hdlcoder.ReferenceDesign クラス
名前空間: hdlcoder
SoC リファレンス設計を記述するリファレンス設計登録オブジェクト
説明
は、SoC プラットフォーム用のカスタム リファレンス設計を登録するために使用するリファレンス設計オブジェクトを作成します。refdesign
= hdlcoder.ReferenceDesign('SynthesisTool', toolname
)
リファレンス設計の特性を指定するには、リファレンス設計オブジェクトのプロパティを設定します。
サポートされるツールのバージョンと互換性のあるリファレンス設計ツールのバージョンを使用してください。別のツールのバージョンを選択すると、IP コア統合用のリファレンス設計プロジェクトを HDL Coder™ で作成できない可能性があります。
作成
は、SoC プラットフォーム用のカスタム リファレンス設計を登録するために使用するリファレンス設計オブジェクトを作成します。refdesign
= hdlcoder.ReferenceDesign('SynthesisTool',toolname
)
入力引数
toolname
— 合成ツールの名前
Xilinx Vivado
(既定値) | Altera Quartus II
| Xilinx ISE
| Microchip Libero SoC
合成ツールの名前。文字ベクトルとして指定します。
例: 'Altera Quartus II'
プロパティ
ReferenceDesignName
— リファレンス設計の名前
''
(既定値) | 文字ベクトル
リファレンス設計の名前。文字ベクトルとして指定します。HDL ワークフロー アドバイザーでは、この名前が [リファレンス設計] ドロップダウン リストに表示されます。
例: 'Default system (Vivado 2015.4)'
BoardName
— ボード名
''
(既定値) | 文字ベクトル
このリファレンス設計に関連付けられたボード。文字ベクトルとして指定します。
例: 'Enclustra Mars ZX3 with PM3 base board'
SupportedToolVersion
— サポートされているツールのバージョン
{}
(既定値) | 文字ベクトルの cell 配列
このリファレンス設計と連携する 1 つ以上のツールのバージョン。文字ベクトルの cell 配列として指定します。
例: {'2020.2'}
例: {'13.7','14.0'}
CustomConstraints
— 設計制約ファイル (オプション)
{}
(既定値) | 文字ベクトルの cell 配列
1 つ以上の設計制約ファイル。文字ベクトルの cell 配列として指定します。このプロパティはオプションです。
例: {'MarsZX3_PM3.xdc'}
例: {'MyDesign.qsf'}
CustomFiles
— 必要なファイルまたはフォルダーの相対パス (オプション)
{}
(既定値) | 文字ベクトルの cell 配列
リファレンス設計に必要なファイルまたはフォルダーの 1 つ以上の相対パス。文字ベクトルの cell 配列として指定します。このプロパティはオプションです。
必要なファイルまたはフォルダーの例を次に示します。
リファレンス設計で使用される既存の IP コア。
たとえば、IP コア
my_ip_core
がリファレンス設計フォルダーにある場合、CustomFiles
を{'
に設定します。my_ip_core
']PS7 定義 XML ファイル。
たとえば、PS7 定義 XML ファイル
ps7_system_prj.xml
をフォルダーdata
に含めるには、CustomFiles
を{fullfile('
に設定します。data
', 'ps7_system_prj.xml
')}リファレンス設計で使用される既存の IP コアを格納するフォルダー。HDL Coder では、IP コア フォルダーの名前について、各合成ツールで特定の名前のみがサポートされます。
Altera® Qsys の場合、IP コア ファイルは
ip
という名前のフォルダーに含める必要があります。CustomFiles
を{'ip'}
に設定します。Xilinx® Vivado® の場合、IP コア ファイルまたは IP コア ファイルを含む zip ファイルは
ipcore
という名前のフォルダーに含める必要があります。CustomFiles
を{'ipcore'}
に設定します。Xilinx EDK の場合、IP コア ファイルは
pcores
という名前のフォルダーに含める必要があります。CustomFiles
を{'pcores'}
に設定します。
メモ
リファレンス設計に IP モジュールを追加するには、それらの IP モジュールを格納する IP リポジトリ フォルダーを作成し、addIPRepository
メソッドを使用することをお勧めします。
例: {'my_ip_core'}
例: {fullfile('data', 'ps7_system_prj.xml')}
例: {'ip'}
例: {'ipcore'}
例: {'pcores'}
DeviceTreeName
— Linux デバイス ツリーの名前
文字ベクトル
デバイス ツリー ファイルの名前を指定します。DUT 端子を異なる AXI4-Stream チャネルにマッピングする場合に異なるデバイス ツリー ファイルの名前を使用する方法については、Use Callback Functions in Custom Reference Designの例を参照してください。
