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GraphPlot のプロパティ
グラフ プロットの外観と動作
GraphPlot
プロパティはプロットするグラフの外観と動作を制御します。プロパティの値を変更することによって、グラフ表示の要素を変更できます。ドット表記を使用して、特定のオブジェクトとプロパティを参照します。
G = graph([1 1 1 1 5 5 5 5],[2 3 4 5 6 7 8 9]); h = plot(G); c = h.EdgeColor; h.EdgeColor = 'k';
色
NodeColor
— ノードの色
[0 0.4470 0.7410]
(既定値) | RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | 色名 | 行列 | 'flat'
| 'none'
ノードの色。次の値のいずれかとして指定します。
'none'
— ノードは描画されません。'flat'
— 各ノードの色はNodeCData
の値によって決まります。行列 — 各行はそれぞれ 1 つのノードの色を表す RGB 3 成分です。この行列のサイズは
numnodes(G)
行3
列です。RGB 3 成分、16 進数カラー コードまたは色名 — 指定した色がすべてのノードで使用されます。
RGB 3 成分および 16 進数カラー コードは、カスタム色を指定するのに役立ちます。
RGB 3 成分は、色の赤、緑、青成分の強度を指定する 3 成分の行ベクトルです。強度値は
[0,1]
の範囲でなければなりません。たとえば[0.4 0.6 0.7]
のようになります。16 進数カラー コードは、ハッシュ記号 (
#
) で始まり、3 桁または 6 桁の0
からF
までの範囲の 16 進数が続く文字ベクトルまたは string スカラーです。この値は大文字と小文字を区別しません。したがって、カラー コード"#FF8800"
、"#ff8800"
、"#F80"
、および"#f80"
は等価です。
あるいは、名前を使用して一部の一般的な色を指定できます。次の表に、名前の付いた色オプション、等価の RGB 3 成分、および 16 進数カラー コードを示します。
色名 省略名 RGB 3 成分 16 進数カラー コード 外観 "red"
"r"
[1 0 0]
"#FF0000"
"green"
"g"
[0 1 0]
"#00FF00"
"blue"
"b"
[0 0 1]
"#0000FF"
"cyan"
"c"
[0 1 1]
"#00FFFF"
"magenta"
"m"
[1 0 1]
"#FF00FF"
"yellow"
"y"
[1 1 0]
"#FFFF00"
"black"
"k"
[0 0 0]
"#000000"
"white"
"w"
[1 1 1]
"#FFFFFF"
MATLAB® の多くのタイプのプロットで使用されている既定の色の RGB 3 成分および 16 進数カラー コードを次に示します。
RGB 3 成分 16 進数カラー コード 外観 [0 0.4470 0.7410]
"#0072BD"
[0.8500 0.3250 0.0980]
"#D95319"
[0.9290 0.6940 0.1250]
"#EDB120"
[0.4940 0.1840 0.5560]
"#7E2F8E"
[0.4660 0.6740 0.1880]
"#77AC30"
[0.3010 0.7450 0.9330]
"#4DBEEE"
[0.6350 0.0780 0.1840]
"#A2142F"
例: plot(G,'NodeColor','k')
は黒のノードをもつグラフ プロットを作成します。
NodeColorMode
— NodeColor
の設定方法を制御
'auto'
(既定値) | 'manual'
NodeColor
プロパティの設定方法を制御します。次のいずれかの値として指定します。
'auto'
—GraphPlot
オブジェクトのSeriesIndex
プロパティと座標軸のColorOrder
プロパティを使用することにより、MATLAB がNodeColor
プロパティ値を制御します。'manual'
— ユーザーがオブジェクトのNodeColor
プロパティの値を直接設定するか、プロット関数を呼び出すときにLineSpec
引数に色を含めることにより、NodeColor
プロパティの値を手動で制御します。
NodeColor
または NodeCData
プロパティの値を手動で変更すると、MATLAB は NodeColorMode
プロパティの値を 'manual'
に変更します。
EdgeColor
— エッジの色
[0 0.4470 0.7410]
(既定値) | RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | 色名 | 行列 | 'flat'
| 'none'
エッジの色。次の値の 1 つとして指定します。
'none'
— エッジは描画されません。'flat'
— 各エッジの色はEdgeCData
の値によって決まります。行列 — 各行はそれぞれ 1 つのエッジの色を表す RGB 3 成分です。この行列のサイズは
numedges(G)
行3
列です。RGB 3 成分、16 進数カラー コードまたは色名 — 指定した色がすべてのエッジで使用されます。
RGB 3 成分および 16 進数カラー コードは、カスタム色を指定するのに役立ちます。
RGB 3 成分は、色の赤、緑、青成分の強度を指定する 3 成分の行ベクトルです。強度値は
[0,1]
の範囲でなければなりません。たとえば[0.4 0.6 0.7]
のようになります。16 進数カラー コードは、ハッシュ記号 (
#
) で始まり、3 桁または 6 桁の0
からF
までの範囲の 16 進数が続く文字ベクトルまたは string スカラーです。この値は大文字と小文字を区別しません。したがって、カラー コード"#FF8800"
、"#ff8800"
、"#F80"
、および"#f80"
は等価です。
あるいは、名前を使用して一部の一般的な色を指定できます。次の表に、名前の付いた色オプション、等価の RGB 3 成分、および 16 進数カラー コードを示します。
色名 省略名 RGB 3 成分 16 進数カラー コード 外観 "red"
"r"
[1 0 0]
