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BoxChart のプロパティ
BoxChart
プロパティは、BoxChart
オブジェクトの外観と動作を制御します。プロパティの値を変更することによって、オブジェクトの一部の特性を変更できます。
プロパティのクエリと設定にドット表記を使用できます。たとえば、ボックス チャートのボックスの色を変更できます。
b = boxchart(rand(10,1)); b.BoxFaceColor = [0 0.5 0.5];
データの表示
BoxWidth
— 個々のボックスの幅
0.5
(既定値) | 正のスカラー値
個々のボックスの幅。正のスカラー値として指定します。このプロパティは、ボックスの間隔を制御するのに使用します。既定値は 0.5
です。
既定値の 0.5 は、次の場合にボックスの間隔が 1 つのボックスの幅と同じであることを意味します。
ydata
が行列である。boxchart
のxgroupdata
引数でグループの間隔が 1 単位になっている。xgroupdata
が categorical である。
このプロパティを
1
に設定すると、ボックスが隙間なく表示されます。boxchart
の呼び出しでcgroupdata
とxgroupdata
の両方を指定すると、この説明が当てはまらない場合があることに注意してください。cgroupdata
を使用すると、boxchart
はcgroupdata
で指定された色 (つまりカラー データの一意の値) の数でBoxWidth
を除算します。
例: b = boxchart(rand(10,3),'BoxWidth',0.75)
例: b.BoxWidth = 0.75;
JitterOutliers
— 外れ値マーカー変位
'off'
(既定値) | on/off logical 値
外れ値マーカー変位。'on'
または 'off'
もしくは数値または logical 1
(true
) または 0
(false
) として指定します。'on'
の値は true
と等価であり、'off'
は false
と等価です。したがって、このプロパティの値を logical 値として使用できます。値は matlab.lang.OnOffSwitchState
型の on/off logical 値として格納されます。
JitterOutliers
プロパティを 'on'
に設定すると、boxchart
は外れ値のマーカーを XData
方向にランダムに変位するため、類似する ydata
値をもつ外れ値が区別しやすくなります。例については、外れ値の可視化と検出を参照してください。
例: b = boxchart([rand(20,1);2;2;2],'JitterOutliers','on')
例: b.JitterOutliers = 'on';
Notch
— 中央値比較表示
'off'
(既定値) | on/off logical 値
中央値比較表示。'on'
または 'off'
もしくは数値または logical 1
(true
) または 0
(false
) として指定します。'on'
の値は true
と等価であり、'off'
は false
と等価です。したがって、このプロパティの値を logical 値として使用できます。値は matlab.lang.OnOffSwitchState
型の on/off logical 値として格納されます。
Notch
プロパティを 'on'
に設定すると、boxchart
により、各中央値の周りに先細の影付き領域が作成されます。ノッチがオーバーラップしないボックス チャートには、5% の有意水準で異なる中央値があります。詳細については、ボックス チャート (箱ひげ図)を参照してください。
ノッチは下位四分位数と上位四分位数を超えて拡張できます。
例: b = boxchart(rand(10,2),'Notch','on')
例: b.Notch = 'on';
Orientation
— ボックス チャートの方向
'vertical'
(既定値) | 'horizontal'
ボックス チャートの方向。'vertical'
または 'horizontal'
として指定します。通常の設定では、ボックス チャートの方向は垂直であるため、ydata
統計は y 軸に揃えられます。方向に関係なく、boxchart
は ydata
値を BoxChart
オブジェクトの YData
プロパティに格納します。
例: b = boxchart(rand(10,1),'Orientation','horizontal')
例: b.Orientation = 'horizontal';
色とスタイル
BoxFaceColor
— ボックスの色
RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | 色名 | 省略名
ボックスの色。RGB 3 成分、16 進数カラー コード、色名、または省略名として指定します。ボックスには、ボックスのエッジと中央値の線が含まれます。ボックスのエッジと中央値の線の色を個別に指定するには、BoxEdgeColor
プロパティを使用できます。中央値の線の色のみを指定するには、BoxMedianLineColor
プロパティを使用します。
カスタム色を使用する場合は、RGB 3 成分または 16 進数カラー コードを指定します。
RGB 3 成分は、色の赤、緑、青成分の強度を指定する 3 成分の行ベクトルです。強度値は
