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Simulink.NumericType

浮動小数点、整数、または固定小数点データ型の指定

説明

Simulink.NumericType オブジェクトを使用して、モデル内の信号、状態、およびパラメーターのデータの数値データ型を設定および共有します。

  1. MATLAB® のベース ワークスペース、モデル ワークスペースまたはデータ ディクショナリでこのクラスのインスタンスを作成します。モデル ワークスペースで数値型を作成するには、[エイリアスの有無] プロパティをオフにしなければなりません。

  2. オブジェクトのプロパティを設定して、浮動小数点、整数または固定小数点のカスタム データ型を作成します。

  3. データ型に一致させたいモデルのすべての信号とパラメーターにこのデータ型を割り当てます。

この方法でデータ型を割り当てると、モデル内の信号とパラメーターのデータ型を、それらを記述するオブジェクトのプロパティを変更することによって変更できます。モデル自体を変更する必要はありません。

モデルおよびモデルから生成したコードのデータ型 (typedef で生成される) の名前を変更するには、クラス Simulink.AliasType のオブジェクトを使用できます。

作成

Simulink.NumericType オブジェクトを対話形式で作成するには、モデル エクスプローラーを使用します。

  1. モデル エクスプローラーの [モデルの階層構造] ペインで、ベース ワークスペースなどのワークスペースまたはデータ ディクショナリを選択します。

  2. モデル エクスプローラーの [追加] メニューから [Simulink.NumericType] を選択します。

    モデル エクスプローラーは、Simulink.NumericType オブジェクトのインスタンスを作成し、ターゲット ワークスペース内の Numeric という名前の変数に割り当てます。

  3. 変数を適切な名前 (たとえば、使用目的を表す名前) に変更します。

    名前を変更するには、モデル エクスプローラーの [コンテンツ] ペインの [Name] フィールドに表示されている名前を編集します。

  4. モデル エクスプローラーの [ダイアログ] ペインで、[データ型モード] プロパティを使用してオブジェクトが表すデータ型を選択します。

Simulink.NumericType オブジェクトをプログラムにより作成するには、以下で説明するように関数 Simulink.NumericType を使用します。

構文

typeObj = Simulink.NumericType

説明

typeObj = Simulink.NumericType は、既定のプロパティ値をもつ Simulink.NumericType オブジェクトを返します。

プロパティ

すべて展開する

固定小数点データ型 (Fixed-Point Designer™) の勾配とバイアススケーリングに対するバイアス。実数として指定します。

double 以外のデータ型をもつ数値を使用して値を設定すると、Simulink® で値が double に変換されます。

プロパティ ダイアログ ボックスの [バイアス] に対応します。

例: 3

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64 | logical

生成されたコード (Simulink Coder™) で型定義 (typedef) を生成またはインポートする指定。'Auto''Exported、または 'Imported' として指定します。

以下の表に、各オプションの影響を示します。

アクション
'Auto' (既定の設定)HeaderFile に値が指定されていない場合は、型定義を model_types.h にエクスポートします (model はモデル名)。

HeaderFile に値が指定されている場合は、指定されたヘッダー ファイルからデータ型定義をインポートします。
'Exported'HeaderFile プロパティに指定可能なヘッダー ファイルに、データ型定義をエクスポートします。HeaderFile に値を指定しなかった場合、ヘッダー ファイル名の既定値は type.h になります (type はデータ型名)。
'Imported'HeaderFile プロパティに指定可能なヘッダー ファイルから、データ型定義をインポートします。HeaderFile に値を指定しなかった場合、ヘッダー ファイル名の既定値は type.h になります (type はデータ型名)。

詳細については、Control File Placement of Custom Data Types (Embedded Coder)を参照してください。

プロパティ ダイアログ ボックスの [データ スコープ] に対応します。

数値データ型のモード。次のいずれかの文字ベクトルとして指定します。

  • 'Double' — MATLAB double 型と同様。

  • 'Single' — MATLAB single 型と同様。

  • 'Boolean' — MATLAB boolean 型と同様。

  • 'Fixed-point: unspecified scaling' — スケーリングが指定されていない固定小数点データ型。

  • 'Fixed-point: binary point scaling' — バイナリポイント スケーリングが指定されている固定小数点データ型。

  • 'Fixed-point: slope and bias scaling' — 勾配とバイアス スケーリングが指定されている固定小数点データ型。

固定小数点データ型モードを選択すると、選択した他のダイアログ ボックス オプションに応じて、Fixed-Point Designer オプションがインストールされているシステムでのみモデルが実行されます。

プロパティ ダイアログ ボックスの [データ型モード] に対応します。

データ型: char

データ型オーバーライド モード。'Inherit' または 'Off' として指定します。

  • 'Inherit' を指定すると、この数値型を使用するコンテキスト (Simulink のブロック、信号、Stateflow チャート) のデータ型オーバーライド設定がこの数値型に適用されます。

  • 'Off' を指定すると、データ型オーバーライドはこの数値型に適用されません。

データ型オーバーライドの詳細については、データ型オーバーライドの制御を参照してください。

プロパティ ダイアログ ボックスの [データ型オーバーライド] に対応します。

データ型: char

データ型のカスタムの説明。文字ベクトルとして指定します。

プロパティ ダイアログ ボックスの [説明] に対応します。

例: 'This is a floating-point data type.'

