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Outport
サブシステムの出力端子または外部出力を作成
ライブラリ:
Simulink /
Commonly Used Blocks
Simulink /
Ports & Subsystems
Simulink /
Sinks
HDL Coder /
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説明
Outport ブロックは信号をシステムからシステム外部の宛先にリンクします。あるサブシステムからモデルの別の部分に流れる信号を接続できます。モデルの階層構造の最上位レベルで外部出力を供給することもできます。
Outport ブロック端子番号は、以下のルールに従って割り当てられます。
ルートレベル システム内またはサブシステム内の Outport ブロックに 1 から順番に番号が付けられます。
Outport ブロックを追加する場合、使用可能な次の番号が割り当てられます。
Outport ブロックを削除する場合、Outport ブロックが順番どおり並び、どの番号も省略されることなく自動的に他の端子にも連番が付けられます。
サブシステム内の Outport ブロック
サブシステムの Outport ブロックは、サブシステムからの出力を表します。Subsystem ブロックの出力端子に接続されている信号は、そのサブシステムの対応する Outport ブロックから出力されます。出力端子に対応する Outport ブロックは、[端子番号] パラメーターが Subsystem ブロックの出力端子の相対位置に一致するブロックです。たとえば、[端子番号] パラメーターが 1
に等しい Outport ブロックは、その信号を Subsystem ブロックの一番上の出力端子に接続されているブロックに送信します。
Outport ブロックの端子番号に関して再度番号付けを行う場合、ブロックは別の出力端子に接続されるようになります。ブロックはサブシステム外部の同じブロックに引き続き信号を送信します。
Subsystem ブロックでは端子ラベルを直接編集できます。詳細については、Edit Port Labels on Subsystem Blocksを参照してください。
ヒント
多くのバス要素で構成されるバスを含むモデルについては、In Bus Element ブロックと Out Bus Element ブロックを使用することを検討してください。これらのブロックは以下を行います。
ブロック線図における信号線の複雑さと煩雑さを低減する。
インターフェイスの段階的な変更を容易にする。
使用ポイントに近いバス要素へのアクセスを許可して、Bus Selector および Goto ブロック構成の使用を回避する。
In Bus Element ブロックはブロック タイプ Inport であり、Out Bus Element ブロックはブロック タイプ Outport です。
モデルの階層構造内の最上位 Outport ブロック
モデルの階層構造の最上位レベルにある Outport ブロックには 2 つの用途があります。このブロックは、ベース MATLAB® ワークスペースに外部出力を供給し、解析関数 linmod
と trim
によってシステムから出力を取得する手段を提供します。
ワークスペースに外部出力を供給するには、[コンフィギュレーション パラメーター] 、 [データのインポート/エクスポート] ペイン (MATLAB ワークスペースへのデータのエクスポートを参照) または
コマンドを使用します。たとえば、システムに 1 つを超える Outport ブロックが存在し、保存形式が配列の場合、次のコマンドがsim
[t,x,y] = sim(...);
y
を行列として書き込みます。各列には異なる Outport ブロックのデータが含まれます。列の順序は、Outport ブロックの端子番号の順序と一致します。
2 番目の (状態) 引数の後ろに 1 つを超える変数名を指定した場合、各 Outport ブロックからのデータは異なる変数に書き込まれます。たとえば、システムが 2 つの Outport ブロック (Outport ブロック 1 からのデータを speed
に保存するブロックと Outport ブロック 2 からのデータを dist
に保存するブロック) をもっている場合、このコマンドを指定します。
[t,x,speed,dist] = sim(...);
ルートレベルの Outport へのバスの接続
モデル内のルートレベルの Outport ブロックは、バスのすべての要素が同じデータ型をもつ場合に限り、バーチャル バスを受け取ることができます。Outport ブロックは、バスを自動的にバスと同じ要素数をもつベクトルにまとめ、そのベクトルを出力として提供します。
混在する型を含むバスをモデルのルートレベルの Outport ブロックが受け取るようにする場合、Outport ブロックの [データ型] を Bus: <object name>
に設定します。バスがバーチャルである場合、バーチャルおよび非バーチャル バスの変換で説明しているように、非バーチャルに変換されます。
ルートレベルの Outport ブロックと Simulink.Signal
オブジェクトの関連付け
ルートレベルの Outport ブロックを Simulink.Signal
オブジェクトに関連付けるには、モデル データ エディターを使用します。信号の場合を参照してください。
例
Simulink Subsystem のセマンティクス
この一連の例では、さまざまなタイプの Simulink® Subsystem と、これらのサブシステムのシミュレーション実行時にどのようなセマンティクスが使用されるかという例を示します。各例では、モデルと、そのモデルの実行方法に関する違いを説明しています。
端子
入力
Port_1 — Outport 信号
スカラー | ベクトル
出力端子から外部のサブシステムまたはモデルに流れる入力信号。
ルート レベルの出力端子でない場合、Outport ブロックは固定小数点データ型と列挙データ型を受け入れることができます。ブロックの出力の実数/複素数とデータ型は、その入力と同じです。
データ型: half
| single
| double
