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TiledChartLayout のプロパティ
タイル表示チャート レイアウトは、Figure 内でプロットのタイルを表示するためのコンテナーです。各タイルは、プロットを表示するための axes オブジェクトを 1 つ含むことができます。プロパティの値を変更することによって、レイアウトの特定の要素を変更できます。
t = tiledlayout(2,2); t.TileSpacing = 'compact';
レイアウト
GridSize
— グリッド サイズ
[m n]
の形式のベクトル
グリッド サイズ。[m n]
の形式のベクトルとして指定します。ここで m
は行数、n
は列数です。このプロパティは、レイアウトのすべてのタイルが空である場合のみ設定できます。このプロパティを設定したとき、MATLAB® は TileArrangement
プロパティを 'fixed'
に設定します。
TileArrangement
プロパティが 'flow'
に設定されているレイアウトでは、このプロパティの値が自動的に変わることがあります。たとえば、親コンテナーのサイズが変更されるか、レイアウト内の座標軸の数が変化すると、その変化に合わせてグリッド サイズが更新されます。
TileArrangement
— タイル配置
"fixed"
| "flow"
| "vertical"
| "horizontal"
この プロパティ は読み取り専用です。
タイル配置。次のいずれかの値が返されます。
"fixed"
— レイアウトは、GridSize
プロパティによって決定される固定数の行と列をもつグリッドです。このタイル配置をもつm
行n
列のレイアウトは、最大m*n
個のプロットを表示できます。"flow"
— レイアウトは、可変数の行と列をもつグリッドです。nexttile
を呼び出すたびに、すべてのタイルの縦横比を約 4:3 に維持しながら、新しい座標軸が収まるようにレイアウトが必要に応じてリフローします。"vertical"
— レイアウトは座標軸の垂直スタックを保持します。nexttile
を呼び出すごとに、新しい axes オブジェクトがスタックの下に追加されます。 (R2023a 以降)"horizontal"
— レイアウトは座標軸の水平スタックを保持します。nexttile
を呼び出すごとに、新しい axes オブジェクトがスタックの右側に追加されます。 (R2023a 以降)
GridSize
プロパティを手動で設定した場合、MATLAB はこのプロパティの値を "fixed"
に設定します。
タイル配置を設定するには、関数 tiledlayout
の呼び出し時に arrangement
引数を指定します。
TileSpacing
— タイルの間隔
"loose"
(既定値) | "compact"
| "tight"
| "none"
タイルの間隔。"loose"
、"compact"
、"tight"
、または "none"
として指定します。このプロパティを使用して、タイルの間隔を制御します。
次の表に、それぞれの値が 2
行 2
列のレイアウトの外観にどのような影響を与えるかを示します。
値 | 外観 |
---|---|
|
|
"compact" |
|
"tight" |
|
"none" |
|
Padding
— レイアウトの周囲のパディング
"loose"
(既定値) | "compact"
| "tight"
レイアウトの周囲のパディング。"loose"
、"compact"
または "tight"
として指定します。このプロパティの値にかかわらず、このレイアウトには軸ラベルなどのすべての装飾にそのためのスペースがあります。
次の表に、それぞれの値が 2
行 2
列のレイアウトの外観にどのような影響を与えるかを示します。
値 | 外観 |
---|---|
|
|
"compact" |
|
"tight" |
|
TileIndexing
— タイルのインデックス方式
'rowmajor'
(既定値) | 'columnmajor'
タイルのインデックス方式。次の表の値として指定します。関数 nexttile
は、このインデックス方式に従ってタイルを設定します。設定されたレイアウトのタイルのインデックス方式を変更すると、新しい方式に合わせてタイルの位置が変わります。インデックス方式は、nexttile
を呼び出して特定のタイルに axes オブジェクトを取得する際に MATLAB で返される axes オブジェクトにも影響します。
値 | 説明 |
---|---|
'rowmajor' | タイル番号は、行を左から右に横方向に増加します。たとえば、次の図は、2 行 2 列のレイアウトに対する行優先のタイル インデックスを示しています。 |
'columnmajor' | タイル番号は下方向に増加します。たとえば、次の図は、2 行 2 列のレイアウトに対する列優先のタイル インデックスを示しています。 |
ラベル
Title