[0,1]
の範囲でなければなりません。たとえば[0.4 0.6 0.7]
のようになります。16 進数カラー コードは、ハッシュ記号 (
#
) で始まり、3 桁または 6 桁の0
からF
までの範囲の 16 進数が続く文字ベクトルまたは string スカラーです。これらの値では大文字小文字は区別されません。したがって、カラー コード"#FF8800"
、"#ff8800"
、"#F80"
、および"#f80"
は等価です。
あるいは、名前を使用して一部の一般的な色を指定できます。次の表に、名前の付いた色オプション、等価の RGB 3 成分、および 16 進数カラー コードを示します。
色名 | 省略名 | RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | 外観 |
---|---|---|---|---|
"red" | "r" | [1 0 0] | "#FF0000" | |
"green" | "g" | [0 1 0] | "#00FF00" | |
"blue" | "b" | [0 0 1] | "#0000FF" | |
"cyan" | "c" | [0 1 1] | "#00FFFF" | |
"magenta" | "m" | [1 0 1] | "#FF00FF" | |
"yellow" | "y" | [1 1 0] | "#FFFF00" | |
"black" | "k" | [0 0 0] | "#000000" | |
"white" | "w" | [1 1 1] | "#FFFFFF" | |
"none" | 該当なし | 該当なし | 該当なし | 色なし |
MATLAB® の多くのタイプのプロットで使用されている既定の色の RGB 3 成分および 16 進数カラー コードを次に示します。
RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | 外観 |
---|---|---|
[0 0.4470 0.7410] | "#0072BD" | |
[0.8500 0.3250 0.0980] | "#D95319" | |
[0.9290 0.6940 0.1250] | "#EDB120" | |
[0.4940 0.1840 0.5560] | "#7E2F8E" | |
[0.4660 0.6740 0.1880] | "#77AC30" | |
[0.3010 0.7450 0.9330] | "#4DBEEE" | |
[0.6350 0.0780 0.1840] | "#A2142F" |
例: b = boxchart(rand(10,1),'BoxFaceColor','red')
例: b.BoxFaceColor = [0 0.5 0.5];
例: b.BoxFaceColor = '#EDB120';
BoxFaceColorMode
— BoxFaceColor
の設定方法
'auto'
(既定値) | 'manual'
BoxFaceColor
プロパティの設定方法。次のいずれかの値として指定します。
'auto'
— 座標軸のColorOrder
プロパティから色を選択することにより、MATLAB がBoxFaceColor
の値を制御します。'manual'
— ユーザーがBoxChart
オブジェクトの作成時に色を指定するか、作成後にそのオブジェクトでBoxFaceColor
を設定することにより、BoxFaceColor
の値を手動で制御します。
BoxFaceColor
の値を手動で変更すると、MATLAB は BoxFaceColorMode
プロパティの値を 'manual'
に変更します。
BoxEdgeColor
— ボックス エッジの色
RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | 色名 | 省略名
ボックス エッジの色。RGB 3 成分、16 進数カラー コード、色名、または省略名として指定します。ボックス エッジには中央値の線が含まれます。中央値の線の色を個別に指定するには、BoxMedianLineColor
プロパティを使用します。
カスタム色を使用する場合は、RGB 3 成分または 16 進数カラー コードを指定します。
RGB 3 成分は、色の赤、緑、青成分の強度を指定する 3 成分の行ベクトルです。強度値は
[0,1]
の範囲でなければなりません。たとえば[0.4 0.6 0.7]
のようになります。16 進数カラー コードは、ハッシュ記号 (
#
) で始まり、3 桁または 6 桁の0
からF
までの範囲の 16 進数が続く文字ベクトルまたは string スカラーです。これらの値では大文字小文字は区別されません。したがって、カラー コード"#FF8800"
、"#ff8800"
、"#F80"
、および"#f80"
は等価です。
あるいは、名前を使用して一部の一般的な色を指定できます。次の表に、名前の付いた色オプション、等価の RGB 3 成分、および 16 進数カラー コードを示します。
色名 | 省略名 | RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | 外観 |
---|---|---|---|---|
"red" | "r" | [1 0 0] | "#FF0000" | |
"green" | "g" | [0 1 0] | "#00FF00" | |
"blue" | "b" | [0 0 1] | "#0000FF" | |
