ドキュメンテーション

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Figure のプロパティ

Figure ウィンドウの外観と動作の制御

Figure は、グラフィックス コンポーネントまたはユーザー インターフェイス コンポーネントのコンテナーです。Figure プロパティは Figure の特定のインスタンスの外観と動作を制御します。Figure の外観と動作を変えるには、プロパティ値を変更します。

R2014b から、プロパティのクエリと設定にドット表記を使用できるようになりました。

fig = figure;
u = fig.Units;
fig.Units = 'inches';

それより前のリリースを使用している場合は、代わりに関数 get および set を使用してください。

ウィンドウの外観

すべて展開する

Figure のメニュー バー表示。'figure' または 'none' として指定します。MenuBar プロパティによって、Figure ウィンドウ上部にある既定のメニューを表示または非表示にできます。メニュー バーを表示するには 'figure' を指定します。非表示にするには 'none' を指定します。

このプロパティは既定のメニューにのみ影響し、uimenu コマンドによって定義されているメニューには影響しません。

メニュー バーは、WindowStyle プロパティが 'Modal' に設定されている Figure に表示されません。uimenu の子を含む Figure が 'Modal' に変更された場合、その uimenu の子は Figure の Children プロパティ内に存在したままになります。ただし、WindowStyle'Modal' に設定されている間、この uimenu は表示されません。

メモ

Figure に既定のメニューが表示されないようにするには、Figure を作成するときにこのプロパティを 'none' に設定します。

Figure のツール バー表示。次のいずれかとして指定されます。

  • 'auto'MenuBar プロパティと同じ値を使用します。

  • 'figure' — ツール バーを表示します。

  • 'none' — ツール バーを表示しません。

このプロパティは既定のツール バーにのみ影響します。[カメラ ツール バー]、[プロット編集 ツール バー] などの他のツール バーには影響しません。Figure の [表示] メニューから [Figure ツール バー] を選択すると、このプロパティが関数 'figure' に設定されます。

ツール バーは、WindowStyle プロパティが 'Modal' に設定されている Figure に表示されません。ツール バーを含む Figure が 'Modal' に変更された場合、そのツール バーの子は Figure の Children プロパティ内に存在したままになります。ただし、WindowStyle'Modal' に設定されている間、このツール バーは表示されません。

メモ

既定のツール バーを非表示にするには、Figure を作成するときにこのプロパティを 'none' に設定します。

対話型の figure のドッキング。次のいずれかとして指定されます。

  • 'on' — Figure は、MATLAB® デスクトップ内でドッキングすることができます。[デスクトップ][Figure をドックに入れる] メニュー項目およびメニュー バーの [Figure をドックに入れる] ボタン が有効になります。

  • 'off' — MATLAB は [デスクトップ][Figure をドックに入れる] メニュー項目を無効にし、[Figure をドックに入れる] ボタンを表示しません。

    WindowStyle'docked' に設定されている場合には、DockControls プロパティを 'off' に設定できません。

DockControls プロパティの設定は MATLAB Online™ でサポートされていません。

背景色。RGB 3 成分または表にリストされた色オプションのいずれかとして指定します。'none' を指定した場合、背景色は画面上では黒く表示されますが、Figure を印刷するとその背景は Figure ウィンドウが透明であるかのように印刷されます。

カスタム色を使用する場合は、RGB 3 成分を指定します。RGB 3 成分は、色の赤、緑、青成分の強度を指定する 3 成分の行ベクトルです。強度値は [0,1] の範囲でなければなりません。たとえば [0.4 0.6 0.7] のようになります。あるいは、名前を使用して一部の一般的な色を指定できます。次の表に、色の完全名および省略名のオプションと、等価の RGB 3 成分の値を示します。

オプション説明等価の RGB 3 成分
'red' または 'r'[1 0 0]
'green' または 'g'[0 1 0]
'blue' または 'b'[0 0 1]
'yellow' または 'y'[1 1 0]
'magenta' または 'm'マゼンタ[1 0 1]
'cyan' または 'c'シアン[0 1 1]
'white' または 'w'[1 1 1]
'black' または 'k'[0 0 0]
'none'色なし該当なし

データ型: double | char

ウィンドウ スタイル。次のいずれかとして指定します。

  • 'normal' — Figure ウィンドウは他のウィンドウから独立しており、この Figure の表示中に他のウィンドウにアクセスできます。

  • 'modal' — この Figure は、既存のすべての Figure ウィンドウの上に表示されます。この一番上に表示された Figure が存在してモーダルな状態である限り、既存のウィンドウへのアクセスができなくなります。ただし、モーダルな Figure の後に作成された新しい Figure は表示されます。

    複数のモーダルなウィンドウが存在する場合、最後に作成されたウィンドウがフォーカスされ、他のすべてのウィンドウの前面に表示されます。この状態は、不可視になるか、通常のウィンドウ スタイルに戻るか、削除されるまで継続します。継続が終了した場合、フォーカスは、最後にフォーカスされたウィンドウに戻ります。

  • 'docked' — Figure はデスクトップまたはドキュメント ウィンドウに表示されます。WindowStyle プロパティが 'docked' に設定されている場合には、DockControls プロパティを 'off' に設定できません。'docked' オプションは、MATLAB Online でサポートされていません。

メモ

WindowStyle プロパティにはいくつかの重要な特徴と推奨されるベスト プラクティスがあります。

  • UI ウィンドウを作成するときは、常に WindowStyle プロパティを指定します。さらに Figure の ResizePosition または OuterPosition プロパティも設定する場合は、WindowStyle プロパティを最初に設定します。

  • Figure の WindowStyle プロパティは、Figure が可視な場合や子オブジェクトを含む場合を含め、いつでも変更できます。ただし、一部のシステムではノーマル ウィンドウとモーダル ウィンドウの実装によっては、このプロパティを設定することで、Figure の点滅や非表示後に再表示される現象が発生する場合もあります。視覚的に最良な結果を得るには、WindowStyle プロパティの設定は、Figure の作成時または非表示のときに行います。

  • Figure で reset を呼び出しても WindowStyle プロパティ値は変更されません。

モーダル ウィンドウ スタイルの動作

WindowStyle'modal' に設定されている場合、Figure ウィンドウが可視である限り、Figure ウィンドウはすべての MATLAB ウィンドウ上のすべてのキーボード操作とマウス操作をトラップします。MATLAB 以外のアプリケーションのウィンドウには影響しません。

モーダルな Figure にフォーカスがあるときに Ctrl + C を入力すると、Figure は 'normal' WindowStyle プロパティ設定に戻ります。これによりユーザーはコマンド ラインに入力できます。

WindowStyle プロパティが 'modal' に、Visible プロパティが 'off' に設定された Figure は、MATLAB が表示しない限りモーダル動作になりません。このためモーダル ウィンドウを破棄する代わりに、後で再利用するために非表示にすることができます。

モーダルな Figure はメニューの子、組み込みのメニュー、ツール バーを表示しません。しかし、モーダルな Figure 内にメニューを作成したり、メニューの子をもつ Figure で WindowStyle プロパティの設定を 'modal' に変更したりするのは誤りではありません。その Menu オブジェクトは存在し、Figure はそれを維持します。Figure の WindowStyle プロパティを 'normal' にリセットすると、そのメニューが表示されます。

ウィンドウの状態。次の値のいずれかとして指定します。

  • 'normal' — ウィンドウが標準の状態で表示されます。

  • 'minimized' — ウィンドウが折りたたまれます。ただし、プロパティの取得や設定、子の追加、ウィンドウでのプロットの作成などのコマンドは引き続き実行できます。

  • 'maximized' — ウィンドウが全画面表示になります。オペレーティング システムから提供される最小化ボタン、元に戻すボタン、閉じるボタンがウィンドウの隅に表示されます。ウィンドウの標準の状態にメニューやツール バーがある場合、それらはこの状態で表示されます。

  • 'fullscreen' — ウィンドウが全画面表示になります。ただし、オペレーティング システムから提供される最小化ボタン、元に戻すボタン、閉じるボタンは非表示になります。ウィンドウの標準の状態にメニューやツール バーがある場合、それらはこの状態で表示されます。

オペレーティング システムから提供される最小化ボタン、元に戻すボタン、閉じるボタンをクリックすると、それに応じて WindowState プロパティが設定されます。Ctrl+F11 キー (Windows® および Linux®) または Ctrl+Command+f キー (Mac OS) を押すと、'fullscreen' の状態が切り替わります。

ドッキングされた Figure、または MATLAB Online では、WindowState プロパティの設定がサポートされていません。

位置

すべて展開する

描画可能領域の位置とサイズ。[left bottom width height] の形式のベクトルとして指定します。この領域には、Figure の境界線、タイトル バー、メニュー バーおよびツール バーは含まれません。