"#FF0000"
"green"
"g"
[0 1 0]
"#00FF00"
"blue"
"b"
[0 0 1]
"#0000FF"
"cyan"
"c"
[0 1 1]
"#00FFFF"
"magenta"
"m"
[1 0 1]
"#FF00FF"
"yellow"
"y"
[1 1 0]
"#FFFF00"
"black"
"k"
[0 0 0]
"#000000"
"white"
"w"
[1 1 1]
"#FFFFFF"
MATLAB の多くのタイプのプロットで使用されている既定の色の RGB 3 成分および 16 進数カラー コードを次に示します。
RGB 3 成分 16 進数カラー コード 外観 [0 0.4470 0.7410]
"#0072BD"
[0.8500 0.3250 0.0980]
"#D95319"
[0.9290 0.6940 0.1250]
"#EDB120"
[0.4940 0.1840 0.5560]
"#7E2F8E"
[0.4660 0.6740 0.1880]
"#77AC30"
[0.3010 0.7450 0.9330]
"#4DBEEE"
[0.6350 0.0780 0.1840]
"#A2142F"
例: plot(G,'EdgeColor','r')
は赤のエッジをもつグラフ プロットを作成します。
EdgeColorMode
— EdgeColor
の設定方法を制御
'auto'
(既定値) | 'manual'
EdgeColor
プロパティの設定方法を制御します。次のいずれかの値として指定します。
'auto'
—GraphPlot
オブジェクトのSeriesIndex
プロパティと座標軸のColorOrder
プロパティを使用することにより、MATLAB がEdgeColor
プロパティ値を制御します。'manual'
— ユーザーがオブジェクトのEdgeColor
プロパティの値を直接設定するか、プロット関数を呼び出すときにLineSpec
引数に色を含めることにより、EdgeColor
プロパティの値を手動で制御します。
EdgeColor
または EdgeCData
プロパティの値を手動で変更すると、MATLAB は EdgeColorMode
プロパティの値を 'manual'
に変更します。
NodeCData
— ノード マーカーの色データ
ベクトル
ノード マーカーの色データ。グラフ内のノード数に等しい長さをもつベクトルとして指定します。NodeCData
の値は現在のカラーマップの色に線形にマッピングされ、その結果、プロットしたグラフの各ノードが異なる色になります。
EdgeCData
— エッジ ラインの色データ
ベクトル
エッジ ラインの色データ。グラフ内のエッジ数に等しい長さをもつベクトルとして指定します。EdgeCData
の値は現在のカラーマップの色に線形にマッピングされ、その結果、プロットしたグラフの各エッジが異なる色になります。
SeriesIndex
— シリーズ インデックス
正の整数 | "none"
シリーズ インデックス。正の整数または "none"
として指定します。このプロパティは、複数の GraphPlot
オブジェクトのノードまたはエッジの色を再度割り当て、相互に一致させるのに便利です。既定では、GraphPlot
オブジェクトの SeriesIndex
プロパティは、1
から始まる、作成順に対応する数値です。MATLAB は、この数値を使用して、プロット関数を呼び出すときに色を割り当てるインデックスを計算します。インデックスは座標軸の ColorOrder
プロパティに格納されている配列の行を参照します。
SeriesIndex
の値が "none"
の場合は、インデックス方式に参加しない中間色に対応します。 (R2023b 以降)
該当する SeriesIndex
を変更する場合、または座標軸で ColorOrder
プロパティを変更する場合、MATLAB は GraphPlot
オブジェクトのノードおよびエッジの色を自動的に更新します。ただし、変更が有効になるには、以下の条件に該当しなければなりません。
NodeColorMode
が'auto'
の場合、SeriesIndex
はノードの色に影響します。EdgeColorMode
が'auto'
の場合、SeriesIndex
はエッジの色に影響します。GraphPlot
オブジェクトのSeriesIndex
プロパティには 0 より大きい値を設定する必要があります。Axes
オブジェクトのNextSeriesIndex
プロパティには 0 より大きい値を設定する必要があります。
ノードとエッジのスタイル
Marker
— ノード マーカー記号
'o'
(既定値) | 文字ベクトル | cell 配列 | string ベクトル
ノード マーカー記号。次の表の値のいずれか、またはこのような値の cell 配列または string ベクトルとして指定します。既定では、グラフ ノードに円マーカーを使用します。ノードごとに異なるマーカーを使用するには、文字ベクトルの cell 配列、または string ベクトルを指定します。
マーカー | 説明 | 結果のマーカー |
---|---|---|
"o" | 円 |
|
"+" | プラス記号 |
|
"*" | アスタリスク |
|
"." | 点 |
|
"x" | 十字 |
|
"_" | 水平線 |
|
"|" | 垂直線 |
|
"square" | 正方形 |
|
"diamond" | 菱形 |
|
"^" | 上向き三角形 |
|
"v" | 下向き三角形 |
|
">" | 右向き三角形 |
|
"<" | 左向き三角形 |
|
"pentagram" | 星形五角形 |
|
"hexagram" | 星形六角形 |
|
"none" | マーカーなし | 該当なし |
例: '+'
例: 'diamond'
MarkerSize
— ノードのマーカー サイズ
正の値 | ベクトル
ノードのマーカー サイズ。ポイント単位の正の値、またはそのような値のベクトルとして指定します。グラフのノードごとに異なるマーカー サイズを使用するには、ベクトルを指定します。MarkerSize
の既定値は、ノード数が 100 以下のグラフでは 4、ノード数が 100 を超えるグラフでは 2
です。
例: 10
LineStyle
— ライン スタイル
'-'
(既定値) | '--'
| ':'
| '-.'