— 共有タイトルの text オブジェクト
Text
オブジェクト
共有タイトルの Text
オブジェクト。共有タイトルを追加するには、Text
オブジェクトの String
プロパティを設定します。フォント スタイルや色などのタイトルの外観を変更するには、他のプロパティを設定します。たとえば、2 行 2 列のレイアウトの共有タイトルを太字で作成します。
t = tiledlayout(2,2); t.Title.String = 'My Title'; t.Title.FontWeight = 'bold';
あるいは、TiledChartLayout
オブジェクトを関数 title
に渡します。
title(t,'My Title','FontWeight','normal')
指定可能なプロパティの完全な一覧については、Text のプロパティ を参照してください。
メモ
Text
オブジェクトはレイアウトの Children
プロパティに含まれないため、関数 findobj
によって返すことができません。
Subtitle
— 共有サブタイトルの text オブジェクト
text オブジェクト
共有サブタイトルの text オブジェクト。サブタイトルを追加するには、text オブジェクトの String
プロパティを設定します。フォントの角度など、その外観を変更するには、他のプロパティを設定します。完全な一覧については、Text のプロパティ を参照してください。
t = tiledlayout(2,2); t.Subtitle.String = 'An Insightful Subtitle'; t.Subtitle.FontAngle = 'italic';
あるいは、関数 subtitle
を使用してサブタイトルを追加し、外観を制御します。
subtitle('An Insightful Subtitle','FontAngle','italic')
または、関数 title
を使用し、2 つの文字ベクトル入力引数と 2 つの出力引数を指定します。次に、関数から返される 2 番目の text オブジェクトのプロパティを設定します。
[tt,s] = title(t,'Clever Title','An Insightful Subtitle'); s.FontAngle = 'italic';
メモ
この text オブジェクトは座標軸の Children
プロパティには含まれていません。そのため、findobj
で返すことはできず、text オブジェクトに定義されている既定値は使用されません。
XLabel
— 共有 x 軸ラベルの text オブジェクト
Text
オブジェクト
共有 x 軸ラベルの Text
オブジェクト。共有 x 軸ラベルを追加するには、text オブジェクトの String
プロパティを設定します。フォント サイズなどのラベルの外観を変更するには、他のプロパティを設定します。たとえば、2 行 2 列のレイアウトの共有 x 軸ラベルを 14 ポイントのフォントで作成します。
t = tiledlayout(2,2);
t.XLabel.String = 'My x-Axis Label';
t.XLabel.FontSize = 14;
あるいは、TiledChartLayout
オブジェクトを関数 xlabel
に渡します。
xlabel(t,'My x-Axis Label','FontSize',14)
指定可能なプロパティの完全な一覧については、Text のプロパティ を参照してください。
メモ
Text
オブジェクトは座標軸の Children
プロパティに含まれていないため、findobj
によって返すことができません。
YLabel
— 共有 y 軸ラベルの text オブジェクト
Text
オブジェクト
共有 y 軸ラベルの Text
オブジェクト。共有 y 軸ラベルを追加するには、text オブジェクトの String
プロパティを設定します。フォント サイズなどのラベルの外観を変更するには、他のプロパティを設定します。たとえば、2 行 2 列のレイアウトの共有 y 軸ラベルを 14 ポイントのフォントで作成します。
t = tiledlayout(2,2);
t.YLabel.String = 'My y-Axis Label';
t.YLabel.FontSize = 14;
あるいは、TiledChartLayout
オブジェクトを関数 ylabel
に渡します。
ylabel(t,'My y-Axis Label','FontSize',14)
指定可能なプロパティの完全な一覧については、Text のプロパティ を参照してください。
メモ
Text
オブジェクトは座標軸の Children
プロパティに含まれていないため、findobj
によって返すことができません。
位置
OuterPosition
— 外側のサイズと位置
[0 0 1 1]
(既定値) | 4 要素ベクトル
タイトルや軸ラベルなどの装飾用の余白を含む、外側のサイズと位置。[left bottom width height]