次の表で、Position ベクトルの各要素について説明します。

要素説明
leftプライマリ ディスプレイの左端から、ウィンドウ内側の左端までの距離。この値は、複数のモニターがあるシステムでは負の値になる場合があります。

Figure がドッキングしている場合、この値は、MATLAB デスクトップ内の Figure パネルを基準にした値になります。
bottomプライマリ ディスプレイの下端から、ウィンドウ内側の下端までの距離。この値は、複数のモニターがあるシステムでは負の値になる場合があります。

Figure がドッキングしている場合、この値は、MATLAB デスクトップ内の Figure パネルを基準にした値になります。
widthfigure の内側の左右の端の間の距離です。
heightウィンドウ内側の上下の端の距離。

すべての測定値は、Units プロパティで指定した単位で表されます。

Figure がドッキングしているときには、Figure の Position プロパティは指定できません。

MATLAB Online では、Position ベクトルの bottom 要素および left 要素は無視されます。

境界線、タイトル バー、メニュー バーおよびツール バーを含むウィンドウ全体を配置するには、OuterPosition プロパティを使用します。

メモ

Windows オペレーティング システムでは、最小ウィンドウ幅と最大ウィンドウ サイズが適用されます。これらの範囲を超える Figure サイズを指定した場合、表示される Figure は指定されたサイズではなく、これらの範囲に従います。

測定の単位。次の表のいずれかの値として指定します。

単位の値説明
'pixels' (既定)

ピクセル。

R2015b 以降、Windows および Macintosh システムにおいて、ピクセル単位の距離はシステム解像度に依存しません。

  • Windows システムの 1 ピクセルは 1/96 インチです。

  • Macintosh システムの 1 ピクセルは 1/72 インチです。

Linux システムでは、ピクセルのサイズは使用しているシステムの解像度によって決まります。

'normalized'これらの単位は親コンテナーを基準として正規化されます。コンテナーの左下隅が (0,0) で、右上隅が (1,1) になります。
'inches'インチ。
'centimeters'センチメートル。
'points'ポイント。1 ポイントは 1/72 インチです。
'characters'

これらの単位は、グラフィックス ルート オブジェクトの既定の uicontrol フォントを基にしています。

  • 文字の幅 = 文字 x の幅。

  • 文字の高さ = 2 行のテキストのベースライン間の距離。

既定の uicontrol フォントにアクセスするには、get(groot,'defaultuicontrolFontName') または set(groot,'defaultuicontrolFontName') を使用します。

MATLAB ではすべての単位を親オブジェクトの左下隅から測定します。

このプロパティは Position プロパティに影響します。Units プロパティを変更した場合、この既定値を想定する他の関数に影響を与えないように、計算の完了後に値を既定値に戻すことを検討してください。

Units プロパティと Position プロパティを指定する順序は次のように影響します。

  • Position プロパティの前に Units プロパティを指定する場合、MATLAB は指定した単位を使用して Position を設定します。

  • Position プロパティの後に Units プロパティを指定する場合、MATLAB は既定の Units を使用して位置を設定します。その後、MATLAB は Position の値を、指定した単位における等価の値に変換します。

描画可能領域の位置とサイズ。[left bottom width height] の形式のベクトルとして指定します。この領域には、Figure の境界線、タイトル バー、メニュー バーおよびツール バーは含まれません。すべての測定値は、Units プロパティで指定した単位で表されます。

このプロパティ値は、Position プロパティ値と同一です。

外側の境界の位置とサイズ。[left bottom width height] の形式のベクトルとして指定します。このプロパティは、Figure の外側の境界によって囲まれる領域 (境界線、タイトル バー、メニュー バーおよびツール バーを含む) を定義します。

次の表で、ベクトルの各要素について説明します。

要素説明
leftプライマリ ディスプレイの左端から figure ウィンドウの外側の左端までの距離です。この値は、複数のモニターがあるシステムでは負の値になる場合があります。

Figure がドッキングしている場合、この値は、MATLAB デスクトップ内の Figure パネルを基準にした値になります。
bottomプライマリ ディスプレイの下端から figure ウィンドウの外側の下端までの距離です。この値は、複数のモニターがあるシステムでは負の値になる場合があります。

Figure がドッキングしている場合、この値は、MATLAB デスクトップ内の Figure パネルを基準にした値になります。
widthfigure の外側の左右の端の間の距離です。
heightfigure の外側の上下の端の間の距離です。

すべての測定値は、Units プロパティで指定した単位で表されます。

Figure がドッキングしているときには、Figure の OuterPosition プロパティは指定できません。

メモ

Windows オペレーティング システムでは、最小ウィンドウ幅と最大ウィンドウ サイズが適用されます。これらの範囲を超える Figure サイズを指定した場合、表示される Figure は指定されたサイズではなく、これらの範囲に従います。

このプロパティは、Figure には影響しません。

サイズ変更可能な Figure。'on' または 'off' として指定します。このプロパティが 'on' に設定されている場合、Figure はサイズ変更可能です。そうでない場合、サイズ変更はできません。

プロット

すべて展開する

Figure の座標軸コンテンツのカラーマップ。m 種類の個別の色を定義する m3 列の RGB (赤、緑、青) 3 成分配列として指定します。

例: figure('Colormap',[1 0 1; 0 0 1; 1 1 0]) は、カラーマップを、マゼンタ、青、黄の 3 色に設定します。

MATLAB は、行番号でこれらの色にアクセスします。

カラーマップは関数 surfaceimage および patch によって作成されたオブジェクトのレンダリングに影響しますが、一般にその他のグラフィックス オブジェクトには影響しません。

Figure の Colormap プロパティを設定した場合、Figure 内の座標軸とチャートは同じカラーマップを使用します。

Axes コンテンツの透明度マップ。0 から 1 まで線形に増加する有限アルファ値の配列として指定します。配列のサイズは m 行 1 列または 1 行 m 列にすることができます。MATLAB は配列のインデックスを使用してアルファ値にアクセスします。Alphamap は、任意の長さに設定できます。

Alphamap は関数 surfaceimage および patch によって作成されたオブジェクトのレンダリングに影響しますが、その他のグラフィックス オブジェクトには影響しません。

Figure の Alphamap プロパティを設定した場合、Figure 内の座標軸とチャートは同じ alphamap を使用します。

次のプロットの追加方法の命令。'add''new''replace' または 'replacechildren' として指定します。

次の表では、それぞれの値の効果について説明します。

プロパティ値効果
'new'

新規 Figure を作成し、現在の Figure として利用します。

'add'

現在の Figure をクリアしたり、リセットすることなく、新しいグラフィックス オブジェクトを追加します。

'replacechildren'

新しいオブジェクトを追加する前に、非表示になっていないすべての axes オブジェクトを削除します。Figure のプロパティをリセットしません。

clf コマンドを使用するのと同じです。

'replace'

新しいグラフィックス オブジェクトを追加する前に、すべての axes オブジェクトを削除し、Figure のプロパティを既定値にリセットします。

clf reset コマンドを使用するのと同じです。

関数 newplot を使用して NextPlot プロパティを処理することを検討してください。詳細については、座標軸の NextPlot プロパティとグラフの Figure および座標軸の準備を参照してください。

画面表示と印刷に対して使用されるレンダリング方法。次の値の 1 つとして指定します。

  • 'opengl' — OpenGL® レンダラー。このオプションを使用すると、MATLAB はシステムで利用可能なグラフィックス ハードウェアにアクセスできます。OpenGL レンダラーは、モニター上の表示と同様に、オブジェクトを前から後ろの順に並べ替えて表示します。線と面がモニター上の同一場所にある場合、常に線が面の前面に描画されます。

  • 'painters' — Painters レンダラー。このオプションは、2 次元表示の座標軸で良好に機能します。2 次元では、Painters レンダラーは graphics オブジェクトを子の順序 (指定順序) で並べ替えます。3 次元では、Painters レンダラーはオブジェクトを手前から奥の順序で並べ替えます。ただし、3 次元では、交差する多角形が正しく描画されないことがあります。

メモ

'zbuffer' オプションは削除されました。代わりに 'opengl' または 'painters' を使用してください。

Renderer プロパティの設定は MATLAB Online でサポートされていません。

OpenGL のハードウェアとソフトウェアの実装

OpenGL は、MATLAB を実行しているすべてのコンピューターで使用できます。これは、ソフトウェア版の OpenGL が MATLAB に組み込まれているためです。ただし、ハードウェア アクセラレータ版の OpenGL をサポートするグラフィックス ハードウェアがある場合、MATLAB は自動的にそのハードウェア アクセラレータ版を使用して、パフォーマンスを向上します。

場合によっては、ハードウェア版の OpenGL が使用可能でも、MATLAB が自動的にソフトウェア版を使用することがあります。たとえば、既知のドライバーの問題があるグラフィックス ハードウェアを検出した場合、あるいは Windows 上でバーチャル マシンやリモート デスクトップを使用していることを検出した場合、MATLAB はソフトウェア版を使用します。