"cyan" | "c" | [0 1 1] | "#00FFFF" | |
"magenta" | "m" | [1 0 1] | "#FF00FF" | |
"yellow" | "y" | [1 1 0] | "#FFFF00" | |
"black" | "k" | [0 0 0] | "#000000" | |
"white" | "w" | [1 1 1] | "#FFFFFF" | |
"none" | 該当なし | 該当なし | 該当なし | 色なし |
MATLAB の多くのタイプのプロットで使用されている既定の色の RGB 3 成分および 16 進数カラー コードを次に示します。
RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | 外観 |
---|---|---|
[0 0.4470 0.7410] | "#0072BD" | |
[0.8500 0.3250 0.0980] | "#D95319" | |
[0.9290 0.6940 0.1250] | "#EDB120" | |
[0.4940 0.1840 0.5560] | "#7E2F8E" | |
[0.4660 0.6740 0.1880] | "#77AC30" | |
[0.3010 0.7450 0.9330] | "#4DBEEE" | |
[0.6350 0.0780 0.1840] | "#A2142F" |
例: b = boxchart(rand(10,1),'BoxEdgeColor','none')
例: b.BoxEdgeColor = [0 0 0];
例: b.BoxEdgeColor = '#7E2F8E';
BoxEdgeColorMode
— BoxEdgeColor
の設定方法
'auto'
(既定値) | 'manual'
BoxEdgeColor
プロパティの設定方法。次のいずれかの値として指定します。
'auto'
— MATLAB は、BoxChart
オブジェクトのBoxFaceColor
プロパティと等しく設定することにより、BoxEdgeColor
の値を制御します。'manual'
— ユーザーがBoxChart
オブジェクトの作成時に色を指定するか、作成後にそのオブジェクトでBoxEdgeColor
を設定することにより、BoxEdgeColor
の値を手動で制御します。
BoxEdgeColor
の値を手動で変更すると、MATLAB は BoxEdgeColorMode
プロパティの値を 'manual'
に変更します。
BoxMedianLineColor
— ボックスの中央値の線の色
RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | 色名 | 省略名
ボックスの中央値の線の色。RGB 3 成分、16 進数カラー コード、色名、または省略名として指定します。
カスタム色を使用する場合は、RGB 3 成分または 16 進数カラー コードを指定します。
RGB 3 成分は、色の赤、緑、青成分の強度を指定する 3 成分の行ベクトルです。強度値は
[0,1]
の範囲でなければなりません。たとえば[0.4 0.6 0.7]
のようになります。16 進数カラー コードは、ハッシュ記号 (
#
) で始まり、3 桁または 6 桁の0
からF
までの範囲の 16 進数が続く文字ベクトルまたは string スカラーです。これらの値では大文字小文字は区別されません。したがって、カラー コード"#FF8800"
、"#ff8800"
、"#F80"
、および"#f80"
は等価です。
あるいは、名前を使用して一部の一般的な色を指定できます。次の表に、名前の付いた色オプション、等価の RGB 3 成分、および 16 進数カラー コードを示します。
色名 | 省略名 | RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | 外観 |
---|---|---|---|---|
"red" | "r" | [1 0 0] | "#FF0000" | |
"green" | "g" | [0 1 0] | "#00FF00" | |
"blue" | "b" | [0 0 1] | "#0000FF" | |
"cyan" | "c" | [0 1 1] | "#00FFFF" | |
"magenta" | "m" | [1 0 1] | "#FF00FF" | |
"yellow" | "y" | [1 1 0] | "#FFFF00" | |
"black" | "k" | [0 0 0] | "#000000" | |
"white" | "w" | [1 1 1] | "#FFFFFF" | |
"none" | 該当なし | 該当なし | 該当なし | 色なし |
MATLAB の多くのタイプのプロットで使用されている既定の色の RGB 3 成分および 16 進数カラー コードを次に示します。
RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | 外観 |
---|---|---|
[0 0.4470 0.7410] | "#0072BD" | |
[0.8500 0.3250 0.0980] | "#D95319" | |
[0.9290 0.6940 0.1250] | "#EDB120" | |
[0.4940 0.1840 0.5560] | "#7E2F8E" | |