データ型: char

2 進小数点スケーリングの指数。実数として指定します。このプロパティを設定すると、Simulink で FractionLength プロパティと Slope プロパティが設定されます。この逆の場合もあります。このプロパティは、[DataTypeMode][Fixed-point: binary point scaling] または [Fixed-point: slope and bias scaling] の場合のみ適用されます。

double 以外のデータ型をもつ数値を使用して値を設定すると、Simulink で値が double に変換されます。

このプロパティは、プロパティ ダイアログ ボックスに表示されません。

例: -8

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64 | logical

固定小数点数の小数部分のビット長 (Fixed-Point Designer)、実数の整数として指定します。このプロパティは、-FixedExponent と同じです。このプロパティを設定すると、Simulink がそれに応じて FixedExponent プロパティを設定します。この逆の場合もあります。

double 以外のデータ型をもつ数値を使用して値を設定すると、Simulink で値が double に変換されます。

プロパティ ダイアログ ボックスの [小数部の長さ] に対応します。

例: 8

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64 | logical

生成されたコードの型定義 (typedef) を含むヘッダー ファイルの名前。文字ベクトルとして指定します。

このプロパティが指定されている場合、指定された名前は、インポートまたはエクスポートのコード生成時に使用されます。このプロパティが空の場合、値は DataScope'Imported' または 'Exported' の場合は type.h が既定に設定され、DataScope'Auto' の場合は model_types.h が既定に設定されます。

既定では、生成された #include 命令は、< および > の代わりに、プリプロセッサの区切り記号である " を使用します。命令 #include <myTypes.h> を生成するには、HeaderFile'<myTypes.h>' として指定します。

詳細については、Control File Placement of Custom Data Types (Embedded Coder)を参照してください。

プロパティ ダイアログ ボックスの [ヘッダー ファイル] に対応します。

例: 'myHdr.h'

例: 'myHdr'

例: 'myHdr.hpp'

データ型: char

オブジェクトの名前を使用してデータ型エイリアスを作成するための指定。true (はい) または false (いいえ) として指定します。

true を指定すると、オブジェクトは Simulink.AliasType オブジェクトと同様の方法でデータ型エイリアスとして機能します。詳細については、Control Data Type Names in Generated Code (Embedded Coder)を参照してください。

プロパティ ダイアログ ボックスの [エイリアスの有無] に対応します。

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64 | logical

固定小数点データ型 (Fixed-Point Designer) の符号付き/なし。'Signed' (符号付き)、'Unsigned' (符号なし)、または 'Auto' (符号付き/なしを継承) として指定します。

プロパティ ダイアログ ボックスの [符号付き/なし] に対応します。

データ型: char

固定小数点データ型 (Fixed-Point Designer) の勾配とバイアス スケーリングのための勾配。実数として指定します。

このプロパティは、SlopeAdjustmentFactor * 2^FixedExponent と同じです。SlopeAdjustmentFactor が 1.0 の場合、Simulink は、このフィールドの値を 2^SlopeAdjustmentFactor として表示します。そうでない場合は、数値として表示されます。このプロパティを設定すると、Simulink で FixedExponent プロパティと SlopeAdjustmentFactor プロパティが設定されます。この逆の場合もあります。

double 以外のデータ型をもつ数値を使用して値を設定すると、Simulink で値が double に変換されます。

このプロパティは、[DataTypeMode][Fixed-point: slope and bias scaling] の場合のみ表示されます

プロパティ ダイアログ ボックスの [勾配] に対応します。

例: 5.2

例: 2^9

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64 | logical

固定小数点データ型 (Fixed-Point Designer) の勾配とバイアス スケーリングのための勾配。範囲 [1, 2) の実数として指定します。

このプロパティを設定すると、それに応じて Simulink が Slope プロパティを調整します。逆の場合もあります。このプロパティは、[DataTypeMode][Fixed-point: slope and bias scaling] の場合のみ適用されます。

double 以外のデータ型をもつ数値を使用して値を設定すると、Simulink で値が double に変換されます。

このプロパティは、プロパティ ダイアログ ボックスに表示されません。

例: 1.7

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64 | logical

固定小数点データ型 (Fixed-Point Designer) または整数データ型のワード サイズ。整数のビット数として指定します。

このプロパティは、[DataTypeMode]Fixed-point の場合にのみ表示されます

double 以外のデータ型をもつ数値を使用して値を設定すると、Simulink で値が double に変換されます。

プロパティ ダイアログ ボックスの [語長] に対応しています。

例: 8

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64 | logical

オブジェクト関数

isboolean数値型が Boolean データ型 boolean を表すかどうかを判定する
isdouble数値型が倍精度浮動小数点データ型 double を表すかどうかを判別する
isfixed数値型が固定小数点データ型を表すかどうかを判定する
isfloat数値型が浮動小数点データ型を表すかどうかを判定する
isscalingbinarypoint固定小数点数値型に 2 進小数点スケーリングがあるかどうかを判定する
isscalingslopebias数値型が勾配とバイアスのスケーリングをもつ固定小数点データ型を表すかどうかを判別する
isscalingunspecified数値型が、無指定スケーリングをもつデータ型を表すかどうかを判定する
issingle数値型が単精度浮動小数点データ型 single を表すかどうかを判定する

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R2006a より前に導入