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timeseries
timeseries
オブジェクトの作成
説明
時系列は、集団の動態や過程の時間発展を表します。これらは離散的な時間間隔でサンプリングされたデータ内のパターンおよび動作の識別、モデル化、および予測に使用されます。
メモ
timetable
は timeseries
よりも推奨されます。timetable では、さまざまな型のタイムスタンプ付きデータを格納することができ、前処理、再構成、解析用の幅広い一連のサポート関数が用意されています。
timeseries
データ型を削除する予定はありません。
作成
timeseries
オブジェクトを作成するには、関数 timeseries
を、データ サンプルを表す入力引数を指定して使用します。
構文
説明
ts = timeseries(
は、datavals
)datavals
のデータを含む timeseries
オブジェクトを返します。1 秒のタイム ステップで、ゼロ秒から開始する既定のサンプル時間を割り当てます。
ts = timeseries(___,'Name',tsname)
は、timeseries
オブジェクトの名前 tsname
を指定します。
ts = timeseries()
は、空の timeseries
オブジェクトを返します。
ts = timeseries(
は、名前が tsname
)tsname
である空の timeseries
オブジェクトを作成します。
入力引数
datavals
— サンプル データ
スカラー | ベクトル | 多次元配列
サンプル データ。数値または logical
スカラー、ベクトル、または多次元配列として指定します。
データ型: double
| single
| int8
| int16
| int32
| int64
| uint8
| uint16
| uint32
| uint64
| logical
timevals
— サンプル時間
スカラー | ベクトル
サンプル時間。数値スカラーまたは数値ベクトル、あるいは日付文字ベクトルの cell 配列として指定します。有効な日付文字ベクトルは、次の形式で表すことができます。
形式 | 例 |
---|---|
dd-mmm-yyyy HH:MM:SS | 01-Mar-2000 15:45:17 |
dd-mmm-yyyy | 01-Mar-2000 |
mm/dd/yy | 03/01/00 |
mm/dd | 03/01 |
HH:MM:SS | 15:45:17 |
HH:MM:SS PM | 3:45:17 PM |
HH:MM | 15:45 |
HH:MM PM | 3:45 PM |
mmm.dd,yyyy HH:MM:SS | Mar.01,2000 15:45:17 |
mmm.dd,yyyy | Mar.01,2000 |
mm/dd/yyyy | 03/01/2000 |
データ型: double
| single
| int8
| int16
| int32
| int64
| uint8
| uint16
| uint32
| uint64
| cell
quality
— 特性コード
[]
(既定値) | スカラー | ベクトル | 多次元配列
特性コード。[]
または -128 ~ 127 の範囲の整数のスカラー、ベクトル、または多次元配列として指定します。
特性コードの値がベクトルの場合は、時間ベクトルと同じ長さでなければなりません。各要素は、対応するデータ サンプリングに適用されます。
特性コードの値が配列の場合は、データ配列と同じサイズでなければなりません。各要素は、データ配列の対応する要素に適用されます。
データ型: single
| double
| int8
| int16
| int32
| int64
| uint8
| uint16
| uint32
| uint64
tsname
— timeseries
の名前
文字ベクトル
timeseries
の名前。文字ベクトルとして指定します。
プロパティ
Data
— サンプル データ
スカラー | ベクトル | 多次元配列
サンプル データ。数値または logical
スカラー、ベクトル、または多次元配列として表されます。データの最初の次元か最後の次元のいずれかが、時間ベクトルの方向と一致していなければなりません。
Data
には、以下の属性があります。
Dependent | true |
データ型: double
| single
| int8
| int16
| int32
| int64
| uint8
| uint16
| uint32
| uint64
| logical
DataInfo
— データ情報
フィールドの集合
データ情報。次のフィールドの集合として表されます。
Units
— データ単位を指定する文字ベクトル。Interpolation
— 内挿法を指定するtsdata.interpolation
オブジェクト。tsdata.interpolation
オブジェクトのフィールドは、以下を含みます。Fhandle
— ユーザー定義の内挿関数の関数ハンドル。Name
— 内挿法の名前を指定する文字ベクトル。線形内挿の場合は'linear'
(既定)、ゼロ次ホールドの場合は'zoh'
などの方法があります。
UserData
— 追加のユーザー定義情報。文字ベクトルとして入力します。
Events
— イベント情報
