モデル参照
モデルを別のモデルでブロックとして再利用
"モデル参照" は、Model ブロックを使用する別のモデルへの参照です。これらの参照は、モデルの階層構造を作成します。各参照モデルには、その入力と出力のプロパティを指定する定義済みのインターフェイスがあります。定義済みのインターフェイスにより、参照モデルの動作がモデルの階層構造のコンテキストから独立します。モデル参照は、コードの再利用、単体テスト、並列ビルド、大きなコンポーネントに最適です。また、ファイル競合とマージの問題も削減できます。
参照モデルがモデル化要件を満たすかどうかを判断するには、コンポーネントベースのモデル化のガイドラインを参照してください。
モデル参照階層のコード生成の詳細については、参照モデル (Simulink Coder)を参照してください。
保護モデルを作成するには、モデルの保護 (Simulink Coder)を参照してください。
モデル参照階層の SIL/PIL テストを実行する場合は、SIL シミュレーションおよび PIL シミュレーション (Embedded Coder)を参照してください。
ブロック
Model | モデル階層の作成のための別のモデルの参照 |
Variant Model | Template subsystem containing Subsystem blocks as variant choices |
関数
モデル設定
ツール
モデル参照変換アドバイザー | サブシステムから参照モデルへの変換 |
[参照ファイル] ペイン | 参照サブシステムとモデルを表示、保存、閉じる (R2020b 以降) |
トピック
モデルを参照するタイミングの決定
- コンポーネントベースのモデル化のガイドライン
大規模モデルおよびマルチユーザー開発チームのためのコンポーネント化について考える。 - モデル参照の基礎
モデルを別のモデルで参照するかどうかを決める。 - モデル参照の要件と制限
モデル参照には、再利用性、シミュレーション モード、マスキング、デバッグなどの機能に関連する要件と制限がある。
モデル参照の作成
- 既存のモデルの参照
別のモデルにモデルを含める。 - サードパーティからの保護モデルの参照
サードパーティから受け取った保護モデルを使用します。 - サブシステムから参照モデルへの変換
変換するサブシステムを準備し、サブシステムをモデルに変換して、変換前後のシミュレーション結果を比較する。 - モデル参照インターフェイスの定義
参照モデルの端子は、モデル参照の端子に対応します。モデル境界に交差する信号は、特定の要件を満たさなければなりません。 - モデルの階層構造の検査
モデルの階層構造のコンテンツ、構造、モデルのバージョン、ログ記録された信号を調べる。
モデル参照の設定
- モデル階層のコンフィギュレーション パラメーターの設定
コンフィギュレーション パラメーターの値は、最上位モデルと参照モデルで異なる値にすることができます。コンフィギュレーション パラメーターの値には、モデル参照で使用する場合に特別な要件や動作が適用されるものもあります。 - 参照モデルの条件付き実行
条件付き実行サブシステムと同様に、参照モデルを条件付きで実行する。 - 参照モデルのサンプル時間
参照モデルは参照元のモデルからサンプル時間を継承できます。 - 再利用可能な参照モデルのインスタンスのパラメーター化
再利用可能なコンポーネントを参照モデルとしてモデル化する場合、ブロック パラメーターに違う値を使用するようにコンポーネントの各インスタンスを設定するために、モデル引数を作成する。 - 参照モデルのプログラムによるパラメーター化
この例では、同じブロック パラメーターに違う値を使用するように参照モデルの複数のインスタンスをプログラムで設定する方法について説明します。 - 複数のモデル引数を単一の構造体にグループ化
この例では、構造体を使用することで、同じブロック パラメーターに違う値を使用するように参照モデルの複数のインスタンスをプログラムで設定する方法について説明します。 - インスタンス固有のデータをプログラムでルックアップ テーブルに設定する
Simulink.LookupTable
オブジェクトを使用して ASAP2 または AUTOSAR のコード生成 (STD_AXIS や CURVE など) 用のルックアップ テーブル データを保存および設定する場合、そのオブジェクトをモデルの引数として設定できます。
モデルの階層構造のシミュレーション
- モデルの階層構造内のシミュレーション モードの選択
モデルの階層構造内のモデルのシミュレーション モードを選択します。 - 参照モデルに対するシミュレーション ターゲットの管理
シミュレーション ターゲット、別名 SIM ターゲットは、アクセラレータ モードで実行される参照モデルを実装する MEX ファイルです。 - シミュレーションを高速化するための Simulink キャッシュ ファイルの共有
Simulink キャッシュ ファイルを使用して、初回ビルドのコストを回避できるよう、ビルド アーティファクトを共有します。 - Override Model Reference Simulation Modes
When a top model simulates in normal mode, you can override the simulation mode used for model references without dirtying their parent models. - 並列ビルドを使用した参照モデルの更新時間の短縮
並列ビルドを使用して大きなモデル参照階層に対するブロック線図の更新時間を短縮します。 - 条件付き実行参照モデルのシミュレーション
条件付き実行参照モデルのスタンドアロン シミュレーションを実行します。 - ノーマル モードでの複数の参照モデル インスタンスのシミュレーション
参照モデルの複数のインスタンスを含むモデルのシミュレーションを実行します。
関連情報
- コンポーネントベースのモデル化
- 共同モデリング
- バリアント システム
- 参照モデル (Simulink Coder)
- モデルの保護 (Simulink Coder)