distributed
クライアントからの分散配列の要素の作成およびアクセス
説明
クライアント上の分散配列は、並列プール内のワーカー間で分割されている配列を表します。配列全体が単一のエンティティとして操作されますが、ワーカーは配列の担当部分のみを処理し、必要に応じて自動的にワーカー間でデータを転送します。分散配列は、要素にインデックスを付けて操作する方法において通常の MATLAB® 配列に似ていますが、その要素はいずれもクライアントに存在していません。spmd
ステートメント内で作成された対話型分散配列には、クライアントからの分散配列としてアクセスできます。
作成
関数 distributed
を使用するか、ones
、zeros
などの配列作成関数の "distributed"
オプションを使用します。直接ワーカー上に分散配列を作成する配列作成関数の一覧については、代替機能を参照してください。
説明
入力引数
出力引数
オブジェクト関数
複数の MATLAB ツールボックスに、分散配列をサポートする関数が含まれています。分散配列をサポートするすべての MathWorks® 製品の関数のリストについては、すべての関数のリスト (分散配列) を参照してください。
いくつかのオブジェクト関数で、分散配列の特性を調べることができます。そのほとんどは同名の MATLAB 関数と同様に動作します。
isdistributed | 分散配列に対し true を返す |
isreal | 配列で複素数ストレージを使用するかどうかを判別 |
isUnderlyingType | 入力に基となるデータ型が指定されているかどうかを判別 |
length | Length of largest array dimension |
ndims | 配列の次元数 |
size | Array size |
underlyingType | 配列の動作を決定する基となるデータの型 |
例
ヒント
分散配列は既存の並列プールのワーカーで作成されます。プールがない場合、並列基本設定でプールの自動起動が無効になっていなければ、
distributed
によって新しい並列プールが起動されます。並列プールがなく、distributed
による起動もできない場合、MATLAB は結果を非分散配列としてクライアント ワークスペースに返します。
代替機能
次の表は、distributed
配列をワーカー上に直接作成できる MATLAB 関数の一覧です。詳細については、関数リファレンス ページの「拡張機能」節を参照してください。
eye | distributed.cell |
false | distributed. colon |
Inf | distributed. linspace |
NaN | distributed. logspace |
ones | distributed.spalloc |
true | distributed.speye |
zeros | distributed.sprand |
rand | distributed.sprandn |
randi | |
randn |