Main Content

カスタム ボードの登録

カスタム ボードを登録するには、次を行わなければなりません。

  1. ボードを定義します。

  2. ボード プラグインを作成します。

  3. ボード登録関数を定義するか、新しいボード プラグインを既存のボード登録関数に追加します。

ボードの定義

開始する前に、ボードの詳細を参照できるようにボードのドキュメンテーションを手元に用意します。

要件

ボード定義は次の要件を満たさなければなりません。

  • hdlcoder.Board オブジェクトを返す MATLAB® 関数である。

    ボード定義関数には任意の名前を指定できます。

  • 自身のボード プラグイン フォルダー内にある。

ボードの定義方法

  1. MATLAB 関数を定義する新しいファイルを任意の名前で作成します。

  2. MATLAB 関数で hdlcoder.Board オブジェクトを作成し、そのプロパティとインターフェイスをカスタム ボードの特性に基づいて指定します。

  3. 必要に応じて validateBoard メソッドを実行し、定義が完全であることを確認します。

たとえば、次のコードはボードを定義します。

function hB = plugin_board()
% Board definition

% Construct board object
hB = hdlcoder.Board;

hB.BoardName    = 'Digilent Zynq ZyBo';

% FPGA device information
hB.FPGAVendor   = 'Xilinx';
hB.FPGAFamily   = 'Zynq';
hB.FPGADevice   = 'xc7z010';
hB.FPGAPackage  = 'clg400';
hB.FPGASpeed    = '-2';

% Tool information
hB.SupportedTool = {'Xilinx Vivado'};

% FPGA JTAG chain position
hB.JTAGChainPosition = 2;

%% Add interfaces
% Standard "External Port" interface
hB.addExternalPortInterface( ...
    'IOPadConstraint', {'IOSTANDARD = LVCMOS33'});

ボード プラグインの作成

要件

ボード プラグインには次が適用されます。

  • ボード定義ファイルが含まれるパッケージ フォルダーでなければならない。

    パッケージ フォルダーは、フォルダー名の前に + という接頭辞が付いています。たとえば、ボード プラグインは +ZedBoard という名前のフォルダーにすることができます。

  • MATLAB パス上になければならない。

  • 1 つ以上のリファレンス プラグインを含めることができる。

ボード プラグインの作成方法

  1. + 接頭辞を使用した名前のフォルダーを作成します。

  2. ボード定義ファイルをそのフォルダーに保存します。

  3. そのフォルダーを MATLAB パスに追加します。

ボード登録関数の定義

要件

ボード登録関数には次が適用されます。

  • hdlcoder_board_customization.m という名前を付けなければならない。

  • 文字ベクトルの cell 配列として指定されるボード プラグインのリストを返す。

  • MATLAB パス上になければならない。

ボード登録関数の定義方法

  1. hdlcoder_board_customization.m という名前でファイルを作成し、MATLAB パス上の任意の場所に保存します。

  2. hdlcoder_board_customization.m で、文字ベクトルの cell 配列としてボード プラグインのリストを返す関数を定義します。

    たとえば、次のコードはボード登録関数を定義します。

    function r = hdlcoder_board_customization
    % Board plugin registration files
    % Format: % board_folder.board_definition_function
    
    r = {'ZyboRegistration.plugin_board'};
    
    end

参考

|

関連する例

詳細