ボードおよびリファレンス設計の登録システム
SoC ワークフローでのターゲット ハードウェア オプションとして使用できるように、カスタム ボードとカスタム リファレンス設計を定義できます。カスタム ボードとカスタム リファレンス設計は、HDL Coder™ が定義済みのボード ターゲットとリファレンス設計ターゲットに使用するのと同じシステムを使用します。
ボード定義、IP コア定義およびリファレンス設計定義
"リファレンス設計" とは、生成された IP コアと統合する組み込みシステム設計です。"ボード" は SoC プラットフォームです。
カスタム ボードまたはカスタム リファレンス設計については、異なる種類のインターフェイスを定義できます。
AXI インターフェイス: 生成された IP コアと AXI4 または AXI4-Lite インターフェイスとの間のインターフェイス。
外部 IO インターフェイス: 生成された IP コアと外部インターフェイスとの間のインターフェイス。
内部 IO インターフェイス: 生成された IP コアとリファレンス設計の別の IP コアとの間のインターフェイス。
リファレンス設計と IP コアを組み込みシステム設計プロジェクトに組み込むと、組み込みシステム設計を使用してボードをプログラムできます。
ボード登録ファイル
ボードを定義して登録するには、"ボード定義"、"ボードプラグイン" および "ボード登録ファイル" が必要です。
ボード定義
ボード定義は、ボードの特性を定義するファイルです。1 つを超えたカスタム ボードを定義できます。
ボード プラグイン
ボード プラグインは、次を含むパッケージ フォルダーです。
ボード定義
ボードに関連付けられたすべてのリファレンス設計プラグイン
ボード プラグインには 1 つのボード定義がありますが、複数のリファレンス設計をもつことができます。
ボード登録ファイル
ボード登録ファイルには常に hdlcoder_board_customization.m
という名前が付けられ、ボート プラグインのリストが含まれます。MATLAB® パスには複数のボード登録ファイルを含めることができますが、リストできるボード プラグインは 1 つのみです。
HDL ワークフロー アドバイザーが開き、MATLAB パスから hdlcoder_board_customization.m
という名前のファイルを検索し、その情報を使用してターゲット ボードのオプションを指定します。ボード向けに追加して定義するインターフェイスは、[ターゲット プラットフォーム インターフェイス] ドロップダウン リストにオプションとして表示されます。
リファレンス設計登録ファイル
リファレンス設計を定義して登録するには、"リファレンス設計定義"、"リファレンス設計プラグイン" および "リファレンス設計登録ファイル" が必要です。
リファレンス設計定義
リファレンス設計定義は、関連付けられたボードやインターフェイスなど、リファレンス設計の特性を定義するファイルです。ボードごとに複数のカスタム リファレンス設計を定義できます。
リファレンス設計プラグイン
リファレンス設計プラグインは、次を含むパッケージ フォルダーです。
リファレンス設計定義
組み込みシステム設計プロジェクトの一部であり、Tcl、プロジェクト、設計ファイルなど、サードパーティ製の合成ツールに固有のファイル
リファレンス設計プラグインには 1 つのリファレンス設計定義があり、1 つのボードに関連付けられています。
リファレンス設計登録ファイル
リファレンス設計登録ファイルには常に hdlcoder_ref_design_customization.m
という名前が付けられ、特定のボードに対するリファレンス設計プラグインのリストが含まれます。MATLAB パス上の特定のボードに対し、複数のリファレンス設計登録ファイルを含めることができますが、リファレンス設計プラグインをリストできるリファレンス設計プラグイン登録ファイルは 1 つのみです。
HDL ワークフロー アドバイザーが開き、MATLAB パスから hdlcoder_ref_design_customization.m
という名前のファイルを検索し、その情報を使用して各ボードのリファレンス設計オプションを指定します。リファレンス設計向けに追加して定義するインターフェイスは、[ターゲット プラットフォーム インターフェイス] ドロップダウン リストにオプションとして表示されます。
定義済みのボードとリファレンス設計の例
作業ボードとリファレンス設計の例については、次の定義済みリファレンス設計プラグインが含まれる定義済み Altera® SoC、Xilinx® Zynq®、および Microchip SoC ボード プラグインを参照してください。
support_package_installation_folder
/toolbox/hdlcoder/supportpackages/zynq7000/+VCK190/
support_package_installation_folder
/toolbox/hdlcoder/supportpackages/zynq7000/+ZCU102/
support_package_installation_folder
/toolbox/hdlcoder/supportpackages/zynq7000/+ZedBoard/
support_package_installation_folder
/toolbox/hdlcoder/supportpackages/zynq7000/+ZynqZC702/
support_package_installation_folder
/toolbox/hdlcoder/supportpackages/zynq7000/+ZynqZC706/
support_package_installation_folder
/toolbox/hdlcoder/supportpackages/alterasoc/+AlteraCycloneV/
support_package_installation_folder
/toolbox/hdlcoder/supportpackages/alterasoc/+ArrowSoCKit/
support_package_installation_folder
/toolbox/hdlcoder/supportpackages/alterasoc/+IntelArria10SoC/
support_package_installation_folder
/toolbox/hdlcoder/supportpackages/microchip/+PolarFireSoC/
サポート パッケージのルート フォルダーにアクセスするには、関数 matlabshared.supportpkg.getSupportPackageRoot
を使用します。
参考
hdlcoder.Board
| hdlcoder.ReferenceDesign