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figure

Figure ウィンドウの作成

説明

figure は、既定のプロパティ値を使用して、新しい Figure ウィンドウを作成します。結果の Figure は、現在の Figure になります。

figure(Name,Value) は 1 つ以上の名前と値のペアの引数を使用して、Figure のプロパティを変更します。たとえば、figure('Color','white') は背景色を白に設定します。

f = figure(___) は、Figure オブジェクトを返します。f は、Figure を作成した後でそのプロパティのクエリや変更に使用します。

figure(f) は、f で指定された Figure を現在の Figure にして、他のすべての Figure の前面に表示します。

figure(n) は、Number プロパティが n と等しい Figure を検出して、現在の Figure にします。そのプロパティ値をもつ Figure が存在しない場合、MATLAB® は新しい Figure を作成し、その Number プロパティを n に設定します。

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既定の Figure を作成します。Figure が Figure コンテナー内にタブとして表示されます。

f = figure;

Figure window

Figure の位置、幅および高さを取得します。

f.Position
ans =

    1    1    1070    620

これは、Figure の左下隅の位置が Figure コンテナーの隅に隣接しており、Figure の幅が 1070 ピクセルで高さが 620 ピクセルであることを意味します。

Figure コンテナーのサイズは対話的に変更できます。あるいは、Position プロパティを設定して Figure のサイズを指定できます。この場合、Figure が Figure コンテナーからアンドックされます。たとえば、Figure をプライマリ ディスプレイの左下隅から右に 100 ピクセル、上に 200 ピクセルの位置に配置し、Figure のサイズを幅 500 ピクセル、高さ 300 ピクセルに指定します。

f.Position = [100 200 500 300];

Figure window with width and height halved

Figure を作成して、Name プロパティを指定します。既定では、生成されるタイトルには、Figure の番号が含まれます。

figure(Name="Measured Data");

Figure container with a tab titled "Figure 1: Measured Data"

Name プロパティを再び指定します。ただし、今回は NumberTitle プロパティを "off" に設定します。生成されるタイトルに Figure の番号は含まれません。

figure(Name="Measured Data",NumberTitle="off");

Figure container with a tab titled "Measured Data"

2 つの Figure を作成してから、ライン プロットを作成します。Figure が Figure コンテナー内にタブとして表示されます。plot コマンドの既定のターゲットは現在の Figure です。

f1 = figure;
f2 = figure;
plot([1 2 3],[2 4 6]);

Two figures in a figure container with tabs titled "Figure 1" and "Figure 2". Figure 2 is and contains a plot with some data.

現在の Figure を f1 に設定して、次のプロットのターゲットにします。その後、散布図を作成します。

figure(f1);
scatter((1:20),rand(1,20));

Two figures in a figure container. Figure 1 is selected and contains a scatter plot with some data.

入力引数

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ターゲット Figure。Figure オブジェクトとして指定します。

ターゲット Figure の番号。スカラー整数値として指定します。この引数を指定した場合、MATLAB は Number プロパティが n と等しい既存の Figure を検索します。そのプロパティ値をもつ Figure が存在しない場合、MATLAB は新しい Figure を作成し、その Number プロパティを n に設定します。既定で Number プロパティ値は、Figure のタイトルに表示されます。

データ型: double

名前と値の引数

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オプションの引数のペアを Name1=Value1,...,NameN=ValueN として指定します。ここで、Name は引数名で、Value は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後に指定しなければなりませんが、ペアの順序は重要ではありません。

例: figure(Color="white") は、白の背景色をもつ Figure を作成します。

R2021a より前では、コンマを使用して名前と値をそれぞれ区切り、Name を引用符で囲みます。

例: figure("Color","white") は、白の背景色をもつ Figure を作成します。

メモ

ここには一部のプロパティのみを示します。完全な一覧については、Figure を参照してください。

Figure の名前。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。

例: figure('Name','Results') は、Figure の名前を 'Results' に設定します。

既定の名前は 'Figure n' です。ここで、n は整数です。Name プロパティを指定した場合、Figure のタイトルは 'Figure n: name' になります。Name の値のみを表示する場合は、IntegerHandle または NumberTitle'off' に設定します。

背景色。RGB 3 成分、16 進数カラー コード、色名、または省略名として指定します。'none' を指定した場合、背景色は画面上では黒く表示されますが、Figure を印刷するとその背景は Figure ウィンドウが透明であるかのように印刷されます。

カスタム色を使用する場合は、RGB 3 成分または 16 進数カラー コードを指定します。

  • RGB 3 成分は、色の赤、緑、青成分の強度を指定する 3 成分の行ベクトルです。強度値は [0,1] の範囲でなければなりません。たとえば [0.4 0.6 0.7] のようになります。

  • 16 進数カラー コードは、ハッシュ記号 (#) で始まり、3 桁または 6 桁の 0 から F までの範囲の 16 進数が続く string スカラーまたは文字ベクトルです。この値は大文字と小文字を区別しません。したがって、カラー コード "#FF8800""#ff8800""#F80"、および "#f80" は等価です。

あるいは、名前を使用して一部の一般的な色を指定できます。次の表に、名前の付いた色オプション、等価の RGB 3 成分、および 16 進数カラー コードを示します。