[0.4660 0.6740 0.1880] | "#77AC30" | |
[0.3010 0.7450 0.9330] | "#4DBEEE" | |
[0.6350 0.0780 0.1840] | "#A2142F" |
例: b = boxchart(rand(10,1),'BoxMedianLineColor','black')
例: b.BoxMedianLineColor = [1 0 0];
例: b.BoxMedianLineColor = '#7E2F8E';
BoxMedianLineColorMode
— BoxMedianLineColor
の設定方法
'auto'
(既定値) | 'manual'
BoxMedianLineColor
プロパティの設定方法。次のいずれかの値として指定します。
'auto'
— MATLAB は、BoxChart
オブジェクトのBoxEdgeColor
プロパティと等しく設定することにより、BoxMedianLineColor
の値を制御します。'manual'
— ユーザーがBoxChart
オブジェクトの作成時に色を指定するか、作成後にそのオブジェクトでBoxMedianLineColor
を設定することにより、BoxMedianLineColor
の値を手動で制御します。
BoxMedianLineColor
の値を手動で変更すると、MATLAB は BoxMedianLineColorMode
プロパティの値を 'manual'
に変更します。
WhiskerLineColor
— ひげの色
RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | 色名 | 省略名
ひげの色。RGB 3 成分、16 進数カラー コード、色名、または省略名として指定します。
カスタム色を使用する場合は、RGB 3 成分または 16 進数カラー コードを指定します。
RGB 3 成分は、色の赤、緑、青成分の強度を指定する 3 成分の行ベクトルです。強度値は
[0,1]
の範囲でなければなりません。たとえば[0.4 0.6 0.7]
のようになります。16 進数カラー コードは、ハッシュ記号 (
#
) で始まり、3 桁または 6 桁の0
からF
までの範囲の 16 進数が続く文字ベクトルまたは string スカラーです。これらの値では大文字小文字は区別されません。したがって、カラー コード"#FF8800"
、"#ff8800"
、"#F80"
、および"#f80"
は等価です。
あるいは、名前を使用して一部の一般的な色を指定できます。次の表に、名前の付いた色オプション、等価の RGB 3 成分、および 16 進数カラー コードを示します。
色名 | 省略名 | RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | 外観 |
---|---|---|---|---|
"red" | "r" | [1 0 0] | "#FF0000" | |
"green" | "g" | [0 1 0] | "#00FF00" | |
"blue" | "b" | [0 0 1] | "#0000FF" | |
"cyan" | "c" | [0 1 1] | "#00FFFF" | |
"magenta" | "m" | [1 0 1] | "#FF00FF" | |
"yellow" | "y" | [1 1 0] | "#FFFF00" | |
"black" | "k" | [0 0 0] | "#000000" | |
"white" | "w" | [1 1 1] | "#FFFFFF" | |
"none" | 該当なし | 該当なし | 該当なし | 色なし |
MATLAB の多くのタイプのプロットで使用されている既定の色の RGB 3 成分および 16 進数カラー コードを次に示します。
RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | 外観 |
---|---|---|
[0 0.4470 0.7410] | "#0072BD" | |
[0.8500 0.3250 0.0980] | "#D95319" | |
[0.9290 0.6940 0.1250] | "#EDB120" | |
[0.4940 0.1840 0.5560] | "#7E2F8E" | |
[0.4660 0.6740 0.1880] | "#77AC30" | |
[0.3010 0.7450 0.9330] | "#4DBEEE" | |
[0.6350 0.0780 0.1840] | "#A2142F" |
例: b = boxchart(rand(10,1),'WhiskerLineColor','r')
例: b.WhiskerLineColor = [0.25 0.5 0.5];
例: b.WhiskerLineColor = '#A2142F';
BoxFaceAlpha
— ボックスの塗りつぶしの透明度
0.2
(既定値) | 範囲 [0,1]
のスカラー
ボックスの塗りつぶしの透明度。[0,1]
の範囲のスカラーとして指定します。値 1
は不透明で、値 0
は完全に透明です。0
と 1
の間の値は半透明です。
例: b = boxchart(rand(10,1),'BoxFaceAlpha',0.4)
例: b.BoxFaceAlpha = 0.4;
WhiskerLineStyle
— ひげのスタイル
'-'
(既定値) | '--'
| ':'
| '-.'