| int8
| int16
| int32
| int64
| uint8
| uint16
| uint32
| uint64
| string
| Boolean
| fixed point
| enumerated
| bus
| image
パラメーター
メイン
端子番号 — 親ブロックの端子の位置
1
(既定値) | 実数の整数
ブロックに対応する端子が親 Subsystem または Model ブロックに現れる順序を指定します。
別の端子を作成するブロックを追加する場合、端子番号は次に利用可能な番号になります。
ある端子に関連付けられているすべてのブロックを削除すると、その端子が削除されます。どの番号も省略されることなく連番になるように、その他の端子の番号を付け直します。
端子の数を超える端子番号を指定すると、その番号の端子と、その番号まで連番になる他の端子が作成されます。
プログラムでの使用
ブロック パラメーターの値をプログラムで設定するには、関数 set_param
を使用します。
パラメーター: | Port |
値: | '1' (既定値) | real integer in quotes |
データ型: | char | string |
例: set_param('mymodel/Subsystem1/PortBlock','Port','5')
信号名 — 信号名
' '
(既定値) | 文字ベクトル
生成されたコード内の対応する信号データの名前を指定します。このパラメーターを使用して、ストレージ クラスをルートレベルの Outport ブロックに適用する際の信号データの名前を指定します。
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: SignalName |
型: 文字ベクトル |
値: 文字ベクトル |
既定の設定: ' ' |
アイコン表示 — アイコン表示
端子番号
(既定値) | 信号名
| 端子番号と信号名
ブロック アイコンに表示される情報を指定します。
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: IconDisplay
|
型: 文字ベクトル |
値: 'Signal name' | 'Port number' | 'Port number and signal name' |
既定の設定: 'Port number'
|
ソース非接続時に出力を指定 — 未接続の出力値を指定
off
(既定値) | on
ソースが接続されていないときの定数出力値を指定します。
依存関係
Variant Subsystem ブロック内の未接続の Outport ブロックで使用できます。
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: OutputWhenUnconnected
|
型: 文字ベクトル |
値: 'on' | 'off' |
既定の設定: 'off'
|
定数値 — ブロックが未接続の場合の出力値
0
(既定値) | スカラー | ベクトル
ソースが接続されていないときの定数出力値を指定します。
依存関係
[ソース非接続時に出力を指定] が選択されている未接続の Outport ブロックについての Variant Subsystem ブロックで使用できます。
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: OutputWhenUnconnectedValue |
型: 文字ベクトル |
値: scalar | vector |
既定の設定: '0' |
ベクトル パラメーターを 1 次元として解釈 — ベクトルを 1 次元として処理
on
(既定値) | off
[定数値] パラメーターが N
要素の行または列ベクトルの場合、長さ N
のベクトルを出力で作成するにはこのチェック ボックスをオンにします。
依存関係
[ソース非接続時に出力を指定] パラメーターを選択した場合、未接続の Outport ブロックの Variant Subsystem ブロックで使用できます。
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: VectorParamsAs1DForOutWhenUnconnected
|
型: 文字ベクトル |
値: 'on' | 'off' |
既定の設定: 'on'
|
出力端子がバーチャルであることを確認 — 出力端子がバーチャルであることを確認
off
(既定値) | on
Simulink® が出力端子で信号バッファーを使用できるようにするには、このパラメーターをオフにします。このバッファーは、Signal Copy ブロックと等価ですが、キャンバスには表示されず、Outport ブロック信号の一貫した初期化を必ず行います。
このパラメーターをオンにした場合、Simulink は信号バッファーを削除しようとします。
信号バッファーが必要ではない場合、Simulink はバッファーを削除します。
データの一貫性および適切な実行を行うために信号バッファーが必要である場合、Simulink はバッファーを削除できなかったことを示すエラーを表示します。
Assignment ブロックを介して部分的な書き込みを許可します。
条件付きの書き込みと部分的な書き込みの例を含む、このパラメーターの詳細については、出力端子がバーチャルであることを確認を参照してください。
依存関係
このパラメーターは、次のブロックに適用されます。
条件付きサブシステム
Assignment
Merge
ルート Outport ブロックをもつモデル
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: EnsureOutportIsVirtual
|
型: 文字ベクトル |
値: 'on' | 'off' |
既定の設定: 'off'
|
ディセーブル時の出力 — ディセーブル時の出力
保持
(既定値) | リセット
サブシステムがディセーブルになったときのブロック出力に何が起こるのかを指定します。サブシステムがディセーブルになる場合に出力が保持されることを示すには、[保持]
を選択します。サブシステムがディセーブルになる場合に出力が [初期出力] で指定された値にリセットされることを示すには、[リセット]