| 'none'
| cell 配列 | string ベクトル
ライン スタイル。次の表のライン スタイルのいずれか、またはそのような値の cell 配列または string ベクトルとして指定します。エッジごとに異なるライン スタイルを使用するには、文字ベクトルの cell 配列または string ベクトルを指定します。
文字 | ライン スタイル | 結果として得られる線 |
---|---|---|
'-' | 実線 |
|
'--' | 破線 |
|
':' | 点線 |
|
'-.' | 一点鎖線 |
|
'none' | ラインなし | ラインなし |
LineWidth
— エッジのライン幅
0.5
(既定値) | 正の値 | ベクトル
エッジのライン幅。ポイント単位の正の値、またはそのような値のベクトルとして指定します。グラフのエッジごとに異なるライン幅を使用するには、ベクトルを指定します。
例: 0.75
EdgeAlpha
— グラフ エッジの透明度
0.5
(既定値) | 0
以上 1
以下のスカラー値
グラフ エッジの透明度。0
以上 1
以下のスカラー値として指定します。1
の値は完全な不透明を、0
の値は完全な透明 (非表示) を意味します。
例: 0.25
ArrowSize
— 矢印のサイズ
正の値 | 正の値のベクトル
矢印のサイズ。ポイント単位の正の値、またはそのような値のベクトルとして指定します。ベクトルとして指定した場合、ArrowSize
はグラフの各エッジの矢印のサイズを指定します。ArrowSize
の既定値は、ノード数が 100 以下のグラフでは 7
、ノード数が 100 を超えるグラフでは 4
です。
ArrowSize
は有向グラフでのみ有効です。
例: 15
ArrowPosition
— エッジ上での矢印の位置
0.5
(既定値) | スカラー | ベクトル
エッジ上での矢印の位置。[0 1]
の範囲内の値、またはそのような値の、エッジ数と等しい長さのベクトルとして指定します。値が 0 に近いと矢印はソース ノードに近くなり、値が 1 に近いと矢印はターゲット ノードに近くなります。既定値は 0.5
です。この場合、矢印はソース ノードとターゲット ノードの中間に配置されます。
ArrowPosition
は有向グラフでのみ有効です。
ShowArrows
— 有向エッジの矢印の表示切り替え
on/off logical 値
有向エッジの矢印の表示切り替え。'off'
または 'on'
、あるいは数値または logical 1
(true
) または 0
(false
) として指定します。'on'
の値は true
と等価であり、'off'
は false
と等価です。したがって、このプロパティの値を logical 値として使用できます。値は matlab.lang.OnOffSwitchState
型の on/off logical 値として格納されます。
有向グラフでは、既定値が 'on'
で矢印が表示されますが、'off'
の値を指定して有効エッジの矢印を非表示にすることができます。無向グラフでは、ShowArrows
は常に 'off'
です。
位置
XData
— ノードの x 座標
ベクトル
メモ
XData
と YData
は、各ノードが有効な (x,y) 座標をもつように共に指定しなければなりません。オプションとして、3 次元座標用に ZData
を指定できます。
ノードの x 座標。グラフ内のノード数に等しい長さをもつベクトルとして指定します。
YData
— ノードの y 座標
ベクトル
メモ
XData
と YData
は、各ノードが有効な (x,y) 座標をもつように共に指定しなければなりません。オプションとして、3 次元座標用に ZData
を指定できます。
ノードの y 座標。グラフ内のノード数に等しい長さをもつベクトルとして指定します。
ZData
— ノードの z 座標
ベクトル
メモ
XData
と YData
は、各ノードが有効な (x,y) 座標をもつように共に指定しなければなりません。オプションとして、3 次元座標用に ZData
を指定できます。
ノードの z 座標。グラフ内のノード数に等しい長さをもつベクトルとして指定します。
ノードとエッジのラベル
NodeLabel
— ノードのラベル
ノード ID (既定値) | ベクトル | 文字ベクトルの cell 配列
ノードのラベル。数値ベクトルまたは文字ベクトルの cell 配列として指定します。NodeLabel
の長さはグラフのノード数と等しくなければなりません。既定では、NodeLabel
はグラフ ノードのノード ID を含む cell 配列です。
ノードに名前がない場合 (つまり
G.Nodes
に変数Name
が含まれない)、ノードのラベルは cell 配列に含まれる値unique(G.Edges.EndNodes)
になります。名前付きノードの場合、ノードのラベルは
G.Nodes.Name'
になります。
例: {'A', 'B', 'C'}
例: [1 2 3]
例: plot(G,'NodeLabel',G.Nodes.Name)
はノードにその名前のラベルを付けます。
データ型: single
| double
| int8
| int16
| int32
| int64
| uint8
| uint16
| uint32
| uint64
| cell
NodeLabelMode
— ノードのラベルの選択モード
'auto'
(既定値) | 'manual'
ノードのラベルの選択モード。'auto'
(既定) または 'manual'
として指定します。NodeLabelMode
を 'auto'
として指定すると、NodeLabel
にグラフ ノードのノード ID (数値ノード インデックスまたはノード名) が入力されます。NodeLabelMode
に 'manual'
を指定しても、NodeLabel
の値は変更されません。
NodeLabelColor
— ノード ラベルの色
[0 0 0]
(既定値) | RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | 色名 | 行列
ノード ラベルの色。次の値のいずれかとして指定します。
行列 — 行はそれぞれ 1 つのノード ラベルの色を表す RGB 3 成分です。この行列のサイズは
numnodes(G)
