matlab.lang.OnOffSwitchState クラス
名前空間: matlab.lang
logical 値でオンおよびオフ状態を表す
説明
matlab.lang.OnOffSwitchState
は logical
クラスから派生する列挙型クラスです。このクラスを使用して、'on'
と 'off'
の各値および論理値 true
、false
、1
または 0
を受け入れるプロパティのデータ型を指定します。
このクラスを使用して、プロパティ値を次のいずれかの値に制約します。
クラス | logical true | logical false |
---|---|---|
文字ベクトル |
|
|
string スカラー |
|
|
論理値 |
|
|
論理値および数値 |
|
|
列挙型メンバー |
|
|
OnOffSwitchState
は logical
クラスから派生するため、これらの列挙型メンバーは論理式で使用できます。
列挙型メンバー
off | logical false |
on | logical true |
例
プロパティ値を論理値または on/off にできるようにする
電力とモニターのオンとオフを個別に切り替えられるコンピューターの状態を表すクラスを作成します。OnOffSwitchState
を使用して、これらのプロパティのクラスを定義します。
classdef SystemState properties Power matlab.lang.OnOffSwitchState = 'off' Monitor matlab.lang.OnOffSwitchState = 'off' end methods function val = isOn(obj) if ~(obj.Power && obj.Monitor) val = matlab.lang.OnOffSwitchState.off; else val = matlab.lang.OnOffSwitchState.on; end end end end
SystemState
オブジェクトを作成し、プロパティ値を 'on'
に設定します。
a = SystemState; a.Power = 'on'; a.Monitor = 'on';
isOn
メソッドを呼び出して、システムの状態を判別します。このメソッドは OnOffSwitchState
列挙により提供される論理値を返します。
if isOn(a) ...% System is ready to use end
詳細
特化した連結動作
OnOffSwitchState
クラスを使用すると、列挙型メンバーを文字ベクトルまたは string と連結することにより、テキスト表現を構成できます。たとえば、Power
という名前のオブジェクト プロパティに OnOffSwitchState
クラスの列挙型メンバーが含まれている場合、文字ベクトルとプロパティ値をもつ文字配列を形成することができます。
a = SystemState; a.Power = true; ['The power switch is currently ' a.Power]
ans = 'The power switch is currently on'
通常、文字ベクトルまたは string を列挙型メンバーと連結して配列を形成する場合、MATLAB® はテキストを列挙型メンバーのクラスに変換しようと試みます。一方、OnOffSwitchState
クラスは、クラスで定義された列挙型メンバーにテキストが対応しない場合に列挙型メンバーとテキストの連結を可能にする、特化した動作を定義します。このような場合、MATLAB はテキストと同じ型の配列を作成します。
以下は、MATLAB が文字ベクトルまたは string を OnOffSwitchState
クラスの列挙型メンバーと連結する際に適用する規則です。
すべての配列要素が
OnOffSwitchState
列挙型メンバーまたは文字ベクトルである場合、列挙型メンバーはすべてchar
の等価表現に変換される。結果の配列の型はchar
です。すべての配列要素が
OnOffSwitchState
列挙型メンバーまたは string である場合、列挙型メンバーはすべてstring
の等価表現に変換される。結果の配列の型はstring
です。すべての配列要素が
OnOffSwitchState
列挙型メンバー、string、または文字ベクトルである場合、列挙型メンバーと文字ベクトルはすべてstring
の等価表現に変換される。結果の配列の型はstring
です。それ以外の場合はいずれも、通常の連結規則が適用される。詳細については、異なるクラスのオブジェクトの連結を参照してください。
バージョン履歴
R2017a で導入R2024a: matlab.lang.OnOffSwitchState
列挙メンバーを否定してもクラスを維持
R2024a より前は、matlab.lang.OnOffSwitchState
列挙メンバーを否定すると logical
値が返されていました。
a = matlab.lang.OnOffSwitchState.on
a = OnOffSwitchState enumeration on
b = ~a
b = ~a b = logical 0
現在は、matlab.lang.OnOffSwitchState
メンバーを否定しても、そのクラスが MATLAB で維持されます。この例では、R2024a での b
の値は matlab.lang.OnOffSwitchState.off
です。
b = ~a
a = OnOffSwitchState enumeration off
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