subtitle
説明
subtitle(___,
は、1 つ以上の名前と値のペアの引数を使用して text オブジェクトのプロパティを設定します。プロパティは他のすべての入力引数の後に指定します。プロパティの一覧については、Text のプロパティ を参照してください。Name,Value
)
subtitle(
はサブタイトルのターゲット オブジェクトを指定します。ターゲット オブジェクトは座標軸、タイル表示チャート レイアウト、またはオブジェクトの配列の任意の型にすることができます。他のすべての入力引数より前にターゲット オブジェクトを指定します。target
,___)
t = subtitle(___)
はサブタイトルの text オブジェクトを返します。サブタイトルを作成した後、t
を使用してオブジェクトのプロパティを設定します。プロパティの一覧については、Text のプロパティ を参照してください。
例
サブタイトルの追加
プロットを作成します。関数 title
を使用してタイトルを追加します。次に、関数 subtitle
を使用してサブタイトルを追加します。
plot([0 2],[1 5]) title('Straight Line') subtitle('Slope = 2, y-Intercept = 1')
サブタイトルに変数を含める
プロットを作成し、そのプロットにタイトルを追加します。slopevalue
と yintercept
を数値変数として定義します。txt
を、リテラル テキストと、文字ベクトルに変換した slopevalue
と yintercept
の値との組み合わせとして定義します。次に、txt
を関数 subtitle
に渡して、サブタイトルを表示します。
plot([0 2],[1 5]) title('Straight Line') slopevalue = 4; yintercept = 1; txt = ['Slope = ' int2str(slopevalue) ', y-Intercept = ' int2str(yintercept)]; subtitle(txt)
サブタイトルの色を変更
プロットを作成します。関数 title
を使用してタイトルを追加します。次に、関数 subtitle
を呼び出し、'Color'
の名前と値のペア引数を使用して色を指定します。色は 'red'
のような色の名前とすることも、RGB 3 成分または 16 進数カラー コードを使用してカスタム色を指定することもできます。この場合は 'red'
を指定します。
plot([0 2],[1 5]) title('Straight Line') subtitle('Slope = 2, y-Intercept = 1','Color','red')
あるいは、text オブジェクトを返す出力引数を使用して関数 subtitle
を呼び出します。その後、text オブジェクトに色を設定します。この場合は、16 進数カラー コード'#DD5500'
を指定します。
txt = subtitle('Plot of y = 2x + 1'); txt.Color = '#DD5500';
TeX マークアップを使用して複数色のサブタイトルを作成
プロットを作成し、関数 title
を使用してタイトルを追加します。サブタイトル内のさまざまな単語にカスタム色を使用する TeX マークアップを含む文字ベクトルを作成します。次に、その文字ベクトルを関数 subtitle
に渡します。
plot([0 2],[1 5]) title('Straight Line') txt = ['An {\color{magenta}Attractive '... '\color[rgb]{0 .5 .5}and \color{red}Colorful} Subtitle']; subtitle(txt)
ギリシャ文字を含める
ヒストグラムを作成し、関数 title
を使用してタイトルを追加します。ギリシャ文字をもつ TeX マークアップを含む文字ベクトルを作成します。次に、その文字ベクトルを関数 subtitle
に渡します。
histogram(5*randn(1,50)+10) title('Population Data') txt = '{\it\mu} = 10, {\it\sigma} = 5'; subtitle(txt)
上付き文字と下付き文字を含める
ヒストグラムを作成し、関数 title
を使用してタイトルを追加します。上付き文字と下付き文字を表示する TeX マークアップを含む文字ベクトルを作成します。次に、その文字ベクトルを関数 subtitle
に渡します。
x = -10:0.1:10; y1 = x.^2; y2 = 2*x.^2; plot(x,y1,x,y2); title('Exponential Functions') txt = 'y_1 = x^2 and y_2 = 2x^{2 + k}'; subtitle(txt)
変数に対してイタリック フォントを表示するには、\it
修飾子を追加します。
txt = '{\ity}_1 = {\itx}^2 and {\ity}_2 = 2{\itx}^{2 + \itk}';
subtitle(txt)
複数行のサブタイトルを作成
プロットを作成し、関数 title
を使用してタイトルを追加します。次に、文字ベクトルの cell 配列を関数 subtitle
に渡して、2 行のテキストを含むサブタイトルを作成します。配列の各要素は、テキストの各行です。
plot([0 2],[1 5]) title('Straight Line') txt = {'Slope = 2','y-Intercept = 1'}; subtitle(txt)
入力された TeX 文字を表示
タイトルをもつプロットを作成します。次に、TeX インタープリターでは通常下付き文字に使用されるアンダースコア文字を含むサブタイトルを作成します。関数 subtitle
を呼び出すときに Interpreter
を 'none'
に設定して、アンダースコア文字がサブタイトルに表示されるようにします。
plot([0 2],[1 5]) title('Straight Line') subtitle('y_1 = 2x + 1','Interpreter','none')