行3
列です。RGB 3 成分、16 進数カラー コードまたは色名 — 指定した色がすべてのノード ラベルで使用されます。
RGB 3 成分および 16 進数カラー コードは、カスタム色を指定するのに役立ちます。
RGB 3 成分は、色の赤、緑、青成分の強度を指定する 3 成分の行ベクトルです。強度値は
[0,1]
の範囲でなければなりません。たとえば[0.4 0.6 0.7]
のようになります。16 進数カラー コードは、ハッシュ記号 (
#
) で始まり、3 桁または 6 桁の0
からF
までの範囲の 16 進数が続く文字ベクトルまたは string スカラーです。この値は大文字と小文字を区別しません。したがって、カラー コード"#FF8800"
、"#ff8800"
、"#F80"
、および"#f80"
は等価です。
あるいは、名前を使用して一部の一般的な色を指定できます。次の表に、名前の付いた色オプション、等価の RGB 3 成分、および 16 進数カラー コードを示します。
色名 省略名 RGB 3 成分 16 進数カラー コード 外観 "red"
"r"
[1 0 0]
"#FF0000"
"green"
"g"
[0 1 0]
"#00FF00"
"blue"
"b"
[0 0 1]
"#0000FF"
"cyan"
"c"
[0 1 1]
"#00FFFF"
"magenta"
"m"
[1 0 1]
"#FF00FF"
"yellow"
"y"
[1 1 0]
"#FFFF00"
"black"
"k"
[0 0 0]
"#000000"
"white"
"w"
[1 1 1]
"#FFFFFF"
MATLAB の多くのタイプのプロットで使用されている既定の色の RGB 3 成分および 16 進数カラー コードを次に示します。
RGB 3 成分 16 進数カラー コード 外観 [0 0.4470 0.7410]
"#0072BD"
[0.8500 0.3250 0.0980]
"#D95319"
[0.9290 0.6940 0.1250]
"#EDB120"
[0.4940 0.1840 0.5560]
"#7E2F8E"
[0.4660 0.6740 0.1880]
"#77AC30"
[0.3010 0.7450 0.9330]
"#4DBEEE"
[0.6350 0.0780 0.1840]
"#A2142F"
例: plot(G,'NodeLabel',C,'NodeLabelColor','m')
は、マゼンタのノード ラベルをもつグラフ プロットを作成します。
EdgeLabel
— エッジのラベル
{}
(既定値) | ベクトル | 文字ベクトルの cell 配列
エッジのラベル。数値ベクトルまたは文字ベクトルの cell 配列として指定します。EdgeLabel
の長さはグラフのエッジ数と等しくなければなりません。既定では、EdgeLabel
は空の cell 配列です (エッジのラベルは表示されない)。
例: {'A', 'B', 'C'}
例: [1 2 3]
例: plot(G,'EdgeLabels',G.Edges.Weight)
はグラフ エッジにその重みのラベルを付けます。
データ型: single
| double
| int8
| int16
| int32
| int64
| uint8
| uint16
| uint32
| uint64
| cell
EdgeLabelMode
— エッジのラベルの選択モード
'manual'
(既定値) | 'auto'
エッジのラベルの選択モード。'manual'
(既定) または 'auto'
として指定します。EdgeLabelMode
に 'auto'
を指定すると、EdgeLabel
に G.Edges.Weight
のエッジの重み (使用できる場合)、あるいはエッジ インデックス G.Edges(k,:)
(重みが使用できない場合) が入力されます。EdgeLabelMode
に 'manual'
を指定しても、EdgeLabel
の値は変更されません。
EdgeLabelColor
— エッジ ラベルの色
[0 0 0]
(既定値) | RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | 色名 | 行列
エッジ ラベルの色。次の値のいずれかとして指定します。
行列 — 行はそれぞれ 1 つのエッジ ラベルの色を表す RGB 3 成分です。この行列のサイズは
numedges(G)
行3
列です。RGB 3 成分、16 進数カラー コードまたは色名 — 指定した色がすべてのエッジ ラベルで使用されます。
RGB 3 成分および 16 進数カラー コードは、カスタム色を指定するのに役立ちます。
RGB 3 成分は、色の赤、緑、青成分の強度を指定する 3 成分の行ベクトルです。強度値は
[0,1]
の範囲でなければなりません。たとえば[0.4 0.6 0.7]
のようになります。16 進数カラー コードは、ハッシュ記号 (
#
) で始まり、3 桁または 6 桁の0
からF
までの範囲の 16 進数が続く文字ベクトルまたは string スカラーです。この値は大文字と小文字を区別しません。したがって、カラー コード"#FF8800"
、"#ff8800"
、"#F80"
、および"#f80"
は等価です。
あるいは、名前を使用して一部の一般的な色を指定できます。次の表に、名前の付いた色オプション、等価の RGB 3 成分、および 16 進数カラー コードを示します。
色名 省略名 RGB 3 成分 16 進数カラー コード 外観 "red"
"r"
[1 0 0]
"#FF0000"
"green"
"g"
[0 1 0]
"#00FF00"
"blue"
"b"
[0 0 1]
"#0000FF"
"cyan"
"c"
[0 1 1]
"#00FFFF"
"magenta"
"m"
[1 0 1]
"#FF00FF"
"yellow"
"y"
[1 1 0]
"#FFFF00"
"black"
"k"
[0 0 0]
"#000000"
"white"
"w"
[1 1 1]
"#FFFFFF"
MATLAB の多くのタイプのプロットで使用されている既定の色の RGB 3 成分および 16 進数カラー コードを次に示します。
RGB 3 成分 16 進数カラー コード 外観 [0 0.4470 0.7410]
"#0072BD"
