Simulink でサポートされているデータ型
Simulink® は、すべての組み込み数値 MATLAB® データ型をサポートしています。「組み込みデータ型」という用語は、MATLAB ユーザーが定義したデータ型に対し、MATLAB 自体で定義済みのデータ型のことを示します。特に記述がない場合、Simulink のドキュメンテーションで使用される「データ型」という用語は、組み込みデータ型のことを意味します。
次の表に、Simulink がサポートしている MATLAB の組み込みデータ型を示します。
名前 | 説明 |
---|---|
| 倍精度浮動小数点 |
| 単精度浮動小数点 |
| 符号付き 8 ビット整数 |
| 符号なし 8 ビット整数 |
| 符号付き 16 ビット整数 |
| 符号なし 16 ビット整数 |
| 符号付き 32 ビット整数 |
| 符号なし 32 ビット整数 |
| 符号付き 64 ビット整数 |
| 符号なし 64 ビット整数 |
| 半精度浮動小数点 (Fixed-Point Designer™ ライセンスが必要) |
| テキスト |
一部のモデル要素はすべてのデータ型をサポートしていません。特定のブロックのパラメーターおよび入出力の値でサポートされているデータ型の詳細については、該当ブロックのリファレンス ページの「データ型のサポート」の節を参照してください。
このような組み込みデータ型に加えて、Simulink では、boolean
(true
または false
) 型を定義します。値 1
および 0
は、それぞれ true
および false
を表します。このデータ型では、Simulink は非ゼロの実数の数値 (Inf
など) を true
(1
) として表します。
ブロックがサポートするデータと信号のタイプ
すべての Simulink ブロックは、既定の設定で、double
型の信号を受け入れます。ブロックの中には、boolean
入力を受け入れるもの、および入力として複数のデータ型をサポートするものがあります。特定のブロックのパラメーターおよび入出力の値でサポートされているデータ型の詳細については、該当ブロックのリファレンス ページを参照してください。ブロックのドキュメンテーションがデータ型を指定していない場合、ブロックの入力あるいは出力は、double
型になります。
複数のブロックがデータ型としてバス オブジェクト (Simulink.Bus
) をサポートしています。バスのデータ型を参照してください。
Simulink のブロックの多数は、固定小数点データ型もサポートしています。固定小数点データについての詳細は、固定小数点データ型の指定を参照してください。特定のブロックのパラメーターおよび入出力の値でサポートされているデータ型の詳細については、Simulink ドキュメンテーションの該当ブロックのリファレンス ページの「データ型のサポート」を参照してください。ブロックのドキュメンテーションがデータ型を指定していない場合、ブロックの入力あるいは出力は、double
型になります。
Simulink.ImageType
(Computer Vision Toolbox) データ型のイメージを指定し、モデルのコードを生成するには、Computer Vision Toolbox™ を使用します。このデータ型をモデル内の信号およびその他のデータに指定します。Simulink.ImageType
データ型は、このデータ型に固有の固定されたメタ属性をもつイメージを定義する、カプセル化されたオブジェクトです。
Simulink ブロック ライブラリのブロックによってサポートされるデータ型を要約した表を表示するには、MATLAB コマンド ラインから次のコマンドを実行します。
showblockdatatypetable
参考
Simulink.AliasType
| Simulink.NumericType
| Simulink.ImageType
(Computer Vision Toolbox)