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slxcunpack

Simulink キャッシュ ファイルからシミュレーション ターゲットとコード生成ターゲットをアンパックする

説明

fileinfo = slxcunpack(filename) は、現在のプラットフォーム、MATLAB® リリース、およびコンパイラ (該当する場合) に対して filename で指定された Simulink® キャッシュ ファイルから、シミュレーション アーティファクトとコード生成アーティファクトをアンパックします。コード生成アーティファクトは現在のシステム ターゲット ファイルとフォルダー構成に適用しなければなりません。

この関数を使用する場合は、以下の制限事項を考慮します。

  • モデル コールバック、モデルの更新、シミュレーション、またはコード生成中にこの関数を使用しないでください。この関数は Simulink キャッシュ ファイルに関連付けられたモデルを読み込みます。

  • parforparfeval などの非同期関数の一部としてこの関数を使用しないでください。

  • Simulink キャッシュ ファイルの内容は無効になっている可能性があります。シミュレーションとコード生成はディスクおよび Simulink キャッシュ ファイル内でアーティファクトを更新できます。

fileinfo = slxcunpack(filename,Name=Value) は、1 つ以上の名前と値の引数を使用してオプションを指定します。

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次の設定があるとします。

  • R2025a MATLAB リリース。

  • 64 ビット Windows® オペレーティング システム。

  • MinGW® コンパイラ。

  • grt.tlc システム ターゲット ファイル — 詳細については、システム ターゲット ファイル (Simulink Coder)を参照してください。

  • [モデル固有] コード生成フォルダー構造 — 詳細については、コード生成フォルダーの構造を参照してください。

さらに、次の 2 つの Simulink キャッシュ ファイルがあります。

  • CounterSystem.slxc はモデルの階層構造の最上位モデルに対する Simulink キャッシュ ファイルです。

  • CounterAlgorithm.slxc はモデルの階層構造の唯一の参照モデルに対する Simulink キャッシュ ファイルです。

Simulink キャッシュ ファイルからの設定に対応するシミュレーション アーティファクトとコード生成アーティファクトをアンパックするには、次のコマンドを入力します。

fileinfo = slxcunpack("CounterSystem.slxc")
fileinfo =

  5×5 table

          Model           Release     Platform                     Target                               Compiler           
    __________________    ________    ________    ________________________________________    _____________________________

    "CounterSystem"       "R2025a"    "win64"     "Rapid accelerator target"                  "MinGW64 Compiler (C) v8.1.0"
    "CounterSystem"       "R2025a"    "win64"     "Accelerator target"                        ""                           
    "CounterSystem"       "R2025a"    "win64"     "grt | Top model | Model specific"          "MinGW64 Compiler (C) v8.1.0"
    "CounterAlgorithm"    "R2025a"    "win64"     "Model reference simulation target"         "MinGW64 Compiler (C) v8.1.0"
    "CounterAlgorithm"    "R2025a"    "win64"     "grt | Model reference | Model specific"    "MinGW64 Compiler (C) v8.1.0"

返された table には、関数がシミュレーション キャッシュ フォルダーおよびコード生成フォルダーにアンパックするアーティファクトがリストされます。

次の設定があるとします。

  • R2025a MATLAB リリース

  • 64 ビット Windows オペレーティング システム

  • 64 ビット Windows オペレーティング システム用の MinGW コンパイラ

さらに、次の 2 つの Simulink キャッシュ ファイルがあります。

  • CounterSystem.slxc はモデルの階層構造の最上位モデルに対する Simulink キャッシュ ファイルです。

  • CounterAlgorithm.slxc はモデルの階層構造の唯一の参照モデルに対する Simulink キャッシュ ファイルです。

Simulink キャッシュ ファイルからの設定に対応するシミュレーション アーティファクトをアンパックし、ステータス メッセージを表示するには、次のコマンドを入力します。

fileinfo = slxcunpack("CounterSystem.slxc", Target="Simulation", ...
Verbose=true)
### Rapid accelerator target for 'CounterSystem': Unpacked.
### Accelerator target for 'CounterSystem': Unpacked.
### Model reference simulation target for 'CounterAlgorithm': Unpacked.

fileinfo =

  3×5 table

          Model           Release     Platform                  Target                             Compiler           
    __________________    ________    ________    ___________________________________    _____________________________

    "CounterSystem"       "R2025a"    "win64"     "Rapid accelerator target"             "MinGW64 Compiler (C) v8.1.0"
    "CounterSystem"       "R2025a"    "win64"     "Accelerator target"                   ""                           
    "CounterAlgorithm"    "R2025a"    "win64"     "Model reference simulation target"    "MinGW64 Compiler (C) v8.1.0"

返される table には、関数がシミュレーション キャッシュ フォルダーにアンパックするアーティファクトがリストされます。

入力引数

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.slxc 拡張子を含む、Simulink キャッシュ ファイルの名前。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。

Simulink キャッシュ ファイルは、既定の設定で現在の作業フィルダー (pwd) であるシミュレーション キャッシュ フォルダー内になければなりません。

データ型: char | string

名前と値の引数

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オプションの引数のペアを Name1=Value1,...,NameN=ValueN として指定します。ここで、Name は引数名で、Value は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後に指定しなければなりませんが、ペアの順序は重要ではありません。

例: slxcunpack("model.slxc", Target="Simulation")

アンパックするターゲットのタイプ。"All""Simulation"、または "CodeGeneration" として指定します。"All" の場合、関数はシミュレーション ターゲットとコード生成ターゲットの両方をアンパックします。

アンパックされたシミュレーション ターゲットは、アクセラレータ ターゲット、ラピッド アクセラレータ ターゲット、モデル参照シミュレーション ターゲットにすることができます。

データ型: char | string

参照モデル ターゲットをアンパックするオプション。true または false として指定します。true の場合、関数は参照モデルに対応する Simulink キャッシュ ファイルもアンパックします。

データ型: logical

ステータス メッセージを表示するオプション。true または false として指定します。

データ型: logical

出力引数

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アンパックされた Simulink キャッシュ ファイルの内容。MATLAB table として返されます。

バージョン履歴

R2020b で導入

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