[0.8500 0.3250 0.0980]
"#D95319"
[0.9290 0.6940 0.1250]
"#EDB120"
[0.4940 0.1840 0.5560]
"#7E2F8E"
[0.4660 0.6740 0.1880]
"#77AC30"
[0.3010 0.7450 0.9330]
"#4DBEEE"
[0.6350 0.0780 0.1840]
"#A2142F"
例: plot(G,'EdgeLabel',C,'EdgeLabelColor','m')
は、マゼンタのエッジ ラベルをもつグラフ プロットを作成します。
Interpreter
— テキスト文字の解釈
'tex'
(既定値) | 'latex'
| 'none'
テキスト文字の解釈。次の値の 1 つとして指定します。
'tex'
— TeX マークアップのサブセットを使用して文字を解釈します。'latex'
— LaTeX マークアップを使用して文字を解釈します。'none'
— リテラル文字を表示します。
TeX マークアップ
MATLAB では、既定で TeX マークアップのサブセットをサポートしています。TeX マークアップを使用して、上付き文字や下付き文字の追加、フォントのタイプや色の変更、テキストへの特殊文字の挿入を行うことができます。
修飾子の効果はテキストの末尾まで適用されます。上付き文字と下付き文字は例外であり、次の 1 文字または中かっこで囲まれた文字にのみ適用されます。インタープリターを 'tex'
に設定した場合にサポートされる修飾子は次のとおりです。
修飾子 | 説明 | 例 |
---|---|---|
^{ } | 上付き文字 | 'text^{superscript}' |
_{ } | 下付き文字 | 'text_{subscript}' |
\bf | 太字フォント | '\bf text' |
\it | イタリック フォント | '\it text' |
\sl | 斜体フォント (通常はイタリック フォントと同じ) | '\sl text' |
\rm | 標準フォント | '\rm text' |
\fontname{ | フォント名 — をフォント ファミリの名前に置き換えます。これは他の修飾子と組み合わせて使用できます。 | '\fontname{Courier} text' |
\fontsize{ | フォント サイズ — をポイント単位の数値スカラーに置き換えます。 | '\fontsize{15} text' |
\color{ | フォントの色 — を、red 、green 、yellow 、magenta 、blue 、black 、white 、gray 、darkGreen 、orange 、lightBlue の色のいずれかに置き換えます。 | '\color{magenta} text' |
\color[rgb]{specifier} | フォントのカスタムの色 — を RGB 3 成分に置き換えます。 | '\color[rgb]{0,0.5,0.5} text' |
次の表に、'tex'
インタープリターでサポートされる特殊文字を示します。
文字列 | 記号 | 文字列 | 記号 | 文字列 | 記号 |
---|---|---|---|---|---|
| α |
| υ |
| ~ |
| ∠ |
| ϕ |
| ≤ |
|
|
| χ |
| ∞ |
| β |
| ψ |
| ♣ |
| γ |
| ω |
| ♦ |
| δ |
| Γ |
| ♥ |
| ϵ |
| Δ |
| ♠ |
| ζ |
| Θ |
| ↔ |
| η |
| Λ |
| ← |
| θ |
| Ξ |
| ⇐ |
| ϑ |
| Π |
| ↑ |
| ι |
| Σ |
| → |
| κ |
| ϒ |
| ⇒ |
| λ |
| Φ |
| ↓ |
| µ |
| Ψ |
| º |
| ν |
| Ω |
| ± |
| ξ |
| ∀ |
| ≥ |
| π |
| ∃ |
| ∝ |
| ρ |
| ∍ |
| ∂ |
| σ |
| ≅ |
| • |
| ς |
| ≈ |
| ÷ |
| τ |
| ℜ |
| ≠ |
| ≡ |
| ⊕ |
| ℵ |
| ℑ |
| ∪ |
| ℘ |
| ⊗ |
| ⊆ |
| ∅ |
| ∩ |
| ∈ |
| ⊇ |
| ⊃ |
| ⌈ |
| ⊂ |
| ∫ |
| · |
| ο |
| ⌋ |
| ¬ |
| ∇ |
| ⌊ |
| x |
| ... |
| ⊥ |
| √ |
| ´ |
| ∧ |
| ϖ |
| ∅ |
| ⌉ |
| 〉 |
| | |
| ∨ |
| 〈 |
| © |
LaTeX マークアップ
LaTeX マークアップを使用するには、Interpreter
プロパティを 'latex'
に設定します。テキストをドル記号で囲みます。たとえば、インライン モードでは '$\int_1^{20} x^2 dx$'
、表示モードでは '$$\int_1^{20} x^2 dx$$'
を使用します。
テキストは LaTeX の既定のフォント スタイルで表示され、FontName
、FontWeight
、FontAngle
のプロパティは無視されます。フォント スタイルを変更するには、LaTeX マークアップを使用します。
LaTeX インタープリターで使用できるテキストの最大サイズは 1200 文字です。
LaTeX システムの詳細については、LaTeX プロジェクトの Web サイト (https://www.latex-project.org/) を参照してください。
フォント
NodeFontName
— ノード ラベルのフォント名
'Helvetica'
(既定値) | サポートされているフォント名 | 'FixedWidth'
ノード ラベルのフォント名。サポートされているフォント名または 'FixedWidth'
として指定します。ラベルを正しく表示および印刷するには、システムでサポートされているフォントを選択しなければなりません。既定のフォントは、特定のオペレーティング システムとロケールによって異なります。たとえば、英語版の Windows® および Linux® システムでは、既定で Helvetica フォントが使用されます。
どのロケールでもテキストが整って見える固定幅のフォントを使用するには、'FixedWidth'