の形式の 4 要素ベクトルとして指定します。ベクトルの値は、Units
プロパティで指定した単位で表されます。既定値 [0 0 1 1]
は、コンテナーの内側全体になります。
left
要素とbottom
要素は、コンテナー (通常は Figure、パネルまたはタブ) の左下隅から位置境界の左下隅までの距離を定義します。width
要素とheight
要素は、外側の位置境界の寸法です。
以下のレイアウトで、青色の四角形は OuterPosition
プロパティを、赤色の四角形は InnerPosition
プロパティおよび Position
プロパティ (同じ値) を示しています。
メモ
親コンテナーが TiledChartLayout
の場合、このプロパティを設定しても効果はありません。
InnerPosition
— 内側のサイズと位置
[0.1300 0.1100 0.7750 0.8150]
(既定値) | 4 要素ベクトル
タイトルや軸ラベルなどの装飾用の余白を除いた、内側のサイズと位置。[left bottom width height]
の形式の 4 要素ベクトルとして指定します。このプロパティは、Position
プロパティと等価です。
メモ
親コンテナーが TiledChartLayout
の場合、このプロパティを設定しても効果はありません。
Position
— 内側のサイズと位置
[0.1300 0.1100 0.7750 0.8150]
(既定値) | 4 要素ベクトル
タイトルや軸ラベルなどの装飾用の余白を除いた、内側のサイズと位置。[left bottom width height]
の形式の 4 要素ベクトルとして指定します。ベクトルの値は、Units
プロパティで指定した単位で表されます。
left
要素とbottom
要素は、コンテナー (通常は Figure、パネルまたはタブ) の左下隅から位置境界の左下隅までの距離を定義します。width
要素とheight
要素は、位置境界の寸法です。3 次元表示の座標軸では、Position
プロパティは座標軸を囲む最小の四角形です。
以下のレイアウトで、青色の四角形は OuterPosition
プロパティを、赤色の四角形は InnerPosition
プロパティおよび Position
プロパティ (同じ値) を示しています。
メモ
親コンテナーが TiledChartLayout
の場合、このプロパティを設定しても効果はありません。
PositionConstraint
— 一定に保つ位置
"outerposition"
| "innerposition"
装飾の追加、削除または変更を行うときに一定に保つ位置プロパティ。次の値のいずれかとして指定します。
"outerposition"
— タイトルや軸ラベルなどの装飾の追加、削除、または変更を行うときに、OuterPosition
プロパティが一定に保たれます。位置の調整が必要な場合、MATLAB はInnerPosition
プロパティを調整します。"innerposition"
— タイトルや軸ラベルなどの装飾の追加、削除、または変更を行うときに、InnerPosition
プロパティが一定に保たれます。位置の調整が必要な場合、MATLAB はOuterPosition
プロパティを調整します。
メモ
親コンテナーが TiledChartLayout
の場合、このプロパティを設定しても効果はありません。
Units
— 位置の単位
'normalized'
(既定値) | 'inches'
| 'centimeters'
| 'characters'
| 'points'
| 'pixels'
位置の単位。次の表のいずれかの値を指定します。
Units | 説明 |
---|---|
'normalized' (既定) | 親コンテナー (通常は Figure) を基準に正規化されます。Figure の左下隅が (0,0) にマップされ、右上隅が (1,1) にマップされます。 |
'inches' | インチ。 |
'centimeters' | センチメートル。 |
'characters' | 既定のシステム フォントの文字サイズを基準にします。
|
'points' | ポイント。1 ポイントは 1/72 インチです。 |
'pixels' | ピクセル。
|
すべての単位は、親コンテナーの左下隅から測定されます。
このプロパティは、Position
プロパティなどの他のプロパティに影響を与えます。単位を変更した場合、既定値を前提としている他の関数に影響を及ぼさないように、計算終了後に単位を元の既定値に戻してください。
オブジェクトの作成時に Position
プロパティと Units
プロパティを Name,Value
のペアとして指定する場合は、指定する順序が重要です。たとえば、特定の単位で位置を設定するには、Position
プロパティの前に Units
プロパティを設定しなければなりません。
Layout
— レイアウト オプション
空の LayoutOptions
配列 (既定値) | TiledChartLayoutOptions