を選択します。
依存関係
Outport ブロックが有効化と無効化の有効なセマンティクスのある条件付きサブシステム内にある場合に使用できます。たとえば、Enabled Subsystem ブロック内の Outport ブロックでパラメーターは使用可能であり、Triggered Subsystem ブロック内の Outport ブロックでは使用できません。
Outport ブロックが Function-Call Subsystem ブロック内にある場合、このパラメーターは、Function-Call Subsystem ブロックが Stateflow® チャート内の状態に接続されている場合にのみ意味をもちます。詳細については、Function-Call Subsystem のステートへのバインド (Stateflow)を参照してください。
条件付きサブシステムの出力を Merge ブロックに接続するときは、このパラメーターを 保持
に設定します。[リセット]
に設定するとエラーが返されます。
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: OutputWhenDisabled
|
型: 文字ベクトル |
値: 'held' | 'reset' |
既定の設定: 'held'
|
初期出力 — 条件付き実行サブシステムの初期出力
[]
(既定値) | スカラー | 構造体
条件付き実行サブシステムの場合は、そのサブシステムを実行する前とそのサブシステムが実行不能になっている間にブロック出力を指定します。初期出力値を入力信号から継承するには、次に示す既定の設定を両方とも適用します。
[初期出力] パラメーターを
[]
に設定。[ディセーブル時の出力] パラメーターを
[保持]
に設定。
Simulink では、出力値を入力信号から継承しようと試みます。ただし、入力信号が初期出力値に対する有効なソースでない場合、初期出力値 []
は double(0)
として扱われます。詳細については、条件付きサブシステムの初期出力値を参照してください。
初期条件構造体の指定方法の詳細は、バス要素の初期条件の指定を参照してください。
ヒント
条件付きサブシステムが Merge ブロックを駆動する場合は、Outport ブロックの初期条件 (IC) を指定する必要はありません。詳細については、Underspecified initialization detectionを参照してください。
依存関係
Outport ブロックが条件付きサブシステム内にある場合に使用できます。
制限
このブロックでは、
inf
またはNaN
の初期出力が許可されません。入力がバーチャル バスのとき、[初期出力] の値
[]
はdouble(0)
として扱われます。入力に非バーチャル バスが含まれている場合、[初期出力] では非ゼロのスカラー値がサポートされません。
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: InitialOutput
|
型: 文字ベクトル |
値: '[]' | スカラー | 構造体 |
既定の設定: '[]' |
信号属性
最小値 — 出力の最小値
[]
(既定値) | スカラー
ソフトウェアでチェックする出力範囲の下限値。
この数値は有限の実数で double のスカラー値でなければなりません。
ソフトウェアは、以下を行う際にこの値を使用します。
シミュレーション範囲のチェック (信号範囲の指定を参照)
固定小数点データ型の自動スケーリング
モデルから生成するコードの最適化。この最適化により、アルゴリズム コードが削除され、SIL やエクスターナル モードなどの一部のシミュレーション モードの結果に影響を与えることがあります。詳細については、Optimize using the specified minimum and maximum values (Embedded Coder)を参照してください。
依存関係
このパラメーターの値は、[データ型] で Simulink.ValueType
オブジェクトまたは Simulink.Bus
オブジェクトが指定されている場合は無視されます。代わりに、Simulink.ValueType
オブジェクトまたは Simulink.Bus
オブジェクトの Simulink.BusElement
オブジェクトで指定されている最小値が使用されます。
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: OutMin |
型: 文字ベクトル |
値: '[ ]' | スカラー |
既定の設定: '[ ]' |
最大値 — 出力の最大値
[]
(既定値) | スカラー
ソフトウェアでチェックする出力範囲の上限値。
この数値は有限の実数で double のスカラー値でなければなりません。
ソフトウェアは、以下を行う際にこの値を使用します。
シミュレーション範囲のチェック (信号範囲の指定を参照)
固定小数点データ型の自動スケーリング
モデルから生成するコードの最適化。この最適化により、アルゴリズム コードが削除され、SIL やエクスターナル モードなどの一部のシミュレーション モードの結果に影響を与えることがあります。詳細については、Optimize using the specified minimum and maximum values (Embedded Coder)を参照してください。
依存関係
このパラメーターの値は、[データ型] で Simulink.ValueType
オブジェクトまたは Simulink.Bus
オブジェクトが指定されている場合は無視されます。代わりに、Simulink.ValueType
オブジェクトまたは Simulink.Bus
オブジェクトの Simulink.BusElement
オブジェクトで指定されている最大値が使用されます。
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: OutMax |
型: 文字ベクトル |
値: '[ ]' | スカラー |
既定の設定: '[ ]' |
データ型 — 出力データ型
Inherit: auto
(既定値) | double
| single
| half
| int8
| uint8
| int16
| uint16
| ...
