System
object™ クラスおよびプロパティに属性を適用できます。属性の詳細については、クラスの属性またはプロパティの属性を参照してください。
クラス属性次の表に、MATLAB System
object クラスに適用できる属性を示します。
属性名 | 説明 |
StrictDefaults | 仕様変更の変更を制限するメソッドの既定値をコントロールします。 isInputSizeMutableImpl
isInputComplexityMutableImpl
isInputDataTypeMutableImpl
isTunablePropertyDataTypeMutableImpl
isDiscreteStateDataTypeMutableImpl
既定では、これらのメソッドは true を返します。このクラス属性を追加すると、これらのメソッドは既定で false を返します。これらのメソッドが false を返すようにすることで、指定された入力の特性、調整可能なプロパティ、離散状態が変更できなくなります。これらのメソッドはいつでも個別に実装できます。カスタマイズされたメソッドは StrictDefaults 属性より優先されます。 Simulink® で使用される System object については、この属性は入力サイズの変更のみを制限します。Simulink は既に、調整可能なプロパティ、入力および状態について、実数/複素数およびデータ型を制限しているためです。 |
クラス属性値はクラス名の前にかっこで囲んで指定します。たとえば次のようにします。
classdef (StrictDefaults) MySystemObject < matlab.System
プロパティの属性次の属性をカスタム System
object の任意のプロパティに適用できます。
Nontunable | Nontunable を使用すると、オブジェクト使用中のプロパティ値の変更が防止されます。既定の設定では、すべてのプロパティは調整可能です。Nontunable 属性は、変更すると副次的影響が出るプロパティをロックするのに便利です。またこの属性は、処理中に一定であると仮定されているプロパティ値をロックするのにも便利です。入力端子や出力端子の数に影響を及ぼすプロパティは、常に Nontunable に指定します。 |
DiscreteState | DiscreteState を使用すると、getDiscreteState メソッドを使用したときに状態値が表示されるようにプロパティがマークされます。 |