| 'none'
ひげのスタイル。次の表にリストされたオプションのいずれかとして指定します。
ライン スタイル | 説明 | 結果として得られる線 |
---|---|---|
"-" | 実線 |
|
"--" | 破線 |
|
":" | 点線 |
|
"-." | 一点鎖線 |
|
"none" | ラインなし | ラインなし |
例: b = boxchart(rand(10,1),'WhiskerLineStyle','--')
例: b.WhiskerLineStyle = '--';
LineWidth
— ボックス エッジおよびひげの幅
1
(既定値) | 正のスカラー
ボックス エッジおよびひげの幅。ポイント単位の正のスカラーとして指定します。1 ポイントは 1/72 インチです。LineWidth
値は中央値の線幅も制御します。
例: b = boxchart(rand(10,1),'LineWidth',1.5)
例: b.LineWidth = 1.5;
SeriesIndex
— シリーズ インデックス
0 または正の整数
シリーズ インデックス。0
または正の整数として指定します。このプロパティは、複数の BoxChart
オブジェクトが相互に一致するように、それらのボックスの色 (BoxFaceColor
)、外れ値の色 (MarkerColor
)、ボックス エッジの色 (BoxEdgeColor
)、およびボックスの中央値の線の色 (BoxMedianLineColor
) を再代入する場合に役立ちます。通常の設定では、BoxChart
オブジェクトの SeriesIndex
プロパティは、1
から始まるオブジェクトの作成順序に対応する数値です。
MATLAB はこの数値を使用して、プロット関数を呼び出すときに色を割り当てるインデックスを計算します。このインデックスは、座標軸の ColorOrder
プロパティに格納されている配列の行を表します。
該当する SeriesIndex
を変更する場合、または座標軸で ColorOrder
プロパティを変更する場合、MATLAB は BoxChart
オブジェクトのボックスの色または外れ値の色を自動的に更新します。ただし、変更が有効になるには、以下の条件に該当しなければなりません。
BoxChart
オブジェクトのBoxFaceColorMode
またはMarkerColorMode
プロパティが'auto'
に設定されている。BoxChart
オブジェクトのSeriesIndex
プロパティが0
より大きい。axes オブジェクトの
NextSeriesIndex
プロパティが0
より大きい。
さらに、BoxChart
オブジェクトの BoxEdgeColorMode
プロパティが 'auto'
に設定されている場合、MATLAB はボックス面の色を使用してボックス エッジの色を更新します。BoxChart
オブジェクトの BoxMedianLineColorMode
プロパティも 'auto'
に設定されている場合は、MATLAB はボックス エッジの色の値を使用してボックスの中央値の線の色を更新します。
マーカー
MarkerStyle
— 外れ値スタイル
'o'
(既定値) | '+'
| '*'
| '.'
| 'x'
| ...