MATLAB は、使用可能な OpenGL ライブラリを検出できない場合、警告を出力します。

ソフトウェア OpenGL の選択

ハードウェア版からソフトウェア版の OpenGL に切り替えるには、次を行います。

  • Linux システムでは、コマンド matlab -softwareopengl を使用して MATLAB を起動します。

  • Windows システムでは、MATLAB 内でコマンド opengl software を実行するか、コマンド matlab -softwareopengl を使用して MATLAB を起動します。

  • Macintosh システムでは、ソフトウェア版の OpenGL はサポートされていません。

以下のソフトウェア版を使用できます。

  • Linux システムでは、MATLAB は、配布されている MATLAB に含まれている OpenGL のソフトウェア実装を使用します。

  • Windows では、OpenGL はオペレーティング システムの一部として使用できます。OpenGL による問題が生じた場合には、使用しているグラフィックス ドライバーのベンダーに連絡し、最新の認定バージョンの OpenGL を入手してください。

  • Macintosh システムでソフトウェア版の OpenGL は使用できません。

OpenGL のライブラリ バージョンの確認

システム上で MATLAB が使用している OpenGL ライブラリのバージョンおよびベンダーを確認するには、MATLAB プロンプトに次のコマンドを入力します。

opengl info

返された情報には、MATLAB がソフトウェア版の OpenGL を使用している (Software = true) かハードウェア アクセラレータ版の OpenGL を使用している (Software = false) かを示す行が含まれています。

また、このコマンドは、MATLAB が使用している特定のライブラリで使用可能な OpenGL 仕様の拡張のリストも返します。バグをレポートする際には、この情報を含めるようにしてください。

opengl info コマンドを発行すると、MATLAB は OpenGL を初期化する点に注意してください。

XServer 接続が失われた

Linux を使用しているときに XServer への接続が中断された場合、MATLAB はセグメンテーション違反によってクラッシュする可能性があります。これが発生した場合は、システムに最新の XServer がインストールされていることを確認してください。

Linux システムでは、OpenGL ドライバーのアップグレードを試行することも、次のコマンドを使用してソフトウェア版の OpenGL と共に MATLAB を起動することもできます。

 matlab -softwareopengl

レンダラーの選択。次のように指定します。

  • 'auto' — MATLAB は Figure 内のグラフィックス オブジェクトのサイズと複雑さに基づいて、印刷用と画面表示用のレンダリング手法を選択します。

  • 'manual' — MATLAB は Renderer プロパティで指定されたレンダラーを使用します。

Renderer プロパティに明示的に 'painters' または 'opengl' を設定した場合、MATLAB は RendererMode プロパティを 'manual' に設定します。

座標軸グラフィックスの平滑化。'on' または 'off' で指定します。平滑化によって座標軸グラフィックスのギザギザの線が少なくなります。MATLAB は GraphicsSmoothing'on' に設定され、次の条件のいずれかが真の場合に、座標軸グラフィックス (および座標軸のルーラー) に平滑化手法を適用します。

  • Renderer プロパティは、'painters' に設定されます。

  • Renderer プロパティが 'opengl' に設定され、ハードウェアのカードで OpenGL がサポートされている。

座標軸グラフィックスのほとんどが垂直または水平のラインの場合、GraphicsSmoothing プロパティを 'on' に設定し、ラインの AlignVertexCenters プロパティを 'on' に設定することを検討してください。平滑化手法では、平滑さが向上する代わりに鮮明さがある程度損なわれます。これは、鮮明なグラフィックスの場合、特に顕著に表れます。

メモ

グラフィックスの平滑化はテキストには影響しません。MATLAB は、GraphicsSmoothing プロパティの値に関係なくテキストを平滑化します。

GraphicsSmoothing プロパティの設定は MATLAB Online でサポートされていません。

印刷とエクスポート

すべて展開する

印刷時または保存時のページ上での Figure のサイズと位置。[left bottom width height] の形式の 4 要素ベクトルとして指定します。

  • left 値と bottom 値 — ページの左下隅から Figure の左下隅までの距離を制御します。これらの値は、PNG 形式や EPS 形式など、ページのない形式で Figure を保存する場合は無視されます。

  • width 値と height 値 — Figure のサイズを制御します。幅と高さの値が大きすぎる場合、Figure が指定サイズに達しないことがあります。Figure が指定サイズに達しない場合、その Figure 上の UI コンポーネント (uicontrol や uitable など) が期待どおりに保存または印刷されない場合があります。

PaperUnits プロパティは、PaperPosition 値の測定単位を決定します。PaperUnits プロパティを 'normalized' に設定することを検討してください。この設定を使用すると、MATLAB は、ページ サイズにかかわらず印刷ページの相対的な占有サイズが同じになるように、Figure のサイズを自動的に調整します。

例: figure('PaperPosition',[.25 .25 8 6]) は、出力する Figure のサイズと位置を [.25 .25 8 6] に設定します。

印刷時または保存時に Figure の表示サイズを使用する命令。'auto' または 'manual' として指定します。

  • 'auto' — Figure の印刷サイズまたは保存サイズを Figure の表示サイズに一致させます。PaperPosition プロパティの width 値と height 値がディスプレイ上の Figure のサイズと等しくなります。leftbottom の値は、Figure が中央に配置される値になります。ディスプレイ上で Figure のサイズが変更された場合、PaperPosition プロパティは適切なサイズと位置の値に自動的に更新されます。

  • 'manual' — Figure の印刷サイズまたは保存サイズが Figure の表示サイズと一致しないことがあります。ディスプレイ上とは異なるサイズを使用して Figure の印刷や保存を行う場合、あるいは印刷ページや保存ページの中央に Figure を配置しない場合に、このオプションを使用します。PaperPosition プロパティを目的のサイズと位置に設定します。ディスプレイ上の Figure のサイズが変更された場合、PaperPosition プロパティは自動的に更新されません。

表示されている Figure と同じサイズと解像度 (DPI) をもつ出力を生成するには、Figure の PaperPositionMode プロパティを 'auto' に設定し、print-r0 オプションを指定して Figure を保存します。-r0 オプションを使用すると、出力の解像度がディスプレイの解像度と確実に同じになります。解像度が異なる場合、生成された出力のサイズは Figure の測定単位での表示サイズ (インチ、cm、ポイント) と一致しますが、ピクセル単位では一致しません。たとえば、ディスプレイの解像度が 100 DPI の場合、4 x 5 インチの Figure は 400 x 500 ピクセルです。出力の解像度が 200 DPI の場合、Figure の印刷サイズまたは保存サイズはインチ単位では同じサイズですが、800 x 1000 ピクセルになります。

メモ

R2016a 以降、既定値は 'auto' となります。従来の既定値は 'manual' でした。

既定値を変更するには、次のいずれかの手法を使用します。

  • 印刷設定を指定する。印刷設定はすべての MATLAB セッションで維持されます。印刷設定は 'auto' または 'manual' のいずれかに設定でき、たとえば次のようになります。

    matlab.graphics.internal.setPrintPreferences('DefaultPaperPositionMode','manual')
    現在の印刷設定の値をクエリするには、次のコマンドを使用します。設定が指定されている場合、このコマンドは 'auto' または 'manual' を返します。設定が指定されていない場合、このコマンドは 'unset' を返します。
    matlab.graphics.internal.getPrintPreferences

  • root オブジェクトに既定値を設定する。このオプションは、現在の MATLAB セッションの新しい Figure のみに適用され、たとえば次のようになります。

    set(groot,'defaultFigurePaperPositionMode','manual')

ページ付き形式 (PDF および PostScript® の形式) で Figure を印刷または保存するときのカスタム ページ サイズ。[width height] の形式の 2 要素ベクトルとして指定します。米国での既定値は [8.5 11] です。ヨーロッパおよびアジアでの既定値は [21 29.7] です。

メモ

Figure をファイルに保存する場合、PaperSize プロパティは PDF および PostScript のファイル形式にのみ作用します。その他のファイル形式では、このプロパティは無視されます。保存済みの Figure のサイズを制御するには、PaperPosition プロパティを使用してください。

PaperUnits プロパティは、PaperSize プロパティの測定単位を決定します。PaperUnits プロパティが 'normalized' に設定されている場合、PaperSize プロパティを設定することはできません。設定しようとするとエラーになります。

PaperSize プロパティを指定すると、PaperType プロパティが存在する場合は対応するタイプに設定され、それ以外の場合には 'custom' に設定されます。

