システム ターゲット ファイル
ビルド プロセスのコード生成段階を制御するファイル
モデル コンフィギュレーション ペイン: [コード生成]
説明
[システム ターゲット ファイル] パラメーターは、ビルド プロセスのコード生成段階を制御するファイルを指定します。このファイルは次を行います。
ビルド プロセス中に使用する変数を定義する。
コードを生成する TLC プログラムへのメイン エントリ ポイントを提供する。
システム ターゲット ファイル ブラウザーで表示される情報を定義する。
特定のターゲット環境用のコード生成およびビルド プロセス情報を指定するモデル コンフィギュレーション パラメーターを定義する。
他のシステム ターゲット ファイルからパラメーター定義を継承するメカニズムを提供する。
設定
grt.tlc
(既定値) grt.tlc
コード生成で使用するシステム ターゲット ファイルを指定します。以下の方法でシステム ターゲット ファイルを指定できます。
システム ターゲット ファイル ブラウザーを使用する。[参照] をクリックすると、システム ターゲット ファイル、テンプレート makefile および make コマンドなど、事前設定済みのターゲット コンフィギュレーションを選択できます。
このフィールドにシステム ターゲット ファイルの名前を入力する。
ヒント
システム ターゲット ファイル ブラウザーには、MATLAB® パスで検出されたシステム ターゲット ファイルが一覧表示されます。一部のシステム ターゲット ファイルには追加のライセンス製品が必要です。
ert.tlc
などの ERT ベースのシステム ターゲット ファイルを使用してコードを生成するには、Embedded Coder® のライセンスが必要です。ERT ベースではないシステム ターゲット ファイルから ERT ベースのファイルに切り替えると、コンフィギュレーション パラメーター [既定のパラメーター動作] が既定で
[インライン]
に設定されます。ただし、後から [既定のパラメーター動作] の設定を変更できます。詳細については、既定のパラメーター動作を参照してください。ラピッド シミュレーション用のモデルを構成するには
rsim.tlc
を選択します。Simulink® Real-Time™ 用のモデルを構成するには
slrealtime.tlc
を選択します。
推奨設定
アプリケーション | 設定 |
---|---|
デバッグ | 影響なし |
トレーサビリティ | 影響なし |
効率性 | 影響なし |
安全対策 | 影響なし ERT ベース (Embedded Coder のライセンスが必要) |
プログラムでの使用
パラメーター: SystemTargetFile |
型: 文字ベクトル |
値: 有効なシステム ターゲット ファイル |
既定の設定: 'grt.tlc' |
バージョン履歴
R2006a で導入