を指定します。
例: 'Cambria'
NodeFontSize
— ノード ラベルのフォント サイズ
8
(既定値) | 正の数値 | 正の数値のベクトル
ノード ラベルのフォント サイズ。正の数値、または正の数値のベクトルとして指定します。NodeFontSize
がベクトルの場合、各要素は 1 つのノード ラベルのフォント サイズを指定します。
NodeFontWeight
— ノード ラベルのテキストの太さ
'normal'
(既定値) | 'bold'
| ベクトル | cell 配列
ノード ラベルのテキストの太さ。'normal'
または 'bold'
として指定するか、各ノードについて 'normal'
または 'bold'
を指定する string ベクトルまたは文字ベクトルの cell 配列として指定します。
'bold'
— 標準よりも太い文字'normal'
— 各フォントで定義されている標準の太さ
すべてのフォントに太字フォントがあるとは限りません。
データ型: cell
| char
| string
NodeFontAngle
— ノード ラベルのテキストの文字の傾斜
'normal'
(既定値) | 'italic'
| ベクトル | cell 配列
ノード ラベルのテキストの文字の傾斜。'normal'
または 'italic'
として指定するか、各ノードについて 'normal'
または 'italic'
を指定する string ベクトルまたは文字ベクトルの cell 配列として指定します。
'italic'
— "文字の傾斜あり"'normal'
— 文字の傾斜なし
すべてのフォントに両方のフォント スタイルがあるとは限りません。
データ型: cell
| char
| string
EdgeFontName
— エッジ ラベルのフォント名
'Helvetica'
(既定値) | サポートされているフォント名 | 'FixedWidth'
エッジ ラベルのフォント名。サポートされているフォント名または 'FixedWidth'
として指定します。ラベルを正しく表示および印刷するには、システムでサポートされているフォントを選択しなければなりません。既定のフォントは、特定のオペレーティング システムとロケールによって異なります。たとえば、英語版の Windows および Linux システムでは、既定で Helvetica フォントが使用されます。
どのロケールでもテキストが整って見える固定幅のフォントを使用するには、'FixedWidth'
を指定します。
例: 'Cambria'
EdgeFontSize
— エッジ ラベルのフォント サイズ
8
(既定値) | 正の数値 | 正の数値のベクトル
エッジ ラベルのフォント サイズ。正の数値、または正の数値のベクトルとして指定します。EdgeFontSize
がベクトルの場合、各要素は 1 つのエッジ ラベルのフォント サイズを指定します。
EdgeFontWeight
— エッジ ラベルのテキストの太さ
'normal'
(既定値) | 'bold'
| ベクトル | cell 配列
エッジ ラベルのテキストの太さ。'normal'
または 'bold'
として指定するか、各エッジに対して 'normal'
または 'bold'
を指定する string ベクトルまたは文字ベクトルの cell 配列として指定します。
'bold'
— 標準よりも太い文字'normal'
— 各フォントで定義されている標準の太さ
すべてのフォントに太字フォントがあるとは限りません。
データ型: cell
| char
| string
EdgeFontAngle
— エッジ ラベルのテキストの文字の傾斜
'normal'
(既定値) | 'italic'
| ベクトル | cell 配列
エッジ ラベルのテキストの文字の傾斜。'normal'
または 'italic'
として指定するか、各エッジに対して 'normal'
または 'italic'
を指定する string ベクトルまたは文字ベクトルの cell 配列として指定します。
'italic'
— "文字の傾斜あり"'normal'
— 文字の傾斜なし
すべてのフォントに両方のフォント スタイルがあるとは限りません。
データ型: cell
| char
| string
凡例
DisplayName
— 凡例によって使用されるテキスト
''
(既定値) | 文字ベクトル
凡例によって使用されるテキスト。文字ベクトルとして指定します。このテキストは GraphPlot のアイコンの隣に表示されます。
例: 'Text Description'
テキストを複数行にする場合、sprintf
を使用して改行文字 \n
を含む文字ベクトルを作成します。
例: sprintf('line one\nline two')
あるいは、関数 legend
を使用して凡例テキストを指定することもできます。
既存の凡例内でこの文字ベクトルを対話的に編集した場合、MATLAB は DisplayName
プロパティを編集後の文字ベクトルに更新します。
Annotation
— 凡例アイコンの表示スタイル
Annotation
オブジェクト
この プロパティ は読み取り専用です。
凡例アイコンの表示スタイル。Annotation
オブジェクトとして返されます。このオブジェクトを使用して GraphPlot を凡例に含めたり凡例から除外したりします。
Annotation
プロパティをクエリしてAnnotation
オブジェクトを取得します。Annotation
オブジェクトのLegendInformation
プロパティをクエリしてLegendEntry
オブジェクトを取得します。LegendEntry
オブジェクトのIconDisplayStyle
プロパティを次のいずれかの値に指定します。'on'
— 凡例に 1 つのエントリとして GraphPlot オブジェクトを含めます (既定値)。'off'
— 凡例に GraphPlot オブジェクトを含めません。'children'
— GraphPlot オブジェクトの子のみを個別のエントリとして凡例に含めます。
凡例が既に存在するときに IconDisplayStyle
設定を変更した場合、表示を更新するためには legend
を呼び出さなければなりません。
対話機能
DataTipTemplate
— データ ヒントの内容