オブジェクト
レイアウト オプション。TiledChartLayoutOptions
オブジェクトとして指定します。このプロパティを使用して、親レイアウト内に入れ子にされたレイアウトを配置します。たとえば、別のタイル表示チャート レイアウト内にレイアウトを配置するには、TiledChartLayoutOptions
オブジェクトの Tile
プロパティと TileSpan
プロパティを設定します。
たとえば、次のコードは layout1
の 3 番目のタイルに layout2
を配置します。
layout1 = tiledlayout(2,2); layout2 = tiledlayout(layout1,1,3); layout2.Layout.Tile = 3;
複数のタイルにわたって入れ子にされたレイアウトを広げるには、TileSpan
プロパティを 2 要素ベクトルとして指定します。たとえば、このコードにより、layout2
はタイルの 1 つの行と 2 つの列にわたります。
layout2.Layout.TileSpan = [1 2];
レイアウトが別のレイアウトの子ではない場合 (たとえば、Figure またはパネルの子である場合)、このプロパティは空で、効果はありません。
対話機能
Toolbar
— 共有データ探索ツール バー
空の GraphicPlaceholder
配列 (既定値) | AxesToolbar
オブジェクト
共有データ探索ツール バー。関数 axtoolbar
によって返される AxesToolbar
オブジェクトとして指定します。レイアウトにカーソルを合わせると、レイアウトの右上隅にツール バーが表示されます。
既定では、共有ツール バーがなく、個々の axes オブジェクトに固有のツール バーがあります。共有ツール バーを作成すると、個々の axes オブジェクト上のツール バーが非表示になります。すべてのツール バーをレイアウトに表示しない場合は、このプロパティを空のままにして、各座標軸について AxesToolbar
オブジェクトの Visible
プロパティを 'off'
に設定します。
t = tiledlayout(2,1);
ax = nexttile;
ax.Toolbar.Visible = 'off';
Visible
— 可視性の状態
"on"
(既定値) | on/off logical 値
可視性の状態。"on"
または "off"
、もしくは数値または logical 1
(true
) または 0
(false
) として指定します。"on"
の値は true
と等価であり、"off"
は false
と等価です。したがって、このプロパティの値を logical 値として使用できます。値は matlab.lang.OnOffSwitchState
型の on/off logical 値として格納されます。
"on"
— オブジェクトを表示します。"off"
— オブジェクトを削除せずに非表示にします。非表示のオブジェクトのプロパティには引き続きアクセスできます。
コールバック
GridSizeChangedFcn
— グリッド サイズが変更されたときのコールバック
""
(既定値) | 関数ハンドル | cell 配列 | string スカラー | 文字ベクトル
R2022b 以降
グリッド サイズが変更されたときのコールバック。次の値のいずれかとして指定します。
関数ハンドル。
最初の要素が関数ハンドルである cell 配列。cell 配列内のその後の要素はコールバック関数に渡される引数です。
有効な MATLAB 式を含む string スカラーまたは文字ベクトル (アプリでは非推奨)。MATLAB は、この式をベース ワークスペースで評価します。
TileArrangement
プロパティが "fixed"
に設定されているレイアウトでは、レイアウトが空である場合以外は、グリッド サイズを変更できないことに注意してください。このコールバックは、GridSize
プロパティが変更された後に実行されます。通常、TileArrangement
プロパティを "flow"
に設定した後に、タイルを追加または削除するか、Figure のサイズを変更すると、グリッド サイズが変更されます。
GridSizeChangedFcn
コールバック関数は、グリッド サイズに関する特定の情報にアクセスできます。MATLAB は、この情報を GridSizeChanged
オブジェクトに格納して、2 番目の引数としてコールバック関数に渡します。App Designer でのアプリの開発においては、引数は event
と呼ばれます。ドット表記を使用して、オブジェクトのプロパティをクエリできます。たとえば、event.NewGridSize
は新しいグリッド サイズを返します。GridSizeChanged
オブジェクトは、string または文字ベクトルとして指定されているコールバック関数では使用できません。
次の表に、GridSizeChanged