外れ値スタイル。次の表にリストされたオプションのいずれかとして指定します。
マーカー | 説明 | 結果のマーカー |
---|---|---|
"o" | 円 |
|
"+" | プラス記号 |
|
"*" | アスタリスク |
|
"." | 点 |
|
"x" | 十字 |
|
"_" | 水平線 |
|
"|" | 垂直線 |
|
"square" | 正方形 |
|
"diamond" | 菱形 |
|
"^" | 上向き三角形 |
|
"v" | 下向き三角形 |
|
">" | 右向き三角形 |
|
"<" | 左向き三角形 |
|
"pentagram" | 星形五角形 |
|
"hexagram" | 星形六角形 |
|
"none" | マーカーなし | 該当なし |
例: b = boxchart([rand(10,1);2],'MarkerStyle','x')
例: b.MarkerStyle = 'x';
MarkerSize
— 外れ値のサイズ
6
(既定値) | 正のスカラー
外れ値のサイズ。ポイント単位の正のスカラーとして指定します。1 ポイントは 1/72 インチです。
例: b = boxchart([rand(10,1);2],'MarkerSize',8)
例: b.MarkerSize = 8;
MarkerColor
— 外れ値の色
RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | 色名 | 省略名
外れ値の色。RGB 3 成分、16 進数カラー コード、色名、または省略名として指定します。
カスタム色を使用する場合は、RGB 3 成分または 16 進数カラー コードを指定します。
RGB 3 成分は、色の赤、緑、青成分の強度を指定する 3 成分の行ベクトルです。強度値は
[0,1]
の範囲でなければなりません。たとえば[0.4 0.6 0.7]
のようになります。16 進数カラー コードは、ハッシュ記号 (
#
) で始まり、3 桁または 6 桁の0
からF
までの範囲の 16 進数が続く文字ベクトルまたは string スカラーです。これらの値では大文字小文字は区別されません。したがって、カラー コード"#FF8800"
、"#ff8800"
、"#F80"
、および"#f80"
は等価です。
あるいは、名前を使用して一部の一般的な色を指定できます。次の表に、名前の付いた色オプション、等価の RGB 3 成分、および 16 進数カラー コードを示します。
色名 | 省略名 | RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | 外観 |
---|---|---|---|---|
"red" | "r" | [1 0 0] | "#FF0000" | |
"green" | "g" | [0 1 0] | "#00FF00" | |
"blue" | "b" | [0 0 1] | "#0000FF" | |
"cyan" | "c" | [0 1 1] | "#00FFFF" | |
"magenta" | "m" | [1 0 1] | "#FF00FF" | |
"yellow" | "y" | [1 1 0] | "#FFFF00" | |
"black" | "k" | [0 0 0] | "#000000" | |
"white" | "w" | [1 1 1] | "#FFFFFF" | |
"none" | 該当なし | 該当なし | 該当なし | 色なし |
MATLAB の多くのタイプのプロットで使用されている既定の色の RGB 3 成分および 16 進数カラー コードを次に示します。
RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | 外観 |
---|---|---|
[0 0.4470 0.7410] | "#0072BD" | |
[0.8500 0.3250 0.0980] | "#D95319" | |
[0.9290 0.6940 0.1250] | "#EDB120" | |
[0.4940 0.1840 0.5560] | "#7E2F8E" | |
[0.4660 0.6740 0.1880] | "#77AC30" | |
[0.3010 0.7450 0.9330] | "#4DBEEE" | |
[0.6350 0.0780 0.1840] | "#A2142F" |
例: b = boxchart([rand(10,1);2],'MarkerColor','magenta')
例: b.MarkerColor = [0.5 0.5 1];
例: b.MarkerColor = '#7E2F8E';
MarkerColorMode
— MarkerColor
の設定方法
'auto'
(既定値) | 'manual'
MarkerColor
プロパティの設定方法。次のいずれかの値として指定します。
'auto'
— 座標軸のColorOrder
プロパティから色を選択することにより、MATLAB がMarkerColor
の値を制御します。'manual'
— ユーザーがBoxChart
オブジェクトの作成時に色を指定するか、作成後にそのオブジェクトでMarkerColor
を設定することにより、MarkerColor
の値を手動で制御します。
MarkerColor
の値を手動で変更すると、MATLAB は MarkerColorMode
プロパティの値を 'manual'
に変更します。
データ
XData
— 位置データ
数値ベクトル | categorical ベクトル
位置データ。数値ベクトルまたは categorical ベクトルとして指定します。
YData