PaperSize および PaperPosition に使用される単位。次のいずれかの値として指定します。

  • 'inches' — インチ単位の値。ロケールが米国の場合の既定値です。

  • 'normalized' — 正規化された単位。ページの左下隅は (0,0) にマッピングされ、右上隅は (1,1) にマッピングされます。

  • 'centimeters' — cm 単位の値。ロケールがヨーロッパまたはアジアの場合の既定値です。

  • 'points' — ポイント単位の値。1 ポイントは 1/72 インチです。

メモ

PaperUnits プロパティの値を変更した場合、PaperUnits プロパティが変更されていないことを前提としている他の関数に影響を及ぼさないように、計算終了後に元の値に戻すことをお勧めします。

Figure をページ付き形式 (PDF および PostScript の形式) に印刷または保存するときのページの向き。次のいずれかの値として指定します。

  • 'portrait' — 用紙の長辺を縦方向にします。

  • 'landscape' — 用紙の長辺を横方向にします。

詳細については、関数 orient を参照してください。

メモ

[ファイル][名前を付けて保存] を使用する場合、PDF またはフル ページの PS 形式のみで PaperOrientation プロパティが使用されます。その他の形式ではこれらの値が無視されます。

ページ付き形式 (PDF および PostScript の形式) で Figure を印刷または保存するときの標準ページ サイズ。次の表のいずれかの値として指定します。PaperType プロパティを指定すると、PaperSize プロパティが対応するページ サイズに設定されます。

ページ サイズ (幅 x 高さ)

'usletter'

8.5 x 11 インチ (米国での既定値)

'uslegal'

8.5 x 14 インチ

'tabloid'

11 x 17 インチ

'a0'

84.1 x 118.9 cm

'a1'

59.4 x 84.1 cm

'a2'

42 x 59.4 cm

'a3'

29.7 x 42 cm

'a4'

21 x 29.7 cm (ヨーロッパおよびアジアでの既定値)

'a5'

14.8 x 21 cm

'b0'

102.9 x 145.6 cm

'b1

72.8 x 102.8 cm

'b2'

51.4 x 72.8 cm

'b3'

36.4 x 51.4 cm

'b4'

25.7 x 36.4 cm

'b5'

18.2 x 25.7 cm

'arch-a'

9 x 12 インチ

'arch-b'

12 x 18 インチ

'arch-c'

18 x 24 インチ

'arch-d'

24 x 36 インチ

'arch-e'

36 x 48 インチ

'a'

8.5 x 11 インチ

'b'

11 x 17 インチ

'c'

17 x 22 インチ

'd'

22 x 34 インチ

'e'

34 x 43 インチ

'custom'

カスタム ページ サイズ。PaperSize プロパティを使用して非標準のページ サイズを指定すると PaperPosition がこの値に設定されます。

印刷時または保存時の Figure の背景色。次のいずれかの値として指定します。

  • 'on' — Figure の背景色および座標軸の背景色を白に変更します。

  • 'off' — ディスプレイ上と同じ色を使用します。ディスプレイ上の Figure の背景色を変更するには、Figure の Color プロパティを使用します。座標軸の背景色を変更するには、座標軸の Color プロパティを使用します。

マウス ポインター

すべて展開する

ポインター シンボル。次の表のシンボル名のいずれかまたは 'custom' として指定します。シンボルの外観はオペレーティングシステムによって異なります。

シンボル名

結果のシンボル (システム依存)

'arrow'

'ibeam'

'crosshair'

'watch' (処理中のシステム)

'topl' または 'botr'

'topr' または 'botl'

'circle'

'cross'

'fleur'

'left' または 'right'

'top' または 'bottom'

'hand'

メモ

'fullcrosshair' オプションは R2014b で削除されました。

カスタム ポインター シンボル

カスタム ポインター シンボルを作成するには、Pointer プロパティを 'custom' に設定し、PointerShapeCData プロパティを使用してシンボルを定義します。詳細については、PointerShapeCData プロパティを参照してください。

カスタム ポインター シンボル。3232 列の行列 (32 x 32 ピクセルのポインター) または 1616 列の行列 (16 x 16 ピクセルのポインター) として指定します。Figure は、Pointer プロパティが 'custom' に設定されている場合にこのポインター シンボルを使用します。

行列の各要素が、ポインター内の 1 ピクセルの明度を定義します。行例の要素 (1,1) が、ポインターの左上隅のピクセルに対応します。行列の要素を次の値のいずれかに設定します。

  • 1 — 黒のピクセル。

  • 2 — 白のピクセル。

  • NaN — 透明なピクセル。下の画面をそのまま表示します。

ポインターのアクティブなピクセル。2 要素ベクトルとして指定します。このベクトルには、目的のアクティブなピクセルに対応する PointerShapeCData 行列の特定要素の行と列のインデックスが含まれます。既定値 [1 1] は、ポインターの左上隅のピクセルに対応します。

PointerShapeCData 行列の範囲外の値を指定すると、ポインターは、代わりに既定のアクティブなピクセル [1 1] を使用します。

このプロパティは、Pointer プロパティが 'custom' に設定されている場合にのみ適用されます。

対話機能

すべて展開する

現在の Figure のターゲットの座標軸。Axes オブジェクト、PolarAxes オブジェクト、または HeatmapChart などのグラフィックス オブジェクトとして指定します。

axes オブジェクトの子オブジェクトが存在するすべての Figure には、常に現在の座標軸があります。現在の座標軸は、最上層の座標軸でなくてもかまいません。また、ある座標軸を現在の座標軸に設定しても、他のすべての座標軸より上位に再スタックされることはありません。Figure に座標軸が含まれていない場合、get(gcf,'CurrentAxes') コマンドは空の配列を返します。

座標軸が存在しない場合に座標軸の作成を強制せずに現在の axes オブジェクトを取得するには、CurrentAxes プロパティをクエリします。

現在のオブジェクト。Figure の子オブジェクトとして返されます。MATLAB は CurrentObject プロパティを Figure 内でクリックした最後のオブジェクトに設定します。これは、最前面に表示されるオブジェクトです。

子オブジェクトの HitTest プロパティは、そのオブジェクトが CurrentObject になることができるかどうかを制御します。

HandleVisibility プロパティが 'off' であるオブジェクトをクリックすると、CurrentObject プロパティが空の GraphicsPlaceholder 配列に設定されます。ユーザーが非表示のオブジェクトをクリックしたときに空の配列を返さないようにするには、非表示のオブジェクトの HitTest プロパティを 'off' に設定します。

このプロパティの値を取得するための代替方法として gco コマンドを使用します。

現在の点。2 要素ベクトルとして返されます。このベクトルには、Figure の左下隅から測定したマウス ポインターの (x, y) 座標が含まれます。値は、Units プロパティで指定した単位で表されます。

この座標は、以下のいずれかを実行すると更新されます。

  • Figure 内でマウス ボタンを押す。

  • Figure 内でマウス ボタンを押した後に離す。

  • Figure 内でマウス ボタンを押して、Figure の外で離す。

  • Figure 内でスクロール ホイールを回転させる。

  • WindowButtonMotionFcn プロパティが空でない場合に、Figure 内で (ボタンを押さずに) マウスを動かす。

マウス操作に応答するコールバックが Figure にある場合、システムのコード実行速度より速くそのコールバックがトリガーされると、座標が実際のポインターの位置を正確に反映しない可能性があります。代わりに、座標はコールバックの実行開始時点の位置になります。

CurrentPoint プロパティを使用して点をプロットする場合、座標値に丸め誤差が含まれることがあります。

現在の文字。最後に押されたキーの文字として返されます。このプロパティは、ユーザーがキーを押した時点で Figure にフォーカスがある場合に更新されます。

メモ

Selected プロパティの動作は R2014b で変更されており、推奨されません。Figure オブジェクトには何も影響しなくなりました。このパラメーターは将来のリリースで削除される可能性があります。

メモ

SelectionHighlight プロパティの使用は推奨されていません。このパラメーターは将来のリリースで削除される可能性があります。

このプロパティは、Figure には影響しません。

マウスの選択タイプ。'normal''extend''alt'、または 'open' として返されます。このプロパティは Figure 内で最後に押されたマウス ボタンの情報を提供します。

次の表は、SelectionType の取り得る値と、これらの値を生成するユーザー アクションの一覧です。

対応するアクション

'normal'

左マウス ボタンをクリック

'extend'

以下のいずれか:

  • Shift キーを押しながら左マウス ボタンをクリック

  • 中央のマウス ボタンをクリック

  • 左と右の両方のマウス ボタンをクリック

'alt'

以下のいずれか:

  • Control キーを押しながら左マウス ボタンをクリック

  • 右マウス ボタンをクリック

'open'

任意のマウス ボタンをダブルクリック

コンテキスト メニュー。ContextMenu オブジェクトとして指定します。このプロパティを使用して、ユーザーが UI コンポーネント上で右クリックしたときにコンテキスト メニューを表示します。関数 uicontextmenu を使用して、コンテキスト メニューを作成します。

