NaN
すべて NaN
値の配列の作成
説明
X = NaN
は、"非数値" のスカラー表現を返します。演算は、0/0
、0*Inf
などの定義されていない数値結果が得られた場合に NaN
を返します。
X = NaN(
は、sz1,...,szN
)NaN
値の sz1
x ... x szN
の配列を返します。ここで sz1,...,szN
はそれぞれの次元のサイズを示します。たとえば、NaN(3,4)
は 3 行 4 列の行列を返します。
例
入力引数
ヒント
X = NaN
は、"非数値" のdouble
型スカラーを IEEE® 表現で返します。この値の正確なビット単位の 16 進数表現はfff8000000000000
です。MATLAB® は代替のNaN
表現の "非数値" の状態を保持し、すべての表現を同等に扱います。一部の特殊なケースでは、たとえばハードウェアの制限により、MATLAB が計算時に代替表現の正確なビット パターンを保持せず、代わりに前述した正規のNaN
ビット パターンを使用することがあります。NaN
値は相互に等しくありません。この結果、NaN
を含む比較演算は、"等しくない" 演算子~=
を除いて false を返します。たとえば、NaN == NaN
は logical 0 (false
) を返しますが、NaN ~= NaN
は logical 1 (true
) を返します。ベクトル内の
NaN
値は、異なる固有な要素として取り扱われます。たとえば、unique([1 1 NaN NaN])
は行ベクトル[1 NaN NaN]
を返します。配列内の
NaN
値を検出するには、関数isnan
または関数ismissing
を使用します。いずれかの配列要素がNaN
であるかどうかを判別するには、関数anynan
または関数anymissing
を使用します。NaN
値を検出して削除するには、関数rmmissing
を使用します。NaN
値を検出してNaN
以外の値と置き換えるには、関数fillmissing
を使用します。
拡張機能
バージョン履歴
R2006a より前に導入