外部入力の出力データ型を指定します。型は継承されるか、直接指定されるか、Simulink.NumericType
オブジェクトなどのデータ型オブジェクトとして表現されます。
データ属性の設定には [データ型アシスタント] が役立ちます。[データ型アシスタント] を使用するには、 をクリックします。詳細については、データ型アシスタントを利用したデータ型の指定を参照してください。
次のいずれかのオプションを指定できます。
継承したデータ型
組み込みの Simulink データ型 — たとえば、
[single]
や[uint8]
を指定します。Simulink でサポートされているデータ型を参照してください。固定小数点データ型 — 関数
fixdt
を使用します。たとえば、[fixdt(1,16,0)]
を指定します。列挙データ型 —
Enum:
が前に付いた型名を使用します。たとえば、[Enum: myEnumType]
を指定します。バス データ型 —
Bus:
が前に付いたSimulink.Bus
オブジェクトの名前を使用します。たとえば、[Bus: myBusObject]
を指定します。Simulink イメージ データ型 — Computer Vision Toolbox™ がある場合は、
Simulink.ImageType
(Computer Vision Toolbox) オブジェクトのコンストラクターを使用して、イメージを記述するプロパティを指定します。既定の設定では、データ型は、イメージの行、列、チャネルをそれぞれ表すSimulink.ImageType(480,640,3)
式を使用します。値の型 —
ValueType:
が前に付いたSimulink.ValueType
オブジェクトの名前を使用します。たとえば、[ValueType: windVelocity]
を指定します。カスタムのデータ型 — 型を指定する MATLAB 式を使用します。たとえば、
DataTypeMode
プロパティが'Fixed-point: unspecified scaling'
以外の値に設定されているSimulink.NumericType
オブジェクトを指定できます。
Simulink.ValueType
オブジェクトまたは Simulink.Bus
オブジェクトをデータ型として指定する場合、Outport ブロックの一部のパラメーターは無視されます。たとえば、Outport ブロックの [最小値]、[最大値]、および [単位] のパラメーターは無視されます。代わりに、Simulink.ValueType
オブジェクトまたは Simulink.Bus
オブジェクトの Simulink.BusElement
オブジェクトの対応するプロパティが使用されます。たとえば、ブロックで [単位] が ft/s
に設定されているとします。ブロックの [データ型] で ValueType
オブジェクトが指定されており、そのオブジェクトの単位として m/s
が使用されている場合、ブロックは ft/s
ではなく m/s
を使用します。
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: OutDataTypeStr |
型: 文字ベクトル |
値: 'Inherit: auto' | 'double' | 'single' | 'half' | 'int8' | 'uint8' | 'int16' | 'uint16' | 'int32' | 'uint32' | 'int64' | 'uint64' | 'boolean' | 'fixdt(1,16)' | 'fixdt(1,16,0)' | 'fixdt(1,16,2^0,0)' | 'string' | 'Enum: <class name>' | 'Bus: <object name>' | 'ValueType: <object name>' | '<data type expression>' | Simulink.ImageType(480,640,3) |
既定の設定: 'Inherit: auto' |
固定小数点ツールによる変更に対して出力データ型の設定をロックする — 固定小数点ツールがデータ型をオーバーライドするのを防止するオプション
off
(既定値) | on
固定小数点ツールが、ブロックに指定した出力データ型をオーバーライドしないようにするには、このパラメーターを選択します。詳細については、[出力データ型の設定をロックする] の使用 (Fixed-Point Designer)を参照してください。
依存関係
このパラメーターの値は、[データ型] で Simulink.ValueType
オブジェクトが指定されている場合は無視されます。
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: LockScale |
値: 'off' | 'on' |
既定の設定: 'off' |
親モデル内の非バーチャル バスとして出力 — 親モデル内の非バーチャル バスとして出力
off
(既定値) | on
親モデル内で非バーチャルになる出力端子のバスを指定します。親モデルに現れるバスが非バーチャルであるようにする場合、このパラメーターを選択します。[親モデル内の非バーチャル バスとして出力] の設定にかかわらず、端子への入力であるバスは、バーチャルまたは非バーチャルになることができます。