色名省略名RGB 3 成分16 進数カラー コード外観
"red""r"[1 0 0]"#FF0000"

Sample of the color red

"green""g"[0 1 0]"#00FF00"

Sample of the color green

"blue""b"[0 0 1]"#0000FF"

Sample of the color blue

"cyan" "c"[0 1 1]"#00FFFF"

Sample of the color cyan

"magenta""m"[1 0 1]"#FF00FF"

Sample of the color magenta

"yellow""y"[1 1 0]"#FFFF00"

Sample of the color yellow

"black""k"[0 0 0]"#000000"

Sample of the color black

"white""w"[1 1 1]"#FFFFFF"

Sample of the color white

"none"該当なし該当なし該当なし色なし

次の表に、ライト テーマとダーク テーマでのプロットの既定のカラー パレットを示します。

パレットパレットの色

"gem" — ライト テーマの既定値

R2025a より前: ほとんどのプロットで、これらの色が既定で使用されます。

Sample of the "gem" color palette

"glow" — ダーク テーマの既定値

Sample of the "glow" color palette

orderedcolors 関数と rgb2hex 関数を使用すると、これらのパレットの RGB 3 成分および 16 進数カラー コードを取得できます。たとえば、"gem" パレットの RGB 3 成分を取得し、16 進数カラー コードに変換します。

RGB = orderedcolors("gem");
H = rgb2hex(RGB);

R2023b より前: RGB = get(groot,"FactoryAxesColorOrder") を使用して、RGB 3 成分を取得します。

R2024a より前: H = compose("#%02X%02X%02X",round(RGB*255)) を使用して、16 進数カラー コードを取得します。

データ型: double | char

境界線、Figure ツール、タイトル バーを除く Figure の位置とサイズ。[left bottom width height] の形式の 4 要素ベクトルとして指定します。

次の表で、ベクトルの各要素について説明します。

要素説明
left

プライマリ ディスプレイの左端から、ウィンドウ内側の左端までの距離。この値は、複数のモニターのあるシステム上では負の値になる場合もあります。

Figure がドッキングしている場合、この値はコンテナーを基準にした値になります。

bottom

プライマリ ディスプレイの下端から、ウィンドウ内側の下端までの距離。この値は、複数のモニターのあるシステム上では負の値になる場合もあります。

Figure がドッキングしている場合、この値はコンテナーを基準にした値になります。

widthウィンドウ内側の左右の端の距離。
heightウィンドウ内側の上下の端の距離。

すべての測定値は、Units プロパティで指定した単位で表されます。

Figure コンテナーにドッキングされた Figure の場合、Position プロパティを設定すると Figure がアンドックされ、WindowStyle プロパティが 'normal' に設定されます。

境界線、Figure ツール、タイトル バーを含むウィンドウ全体を配置するには、OuterPosition プロパティを使用します。

メモ

Windows® オペレーティング システムでは、最小ウィンドウ幅と最大ウィンドウ サイズが適用されます。これらの範囲を超える Figure サイズを指定した場合、表示される Figure は指定されたサイズではなく、これらの範囲に従います。

測定の単位。次の表のいずれかの値として指定します。

単位の値説明
'pixels' (既定)

ピクセル。

Windows システムおよび Macintosh システムでは、ピクセルのサイズは 1/96 インチです。このサイズはシステムの解像度に依存しません。

Linux® システムでは、ピクセルのサイズは使用しているシステムの解像度によって決まります。

'normalized'これらの単位は親コンテナーを基準として正規化されます。コンテナーの左下隅が (0,0) で、右上隅が (1,1) になります。
'inches'インチ。
'centimeters'センチメートル。
'points'ポイント。1 ポイントは 1/72 インチです。
'characters'

これらの単位は、グラフィックス ルート オブジェクトの既定の uicontrol フォントを基にしています。

  • 文字の幅 = 文字 x の幅。

  • 文字の高さ = 2 行のテキストのベースライン間の距離。

既定の uicontrol フォントにアクセスするには、get(groot,'defaultuicontrolFontName') または set(groot,'defaultuicontrolFontName') を使用します。

MATLAB ではすべての単位を親オブジェクトの左下隅から測定します。

このプロパティは Position プロパティに影響します。Units プロパティを変更した場合、この既定値を想定する他の関数に影響を与えないように、計算の完了後に値を既定値に戻すことを検討してください。

Units プロパティと Position プロパティを指定する順序は次のように影響します。

  • Position プロパティの前に Units プロパティを指定する場合、MATLAB は指定した単位を使用して Position を設定します。

  • Position プロパティの後に Units プロパティを指定する場合、MATLAB は既定の Units を使用して位置を設定します。その後、MATLAB は Position の値を、指定した単位における等価の値に変換します。

詳細

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ヒント

  • グラフィックス ルート オブジェクトを使用して、他の型のオブジェクトの既定値をルート レベルで設定します。たとえば、今後のすべての Figure の既定のカラーマップを summer カラーマップに設定します。

    set(groot,'DefaultFigureColormap',summer)
    プロパティを元の MATLAB の既定値に戻すには、'remove' キーワードを使用します。
    set(groot,'DefaultFigureColormap','remove')
    既定値の設定についての詳細は、既定のプロパティ値を参照してください。

バージョン履歴

R2006a より前に導入

参考

関数

プロパティ