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シミュレーション データのエクスポート

シミュレーション データをエクスポート (ログ作成) することにより、モデルの解析とデバッグに使用できるベースラインを提供します。標準またはカスタムの MATLAB® 関数を使用して、シミュレーションしたシステム入力信号を生成し、システム出力のグラフ化、解析、またはその他の後処理を行うことができます。

シミュレーション データ

シミュレーション データには、信号、時間、出力、状態、およびデータ ストア ログ データのあらゆる組み合わせを含めることができます。

シミュレーション データのエクスポートには、信号値を後で解析および処理するために、シミュレーション中に MATLAB ワークスペースまたは MAT ファイルに保存することも含まれます。データのエクスポートは、データのログまたはシミュレーション データの保存としても知られています。

データは次のようにいくつかの形式で記録できます。

他の形式で記録されたデータについては、後処理が簡単になるように Dataset 形式に変換することを検討してください。詳細については、ログ データのデータセット変換を参照してください。

ログ データをモデルのシミュレーションの入力として使用することもできます。

シミュレーション データのログ記録

次の 1 つ以上の手法を使用してシミュレーション データをログに記録できます。

ログ手法使用方法ドキュメンテーション

出力のログを有効にして、信号をルートレベルの Outport ブロックに接続する

Outport ブロックが既にモデルに含まれている場合、最上位モデルにおけるデータの記録にこのアプローチの使用を検討します。

出力

Outport

信号のログを有効にして、モデル全体でログ記録対象の信号をマークする

信号のログを使用して、ブロックのモデルへの追加を回避します。

[信号プロパティ] または [計測のプロパティ] を使用して指定した個々の信号のログ レートを使用して、信号をログに記録します。

データを使用できるのは、シミュレーションの一時停止時、停止時、または完了時です。

信号のログ

信号ログを使用して、信号データをエクスポート

信号を Record ブロックに接続する

Record ブロックを使用すると、データをワークスペース、ファイル、またはワークスペースとファイルの両方に記録できます。

Record ブロックは、MAT ファイル、Microsoft® Excel® ファイル、または MLDATX ファイルへのデータのログ記録をサポートしています。

Record ブロック内のログ データの可視化には、スパークライン プロット、時間プロット、XY プロットなどのいくつかの可視化を使用できます。

Record, XY Graph

信号を To Workspace ブロックに接続する

ログ記録された信号データを格納する変数の名前を指定します。

基本サンプルレート以外のサンプルレートで出力を保存します。

To Workspace

信号を To File ブロックに接続する

To File ブロックは、データをワークスペースの変数に保存せずに MAT ファイルに保存します。

基本サンプルレート以外のサンプルレートで出力を保存します。

シミュレーションが完了した後、MAT ファイルのみ使用します。

To File

Simulink® を時間データと状態データをエクスポートするように設定する。

シミュレーションの情報全体を取得するには、このデータのエクスポートを検討します。

状態は、モデルの基本サンプル レートでログに記録されます。

時間

状態

Save Block States and Simulation Operating Points

記録されたシミュレーション データのデータ形式

データ ストア ログを記録する

モデルの階層構造全体でデータを共有するデータ ストアのログを記録し、すべてのデータ ストア書き込みの順序を取得します。

データ ストアのログ記録

Scope ブロックを信号に接続します。

基本サンプルレート以外のサンプルレートで出力を保存します。

Scope がデータを格納し、メモリを大量に使用する場合があります。

Scope

シミュレーション データ エクスポートを有効にする

シミュレーション中にモデルの状態とルートレベルの出力端子をベース ワークスペースにエクスポートするには、次のいずれかのインターフェイスを使用します。

  • [コンフィギュレーション パラメーター] ダイアログ ボックスを使用して、データをログに記録するように設定します。[モデル化] タブの [設定] で、[モデル設定] をクリックします。次に、[データのインポート/エクスポート] ペインを選択します。詳細については、モデル コンフィギュレーション パラメーター: Data Import/Exportを参照してください。

  • 関数 set_param を使用して、データをログに記録するようにプログラムで設定します。

  • 関数 sim への入力を指定して、特定のシミュレーションについてデータをログに記録するように設定します。コンフィギュレーション パラメーター値はシミュレーション中に適用され、シミュレーションの終了時に元に戻されます。

いずれの方法でも以下を指定します。

シミュレーション データ インスペクターを使用したログ データの表示

エクスポートされたシミュレーション データを対話形式で調査するには、シミュレーション データ インスペクターの使用を検討します。

シミュレーション データ インスペクターには、表示するログ データの種類にいくつかの制限があります。シミュレーション データ インスペクターでのデータの表示を参照してください。

メモリ パフォーマンス

ログ データの最適化

ラピッド アクセラレータ以外のシミュレーション モードでシミュレーション データをエクスポートする場合、Simulink は以下の状況でメモリ使用量を最適化します。

  • タイム ステップが一定の間隔で発生する場合、Simulink は圧縮された時間表現を使用します。Simulink は最初のタイムスタンプの値、間隔の長さ (タイム ステップ) およびタイムスタンプの合計数を保存します。

  • 複数の信号が同じタイムスタンプ シーケンスを使用する場合、信号は保存された単一のタイムスタンプ シーケンスを共有します。保存された単一のタイムスタンプを共有することにより、ログ データ用のメモリ使用量が 1/2 程度に削減されます。特に、要素の数が数千のバスを記録する場合、メモリの差は、重要なパフォーマンス要因になります。

永続ストレージへのログの記録

多くのタイム ステップが含まれる長いシミュレーションに大量の信号を記録する場合、メモリの問題が発生する可能性があります。永続ストレージにログを記録すると、このようなメモリの問題に対処できます。

永続ストレージにログを記録するには、[コンフィギュレーション パラメーター][データのインポート/エクスポート] ペインで、[データセットのデータをファイルにログ] オプションを選択します。ログの種類を指定します (信号のログや状態のログなど)。

  • 出力と状態データを記録するには、[形式] パラメーターを [データセット] に設定します。

  • [最終状態] パラメーターを選択する場合、[最終の操作点を保存] パラメーターをオフにします。

Simulink.SimulationData.DatasetRef オブジェクトを使用して信号ログ データおよび状態ログ データにアクセスすることで、データをモデル ワークスペースにインクリメンタルに読み込みます。他の種類のログのデータにアクセスすると、すべてのデータが一度に読み込まれます。

詳細については、永続ストレージへのデータの記録を参照してください。

参考

ブロック

関数

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