オブジェクトのプロパティを示します。
プロパティ | 説明 |
---|---|
NewGridSize | 新しいグリッド サイズを含む 2 要素ベクトル |
OldGridSize | 前のグリッド サイズを含む 2 要素ベクトル |
Source | コールバックを実行する |
EventName |
|
GridSizeChangedFcn
コールバックの例については、Colorbar That Adjusts as Tiles Reflowを参照してください。アプリでのコールバックの記述の詳細については、App Designer のコールバックを参照してください。
CreateFcn
— 作成関数
''
(既定値) | 関数ハンドル | cell 配列 | 文字ベクトル
オブジェクト作成関数。次の値のいずれかとして指定します。
関数ハンドル。
最初の要素が関数ハンドルである cell 配列。cell 配列内のその後の要素はコールバック関数に渡される引数です。
有効な MATLAB 式を含む文字ベクトル (非推奨)。MATLAB は、この式をベース ワークスペースで評価します。
コールバックを関数ハンドル、cell 配列、または文字ベクトルとして指定する方法の詳細については、グラフィックス オブジェクトのコールバックの作成を参照してください。
このプロパティは、MATLAB がオブジェクトを作成するときに実行されるコールバック関数を指定します。MATLAB は CreateFcn
コールバックを実行する前に、すべてのプロパティ値を初期化します。CreateFcn
プロパティを指定しない場合、MATLAB は既定の作成関数を実行します。
既存のコンポーネントに CreateFcn
プロパティを設定しても効果はありません。
このプロパティを関数ハンドルまたは cell 配列として指定した場合、コールバック関数の最初の引数を使用して、作成中のオブジェクトにアクセスできます。それ以外の場合は、関数 gcbo
を使用してオブジェクトにアクセスします。
DeleteFcn
— 削除関数
''
(既定値) | 関数ハンドル | cell 配列 | 文字ベクトル
オブジェクト削除関数。次の値のいずれかとして指定します。
関数ハンドル。
最初の要素が関数ハンドルである cell 配列。cell 配列内のその後の要素はコールバック関数に渡される引数です。
有効な MATLAB 式を含む文字ベクトル (非推奨)。MATLAB は、この式をベース ワークスペースで評価します。
コールバックを関数ハンドル、cell 配列、または文字ベクトルとして指定する方法の詳細については、グラフィックス オブジェクトのコールバックの作成を参照してください。
このプロパティは、MATLAB がオブジェクトを削除するときに実行されるコールバック関数を指定します。MATLAB は、オブジェクトのプロパティを破棄する前に DeleteFcn
コールバックを実行します。DeleteFcn
プロパティを指定しない場合、MATLAB は既定の削除関数を実行します。
このプロパティを関数ハンドルまたは cell 配列として指定した場合、コールバック関数の最初の引数を使用して、削除されるオブジェクトにアクセスできます。それ以外の場合は、関数 gcbo
を使用してオブジェクトにアクセスします。
コールバック実行制御
Interruptible
— コールバックの割り込み
'on'
(既定値) | on/off logical 値
コールバックの割り込み。'on'
または 'off'
、もしくは数値または logical 1
(true
) または 0
(false
) として指定します。'on'
の値は true
と等価であり、'off'
は false
と等価です。したがって、このプロパティの値を logical 値として使用できます。値は matlab.lang.OnOffSwitchState
型の on/off logical 値として格納されます。
このプロパティは実行中のコールバックが割り込み可能かどうかを決定します。次の 2 つのコールバックの状態について考慮する必要があります。
"実行中" コールバックは、現在実行しているコールバックです。
"割り込み" コールバックは、実行中のコールバックに割り込もうとするコールバックです。
MATLAB は、コールバック キューを処理するコマンドを実行するたびにコールバックの割り込み動作を判別します。これらのコマンドには、drawnow
、figure
、uifigure
、getframe
、waitfor
、pause
があります。
実行中コールバックにこれらのコマンドが含まれていない場合、割り込みは発生しません。MATLAB は、実行中コールバックの実行を先に終了させ、その後に割り込みコールバックを実行します。
実行中コールバックにこれらのいずれかのコマンドが含まれている場合、実行中コールバックを所有するオブジェクトの Interruptible
プロパティに応じて割り込みが発生するかどうかが決まります。
Interruptible
の値が'off'