DataTipTemplate
オブジェクト
データ ヒントの内容。DataTipTemplate
オブジェクトとして指定します。基となる DataTipTemplate
オブジェクトのプロパティを変更することにより、データ ヒントに表示される内容を制御できます。プロパティの一覧については、DataTipTemplate のプロパティ を参照してください。
データ ヒントの変更の例については、カスタム データ ヒントの作成を参照してください。
メモ
DataTipTemplate
オブジェクトは findobj
または findall
によって返されず、copyobj
によってコピーされません。
Visible
— 可視性の状態
"on"
(既定値) | on/off logical 値
可視性の状態。"on"
または "off"
、もしくは数値または logical 1
(true
) または 0
(false
) として指定します。"on"
の値は true
と等価であり、"off"
は false
と等価です。したがって、このプロパティの値を logical 値として使用できます。値は matlab.lang.OnOffSwitchState
型の on/off logical 値として格納されます。
"on"
— オブジェクトを表示します。"off"
— オブジェクトを削除せずに非表示にします。非表示のオブジェクトのプロパティには引き続きアクセスできます。
ContextMenu
— コンテキスト メニュー
空の GraphicsPlaceholder
配列 (既定値) | ContextMenu
オブジェクト
コンテキスト メニュー。ContextMenu
オブジェクトとして指定します。このプロパティは、オブジェクトを右クリックしたときにコンテキスト メニューを表示するために使用します。関数 uicontextmenu
を使用して、コンテキスト メニューを作成します。
メモ
PickableParts
プロパティが 'none'
に設定されている場合または HitTest
プロパティが 'off'
に設定されている場合には、このコンテキスト メニューは表示されません。
Selected
— 選択状態
'off'
(既定値) | on/off logical 値
選択状態。'on'
または 'off'
、もしくは数値または logical 1
(true
) または 0
(false
) として指定します。'on'
の値は true と等価であり、'off'
は false
と等価です。したがって、このプロパティの値を logical 値として使用できます。値は matlab.lang.OnOffSwitchState
型の on/off logical 値として格納されます。
'on'
— 選択されています。プロット編集モードでオブジェクトをクリックした場合、MATLAB はSelected
プロパティを'on'
に設定します。SelectionHighlight
プロパティも'on'
に設定されている場合、MATLAB はオブジェクトの周囲に選択ハンドルを表示します。'off'
— 選択されていません。
SelectionHighlight
— 選択ハンドルの表示
'on'
(既定値) | on/off logical 値
選択時の選択ハンドルの表示。'on'
または 'off'
、もしくは数値または logical 1
(true
) または 0
(false
) として指定します。'on'
の値は true と等価であり、'off'
は false
と等価です。したがって、このプロパティの値を logical 値として使用できます。値は matlab.lang.OnOffSwitchState
型の on/off logical 値として格納されます。
'on'
—Selected
プロパティが'on'
に設定されているときに選択ハンドルを表示します。'off'
—Selected
プロパティが'on'
に設定されている場合でも選択ハンドルを表示しません。
コールバック
ButtonDownFcn
— マウスクリック コールバック
''
(既定値) | 関数ハンドル | cell 配列 | 文字ベクトル
マウスクリック コールバック。次の値のいずれかとして指定します。
関数ハンドル
関数ハンドルと追加の引数を含む cell 配列
ベース ワークスペース内で評価される有効な MATLAB コマンドまたは MATLAB 関数の文字ベクトル (非推奨)
このプロパティは、GraphPlot をクリックしたときにコードを実行するために使用します。関数ハンドルを使用してこのプロパティを指定した場合、MATLAB はコールバックを実行するときに次の 2 つの引数をコールバック関数に渡します。
GraphPlot オブジェクト — コールバック関数内から GraphPlot オブジェクトのプロパティにアクセスできます。
イベント データ — このプロパティに関してはこの引数は空です。この引数が使用されないことを示すために、関数定義の中でこの引数をチルダ文字 (
~
) に置換します。
関数ハンドルを使用してコールバック関数を定義する方法についての詳細は、グラフィックス オブジェクトのコールバックの作成を参照してください。
メモ
PickableParts
プロパティが 'none'
に設定されている場合または HitTest
プロパティが 'off'
に設定されている場合には、このコールバックは実行されません。
例: @myCallback
例: {@myCallback,arg3}
CreateFcn
— 作成コールバック
''
(既定値) | 関数ハンドル | cell 配列 | 文字ベクトル
作成コールバック。次の値の 1 つとして指定します。
関数ハンドル
関数ハンドルと追加の引数を含む cell 配列
ベース ワークスペース内で評価される有効な MATLAB コマンドまたは MATLAB 関数の文字ベクトル (非推奨)
このプロパティは、GraphPlot の作成時にコードを実行するために使用します。既存の GraphPlot に CreateFcn
プロパティを設定しても効果はありません。このプロパティの既定値を定義するか、GraphPlot の作成中に Name,Value
のペアを使用してこのプロパティを定義しなければなりません。MATLAB は GraphPlot を作成し、そのプロパティをすべて設定した後でコールバックを実行します。