tsdata.event
オブジェクトの配列
イベント情報。イベント情報を含む tsdata.event
オブジェクトの配列として表されます。
tsdata.event
オブジェクトのフィールドは、以下を含みます。
EventData
— イベントに関する追加のユーザー定義の情報。Name
— イベントの名前を指定する文字ベクトル。Time
— イベントが発生する時間。実数または日付文字ベクトルとして指定します。Units
— 時間の単位。StartDate
— 基準日。日付文字ベクトルとして指定します。時間ベクトルが数値の場合、StartDate
は空となります。
IsTimeFirst
— 時間ベクトルの配置
true
| false
時間ベクトルの配置。次のいずれかのオプションとして表されます。
true
— データ配列の最初の次元が、時間ベクトルに合わせて割り当てられます。例:ts = timeseries(rand(3,3),1:3);
false
— データ配列の最後の次元が、時間ベクトルに合わせて割り当てられます。例:ts = timeseries(rand(3,4,5),1:5);
IsTimeFirst
には、以下の属性があります。
Dependent | true |
SetAccess | 'protected' |
Length
— 時間ベクトルの長さ
スカラー
時間ベクトルの長さ。スカラーとして表されます。
Length
には、以下の属性があります。
Dependent | true |
SetAccess | 'protected' |
Name
— timeseries
の名前
文字ベクトル
timeseries
の名前。文字ベクトルとして表されます。
Quality
— 特性コード
[]
(既定値) | スカラー | ベクトル | 多次元配列
特性コード。[]
または -128 ~ 127 の範囲の整数のスカラー、ベクトル、または多次元配列として表されます。
特性コードの値がベクトルの場合は、時間ベクトルと同じ長さでなければなりません。各要素は、対応するデータ サンプリングに適用されます。
特性コードの値が配列の場合は、データ配列と同じサイズでなければなりません。各要素は、データ配列の対応する要素に適用されます。
Quality
には、以下の属性があります。
Dependent | true |
データ型: single
| double
| int8
| int16
| int32
| int64
| uint8
| uint16
| uint32
| uint64
QualityInfo
— 特性情報
フィールドの集合
Quality
コードを記述するための特性情報。以下のフィールドの集合として表されます。
Code
— 特性コードを定義する、-128
から127
の値をもつ整数ベクトル。Quality
プロパティを使用すると、これらの整数値のいずれかを各Data
値に割り当てることができます。Description
— 文字ベクトルの cell 配列。各要素は、関連する特性Code
の読み取り可能な記述を示します。UserData
— 追加のユーザー定義情報。
Code
と Description
の長さは、一致しなければなりません。
Time
— 時間値
ベクトル
時間値。ベクトルとして表されます。
TimeInfo.StartDate
が空の場合、値は 0
と比較して計算されます。TimeInfo.StartDate
が定義された場合、値は StartDate
と比較して計算された日付文字ベクトルを示します。
Time
の長さは、Data
の最初または最後の次元と同じでなければなりません。
Time
には、以下の属性があります。
Dependent | true |
TimeInfo
— 時間情報
フィールドの集合
時間情報。時間ベクトルを記述する次のフィールドの集合として表されます。
Units
— 値'weeks'
、'days'
、'hours'
、'minutes'
、'seconds'
、'milliseconds'
、'microseconds'
、または'nanoseconds'
をもつ時間単位。Start
— 開始時間。End
— 終了時間 (読み取り専用)。Increment
— 後続の時間値の間隔 (時間が等間隔にサンプリングされていない場合はNaN
)。Length
— 時間ベクトルの長さ (読み取り専用)。Format
— 日付表示を定義する文字ベクトル (datestr
を参照)。StartDate
— 基準日を定義する日付文字ベクトル (setabstime
を参照)。Format
と同じ形式を使用してStartDate
を指定します。UserData
— 追加のユーザー定義情報。
フィールドの値にアクセスするには、timeseries
オブジェクト ts
の ts.TimeInfo.field
の形式を使用します。
TreatNaNasMissing
— 欠損値インジケーター
true
(既定値) | false
欠損値インジケーター。次のオプションのいずれかとして表されます。
true
— すべてのNaN
値を欠損データとして扱います。ただし、記述統計関数を除きます。false
—NaN
値を記述統計関数に含め、NaN
を結果に伝播させます。
UserData
— ユーザー データ
[]
(既定値)
ユーザー データ。timeseries
オブジェクトに追加する任意のデータとして表されます。
オブジェクト関数
変更とプロット