例: 'devicetree_axistream_iio.dtb'
AddMATLABAXIManagerParameter
— Insert AXI Manager パラメーターの可視性を制御
'true'
(既定値) | 'false'
| logical データ型
HDL ワークフロー アドバイザーの [ターゲットのリファレンス設計を設定] タスクで [Insert AXI Manager (HDL Verifier required)] パラメーターの可視性を制御します。既定では、このプロパティの値は 'true'
です。これは、[ターゲットのリファレンス設計を設定] タスクでパラメーターが表示されることを意味します。パラメーターを無効にするには、プロパティの値を 'false'
に設定します。
このプロパティを有効にした後、コード ジェネレーターで AXI Manager IP を挿入するかどうかを指定するには、MATLABAXIManagerDefaultValue
プロパティを使用します。
このプロパティはオプションです。
例: 'false'
MATLABAXIManagerDefaultValue
— AXI Manager IP を挿入するかどうかを指定
'off'
(既定値) | 'JTAG'
| 'Ethernet'
| 文字ベクトル
コード ジェネレーターで AXI Manager IP を挿入するかどうかを指定します。指定する値は、HDL ワークフロー アドバイザーの [ターゲットのリファレンス設計を設定] タスクでの [Insert AXI Manager (HDL Verifier required)] ドロップダウンの選択項目に相当します。AXI Manager IP の挿入を自動で行うように指定するには、このプロパティを設定する前に、AddMATLABAXIManagerParameter
プロパティを 'true'
に設定します。
このプロパティはオプションです。このプロパティを次のいずれかの値に設定します。
'off'
— AXI Manager IP の挿入を無効にします。'JTAG'
- JTAG 接続について AXI Manager IP の挿入を有効にします。この値によって AXI Manager IP がリファレンス設計に挿入されます。'Ethernet'
- Ethernet 接続について AXI Manager IP の挿入を有効にします。この値によって UDP AXI Manager IP がリファレンス設計に挿入されます。
例: 'JTAG'
IPCacheZipFile
— プロジェクトに含める IP キャッシュ ファイル
''
(既定値) | 'ipcache.zip'
| 文字ベクトル
プロジェクトに含める IP キャッシュの zip ファイルを指定します。HDL ワークフロー アドバイザーでの IP Core Generation
ワークフローの実行時、[プロジェクトを作成] タスクで、このファイルがコード ジェネレーターによって抽出されます。[FPGA ビットストリームのビルド] タスクで IP キャッシュが再利用され、リファレンス設計の合成が高速になります。
このプロパティはオプションです。
例: 'ipcache.zip'
ReportTimingFailure
— タイミングの問題を警告またはエラーとして報告
'hdlcoder.ReportTiming.Warning'
(既定値) | 'hdlcoder.ReportTiming.Error'
コード ジェネレーターで [FPGA ビットストリームのビルド] タスクにおけるタイミングの問題を警告として報告するかエラーとして報告するかを指定します。HDL ワークフロー アドバイザーでの IP Core Generation
ワークフローの実行時、既定では、タイミングの問題がコード ジェネレーターでエラーとして報告されます。タイミングの問題を解決するカスタム ロジックを実装している場合、それらの問題をエラーではなく警告として報告するように指定できます。詳細については、IP コアの生成ワークフローと Simulink Real-Time FPGA I/O ワークフローでのタイミング エラーの解決を参照してください。
このプロパティはオプションです。
例: 'hdlcoder.ReportTiming.Warning'
HasProcessingSystem
— リファレンス設計に既存のプロセッシング システム (PS) があるかどうかを指定
true
(既定値) | false
| logical データ型
リファレンス設計に既存の PS があるかどうかを指定します。
例: 'false'
GenerateIPCoreDeviceTreeNodes
— HDL Coder の IP コアに対するデバイス ツリー ノードの生成を有効化
false
(既定値) | true
| logical データ型
HDL Coder で生成される IP コアに対するデバイス ツリー ノードの生成を有効にし、ノードをデバイス ツリーに挿入します。IP コアに対するデバイス ツリー ノードの生成を有効にするには、HasProcessingSystem
を true
に設定する必要があります。
このプロパティは、生成される IP コアに対する追加のデバイス ツリー ノードを登録済みデバイス ツリーに挿入する必要がない場合は有効にしないでください。
例: 'true'
ResourcesUsed
— リファレンス設計で使用されるボードのリソース
構造体
リファレンス設計で使用されるボードのリソース。次のフィールドを含む構造体として返されます。