親モデルに現れるバスがバーチャルであるようにする場合、このパラメーターの選択を解除します。
ヒント
非バーチャル バスでは、すべての信号が、関連するバス オブジェクトの要素が継承されたサンプル時間を指定する場合でも、同じサンプル時間をもたなければなりません。この要件を満たさない非バーチャル バスになる演算は、エラーになります。詳細については、非バーチャル バスのサンプル時間の変更を参照してください。
バーチャル バスでマルチレート信号を使用するには、ルートレベルの Outport ブロックで、[サンプル時間] パラメーターを [継承] (
-1
) に設定します。モデル参照階層の最上位モデルでは、コードの生成によって、このブロックのバス出力を表す C 構造体が作成されます。
参照モデルでは、このオプションを選択して C 構造体を作成します。それ以外の場合は、コード生成によって、バスの各リーフ要素の引数が作成されます。
依存関係
このパラメーターを有効にするには、[データ型] が Simulink.Bus
オブジェクトに関連付けられなければなりません。たとえば、[データ型] を Simulink.Bus
オブジェクトや Simulink.Bus
オブジェクトがデータ型として指定された Simulink.ValueType
オブジェクトに設定します。
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: BusOutputAsStruct |
型: 文字ベクトル |
値: 'off' | 'on' |
既定の設定: 'off' |
単位 (m、m/s^2、N*m など) — ブロックに対する入力信号の物理単位
inherit
(既定値) | <Enter unit>
ブロックに対する入力信号の物理単位を指定します。単位を指定するには、テキスト ボックスに入力します。入力中、パラメーターには一致する可能性のある単位が表示されます。サポートされる単位のリストについては、「Allowed Units」を参照してください。
単位系を制約するには、パラメーターの右側にあるリンクをクリックします。
Unit System Configuration ブロックがコンポーネントに存在する場合は、そのダイアログ ボックスが表示されます。そのダイアログ ボックスを使用して、コンポーネントに対して許可される単位系と許可されない単位系を指定します。
Unit System Configuration ブロックがコンポーネントに存在しない場合は、モデルの [コンフィギュレーション パラメーター] ダイアログ ボックスが表示されます。そのダイアログ ボックスを使用して、モデルに対して許可される単位系と許可されない単位系を指定します。
依存関係
このパラメーターの値は、[データ型] で Simulink.ValueType
オブジェクトまたは Simulink.Bus
オブジェクトが指定されている場合は無視されます。代わりに、Simulink.ValueType
オブジェクトまたは Simulink.Bus
オブジェクトの Simulink.BusElement
オブジェクトで指定されている単位が使用されます。
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: Unit
|
型: 文字ベクトル |
値: 'inherit' | '<Enter unit>'
|
既定の設定: 'inherit'
|
端子の次元 (継承は -1) — 端子の次元
-1
(既定値) | 整数 | [整数, 整数]
この Outport ブロックに接続するために信号に必要な次元を指定します。
| 任意の次元の信号をこの端子に接続できます。 |
| この端子に接続される信号は、サイズ |
| この端子に接続される信号は、 |
依存関係
このパラメーターの値は、[データ型] で Simulink.ValueType
オブジェクトが指定されている場合は無視されます。代わりに、Simulink.ValueType
オブジェクトで指定されている次元が使用されます。
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: PortDimensions |
型: 文字ベクトル |
値: '-1' | 整数 | [整数, 整数] |
既定の設定: '-1' |
可変サイズの信号 — 可変サイズの信号を許可
継承
(既定値) | いいえ
| あり
この端子の出力で許可される信号のタイプを指定します。可変サイズの信号と固定サイズの信号を許可するには、[継承]
を選択します。可変サイズの信号のみを許可するには、[あり]
を選択します。固定サイズの信号のみを許可するには、[なし]
を選択します。
この端子の信号が可変サイズの信号である場合、[端子の次元] パラメーターにより信号の最大次元が指定されます。
依存関係
このパラメーターの値は、[データ型] で Simulink.ValueType
オブジェクトが指定されている場合は無視されます。代わりに、Simulink.ValueType
オブジェクトで指定されている次元モードが使用されます。
プログラムでの使用
