MATLAB での固定小数点の自動変換
fiaccel を使用した固定小数点への変換
コマンド ラインで浮動小数点の MATLAB® コードを固定小数点の MATLAB コードに変換するには、fiaccel
を使用します。
関数
fiaccel | 固定小数点コードの高速化と浮動小数点 MATLAB コードの固定小数点 MATLAB コードへの変換 |
coder.config | 固定小数点または単精度の変換のための構成オブジェクトの作成 |
coder.approximation | 関数置換構成オブジェクトの作成 |
coder.allowpcode | P コード ファイルからのコード生成の制御 |
coder.const | 生成コードでの定数への式の畳み込み |
coder.extrinsic | 外部として関数を宣言し MATLAB で実行する |
coder.float2fixed.skip | 関数を固定小数点変換の対象から除外 (R2024b 以降) |
coder.inline | 生成されたコードで現在の関数のインライン化を制御する |
coder.inlineCall | 生成されたコードで呼び出される関数をインライン化する (R2024a 以降) |
coder.load | コード生成時に MAT ファイルまたは ASCII ファイルから定数を読み込み |
coder.newtype | エントリポイント関数の入力の型を表す coder.Type オブジェクトを作成 |
coder.nonInlineCall | 生成されたコードで呼び出される関数のインライン化を防止する (R2024a 以降) |
coder.nullcopy | 生成されたコードでの初期化されていない変数の宣言 |
coder.resize | coder.Type オブジェクトのサイズ変更 |
coder.target | コード生成ターゲットが指定されたターゲットかどうかを判別 |
coder.typeof | エントリポイント関数の入力の型を表す coder.Type オブジェクトを作成 |
coder.unroll | 各ループ反復でループ本体のコピーを作成することで、for ループを展開 |
coder.varsize | サイズ非互換性エラーを解決して上限を宣言 |
クラス
coder.mexconfig | fiaccel で使用するコード高速化のための構成オブジェクト |
coder.FixPtConfig | 浮動小数点から固定小数点への変換構成オブジェクト |
coder.ArrayType | 入力仕様に対して許容される MATLAB 配列のセットを表す |
coder.Constant | コード生成用の定数値の指定 |
coder.EnumType | 入力仕様に対して許容される MATLAB 列挙のセットを表す |
coder.FiType | 入力仕様に対して許容される MATLAB 固定小数点配列のセットを表す |
coder.PrimitiveType | 入力仕様に対して許容される logical 値、数値、または文字の配列のセットを表す |
coder.StructType | 入力仕様に対して許容される MATLAB 構造体配列のセットを表す |
coder.Type | 入力仕様に対して許容される MATLAB 値のセットを表す |
トピック
固定小数点の自動変換ワークフロー
- アプリケーションに適したワークフローの決定
ニーズに最適な変換ワークフローを決定する際に役立つ各変換ワークフローの利点について学習する。 - 固定小数点の変換ワークフロー
最終的な目標と固定小数点に関する専門知識のレベルに最も適した固定小数点変換手法はどれかを学びます。 - 固定小数点の自動変換
コマンド ラインを使用して固定小数点の自動変換を実行する。 - 固定小数点の自動変換のベスト プラクティス
ベスト プラクティスに基づいて固定小数点コードを生成します。 - 固定小数点変換プロジェクトの MATLAB スクリプトへの変換
固定小数点の変換用のプロジェクトの設定をコマンド ラインで使用します。
固定小数点への変換
- [型の推奨] オプションの指定
固定小数点の自動変換の型を推奨する際のオプションを指定します。 - 生成された固定小数点コード
生成された固定小数点コードに関する問題を回避します。 - ルックアップ テーブルによる近似を使用した関数の置き換え
カスタム関数または固定小数点でサポートされない関数を置き換えるルックアップ テーブルによる近似を生成します。 - カスタムのプロット関数
固定小数点の変換中に数値的な差を可視化します。
サポートされている言語機能
- 固定小数点の自動変換でサポートされる MATLAB 言語機能
固定小数点の自動変換でサポートされる言語機能とサポートされない言語機能を学びます。 - MATLAB クラスの固定小数点コード
MATLAB クラスの固定小数点の変換で、サポートされる構造とコーディング スタイルのベスト プラクティスを使用します。 - 固定小数点の自動変換でサポートされる System object
fiaccel
関数を使用して、よく使用される System object のデータ型を自動的に推奨して適用します。
コマンド ライン ワークフロー
- 関数 fiaccel を使用したシミュレーション範囲に基づくデータ型の推奨
関数fiaccel
を使用してシミュレーション範囲に基づいた固定小数点データ型を推奨する。 - 関数 fiaccel を使用した派生範囲に基づくデータ型の推奨
関数fiaccel
を使用して静的範囲に基づく固定小数点データ型を推奨する。 - オーバーフローの検出
コマンド ラインでオーバーフローを検出します。 - ルックアップ テーブルでの関数 exp の置き換え
関数fiaccel
を使用して生成される固定小数点コード内で関数をルックアップ テーブルによる近似に置き換える。 - カスタム関数からルックアップ テーブルへの置き換え
関数fiaccel
を使用して、カスタム関数をルックアップ テーブルによる近似関数に置き換えます。 - シミュレーション データ インスペクターによるプロット作成の有効化
記録された浮動小数点と固定小数点の入力データと出力データを比較検査します。 - 浮動小数点と固定小数点の結果の差の可視化
カスタムのプロット関数を使用して、生成された固定小数点コードの動作を元の浮動小数点の MATLAB コードの動作と比較します。