固定小数点変換プロジェクトの MATLAB スクリプトへの変換
この例では、固定小数点コンバーター アプリ プロジェクトを MATLAB® スクリプトに変換する方法について説明します。fixedPointConverter
コマンドの -tocode
オプションを使用して、固定小数点変換のスクリプトを生成できます。このスクリプトを使用して、コマンド ライン ワークフローの中でこのプロジェクト ワークフローを繰り返すことができます。プロジェクトをスクリプトに変換する前に、固定小数点変換プロセスの [テスト] のステップを完了しなければなりません。
必要条件
この例では、以下のファイルを使用します。
プロジェクト ファイル
ex_2ndOrder_filter.prj
エントリポイント ファイル
ex_2ndOrder_filter.m
テスト ベンチ ファイル
ex_2ndOrder_filter_test.m
生成された固定小数点 MATLAB ファイル
ex_2ndOrder_filter_fixpt.m
これらのファイルを作成するには、[テスト] ステップも含めてシミュレーション範囲に基づくデータ型の推奨の例を実行してください。
スクリプトの生成
プロジェクト ファイル
ex_2ndOrder_filter.prj
を含むフォルダーに移動します。fixedPointConverter
コマンドの-tocode
オプションを使用してプロジェクトをスクリプトに変換します。-script
オプションを使用してスクリプトのファイル名を指定します。fixedPointConverter -tocode ex_2ndOrder_filter -script ex_2ndOrder_filter_script.m
fixedPointConverter
コマンドはスクリプトを現在のフォルダーに生成します。ex_2ndOrder_filter_script.m
には次を実行する MATLAB コマンドが含まれています。プロジェクトと同じ固定小数点変換の設定をもつ、浮動小数点から固定小数点への変換の構成オブジェクトを作成します。
fiaccel
コマンドを実行して MATLAB 関数ex_2ndOrder_filter
を固定小数点の MATLAB 関数ex_2ndOrder_filter_fixpt
に変換します。
fiaccel
コマンドは、生成されるスクリプトと同じ名前をもつ既存のファイルを上書きします。-script
オプションを省略した場合、fiaccel
コマンドはスクリプトをコマンド ウィンドウに返します。
固定小数点の MATLAB コードを生成するスクリプトの実行
固定小数点の関数を再生成するには、生成されたスクリプトを使用します。
現在のフォルダーにエントリポイント関数
ex_2ndOrder_filter.m
とテスト ベンチ ファイルex_2ndOrder_filter_test.m
が含まれていることを確認します。スクリプトを実行します。
ex_2ndOrder_filter_script
スクリプトによって
ex_2ndOrder_filter_fixpt.m
がフォルダーcodegen\ex_2ndOrder_filter\fixpt
に生成されます。変数cfg
とARGS
がベース ワークスペースに表示されます。