の場合、割り込みは発生しません。代わりに、割り込みコールバックを所有するオブジェクトのBusyAction
プロパティに応じて、割り込みコールバックが破棄されるかコールバック キューに追加されるかが決まります。Interruptible
の値が'on'
の場合、割り込みが発生します。MATLAB は、コールバック キューの次回処理時に、実行中コールバックの実行を停止し、割り込みコールバックを実行します。割り込みコールバックが完了した後、MATLAB は実行中だったコールバックの実行を再開します。
メモ
コールバックの割り込みと実行は、以下の状況では動作が異なります。
割り込みコールバックが
DeleteFcn
、CloseRequestFcn
またはSizeChangedFcn
コールバックの場合、Interruptible
プロパティの値にかかわらず割り込みが発生します。実行中のコールバックが関数
waitfor
を現在実行している場合、Interruptible
プロパティの値にかかわらず割り込みが発生します。割り込みコールバックが
Timer
オブジェクトで所有されている場合、Interruptible
プロパティの値にかかわらずスケジュールに従ってコールバックが実行されます。
BusyAction
— コールバック キューイング
'queue'
(既定値) | 'cancel'
コールバック キューイング。'queue'
または 'cancel'
として指定します。BusyAction
プロパティは MATLAB による割り込みコールバックの実行の処理方法を決定します。次の 2 つのコールバックの状態について考慮する必要があります。
"実行中" コールバックは、現在実行しているコールバックです。
"割り込み" コールバックは、実行中のコールバックに割り込もうとするコールバックです。
BusyAction
プロパティによってコールバック キューイングの動作が決まるのは、次の両方の条件を満たす場合のみです。
これらの条件に当てはまる場合、割り込みコールバックを所有するオブジェクトの BusyAction
プロパティに応じて MATLAB による割り込みコールバックの処理方法が決まります。BusyAction
プロパティは次の値を取ることができます。
'queue'
— 割り込みコールバックをキューに入れ、実行中のコールバックが終了した後に処理されるようにします。'cancel'
— 割り込みコールバックを実行しません。
BeingDeleted
— 削除状態
on/off logical 値
この プロパティ は読み取り専用です。
削除状態。matlab.lang.OnOffSwitchState
型の on/off logical 値として返されます。
MATLAB は、DeleteFcn
コールバックが実行を開始すると、BeingDeleted
プロパティを 'on'
に設定します。コンポーネント オブジェクトが存在しなくなるまで BeingDeleted
プロパティは 'on'
に設定されたままです。
クエリや変更の前にオブジェクトが削除されようとしていないか確認するために BeingDeleted
プロパティの値をチェックします。
親/子
Parent
— 親コンテナー
Figure
オブジェクト | Panel
オブジェクト | Tab
オブジェクト | TiledChartLayout
オブジェクト
親コンテナー。Figure
、Panel
、Tab
、または TiledChartLayout
オブジェクトとして指定します。
Children
— 子
空の GraphicsPlaceholder
配列 | グラフィックス オブジェクトの配列
子。グラフィックス オブジェクトの配列として返されます。このプロパティは、子のリストの参照や子の並べ替えに使用します。子を並べ替えるには、このプロパティ自体で値の順序を並べ替えます。
Children
プロパティを使用して子の追加や削除を行うことはできません。このリストに子を追加するには、子グラフィックス オブジェクトの Parent
プロパティを TiledChartLayout
オブジェクトに設定します。
HandleVisibility
— オブジェクト ハンドルの可視性
"on"
(既定値) | "off"
| "callback"
親の Children
プロパティ内でのオブジェクト ハンドルの可視性。次の値のいずれかとして指定します。
"on"
— オブジェクト ハンドルは常に表示されます。"off"
— オブジェクト ハンドルは常に非表示です。このオプションは、他の関数による意図しない変更を防止するために役立ちます。HandleVisibility
を"off"
に設定すると、その関数の実行中にハンドルが一時的に非表示になります。"callback"
— オブジェクト ハンドルはコールバック内から、あるいはコールバックにより呼び出される関数から参照できます。しかし、コマンド ラインから呼び出される関数からは参照できません。このオプションを使用すると、コマンド ラインからのオブジェクトへのアクセスがブロックされますが、コールバック関数からのアクセスは許可されます。