Figure の可視性。'on' または 'off' として指定します。Visible プロパティは、画面にこの figure を表示するかどうかを決定します。figure の Visible プロパティが 'off' に設定されている場合、figure 全体が非表示になりますが、その場合でもプロパティを指定したりアクセスしたりできます。

非表示の figure のサイズを変更した場合、figure が表示されるときに SizeChangedFcn コールバックがトリガーされます。

メモ:

figure の Visible プロパティを変更しても、その子コンポーネントの Visible プロパティは "変更されません"。これは figure を非表示にすることによって子の表示が妨げられる場合でも変わりません。

共通コールバック

すべて展開する

ボタンダウン コールバック。次の値のいずれかとして指定します。

  • 関数ハンドル。

  • 最初の要素が関数ハンドルである cell 配列。cell 配列内のその後の要素はコールバック関数に渡される引数です。

  • 有効な MATLAB 式を含む文字ベクトル (非推奨)。MATLAB は、この式をベース ワークスペースで評価します。

このコールバックは Figure の空白の領域をクリックしたときに必ず実行されます。

コールバックのプロパティ値を関数ハンドル、cell 配列または文字ベクトルとして指定する方法の詳細については、コールバック プロパティ値の指定方法を参照してください。

ユーザーが修飾キーを押したかどうかを判定するには、SelectionType プロパティを使用します。

コンポーネント作成関数。次の値のいずれかとして指定します。

  • 関数ハンドル。

  • 最初の要素が関数ハンドルである cell 配列。cell 配列内のその後の要素はコールバック関数に渡される引数です。

  • 有効な MATLAB 式を含む文字ベクトル (非推奨)。MATLAB は、この式をベース ワークスペースで評価します。

コールバックのプロパティ値を関数ハンドル、cell 配列または文字ベクトルとして指定する方法の詳細については、コールバック プロパティ値の指定方法を参照してください。

このプロパティは、MATLAB がコンポーネントを作成するときに実行されるコールバック関数を指定します。MATLAB は CreateFcn コールバックを実行する前に、コンポーネントのすべてのプロパティ値を初期化します。CreateFcn プロパティを指定しない場合、MATLAB は既定の作成関数を実行します。

作成中のコンポーネント オブジェクトを取得するには、CreateFcn コード内で関数 gcbo を使用します。

既存のコンポーネント オブジェクトに CreateFcn プロパティを設定しても効果はありません。

コンポーネント削除関数。次の値のいずれかとして指定します。

  • 関数ハンドル。

  • 最初の要素が関数ハンドルである cell 配列。cell 配列内のその後の要素はコールバック関数に渡される引数です。

  • 有効な MATLAB 式を含む文字ベクトル (非推奨)。MATLAB は、この式をベース ワークスペースで評価します。

コールバックのプロパティ値を関数ハンドル、cell 配列または文字ベクトルとして指定する方法の詳細については、コールバック プロパティ値の指定方法を参照してください。

DeleteFcn プロパティは、MATLAB がコンポーネントを削除するときに実行されるコールバック関数を指定します (ユーザーがウィンドウを閉じるときなど)。MATLAB はコンポーネント オブジェクトのプロパティを破棄する前に DeleteFcn コールバックを実行します。DeleteFcn プロパティを指定しない場合、MATLAB は既定の削除関数を実行します。

削除中のコンポーネント オブジェクトを取得するには、DeleteFcn コード内で関数 gcbo を使用します。

キーボード コールバック

すべて展開する

キーを押したときのコールバック。次の値のいずれかとして指定します。

  • 関数ハンドル。

  • 最初の要素が関数ハンドルである cell 配列。cell 配列内のその後の要素はコールバック関数に渡される引数です。

  • 有効な MATLAB 式を含む文字ベクトル (非推奨)。MATLAB は、この式をベース ワークスペースで評価します。

このコールバック関数は、Figure または子オブジェクトにフォーカスのあるときにユーザーがキーを押すと実行されます。ユーザーが UIControl または Table コンポーネント上でキーを押した場合、Enable プロパティが 'off' に設定されていない限りコールバックは実行されません。

ユーザーが複数のキーをほぼ同時に押すと、MATLAB はすべてのキーを検知します。

KeyPressFcn コールバックは、ユーザーのキーボード操作に関する特定の情報にアクセスできます。MATLAB は、この情報を KeyData オブジェクトに格納し、2 番目の引数としてコールバック関数に渡します。次の表に、このオブジェクトのプロパティを示します。

プロパティ説明
Character

1 つ以上のキーを押した結果として表示される文字。

特定のキーを押すか、または Ctrl キーを押してそのキーを修飾すると、出力できない文字が Character プロパティに入る可能性があります。

特定のキー (CtrlAltShift など) のみを押しても、Character データは生成されません。

Modifier

押された修飾キーの名前 (controlaltshift キーなど) を含む cell 配列。押された修飾キーがない場合、この cell 配列は空になります。

Key

押されたキー。キー上の小文字のラベル、または 'space' などの分かりやすい単語で識別されます。

Sourceユーザーがキーを押したときのフォーカスのあるオブジェクトです。
EventName'KeyPress'

コールバック プロパティ値の指定とコールバック引数の使用の詳細については、コールバック プロパティ値の指定方法を参照してください。

CurrentCharacter プロパティは文字情報も返します。

キーを離したときのコールバック。次の値のいずれかとして指定します。

  • 関数ハンドル。

  • 最初の要素が関数ハンドルである cell 配列。cell 配列内のその後の要素はコールバック関数に渡される引数です。

  • 有効な MATLAB 式を含む文字ベクトル (非推奨)。MATLAB は、この式をベース ワークスペースで評価します。

このコールバック関数は、Figure または子オブジェクトにフォーカスのあるときにユーザーがキーを押すと実行されます。ユーザーが UIControl または Table コンポーネント上でキーを離した場合、Enable プロパティが 'off' に設定されていない限りコールバックは実行されません。

KeyReleaseFcn コールバックは、ユーザーのキーボード操作に関する特定の情報にアクセスできます。MATLAB は、この情報を KeyData オブジェクトに格納し、2 番目の引数としてコールバック関数に渡します。次の表に、このオブジェクトのプロパティを示します。

プロパティ説明
Character

離された 1 つまたは複数のキーに対応する文字。

一部のキーまたはキーの組み合わせでは、出力できない文字がこのプロパティに返される可能性があります。

特定のキー (CtrlAltShift など) のみを押してから離しても、Character データは生成されません。

Modifier

離された修飾キーの名前 (controlaltshift など) を含む cell 配列。離された修飾キーがない場合、この cell 配列は空になります。

Key

離されたキー。キー上の (小文字の) ラベルまたは 'space' などのわかりやすい単語で識別されます。

Sourceキーが離されたときにフォーカスのあるオブジェクト。
EventName'KeyRelease'

コールバック プロパティ値の指定とコールバック引数の使用の詳細については、コールバック プロパティ値の指定方法を参照してください。

ウィンドウのコールバック

すべて展開する

クローズ要求のコールバック。次の値のいずれかとして指定します。

  • 関数ハンドル。

  • 最初の要素が関数ハンドルである cell 配列。cell 配列内のその後の要素はコールバック関数に渡される引数です。

  • 有効な MATLAB 式を含む文字ベクトル (非推奨)。MATLAB は、この式をベース ワークスペースで評価します。

コールバックのプロパティ値を関数ハンドル、cell 配列または文字ベクトルとして指定する方法の詳細については、コールバック プロパティ値の指定方法を参照してください。

このコールバックは、ユーザーが Figure ウィンドウを閉じようとするときに必ず実行されます。たとえば、ダイアログ ボックスを表示して、閉じる操作の確定またはキャンセルをユーザーに求めたり、UI を含む Figure を閉じる操作をユーザーからはできないようにしたりできます。

基本的なメカニズムは以下のとおりです。

  1. ユーザーがコマンド ラインから close または close all コマンドを発行するか、コンピューターのウィンドウ マネージャー メニューから Figure を閉じるか、MATLAB を終了して Figure を閉じます。

  2. 閉じる操作によって、Figure の CloseRequestFcn プロパティで定義された関数が実行されます。既定の関数は closereq です。

    関数 closereq は、現在の Figure を無条件で削除し、ウィンドウを破棄します。関数 closereq は、対応するクローズ要求関数が呼び出される前に、close コマンドによって引数として指定されたそれぞれの Figure が 現在の Figure になることを利用します。

Figure を削除する際に、関数 closereqShowHiddenHandles プロパティの設定に従うため、非表示の Figure を削除しません。

クローズ要求関数が関数 delete または関数 close を呼び出さない限り、MATLAB がこの Figure を閉じることはありません。(非破壊的なクローズ要求関数をもつウィンドウを作成した場合は、コマンド ラインから delete(f) を呼び出すことができます)。