タイトルとサブタイトルの配置を変更
プロットを作成し、タイトルとサブタイトルを追加します。現在の座標軸を取得し、座標軸の TitleHorizontalAlignment
プロパティを 'left'
に設定して、タイトルとサブタイトルをプロット ボックスの左端に揃えます。
plot([0 2],[1 5]) title('Straight Line') subtitle('Slope = 2, y-Intercept = 1') ax = gca; ax.TitleHorizontalAlignment = 'left';
座標軸の TitleHorizontalAlignment
プロパティを center'
に設定して、タイトルとサブタイトルを中央揃えにします。
ax.TitleHorizontalAlignment = 'center';
ターゲット座標軸の指定
タイル表示チャート レイアウトで 2 つのプロットを作成します。次に、それぞれのプロットにタイトルとサブタイトルを追加します。
t = tiledlayout(1,2); % Left plot ax1 = nexttile; plot([0 2],[1 5]) title(ax1,'A Straight Line') subtitle(ax1,'Slope = 2, y-Intercept = 1') % Right plot ax2 = nexttile; plot([0 2],[2 8]) title(ax2,'Another Straight Line') subtitle(ax2,'Slope = 3, y-Intercept = 2')
入力引数
txt
— サブタイトル テキスト
文字ベクトル | 文字ベクトルの cell 配列 | string 配列
サブタイトル テキスト。文字ベクトル、文字ベクトルの cell 配列、または string 配列として指定します。複数行のテキストを作成するには、文字ベクトルの cell 配列または string 配列を指定します。
例: subtitle('Single Line Subtitle')
例: subtitle(["Subtitle With" "Multiple Lines"])
target
— サブタイトルのターゲット
座標軸 | タイル表示チャート レイアウト | オブジェクトの配列
サブタイトルのターゲット。次のいずれかとして指定します。
Axes
、PolarAxes
、GeographicAxes
オブジェクトなど、任意のタイプの座標軸。TiledChartLayout
オブジェクト。前のリストからのグラフィックス オブジェクトの配列。オブジェクトは同じクラスに属していなければなりません。クラスを判定するには、関数
class
を使用します。
サブタイトルのターゲットを指定しない場合、関数 subtitle
は gca
コマンドにより返されるグラフィックス オブジェクトにサブタイトルを追加します。
名前と値の引数
引数のオプションのペアを Name1=Value1,...,NameN=ValueN
として指定します。ここで Name
は引数名で、Value
は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後になければなりませんが、ペアの順序は重要ではありません。
R2021a より前では、コンマを使用してそれぞれの名前と値を区切り、Name
を引用符で囲みます。
例: subtitle('My Subtitle','FontSize',12)
は 12 ポイントのフォント サイズを指定します。
メモ
ここでは、プロパティの一部だけを紹介しています。完全な一覧については、Text のプロパティ を参照してください。
FontSize
— フォント サイズ
11
(既定値) | 0 より大きいスカラー値
フォント サイズ。ポイント単位の 0
より大きいスカラー値として指定します。1 ポイントは 1/72 インチです。フォントの単位を変更するには、FontUnits
プロパティを使用します。
タイトルまたはサブタイトルを axes オブジェクトに追加した場合、座標軸のフォント サイズ プロパティもタイトルおよびサブタイトルのフォント サイズに影響します。タイトルとサブタイトルのフォント サイズは、座標軸のフォント サイズにスケール係数を乗じたものです。座標軸の FontSize
プロパティには座標軸のフォント サイズが含まれています。座標軸の TitleFontSizeMultiplier
プロパティにはスケール係数が含まれています。既定では、座標軸のフォント サイズは 10 ポイントで、スケール係数が 1.1 であるため、タイトルとサブタイトルのフォント サイズはそれぞれ 11 ポイントです。
データ型: single
| double
| int8
| int16
| int32
| int64
| uint8
| uint16
| uint32
| uint64
FontWeight
— テキスト文字の太さ
'normal'
(既定値) | 'bold'
テキスト文字の太さ。次の値のいずれかとして指定します。
'normal'
— 各フォントで定義されている標準の太さ'bold'
— 標準よりも太い文字
MATLAB® ではフォントは、FontWeight
プロパティを使用して、ユーザーのシステムで使用可能なフォントから選択します。すべてのフォントに太字フォントがあるとは限りません。そのため、太字フォントを指定しても標準フォントの太さと変わらない場合があります。
関連する座標軸の SubtitleFontWeight
プロパティが、サブタイトルの FontWeight
値に影響します。
ヒント
既定の設定では、
Interactions
プロパティにeditInteraction
が含まれているため、テキストはクリックすることで編集できます。この操作を無効にするには、text オブジェクトのInteractions
プロパティを[]
に設定します。
バージョン履歴
R2020b で導入
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