がベクトルの場合、XData
はYData
と同じ長さのベクトルです。XData(i)
値はYData(i)
値を使用して作成されたボックス チャートの位置を示します。YData
が行列の場合、XData
は長さがYData
の列の数と等しいベクトルです。XData(i)
値は列YData(:,i)
を使用して作成されたボックス チャートの位置を示します。
通常の設定では、XData
が x
軸上のボックス チャートの位置を制御します。ただし、Orientation
プロパティ値が 'horizontal'
の場合、XData
値は y
軸上の位置に対応します。
データ型: single
| double
| int8
| int16
| int32
| int64
| uint8
| uint16
| uint32
| uint64
| categorical
YData
— サンプル データ
数値ベクトル | 数値行列
サンプル データ。数値ベクトルまたは行列として指定します。
データ型: single
| double
| int8
| int16
| int32
| int64
| uint8
| uint16
| uint32
| uint64
凡例
DisplayName
— 凡例ラベル
''
(既定値) | 文字ベクトル | string スカラー
凡例ラベル。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。legend
コマンドを呼び出すまで、凡例は表示されません。テキストを指定しない場合、legend
は 'dataN'
形式を使用してラベルを設定します。
Annotation
— 凡例にオブジェクトを含めるか除外するかの制御
Annotation
オブジェクト
この プロパティ は読み取り専用です。
凡例にオブジェクトを含めるか除外するかの制御。Annotation
オブジェクトとして返されます。基となる IconDisplayStyle
プロパティを次のいずれかの値に設定します。
'on'
— 凡例にオブジェクトを含めます (既定)。'off'
— 凡例にオブジェクトを含めません。
たとえば、グラフィックス オブジェクト go
を凡例から除外するには、IconDisplayStyle
プロパティを 'off'
に設定します。
go.Annotation.LegendInformation.IconDisplayStyle = 'off';
あるいは、関数 legend
を使用して、凡例内の項目を制御することもできます。最初の入力引数を、含めるグラフィックス オブジェクトのベクトルとして指定します。最初の入力引数に既存のグラフィックス オブジェクトを指定しない場合、それは凡例に表示されません。ただし、凡例が作成された後に座標軸に追加されたグラフィックス オブジェクトは凡例には表示されません。追加の項目を避けるには、すべてのプロットを作成した後に凡例を作成することを考慮してください。
対話機能
Visible
— 可視性の状態
'on'
(既定値) | on/off logical 値
可視性の状態。'on'
または 'off'
、もしくは数値または logical 1
(true
) または 0
(false
) として指定します。'on'
の値は true
と等価であり、'off'
は false
と等価です。したがって、このプロパティの値を logical 値として使用できます。値は matlab.lang.OnOffSwitchState
型の on/off logical 値として格納されます。
'on'
— オブジェクトを表示します。'off'
— オブジェクトを削除せずに非表示にします。非表示のオブジェクトのプロパティには引き続きアクセスできます。
DataTipTemplate
— データ ヒントの内容
DataTipTemplate
オブジェクト
この プロパティ は読み取り専用です。
データ ヒントの内容。DataTipTemplate
オブジェクトとして指定します。プロパティの一覧については、DataTipTemplate のプロパティ を参照してください。
関数 datatip
を使用してデータ ヒントの特性を変更できます (ヒントを参照)。ただし、関数 datatip
でプロパティを設定しても DataTipTemplate
プロパティには影響しません。
メモ
DataTipTemplate
オブジェクトは findobj
または findall
によって返されず、copyobj
によってコピーされません。
PickableParts
— マウス クリック キャプチャ機能
'visible'
(既定値) | 'none'
マウス クリック キャプチャ機能。次の値の 1 つとして指定します。
'visible'
— 表示されている場合にマウス クリックをキャプチャします。Visible
プロパティが'on'
に設定されていなければならず、BoxChart
オブジェクトの色が定義されている部分をクリックしなければなりません。関連付けられている色のプロパティが'none'
に設定されている部分をクリックすることはできません。BoxChart
オブジェクトがクリックに応答するか、先祖がクリックに応答するかは、HitTest
プロパティが決定します。'none'
— マウス クリックをキャプチャしません。BoxChart
オブジェクトをクリックすると、Figure ウィンドウの現在のビュー内でその下にあるオブジェクトにクリックが渡されます。BoxChart
オブジェクトのHitTest
プロパティの効果はありません。
HitTest
— キャプチャしたマウス クリックへの応答
'on'
(既定値) | on/off logical 値