例:ダイアログ ボックスを表示する CloseRequestFcn のコーディング

この例では、閉じる操作の確認をユーザーに求める質問ダイアログ ボックスを表示するようにクローズ要求関数をコーディングする方法について説明します。次のコードをシステムの書き込み可能なフォルダーに保存します。

function my_closereq(src,callbackdata)
% Close request function 
% to display a question dialog box 
   selection = questdlg('Close This Figure?',...
      'Close Request Function',...
      'Yes','No','Yes'); 
   switch selection, 
      case 'Yes',
         delete(gcf)
      case 'No'
      return 
   end
end

次に、my_closereqCloseRequestFcn に指定して Figure を作成します。

figure('CloseRequestFcn',@my_closereq)

Figure ウィンドウを閉じると質問のダイアログ ボックスが表示されます。

サイズ変更のコールバック。次の値のいずれかとして指定します。

  • 関数ハンドル。

  • 最初の要素が関数ハンドルである cell 配列。cell 配列内のその後の要素はコールバック関数に渡される引数です。

  • 有効な MATLAB 式を含む文字ベクトル (非推奨)。MATLAB は、この式をベース ワークスペースで評価します。

このコールバック関数を定義して、このコンテナーのサイズが変更されたときに (ユーザーがウィンドウのサイズを変更した場合など)、アプリのレイアウトをカスタマイズします。

SizeChangedFcn コールバックは、次の場合に実行されます。

  • このコンテナーがはじめて表示される。

  • このコンテナーがサイズ変更中に表示される。

  • このコンテナーがサイズ変更後にはじめて表示される。この状況は、コンテナーが非表示の間にサイズが変更され、その後表示される場合に発生します。

SizeChangedFcn コールバックを定義するときに検討しなければならないその他の重要な点は、次のとおりです。

  • SizeChangedFcn が使用する変数がすべて定義されるまで、このコンテナーの表示を遅延させることを検討します。これにより、SizeChangedFcn コールバックがエラーを返すのを防ぐことができます。コンテナーの表示を遅延させるには、Visible プロパティを 'off' に設定します。SizeChangedFcn コールバックが使用する変数を定義した後で、Visible プロパティを 'on' に設定します。

  • 入れ子にされたコンテナーがアプリに含まれる場合、コンテナーのサイズは内側から順に変更されます。

  • サイズを変更しているコンテナーに SizeChangedFcn 内からアクセスするには、ソース オブジェクト (コールバック内の最初の入力引数) を参照するか、関数 gcbo を使用します。

ヒント

SizeChangedFcn コールバックを指定する代わりの簡単な方法として、コンテナーの中に入れるすべてのオブジェクトの Units プロパティを 'normalized' に設定できます。これにより、これらのコンポーネントがコンテナーに比例してスケールされます。

例:一定の高さをもつ編集フィールド

SizeChangedFcn コールバックを使用して、UI コンポーネントのサイズを制限します。たとえば、次のコードは、ウィンドウの上部に編集フィールドをもつ UI を作成します。ユーザーがウィンドウのサイズを変更するときに、関数 sbar はその高さを 20 ピクセルまでに制限します。また、この関数は編集フィールドの幅を Figure の幅に設定します。

R2014b 以降を使用している場合は、ドット表記を使用してプロパティの設定とクエリを行います。

function myui
f = figure('Visible','off','SizeChangedFcn',@sbar); 
u = uicontrol('Style','edit','Tag','StatusBar');
f.Visible = 'on';
    function sbar(src,callbackdata)
       old_units = src.Units;
       src.Units = 'pixels';
       sbar_units = u.Units;
       u.Units = 'pixels';
       fpos = src.Position;
       upos = [1 fpos(4) - 20 fpos(3) 20];
       u.Position = upos;
       u.Units = sbar_units;
       src.Units = old_units;
       u.Visible = 'on';
    end
end

R2014a 以前のリリースを使用している場合は、代わりに次のコードを使用します。

function myui
f = figure('Visible','off','SizeChangedFcn',@sbar); 
u = uicontrol('Style','edit','Tag','StatusBar');
set(f,'Visible','on');
    function sbar(src,callbackdata)
       old_units = get(src,'Units');
       set(src,'Units','pixels');
       sbar_units = get(u,'Units');
       set(u,'Units','pixels');
       fpos = get(src,'Position');
       upos = [1 fpos(4) - 20 fpos(3) 20];
       set(u,'Position',upos);
       set(u,'Units',sbar_units);
       set(src,'Units',old_units);
       set(u,'Visible','on');
    end
end

ウィンドウ ボタンダウン コールバック。次の値のいずれかとして指定します。

  • 関数ハンドル。

  • 最初の要素が関数ハンドルである cell 配列。cell 配列内のその後の要素はコールバック関数に渡される引数です。

  • 有効な MATLAB 式を含む文字ベクトル (非推奨)。MATLAB は、この式をベース ワークスペースで評価します。

このコールバックは、ユーザーが Figure またはその子オブジェクトのいずれかの内部で、任意の場所をクリックしたときに実行されます。ユーザーが UIControl または Table コンポーネントをクリックした場合、Enable プロパティが 'off' に設定されていない限りコールバックは実行されません。

コールバックのプロパティ値を関数ハンドル、cell 配列または文字ベクトルとして指定する方法の詳細については、コールバック プロパティ値の指定方法を参照してください。

ウィンドウ ボタンを移動したときのコールバック。次の値のいずれかとして指定します。

  • 関数ハンドル。

  • 最初の要素が関数ハンドルである cell 配列。cell 配列内のその後の要素はコールバック関数に渡される引数です。

  • 有効な MATLAB 式を含む文字ベクトル (非推奨)。MATLAB は、この式をベース ワークスペースで評価します。

通常、ユーザーがポインターを Figure 内で動かすと、このコールバック関数が必ず実行されます。ただし、ユーザーがマウス ボタンを押したままにして、ポインターを Figure の外に移動すると、ポインターが Figure の外にある間に WindowButtonMotionFcn コールバックが実行されます。

コールバックのプロパティ値を関数ハンドル、cell 配列または文字ベクトルとして指定する方法の詳細については、コールバック プロパティ値の指定方法を参照してください。

例: 簡単な描画アプリ

この例では、WindowButtonMotionFcn コールバックを使用する描画アプリの作成方法を説明します。次のコードをコピーしてエディターに貼り付け、実行します。次にマウスを使用して、接続した一連の線分を描画します。

  • 座標軸内でクリックしてドラッグし、最初の線分を描画します。

  • 再度クリックして、その線分のアンカー ポイントを定義します。

  • マウスを動かして他の線分を追加します。

  • 右クリックして描画モードを終了します。

function drawing_app
figure('WindowButtonDownFcn',@wbdcb)
ah = axes('SortMethod','childorder');
axis ([1 10 1 10])
title('Click and drag')
   function wbdcb(src,callbackdata)
     seltype = src.SelectionType;
     % This code uses dot notation to set properties
     % Dot notation runs in R2014b and later.
     % For R2014a and earlier: seltype = get(src,'SelectionType');
     if strcmp(seltype,'normal')
        src.Pointer = 'circle';
        cp = ah.CurrentPoint;
        % For R2014a and earlier: 
        % set(src,'Pointer','circle');
        % cp = get(ah,'CurrentPoint');
        xinit = cp(1,1);
        yinit = cp(1,2);
        hl = line('XData',xinit,'YData',yinit,...
        'Marker','p','color','b');
        src.WindowButtonMotionFcn = @wbmcb;
        src.WindowButtonUpFcn = @wbucb;
        % For R2014a and earlier: 
        % set(src,'WindowButtonMotionFcn',@wbmcb);
        % set(src,'WindowButtonUpFcn',@wbucb);

     end    
 
        function wbmcb(src,callbackdata)
           cp = ah.CurrentPoint;
           % For R2014a and earlier: 
           % cp = get(ah,'CurrentPoint');
           xdat = [xinit,cp(1,1)];
           ydat = [yinit,cp(1,2)];
           hl.XData = xdat;
           hl.YData = ydat;
           % For R2014a and earlier: 
           % set(hl,'XData',xdat);
           % set(hl,'YData',ydat);
           drawnow
        end
   
        function wbucb(src,callbackdata)
           last_seltype = src.SelectionType;
           % For R2014a and earlier: 
           % last_seltype = get(src,'SelectionType');
           if strcmp(last_seltype,'alt')
              src.Pointer = 'arrow';
              src.WindowButtonMotionFcn = '';
              src.WindowButtonUpFcn = '';
              % For R2014a and earlier:
              % set(src,'Pointer','arrow');
              % set(src,'WindowButtonMotionFcn','');
              % set(src,'WindowButtonUpFcn','');
           else
              return
           end
        end
  end
end

