cheby1
チェビシェフ I 型フィルターの設計
構文
説明
[___] = cheby1(___,"s")
は、前の構文のいずれかの入力引数または出力引数を使用して、アナログ チェビシェフ I 型フィルターを設計します。
[___,
は、システムの全体的なゲインも返します。gS
] = cheby1(___)gS
を返すには、"ctf"
を指定しなければなりません。 (R2024b 以降)
例
入力引数
出力引数
詳細
アルゴリズム
チェビシェフ I 型フィルターは、通過帯域では等リップルで、阻止帯域では単調です。I 型フィルターは、II 型フィルターより速くロールオフしますが、通過帯域において、1 からの逸脱が大きくなるという欠点があります。
cheby1
は、以下の 5 つのステップのアルゴリズムを使用します。
関数
cheb1ap
を使用して、ローパス アナログ プロトタイプの極、零点およびゲインを求めます。極、零点、およびゲインを状態空間形式に変換します。
必要に応じて、状態空間変換を使ってローパス フィルターを、望ましい周波数制約をもつハイパス、バンドパス、または、バンドストップのフィルターに変換します。
デジタル フィルター設計の場合、
bilinear
を使用して、プリワーピング周波数をもつ双一次変換によりアナログ フィルターをデジタル フィルターに変換します。周波数を慎重に調整することで、アナログ フィルターとデジタル フィルターがWp
、あるいはw1
とw2
で同じ周波数応答の振幅をもつことができるようになります。必要に応じて、状態空間フィルターを伝達関数、または、零点-極-ゲイン形式に逆変換します。
参照
[1] Lyons, Richard G. Understanding Digital Signal Processing. Upper Saddle River, NJ: Prentice Hall, 2004.