addevent | timeseries へのイベントの追加 |
addsample | データ サンプルを timeseries オブジェクトに追加 |
append | timeseries オブジェクトを時間順に連結 |
delevent | timeseries からイベントを削除 |
delsample | timeseries オブジェクトからサンプルを削除 |
detrend | timeseries オブジェクトからの平均値または最適な近似の減算 |
filter | timeseries オブジェクトの周波数成分の変更 |
idealfilter | timeseries の理想フィルター |
plot | timeseries のプロット |
resample | timeseries または tscollection の時間ベクトルをリサンプリングする |
setabstime | timeseries または tscollection の時間を日付文字ベクトルとして設定する |
setinterpmethod | timeseries オブジェクトに既定の内挿法を設定 |
setuniformtime | timeseries の等間隔時間ベクトルの修正 |
synchronize | 2 つの timeseries オブジェクトを共通の時間ベクトルを使用して同期およびリサンプリングする |
クエリ
getabstime | timeseries または tscollection 時間ベクトルを cell 配列に変換する |
getdatasamples | timeseries データ サンプルへのアクセス |
getdatasamplesize | timeseries データ サンプルのサイズ |
getinterpmethod | timeseries の内挿法 |
getqualitydesc | timeseries のデータ特性 |
getsamples | timeseries のサブセット |
getsampleusingtime | timeseries または tscollection データのサブセット |
gettsafteratevent | イベント時またはイベント後の timeseries の作成 |
gettsafterevent | イベント後の timeseries の作成 |
gettsatevent | イベント時の timeseries の作成 |
gettsbeforeatevent | イベント時またはイベント前の timeseries の作成 |
gettsbeforeevent | イベント前の timeseries の作成 |
gettsbetweenevents | イベント間の timeseries の作成 |
例
timeseries
の作成
5 個のスカラー データ サンプルがある timeseries
オブジェクトを作成し、timeseries
の名前を指定します。次に、サンプル時間およびデータ値を表示します。
ts1 = timeseries(([5 10 15 20 25])',"Name","MyTimeSeries")
timeseries Common Properties: Name: 'MyTimeSeries' Time: [5x1 double] TimeInfo: tsdata.timemetadata Data: [5x1 double] DataInfo: tsdata.datametadata
ts1.Time
ans = 5×1
0
1
2
3
4
ts1.Data
ans = 5×1
5
10
15
20
25
5 個のデータ サンプルがある timeseries
を作成します。各サンプルは長さが 2 の列ベクトルです。したがって、ゼロ秒から開始する 2 つのサンプル時間があります。
ts2 = timeseries(rand(2,5))
timeseries Common Properties: Name: 'unnamed' Time: [2x1 double] TimeInfo: tsdata.timemetadata Data: [2x5 double] DataInfo: tsdata.datametadata
ts2.Time
ans = 2×1
0
1
10 秒の間隔でサンプリングされた 5 個のデータ サンプルがある timeseries
を作成します。
ts3 = timeseries((1:5)',[0 10 20 30 40])
timeseries Common Properties: Name: 'unnamed' Time: [5x1 double] TimeInfo: tsdata.timemetadata Data: [5x1 double] DataInfo: tsdata.datametadata
ts3.Time
ans = 5×1
0
10
20
30
40
ts3.TimeInfo
tsdata.timemetadata Namespace: tsdata Uniform Time: Length 5 Increment 10 seconds Time Range: Start 0 seconds End 40 seconds Common Properties: Units: 'seconds' Format: '' StartDate: ''
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