ウィンドウ ボタンアップ コールバック。次の値のいずれかとして指定します。

  • 関数ハンドル。

  • 最初の要素が関数ハンドルである cell 配列。cell 配列内のその後の要素はコールバック関数に渡される引数です。

  • 有効な MATLAB 式を含む文字ベクトル (非推奨)。MATLAB は、この式をベース ワークスペースで評価します。

このコールバックは、ユーザーが Figure またはその子オブジェクトのいずれかの内部で、マウス ボタンを任意の場所で離したときに実行されます。ユーザーが UIControl または Table コンポーネント上でマウス ボタンを離した場合、Enable プロパティが 'off' に設定されていない限りコールバックは実行されません。

ボタンアップ アクションは、Figure 内でのボタンダウン アクションと関連付けられています。マウス ポインターは、ボタンダウン アクションの発生時には Figure 内になければなりませんが、ボタンアップ アクションの発生時には Figure の外にあっても構いません。

コールバックのプロパティ値を関数ハンドル、cell 配列または文字ベクトルとして指定する方法の詳細については、コールバック プロパティ値の指定方法を参照してください。

ウィンドウ キーを押したときのコールバック。次の値のいずれかとして指定します。

  • 関数ハンドル。

  • 最初の要素が関数ハンドルである cell 配列。cell 配列内のその後の要素はコールバック関数に渡される引数です。

  • 有効な MATLAB 式を含む文字ベクトル (非推奨)。MATLAB は、この式をベース ワークスペースで評価します。

このコールバック関数は、Figure または子オブジェクトにフォーカスのあるときにユーザーがキーを押すと実行されます。

このコールバック関数は、ユーザーのキーボード操作に関する特定の情報にアクセスできます。MATLAB は、この情報を KeyData オブジェクトに格納し、2 番目の引数としてコールバック関数に渡します。次の表に、このオブジェクトのプロパティを示します。

プロパティ説明
Character

1 つ以上のキーを押した結果として表示される文字。

特定のキーを押すか、または Ctrl キーを使用して修飾キーを押すと、出力できない文字がこのプロパティに返される可能性があります。

特定のキー (CtrlAltShift など) のみを押してから離しても、Character データは生成されません。

Modifier

離された修飾キーの名前 (controlaltshift など) を含む cell 配列。離された修飾キーがない場合、この cell 配列は空になります。

Key

離されたキー。キー上の (小文字の) ラベルまたは 'space' などのわかりやすい単語で識別されます。

Sourceキーが離されたときにフォーカスのあるオブジェクト。
EventName'KeyRelease'

コールバック プロパティ値の指定とコールバック引数の使用の詳細については、コールバック プロパティ値の指定方法を参照してください。

ウィンドウ キーを離したときのコールバック。次の値のいずれかとして指定します。

  • 関数ハンドル。

  • 最初の要素が関数ハンドルである cell 配列。cell 配列内のその後の要素はコールバック関数に渡される引数です。

  • 有効な MATLAB 式を含む文字ベクトル (非推奨)。MATLAB は、この式をベース ワークスペースで評価します。

このコールバック関数は、Figure または子オブジェクトにフォーカスがあるときにユーザーがキーを離すと実行されます。

このコールバック関数は、ユーザーのキーボード操作に関する特定の情報にアクセスできます。MATLAB は、この情報を KeyData オブジェクトに格納し、2 番目の引数としてコールバック関数に渡します。次の表に、このオブジェクトのプロパティを示します。

プロパティ説明
Character

離された 1 つまたは複数のキーに対応する文字。

一部のキーまたはキーの組み合わせでは、出力できない文字がこのプロパティに返される可能性があります。

特定のキー (CtrlAltShift など) のみを押してから離しても、Character データは生成されません。

Modifier

離された修飾キーの名前 (controlaltshift など) を含む cell 配列。離された修飾キーがない場合、この cell 配列は空になります。

Key

離されたキー。キー上の (小文字の) ラベルまたは 'space' などのわかりやすい単語で識別されます。

Sourceキーが離されたときにフォーカスのあるオブジェクト。
EventName'KeyRelease'

コールバック プロパティ値の指定とコールバック引数の使用の詳細については、コールバック プロパティ値の指定方法を参照してください。

ウィンドウ スクロール ホイール コールバック。次の値のいずれかとして指定します。

  • 関数ハンドル。

  • 最初の要素が関数ハンドルである cell 配列。cell 配列内のその後の要素はコールバック関数に渡される引数です。

  • 有効な MATLAB 式を含む文字ベクトル (非推奨)。MATLAB は、この式をベース ワークスペースで評価します。

このコールバックは、Figure または子オブジェクトのいずれかにフォーカスのあるときにユーザーがスクロール ホイールを動かすと実行されます。ただし、スクロール ホイールの動作が他のオブジェクトでキャプチャされ、このコールバックの実行が妨げられる場合があります。

このコールバックの実行は、CurrentObject および SelectionType プロパティに影響しません。

WindowScrollWheelFcn コールバックは、ユーザーがスクロール ホイールを回転させたときに特定の情報にアクセスできます。MATLAB はこの情報を ScrollWheelData オブジェクトに格納し、2 番目の引数としてコールバック関数に渡します。次の表に、ScrollWheelData オブジェクトのプロパティを示します。

プロパティ

内容

VerticalScrollCount

スクロール ホイールのクリックの方向と回数を示す正または負の数値。下にスクロールすると正の値が返されます。上にスクロールすると負の値が返されます。

垂直方向のスクロール カウントは、前回のコールバック実行後に発生したスクロール ホイールのすべてのクリック回数の合計です。通常、この値は 1 または -1 です。ただし、WindowScrollWheelFcn コールバックが値を返すまでに長い時間を要する場合、またはユーザーがスクロール ホイールを非常に高速で回転させた場合には、スクロール カウントの絶対値が大きくなる場合があります。

VerticalScrollAmount

スクロール ホイールの各クリックでスクロールした行数。通常、この値は 3 ですが、一部のシステムではマウスの設定により異なる値を返す可能性があります。

Source

コールバックを実行するオブジェクト。

EventName'WindowScrollWheel'

コールバック プロパティ値の指定とコールバック引数の使用の詳細については、コールバック プロパティ値の指定方法を参照してください。

例: x 軸の範囲を変更するアプリ

この例では、プロットを表示するアプリの作成方法を説明します。ユーザーは、スクロールによって x 軸の範囲を変更できます。次のコードをコピーしてエディターに貼り付け、実行します。

function scroll_wheel
% Shows how to use WindowScrollWheelFcn property
%
   f = figure('WindowScrollWheelFcn',@figScroll,'Name','Scroll Wheel Demo');
   x = [0:.1:40];
   y = 4.*cos(x)./(x+2);
   a = axes; 
   h = plot(x,y);
   title('Rotate the scroll wheel')

   function figScroll(src,callbackdata)
      if callbackdata.VerticalScrollCount > 0 
         xd = h.XData;
         % This code uses dot notation to set properties
         % Dot notation runs in R2014b and later.
         % For R2014a and earlier: xd = get(h,'XData');
         inc = xd(end)/20;
         x = [0:.1:xd(end)+inc];
         re_eval(x)
      elseif callbackdata.VerticalScrollCount < 0 
         xd = h.XData;
         % For R2014a and earlier: xd = get(h,'XData');
         inc = xd(end)/20;
         x = [0:.1:xd(end)-inc+.1]; % Don't let xd = 0;
         re_eval(x)
      end
   end

   function re_eval(x)
      y = 4.*cos(x)./(x+2);
      h.YData = y;
      h.XData = x;
      a.XLim = [0 x(end)];
      % For R2014a and earlier: 
      % set(h,'YData',y);
      % set(h,'XData',x);
      % set(a,'XLim',[0 x(end)]);
      drawnow
   end
end

サイズ変更のコールバック関数。次の値のいずれかとして指定します。

  • 関数ハンドル。

  • 最初の要素が関数ハンドルである cell 配列。cell 配列内のその後の要素はコールバック関数に渡される引数です。

  • 有効な MATLAB 式を含む文字ベクトル (非推奨)。MATLAB は、この式をベース ワークスペースで評価します。

メモ

ResizeFcn プロパティの使用は推奨されていません。将来のリリースで削除される可能性があります。代わりに SizeChangedFcn を使用してください。

データ型: function_handle | cell | char

コールバック実行制御

すべて展開する

コールバックの割り込み。'on' または 'off' として指定します。Interruptible プロパティは実行中のコールバックが割り込み可能かどうかを決定します。

次の 2 つのコールバックの状態について考慮する必要があります。

  • "実行中" コールバックは、現在実行しているコールバックです。

  • "割り込み" コールバックは、実行中のコールバックに割り込もうとするコールバックです。

MATLAB がコールバックを呼び出すたびに、そのコールバックは実行中のコールバック (がある場合) に割り込もうとします。実行中のコールバックを所有するオブジェクトの Interruptible プロパティが、割り込み可能かどうかを決定します。