LogicElements
— FPGA ルックアップ テーブル (LUT) に使用されるリファレンス設計のリソース
0 (既定値)
FPGA ルックアップ テーブル (LUT) に使用されるリファレンス設計のリソース。数値として指定します。
例: hRD.ResourcesUsed.LogicElements = 100
DSP
— FPGA DSP スライスに使用されるリファレンス設計のリソース
0 (既定値)
FPGA DSP スライスに使用されるリファレンス設計のリソース。数値として指定します。
例: hRD.ResourcesUsed.DSP = 3
RAM
— FPGA ボードの RAM リソースに使用されるリファレンス設計のリソース
0 (既定値)
FPGA ボードの RAM リソースに使用されるリファレンス設計のリソース。数値として指定します。
例: hRD.ResourcesUsed.RAM = 32000
メソッド
パブリック メソッド
CallbackCustomProgrammingMethod | ワークフロー アドバイザーの [ターゲット デバイスをプログラム] タスクで実行されるカスタム コールバック関数の関数ハンドル |
CustomizeReferenceDesignFcn | Function handle for callback function that gets executed before Set Target Interface task in the HDL Workflow Advisor |
EmbeddedCoderSupportPackage | Embedded Coder サポート パッケージを使用するかどうかの指定 |
PostBuildBitstreamFcn | FPGA ビットストリームのビルド タスクの実行後に実行されるコールバック関数の関数ハンドル |
PostCreateProjectFcn | Function handle for callback function that gets executed after the create project task runs |
PostGenerateIPCoreFcn | Function handle for callback function that executes after IP core generation runs |
PostSWInterfaceFcn | Function handle for custom callback function that gets executed after the generate software interface task runs |
PostTargetInterfaceFcn | Function handle for callback function that gets executed after the set target interface task runs |
PostTargetReferenceDesignFcn | Function handle for callback function that gets executed after the target reference design is set |
addAXI4MasterInterface | AXI4 Master インターフェイスを追加して定義する |
addAXI4SlaveInterface | AXI4 スレーブ インターフェイスを追加して定義する |
addAXI4StreamInterface | AXI4-Stream インターフェイスを追加する |
addAXI4StreamVideoInterface | Add AXI4-Stream Video interface |
addClockInterface | Add clock and reset interface |
addCustomEDKDesign | Xilinx EDK MHS プロジェクト ファイルの指定 |
addCustomQsysDesign | Altera Qsys プロジェクト ファイルの指定 |
addCustomVivadoDesign | Xilinx Vivado のエクスポートしたブロック設計 Tcl ファイルの指定 |
addCustomLiberoDesign | Microchip Libero SoC のエクスポートしたブロック設計 Tcl ファイルを指定する |
addDeviceTree | Add device tree for reference design object |
addDeviceTreeIncludeDirectory | デバイス ツリーをコンパイルするインクルード ファイルのパスを指定する |
addIPRepository | Include IP modules from your IP repository folder in your custom reference design |
addInternalIOInterface | 生成された IP コアと既存の IP コアとの間の内部 IO インターフェイスを追加して定義 |
addParameter | リファレンス設計のカスタム パラメーターを追加して定義する |
validateReferenceDesign | リファレンス設計オブジェクトのプロパティの値をチェック |
バージョン履歴
R2015a で導入
MATLAB コマンド
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