パラメーター: VarSizeSig
|
型: 文字ベクトル |
値: 'Inherit' | 'No' | 'Yes'
|
既定の設定: 'Inherit'
|
信号タイプ — 出力信号タイプ
自動
(既定値) | 実数
| 複素数
信号出力の数値型を指定します。その入力に接続している信号の数値型を選択するには、[自動]
を選択します。それ以外の場合は、実数または複素信号型を選択します。
依存関係
このパラメーターの値は、[データ型] で Simulink.ValueType
オブジェクトまたは Simulink.Bus
オブジェクトが指定されている場合は無視されます。代わりに、Simulink.ValueType
オブジェクトまたは Simulink.Bus
オブジェクトの Simulink.BusElement
オブジェクトで指定されている実数/複素数が使用されます。
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: SignalType |
型: 文字ベクトル |
値: 'auto' | 'real' | 'complex' |
既定の設定: 'auto' |
実行
サンプル時間 (継承は -1) — サンプル時間を指定するオプション
-1
(既定値) | スカラー
サンプル時間のヒット間の離散間隔を指定するか、連続 (0
) や継承 (-1
) など、別のタイプのサンプル時間を指定します。その他のオプションについては、サンプル時間のタイプを参照してください。
既定の設定では、ブロックはモデル内の前後関係に基づいてサンプル時間を継承します。
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: SampleTime |
型: 文字ベクトル |
値: スカラー |
既定の設定: '-1' |
ブロックの特性
データ型 |
|
直達 |
|
多次元信号 |
|
可変サイズの信号 |
|
ゼロクロッシング検出 |
|
拡張機能
C/C++ コード生成
Simulink® Coder™ を使用して C および C++ コードを生成します。
HDL コード生成
HDL Coder™ を使用して FPGA 設計および ASIC 設計のための VHDL、Verilog および SystemVerilog のコードを生成します。
HDL Coder™ には、HDL の実装および合成されたロジックに影響する追加のコンフィギュレーション オプションがあります。
このブロックには 1 つの既定の HDL アーキテクチャがあります。
一般 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
BalanceDelays |
メモ このプロパティは、DUT レベルの Outport ブロックにのみ影響します。 | ||||||
BidirectionalPort |
|
ターゲット仕様 | |
---|---|
IOInterface | DUT 端子のターゲット プラットフォームのインターフェイスのタイプ。文字ベクトルとして指定します。DUT 端子でない Inport ブロックおよび Outport ブロックについては、 有効な
|
IOInterfaceMapping | DUT 端子に対するターゲット プラットフォームのインターフェイス端子のマッピング。文字ベクトルとして指定します。DUT 端子でない Inport ブロックおよび Outport ブロックについては、 有効な
|
IOInterfaceOptions | DUT 端子に対するターゲット プラットフォームのインターフェイス端子のマッピング オプション。文字ベクトルとして指定します。DUT 端子でない Inport ブロックおよび Outport ブロックについては、 有効な
|
Simulink.ValueType
オブジェクトのサポートこのブロックは、Simulink.ValueType
オブジェクトのコード生成をサポートしています。値のタイプの詳細については、Specify Common Set of Signal Properties as Value Typeを参照してください。
PLC コード生成
Simulink® PLC Coder™ を使用して構造化テキスト コードを生成します。
固定小数点の変換
Fixed-Point Designer™ を使用して固定小数点システムの設計とシミュレーションを行います。
バージョン履歴
R2006a より前に導入R2024a: [初期出力の値のソース] パラメーターを削除
R2024a 以降では、条件付き実行サブシステムについて、初期出力値がサブシステムの入力信号から継承されます。[初期出力] パラメーターが []
、[ディセーブル時の出力] パラメーターが [保持]
に設定されています。
R2023b: 非有界の可変サイズの信号のログ記録
ノーマル モードとアクセラレータ モードのシミュレーションでは、Outport ブロックで非有界の可変サイズの信号のログ記録がサポートされています。非有界の可変サイズの信号が含まれている非バーチャル バスでは、ログ記録はサポートされていません。
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