  • 値が 'on' の場合、他のコールバックがオブジェクトのコールバックに割り込むことができます。drawnowfiguregetframewaitforpause などの、MATLAB が次にキューを処理するポイントで割り込みが発生します。

    • 実行中のコールバックにこれらいずれかのコマンドが含まれている場合、MATLAB はその場所でコールバックの実行を停止し、割り込みコールバックを実行します。割り込みコールバックが完了したときに MATLAB は実行中だったコールバックの実行を再開します。

    • 実行中のコールバックにこれらのコマンドが含まれていない場合、MATLAB はそのコールバックの実行を中断せずに終了させます。

  • 値が 'off' の場合、割り込みの試行はすべてブロックされます。割り込みコールバックを所有するオブジェクトの BusyAction プロパティが、その割り込みコールバックを破棄するかキューに入れるかを決定します。

メモ

コールバックの割り込みと実行は、以下の状況では動作が異なります。

  • 割り込みコールバックが DeleteFcnCloseRequestFcn または SizeChangedFcn コールバックの場合、Interruptible プロパティの値にかかわらず割り込みが発生します。

  • 実行中のコールバックが関数 waitfor を現在実行している場合、Interruptible プロパティの値にかかわらず割り込みが発生します。

  • Timer オブジェクトは、Interruptible プロパティ値にかかわらず、スケジュールに従って実行されます。

  • MATLAB は、割り込みが発生したときにプロパティの状態や表示を保存しません。たとえば、gca コマンドや gcf コマンドから返されたオブジェクトは、別のコールバックを実行するときに変更されている可能性があります。

Interruptible プロパティおよび BusyAction プロパティがプログラムの動作に及ぼす影響を示す例は、コールバック実行の中断を参照してください。

コールバック キューイング。'queue' (既定値) または 'cancel' として指定します。BusyAction プロパティは MATLAB による割り込みコールバックの実行の処理方法を決定します。次の 2 つのコールバックの状態について考慮する必要があります。

  • "実行中" コールバックは、現在実行しているコールバックです。

  • "割り込み" コールバックは、実行中のコールバックに割り込もうとするコールバックです。

割り込みコールバックの割り込み元の BusyAction プロパティは、MATLAB が割り込みコールバックの実行を処理する方法を決定します。BusyAction プロパティは次の値をとります。

  • 'queue' — 割り込みコールバックをキューに入れ、実行中のコールバックが終了した後に処理されるようにします。

  • 'cancel' — 割り込みコールバックを実行しません。

MATLAB がコールバックを呼び出すたびに、そのコールバックは実行中のコールバックに割り込もうとします。コールバックを実行中のオブジェクトの Interruptible プロパティが、割り込み可能かどうかを決定します。Interruptible は次のように設定します。

  • on — MATLAB が次にキューを処理するポイントで割り込みが発生します。これは既定値です。

  • off — 割り込みコールバックを所有するオブジェクトの BusyAction プロパティによって、MATLAB が割り込みコールバックをキューに追加するか無視するかを決定します。

BusyAction プロパティおよび Interruptible プロパティがプログラムの動作に及ぼす影響を示す例は、コールバック実行の中断を参照してください。

現在のオブジェクトになる能力。'on' または 'off' として指定します。

  • 'on' — ユーザーが実行中のアプリでコンポーネントをクリックしたときに、現在のオブジェクトを Figure に設定します。関数 Figure および関数 gco の両方の CurrentObject プロパティは、現在のオブジェクトとして Figure を返します。

  • 'off' — ユーザーが実行中のアプリ内で Figure をクリックしたときに、現在のオブジェクトは更新されません。

このプロパティは読み取り専用です。

削除状態。'off' または 'on' として返されます。MATLAB は、DeleteFcn コールバックが実行を開始すると、BeingDeleted プロパティを 'on' に設定します。コンポーネント オブジェクトが存在しなくなるまで BeingDeleted プロパティは 'on' に設定されたままです。

クエリや変更の前にオブジェクトが削除されようとしていないか確認するために BeingDeleted プロパティの値をチェックします。

親/子

すべて展開する

Figure の親。root オブジェクトとして返されます。

Figure の子。空の GraphicsPlaceholder または 1 次元のオブジェクト配列として返されます。

Children プロパティを使用して子の追加や削除を行うことはできません。このプロパティは、子のリストの参照や子の並べ替えに使用します。子の順序は、画面上のコンポーネントの前から後ろへの順序 (スタック順序) を反映します。MATLAB では、特定オブジェクトの順序を変更できない場合があります。たとえば、UIControl オブジェクトと Legend オブジェクトは必ず Axes オブジェクトの前にあります。

このリストに子を追加するには、子コンポーネントの Parent プロパティをこの Figure オブジェクトに設定します。

HandleVisibility プロパティが 'off' に設定されているオブジェクトは、Children プロパティにリストされません。

figure オブジェクトの可視性。'on''callback' または 'off' として指定します。

このプロパティは、figure が親 (root) オブジェクトの子のリストに含まれるかどうかを決定します。HandleVisibility は、ユーザー インターフェイス コンポーネント (ダイアログ ボックスなど) のみを含む Figure 内にコマンド ラインから誤って描画したり、Figure を削除することを防ぐ場合に有効です。

オブジェクトが親オブジェクトの子のリストに含まれていない場合、オブジェクト階層を探索してオブジェクトを検出する関数やプロパティのクエリによってこのオブジェクトが返されることはありません。このような関数には、getfindobjgcagcfgconewplotclaclfclose などがあります。

HandleVisibility プロパティの値が 'callback' または 'off' の設定によって制限されている場合、そのオブジェクトは親オブジェクトの Children プロパティに出現せず、Figure はルートの CurrentFigure プロパティに出現せず、オブジェクトはルートの CallbackObject プロパティまたは Figure の CurrentObject プロパティに出現せず、座標軸は親の CurrentAxes プロパティに出現しません。

ルートの ShowHiddenHandles プロパティを 'on' に設定すると、個々のオブジェクトの HandleVisibility の設定にかかわらず、すべてのオブジェクトが可視になります。これによって HandleVisibility プロパティの値が影響を受けることはありません。

識別子

すべて展開する

Figure の名前。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。

例: figure('Name','Results') は、Figure の名前を 'Results' に設定します。

既定の名前は 'Figure n' です。ここで、n は整数です。Name プロパティを指定した場合、Figure のタイトルは 'Figure n: name' になります。Name の値のみを表示する場合は、IntegerHandle または NumberTitle'off' に設定します。

このプロパティは読み取り専用です。

Figure の数。整数または空の配列として返されます。この値を使用して Figure を参照できます。たとえば、figure(2) を指定すると、Number プロパティ値 2 をもつ Figure が現在の Figure になります。

IntegerHandle プロパティが 'off' に設定されている場合、Number プロパティは空になります。

IntegerHandle'on' の場合、Number プロパティは整数です。Figure を削除すると、MATLAB はその番号を次の Figure に再利用します。

番号タイトル。'on' または 'off' として指定します。このプロパティを 'on' に設定すると、Figure のタイトルに 'Figure n' という語句が含まれます。ここで、nNumber プロパティの値です。

番号をタイトルに表示するには、NumberTitleIntegerHandle が両方とも 'on' に設定されていなければなりません。

整数ハンドルの使用。'on' または 'off' として指定します。

IntegerHandle プロパティを 'on' に設定した場合、MATLAB は既存の Figure によって使用されていない最小の整数値を探して、Number プロパティをその値に設定します。Figure を削除した場合、MATLAB はその番号を新しい Figure で再利用できます。

IntegerHandle プロパティを 'off' に設定した場合、MATLAB はその Figure に整数値を割り当てず、Number プロパティを空の配列に設定します。

タイトル バーに Figure 番号を表示するには、IntegerHandleNumberTitle が両方とも 'on' に設定されていなければなりません。

Figure を保存するファイル名。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。GUIDE はこのプロパティを使用して、保存する UI レイアウト ファイルの名前を格納します。

例: figure('FileName','myfile.fig') はファイル名を myfile.fig に設定します。

このプロパティは読み取り専用です。

Figure オブジェクトのタイプ。'figure' として返されます。このプロパティを使用して、プロット階層内にある特定のタイプのすべてのオブジェクトを見つけます。

オブジェクト識別子。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。アプリ内の任意のコンポーネント オブジェクトの識別子として機能する一意の Tag 値を指定できます。コードの他の部分からオブジェクトにアクセスする必要がある場合、関数 findobj を使用して Tag 値に基づいてオブジェクトを検索できます。

例: figure('Tag','plotwindow') は、タグ識別子が 'plotwindow' の Figure を作成します。

ユーザー データ。任意の配列として指定します。UserData を指定すると、アプリ内でデータを共有するのに役立ちます。詳細については、コールバック間のデータ共有を参照してください。

R2006a より前に導入