キャプチャしたマウス クリックへの応答。'on'
または 'off'
、もしくは数値または logical 1
(true
) または 0
(false
) として指定します。'on'
の値は true と等価であり、'off'
は false
と等価です。したがって、このプロパティの値を logical 値として使用できます。値は matlab.lang.OnOffSwitchState
型の on/off logical 値として格納されます。
'on'
—BoxChart
オブジェクトによるマウス クリック キャプチャを有効にします。'off'
—BoxChart
オブジェクトの先祖のうち、次のいずれかの条件を満たす最も近い先祖のコールバックをトリガーします。HitTest
プロパティが'on'
に設定されているPickableParts
プロパティが、先祖によるマウス クリックのキャプチャを有効にする値に設定されている
メモ
PickableParts
プロパティは、BoxChart
オブジェクトがマウス クリックをキャプチャできるかどうかを決定します。キャプチャできない場合、HitTest
プロパティは無効です。
親/子
Parent
— 親
Axes
オブジェクト | Group
オブジェクト | Transform
オブジェクト
親。Axes
、Group
または Transform
オブジェクトとして指定します。
Children
— 子
空の GraphicsPlaceholder
配列 | DataTip
オブジェクト配列
子。空の GraphicsPlaceholder
配列、または DataTip
オブジェクト配列として返されます。このプロパティを使用して、チャートにプロットされるデータ ヒントのリストを表示します。
Children
プロパティを使用して子の追加や削除を行うことはできません。このリストに子を追加するには、DataTip
オブジェクトの Parent
プロパティをチャート オブジェクトに設定します。
HandleVisibility
— オブジェクト ハンドルの可視性
'on'
(既定値) | 'off'
| 'callback'
親の Children
プロパティ内でのオブジェクト ハンドルの可視性。次の値のいずれかとして指定します。
'on'
— オブジェクト ハンドルは常に表示されます。'off'
— オブジェクト ハンドルは常に非表示です。このオプションは、他の関数による意図しない変更を防止するために役立ちます。HandleVisibility
を'off'
に設定すると、その関数の実行中にハンドルが一時的に非表示になります。'callback'
— オブジェクト ハンドルはコールバック内から、あるいはコールバックにより呼び出される関数から参照できます。しかし、コマンド ラインから呼び出される関数からは参照できません。このオプションを使用すると、コマンド ラインからのオブジェクトへのアクセスがブロックされますが、コールバック関数からのアクセスは許可されます。
オブジェクトが親の Children
プロパティ内にリストされない場合、オブジェクト階層の検索またはハンドル プロパティのクエリによってオブジェクト ハンドルを取得する関数は、そのオブジェクト ハンドルを返しません。こうした関数の例としては、関数 get
、findobj
、gca
、gcf
、gco
、newplot
、cla
、clf
、および close
などが挙げられます。
非表示のオブジェクト ハンドルは有効なままです。ルートの ShowHiddenHandles
プロパティを 'on'
に設定すると、HandleVisibility
プロパティの設定にかかわらず、すべてのオブジェクト ハンドルがリストされます。
識別子
Type
— グラフィックス オブジェクトのタイプ
'BoxChart'
この プロパティ は読み取り専用です。
グラフィックス オブジェクトのタイプ。'BoxChart'
として返されます。プロット階層内にある特定のタイプのすべてのオブジェクトを検出するためにこのプロパティを使用できます。たとえば findobj
を使用してタイプを検索します。
Tag
— オブジェクト識別子
''
(既定値) | 文字ベクトル | string スカラー
オブジェクト識別子。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。オブジェクトの識別子として機能する一意の Tag
値を指定できます。コードの他の部分からオブジェクトにアクセスする必要がある場合、関数 findobj
を使用して Tag
値に基づいてオブジェクトを検索できます。
UserData
— ユーザー データ
[]
(既定値) | 配列
ユーザー データ。任意の MATLAB 配列として指定します。たとえば、スカラー、ベクトル、行列、cell 配列、文字配列、table、または構造体を指定できます。このプロパティを使用して、任意のデータをオブジェクトに保存します。
App Designer を使用している場合は、UserData
プロパティを使用する代わりに、アプリでパブリック プロパティまたはプライベート プロパティを作成してデータを共有します。詳細については、App Designer アプリ内でのデータの共有を参照してください。
バージョン履歴
R2020a で導入
参考
MATLAB コマンド
次の MATLAB コマンドに対応するリンクがクリックされました。
コマンドを MATLAB コマンド ウィンドウに入力して実行してください。Web ブラウザーは MATLAB コマンドをサポートしていません。
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