Simulink.NumericType
浮動小数点、整数、または固定小数点データ型の指定
説明
Simulink.NumericType
オブジェクトを使用して、モデル内の信号、状態、およびパラメーターのデータの数値データ型を設定および共有します。
MATLAB® のベース ワークスペース、モデル ワークスペースまたはデータ ディクショナリでこのクラスのインスタンスを作成します。モデル ワークスペースで数値型を作成するには、[エイリアスの有無] プロパティをオフにしなければなりません。
オブジェクトのプロパティを設定して、浮動小数点、整数または固定小数点のカスタム データ型を作成します。
データ型に一致させたいモデルのすべての信号とパラメーターにこのデータ型を割り当てます。
この方法でデータ型を割り当てると、モデル内の信号とパラメーターのデータ型を、それらを記述するオブジェクトのプロパティを変更することによって変更できます。モデル自体を変更する必要はありません。
モデルおよびモデルから生成したコードのデータ型 (typedef
で生成される) の名前を変更するには、クラス Simulink.AliasType
のオブジェクトを使用できます。
作成
Simulink.NumericType
オブジェクトを対話形式で作成するには、モデル エクスプローラーを使用します。
モデル エクスプローラーの [モデルの階層構造] ペインで、ベース ワークスペースなどのワークスペースまたはデータ ディクショナリを選択します。
モデル エクスプローラーの [追加] メニューから [Simulink.NumericType] を選択します。
モデル エクスプローラーは、
Simulink.NumericType
オブジェクトのインスタンスを作成し、ターゲット ワークスペース内のNumeric
という名前の変数に割り当てます。変数を適切な名前 (たとえば、使用目的を表す名前) に変更します。
名前を変更するには、モデル エクスプローラーの [コンテンツ] ペインの [Name] フィールドに表示されている名前を編集します。
モデル エクスプローラーの [ダイアログ] ペインで、[データ型モード] プロパティを使用してオブジェクトが表すデータ型を選択します。
Simulink.NumericType
オブジェクトをプログラムにより作成するには、以下で説明するように関数 Simulink.NumericType
を使用します。
説明
typeObj = Simulink.NumericType
は、既定のプロパティ値をもつ Simulink.NumericType
オブジェクトを返します。
プロパティ
オブジェクト関数
isboolean | 数値型が Boolean データ型 boolean を表すかどうかを判定する |
isdouble | 数値型が倍精度浮動小数点データ型 double を表すかどうかを判別する |
isfixed | 数値型が固定小数点データ型を表すかどうかを判定する |
isfloat | 数値型が浮動小数点データ型を表すかどうかを判定する |
isscalingbinarypoint | 固定小数点数値型に 2 進小数点スケーリングがあるかどうかを判定する |
isscalingslopebias | 数値型が勾配とバイアスのスケーリングをもつ固定小数点データ型を表すかどうかを判別する |
isscalingunspecified | 数値型が、無指定スケーリングをもつデータ型を表すかどうかを判定する |
issingle | 数値型が単精度浮動小数点データ型 single を表すかどうかを判定する |
ishalf | 数値型が半精度浮動小数点データ型 half を表すかどうかを判別する |