用です。

確率分布の打ち切り区間。打ち切りの上限と下限を含むスカラー値のベクトルを指定します。

データ型: single | double

その他のオブジェクト プロパティ

この プロパティ は読み取り専用です。

確率分布名。文字ベクトルを指定します。

データ型: char

この プロパティ は読み取り専用です。

分布の当てはめに使用するデータ。以下を含む構造体を指定します。

  • data:分布の当てはめに使用するデータ ベクトル

  • cens:打ち切りベクトル、ない場合は空

  • freq:度数ベクトル、ない場合は空

データ型: struct

この プロパティ は読み取り専用です。

分布パラメーターの説明。文字ベクトルの cell 配列を指定します。各セルに、1 つの分布パラメーターの簡単な説明が含まれます。

データ型: char

この プロパティ は読み取り専用です。

分布パラメーター名。文字ベクトルの cell 配列を指定します。

データ型: char

オブジェクト関数

cdf累積分布関数
icdf逆累積分布関数
iqr確率分布の四分位数間範囲
mean確率分布の平均
median確率分布の中央値
negloglik確率分布の負の対数尤度
paramci確率分布パラメーターの信頼区間
pdf確率密度関数
plot確率分布オブジェクトのプロット
proflik確率分布のプロファイル尤度関数
random乱数
std確率分布の標準偏差
truncate確率分布オブジェクトの打ち切り
var確率分布の分散

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既定のパラメーター値を使用して安定分布オブジェクトを作成します。

pd = makedist('Stable')
pd = 
  StableDistribution

  Stable distribution
    alpha = 2
     beta = 0
      gam = 1
    delta = 0

パラメーター値 alpha = 0.5beta = 0gam = 1 および delta = 0 を指定して安定分布オブジェクトを作成します。

pd = makedist('Stable','alpha',0.5,'beta',0,'gam',1,'delta',0);

分布の平均を計算します。

m = mean(pd)
m = 
NaN

alpha の値が 1 以下の場合、安定分布の平均は定義されません。

バージョン履歴

R2016a で導入