オブジェクトが親の Children
プロパティ内にリストされない場合、オブジェクト階層の検索またはハンドル プロパティのクエリによってオブジェクト ハンドルを取得する関数は、そのオブジェクト ハンドルを返しません。こうした関数の例としては、関数 get
、findobj
、gca
、gcf
、gco
、newplot
、cla
、clf
、および close
などが挙げられます。
非表示のオブジェクト ハンドルは有効なままです。ルートの ShowHiddenHandles
プロパティを "on"
に設定すると、HandleVisibility
プロパティの設定にかかわらず、すべてのオブジェクト ハンドルがリストされます。
識別子
Type
— グラフィックス オブジェクトのタイプ
'tiledlayout'
この プロパティ は読み取り専用です。
グラフィックス オブジェクトのタイプ。'tiledlayout'
として返されます。
Tag
— オブジェクト識別子
''
(既定値) | 文字ベクトル | string スカラー
オブジェクト識別子。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。オブジェクトの識別子として機能する一意の Tag
値を指定できます。コードの他の部分からオブジェクトにアクセスする必要がある場合、関数 findobj
を使用して Tag
値に基づいてオブジェクトを検索できます。
UserData
— ユーザー データ
[]
(既定値) | 配列
ユーザー データ。任意の MATLAB 配列として指定します。たとえば、スカラー、ベクトル、行列、cell 配列、文字配列、table、または構造体を指定できます。このプロパティを使用して、任意のデータをオブジェクトに保存します。
App Designer を使用している場合は、UserData
プロパティを使用する代わりに、アプリでパブリック プロパティまたはプライベート プロパティを作成してデータを共有します。詳細については、App Designer アプリ内でのデータの共有を参照してください。
バージョン履歴
R2019b で導入R2023a: TileArrangement
プロパティの "vertical"
および "horizontal"
オプションのクエリ
TileArrangement
プロパティをクエリすると、"horizontal"
および "vertical"
という 2 つの新しい値が返される可能性があります。値 "horizontal"
はタイルの水平スタックに対応しており、"vertical"
は垂直スタックに対応しています。
タイル配置を設定するには、関数 tiledlayout
の呼び出し時に arrangement
引数を指定します。
R2022b: グリッド サイズの変更時に GridSizeChangedFcn
コールバックを実行可能
タイル表示チャート レイアウトでの GridSizeChangedFcn
コールバック関数を定義します。レイアウトの GridSize
プロパティが変更されると、コールバック関数が実行されます。このコールバックは主に、"flow"
タイル配置を使用するレイアウトで便利です。たとえば、座標軸の一番下の行にのみ x 軸の目盛りラベルを表示するコールバックを定義できます。
R2021a: タイルの間隔とパディングのオプションの新しい名前と動作
タイル表示チャート レイアウトを作成する際の TileSpacing
プロパティと Padding
プロパティが一部変更され、異なる結果になるものや新しい名前のものがあります。
新しい TileSpacing
のオプションは、"loose"
、"compact"
、"tight"
、および "none"
です。新しい Padding
のオプションは、"loose"
、"compact"
、および "tight"
です。次の表に、以前のオプションと新しいオプションの関係を示します。
TileSpacing
の変更点
以前の TileSpacing のオプション | R2021a の TileSpacing のオプション | コードを更新する方法 |
---|---|---|
|
|
|
|
| 変更は必要ありません。 |
該当なし |
|
|
|
|
プロット ボックス間の間隔を保持するには、 |
Padding
の変更点
以前の Padding のオプション | R2021a の Padding のオプション | コードを更新する方法 |
---|---|---|
|
|
|
|
| 変更は必要ありません。 |
|
|
|
参考
MATLAB コマンド
次の MATLAB コマンドに対応するリンクがクリックされました。
コマンドを MATLAB コマンド ウィンドウに入力して実行してください。Web ブラウザーは MATLAB コマンドをサポートしていません。
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