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データ型の変換

数値配列、string と文字配列、日付と時刻、cell 配列、構造体、または table の間での変換

MATLAB® には、異なるコンテキストで使用するために、1 つのデータ型から別のデータ型に値を変換する多くの関数が用意されています。たとえば、数値をテキストに変換して、それらをプロット ラベルやファイル名に追加することができます。数値は、16 進数値または 2 進数値で表すことができます。MATLAB には、数値配列、string と文字配列、categoricaldatetime、および duration 配列の間で変換できる関数が用意されています。また、cell 配列、構造体、table、timetable といった、データをコンテナーにグループ化するデータ型で相互に変換できます。このような場合、データ値は変更されませんが、異なるタイプのコンテナーに保存されアクセスされます。

関数

すべて展開する

数値のテキストへの変換

stringstring 配列
char文字配列
cellstr文字ベクトルの cell 配列に変換
int2str整数を文字に変換
mat2str行列を文字に変換
num2str数値を文字配列に変換

テキストの数値への変換

str2double文字列の倍精度値への変換
str2num文字配列または string の数値配列への変換
native2unicode数値バイトの Unicode 文字表現への変換
unicode2nativeUnicode 文字表現の数値バイトへの変換
base2dec基数 n 整数のテキスト表現を double 値に変換します。
bin2decバイナリ整数値のテキスト表現を double 値に変換
dec2base10 進数整数をその n 進数表現に変換
dec2bin10 進数整数から 2 進数表現への変換
dec2hex10 進数整数から 16 進数表現への変換
hex2dec16 進数整数のテキスト表現を double 値に変換
hex2numIEEE の 16 進数形式の倍精度数への変換
num2hex単精度数値と倍精度数値の IEEE 16 進数形式への変換

値の日付と時刻への変換

datetime時点を表す配列
duration固定長の単位で表す時間の長さ
matlab.datetime.compatibility.convertDatenumConvert inputs to datetime values in a backward-compatible way (R2022a 以降)

日付と時刻のテキストへの変換

stringstring 配列
char文字配列
cellstr文字ベクトルの cell 配列に変換

categorical 配列

categoricalカテゴリに割り当てられた値を含む配列

table

table2arrayテーブルの同種配列への変換
table2cellテーブルの cell 配列への変換
table2structテーブルの構造体配列への変換
array2table同種配列のテーブルへの変換
cell2tablecell 配列のテーブルへの変換
struct2table構造体配列のテーブルへの変換

timetable

array2timetable同種配列の timetable への変換
table2timetabletable の timetable への変換
timetable2tabletimetable の table への変換
cell2matcell 配列を、基となるデータ型の通常の配列に変換します。
cell2structcell 配列を構造体配列に変換
mat2cell配列の、cell 内にサブ配列を含む cell 配列への変換
num2cell一定サイズのセルをもつ cell 配列への変換
struct2cell構造体を cell 配列に変換

トピック

  • テキストの数値への変換

    テキストを数値の配列に変換。テキストは、浮動小数点値、日付と時刻、16 進数と 2 進数を表すことができます。テキストが日付と時刻を表す場合は、テキストを datetime 値または duration 値に変換できます。

  • 数値のテキストへの変換

    数値をテキストに変換。テキストは、浮動小数点値 (指数表記の有無を問わず)、16 進数または 2 進数を表すことができます。プロットのラベルまたはタイトルなどのテキストに数値を追加するには、以下の変換を使用します。

  • Unicode と ASCII の値

    MATLAB は、すべての文字を Unicode 文字として保存します。string と文字ベクトルはいずれも同じエンコードを使用します。文字をその Unicode コード値に、また数値を文字に変換することができます。

  • 16 進数値と 2 進数値

    16 進数値と 2 進数値をリテラルまたはテキストのいずれかとして指定。16 進数リテラルと 2 進数リテラルは整数として保存されます。16 進数値と 2 進数値を表すテキストから数値への変換、および数値からテキスト表現への変換が可能です。

  • テキストと datetime 値または duration 値の間の変換

    datetimeduration のデータ型は、日付と時刻を扱う際に推奨されるデータ型です。関数 string を使用するとこれらのデータ型をテキストに変換でき、関数 datetime と関数 duration を使用するとテキストをこれらのデータ型に変換できます。日付と時刻を表すテキストをスプレッドシートやテキスト ファイルから読み取った場合は、テキストを datetime 配列または duration 配列に自動的に変換できます。

  • table 変数内のテキストの categorical への変換

    この例では、テーブル内の変数を文字ベクトルの cell 配列から categorical 配列に変換する方法を説明します。

  • 異なるクラスの有効な組み合わせ

    行列に異なるクラスの要素を含める場合、結果の行列ですべての要素が同じタイプになるように、MATLAB で一部の要素が変換されます。データ型の変換は、クラスに対してあらかじめ設定された優先順位に基づき行われます。