保護モデルの機能
この例では、保護モデルを作成して、それをノーマル モード シミュレーション、アクセラレータ モード シミュレーション、およびコード生成で使用する方法を示します。
保護モデルを作成するには、Simulink® Coder™ をインストールしておかなければなりません。保護モデルの読み取り専用ビューを生成するには、Simulink® Report Generator™ をインストールしておかなければなりません。
モデル例を開く
IterativeCounter
プロジェクトを開くには、例を開きます。プロジェクトの起動時に CounterSystem
モデルが開きます。
ライン スタイルを更新するには、モデルを更新します。Simulink® ツールストリップの [モデル化] タブで [モデルの更新] をクリックします。ライン スタイルを使用してバスを視覚的に識別できます。
参照されるモデルの保護
Model ブロックは CounterAlgorithm
という名前のモデルを参照しています。参照モデルを保護するには、Model ブロックを選択します。次に、Simulink ツールストリップの [Model ブロック] タブで [保護] をクリックします。
[保護モデルの作成者] が開き、保護モデルのオプションが表示されます。
この例では、[サポートされる機能] で、[読み取り専用ビュー]、[シミュレーション]、および [コード生成] を選択します。サポートされる機能をパスワードで保護するために、アクションごとにパスワードを入力します。生成コードのコンパイル済みのバイナリとヘッダーのみを含めるために、[コンテンツ タイプ] を Binaries
に設定します。
指定されたオプションに従って保護モデルを生成するには、[作成] をクリックします。
既定では、保護モデルの CounterAlgorithm_protected.mlproj
という名前のプロジェクト アーカイブが指定の保存先フォルダーに生成されます。プロジェクト アーカイブには、保護モデル CounterAlgorithm.slxp
とその依存関係が簡単に共有できるようにパッケージ化されています。プロジェクト アーカイブには、たとえば、保護モデル用に分離された環境と、保護モデルによって使用される変数を定義するデータ ディクショナリを提供するハーネス モデルが含まれます。
プロジェクト アーカイブからプロジェクトを作成するには、プロジェクト アーカイブをダブルクリックします。保護モデルを使用するには、保護モデル プロジェクトを別のプロジェクトから参照できます。
保護モデルはノーマル モード シミュレーション、アクセラレータ モード シミュレーション、およびコード生成で使用できます。モデルの読み取り専用ビューを開くこともできます。元のモデル ファイルは不要です。
保護モデルは既にコンパイルされていて、シミュレーションとコード生成を高速化できます。
保護モデルの使用
Model ブロックが保護モデルを参照する場合、ブロックに盾のマーク が表示されます。
パスワードで保護された機能を有効にするには、盾のマークを右クリックし、[承認] を選択します。保護モデルの作成時に設定したパスワードを入力します。
パスワードの入力後、ノーマル モードまたはアクセラレータ モードのいずれかでモデルをシミュレートできます。最上位モデルのコードも生成できます。
保護モデルの読み取り専用ビューを開くには、Model ブロックをダブルクリックするか、盾のマークを右クリックして [Web ビューの表示] を選択します。
保護モデルのレポートを開くには、盾のマークを右クリックし、[レポートの表示] を選択します。
参考
ツール
- 保護モデルの作成者 (Simulink Coder)
関数
Simulink.ModelReference.protect
(Simulink Coder)
トピック
- コンテンツを隠すためのモデルの保護 (Simulink Coder)
- 保護モデルのパッケージ化と共有 (Simulink Coder)
- サードパーティからの保護モデルの参照