固定小数点の変換ワークフロー
変換ワークフローの選択
MathWorks® は固定小数点の変換について多数のソリューションを提供しています。どの変換方法を使用するかは、最終的な目的と、固定小数点に関する専門知識のレベルによります。
目的 | 変換方法 | 参考 |
---|---|---|
シミュレーションのために生成された固定小数点 MATLAB® コードを使用する。 | 固定小数点モデリングの経験がない場合、 | |
固定小数点モデリングに精通していて、設計トレードオフをすばやく調査する場合、コードを手動で変換します。 | ||
固定小数点 C コードの生成 (MATLAB Coder™ が必要) | MATLAB Coder 固定小数点の変換ツール | MATLAB コードの固定小数点 C コードへの変換 (MATLAB Coder) |
HDL コードの生成 (HDL Coder™ が必要) | HDL Coder ワークフロー アドバイザー | 浮動小数点から固定小数点への変換 (HDL Coder) |
システムレベルのシミュレーションのために固定小数点 MATLAB コードをより大きなアプリケーションに統合する。 | 固定小数点アルゴリズムから MEX 関数を生成し、元の MATLAB 関数の代わりに MEX 関数を呼び出します。 | 関数 fiaccel を使用したシミュレーション範囲に基づくデータ型の推奨と関数 fiaccel を使用した派生範囲に基づくデータ型の推奨 |
自動化されたワークフロー
固定小数点モデリングの経験がなく、浮動小数点の MATLAB から固定小数点の MATLAB コードに直接変換する方法を探している場合は、自動ワークフローを使用します。この自動ワークフローを使用すると、シミュレーション範囲、静的範囲またはその両方に基づいた推奨されたデータ型が取得できます。詳細については、固定小数点の自動変換、関数 fiaccel を使用したシミュレーション範囲に基づくデータ型の推奨、および関数 fiaccel を使用した派生範囲に基づくデータ型の推奨を参照してください。
手動によるワークフロー
固定小数点の実装の詳細についての基本を理解していて、最適な結果を得るための設計トレードオフを調査しようとする場合は、アルゴリズム/データ型分離ワークフローを使用します。アルゴリズム コードの指定とデータ型を分離すると、設計トレードオフの調査を短時間で行えるようになります。この方法では、読み取り可能で移植可能な固定小数点コードを作成し、他のプロジェクトとの統合を容易にすることができます。詳細については、手動による固定小数点の変換ワークフローおよびcast と zeros を使用した浮動小数点型および固定小数点型の FIR フィルター アルゴリズムの実装を参照してください。