関数ハンドルを使用してこのコールバックを指定した場合、MATLAB はコールバックを実行するときに次の 2 つの引数をコールバック関数に渡します。
GraphPlot オブジェクト — コールバック関数内から GraphPlot オブジェクトのプロパティにアクセスできます。ルートの
CallbackObject
プロパティを介して GraphPlot オブジェクトにアクセスすることもできます。このプロパティは関数gcbo
を使用してクエリできます。イベント データ — このプロパティに関してはこの引数は空です。この引数が使用されないことを示すために、関数定義の中でこの引数をチルダ文字 (
~
) に置換します。
関数ハンドルを使用してコールバック関数を定義する方法についての詳細は、グラフィックス オブジェクトのコールバックの作成を参照してください。
例: @myCallback
例: {@myCallback,arg3}
DeleteFcn
— 削除コールバック
''
(既定値) | 関数ハンドル | cell 配列 | 文字ベクトル
削除コールバック。次の値の 1 つとして指定します。
関数ハンドル
関数ハンドルと追加の引数を含む cell 配列
ベース ワークスペース内で評価される有効な MATLAB コマンドまたは MATLAB 関数の文字ベクトル (非推奨)
このプロパティを使用して、GraphPlot を削除する際にコードを実行します。MATLAB は GraphPlot を破棄する前にコールバックを実行するため、コールバックはそのプロパティ値にアクセスできます。
関数ハンドルを使用してこのコールバックを指定した場合、MATLAB はコールバックを実行するときに次の 2 つの引数をコールバック関数に渡します。
GraphPlot オブジェクト — コールバック関数内から GraphPlot オブジェクトのプロパティにアクセスできます。ルートの
CallbackObject
プロパティを介して GraphPlot オブジェクトにアクセスすることもできます。このプロパティは関数gcbo
を使用してクエリできます。イベント データ — このプロパティに関してはこの引数は空です。この引数が使用されないことを示すために、関数定義の中でこの引数をチルダ文字 (
~
) に置換します。
関数ハンドルを使用してコールバック関数を定義する方法についての詳細は、グラフィックス オブジェクトのコールバックの作成を参照してください。
例: @myCallback
例: {@myCallback,arg3}
コールバック実行制御
Interruptible
— コールバックの割り込み
'on'
(既定値) | on/off logical 値
コールバックの割り込み。'on'
または 'off'
、もしくは数値または logical 1
(true
) または 0
(false
) として指定します。'on'
の値は true
と等価であり、'off'
は false
と等価です。したがって、このプロパティの値を logical 値として使用できます。値は matlab.lang.OnOffSwitchState
型の on/off logical 値として格納されます。
このプロパティは実行中のコールバックが割り込み可能かどうかを決定します。次の 2 つのコールバックの状態について考慮する必要があります。
"実行中" コールバックは、現在実行しているコールバックです。
"割り込み" コールバックは、実行中のコールバックに割り込もうとするコールバックです。
MATLAB は、コールバック キューを処理するコマンドを実行するたびにコールバックの割り込み動作を判別します。これらのコマンドには、drawnow
、figure
、uifigure
、getframe
、waitfor
、pause
があります。
実行中コールバックにこれらのコマンドが含まれていない場合、割り込みは発生しません。MATLAB は、実行中コールバックの実行を先に終了させ、その後に割り込みコールバックを実行します。
実行中コールバックにこれらのいずれかのコマンドが含まれている場合、実行中コールバックを所有するオブジェクトの Interruptible
プロパティに応じて割り込みが発生するかどうかが決まります。
Interruptible
の値が'off'
の場合、割り込みは発生しません。代わりに、割り込みコールバックを所有するオブジェクトのBusyAction
プロパティに応じて、割り込みコールバックが破棄されるかコールバック キューに追加されるかが決まります。Interruptible
の値が'on'
の場合、割り込みが発生します。MATLAB は、コールバック キューの次回処理時に、実行中コールバックの実行を停止し、割り込みコールバックを実行します。割り込みコールバックが完了した後、MATLAB は実行中だったコールバックの実行を再開します。
メモ
コールバックの割り込みと実行は、以下の状況では動作が異なります。
割り込みコールバックが
DeleteFcn
、CloseRequestFcn
またはSizeChangedFcn
コールバックの場合、Interruptible
プロパティの値にかかわらず割り込みが発生します。実行中のコールバックが関数
waitfor
を現在実行している場合、Interruptible
プロパティの値にかかわらず割り込みが発生します。割り込みコールバックが
Timer
オブジェクトで所有されている場合、Interruptible
プロパティの値にかかわらずスケジュールに従ってコールバックが実行されます。
BusyAction
— コールバック キューイング
'queue'
(既定値) | 'cancel'
コールバック キューイング。'queue'
または 'cancel'
として指定します。BusyAction
プロパティは MATLAB による割り込みコールバックの実行の処理方法を決定します。
メモ
次の 2 つのコールバックの状態について考慮する必要があります。
"実行中" コールバックは、現在実行しているコールバックです。
"割り込み" コールバックは、実行中のコールバックに割り込もうとするコールバックです。
MATLAB がコールバックを呼び出すたびに、そのコールバックは実行中のコールバックに割り込もうとします。実行中のコールバックを所有するオブジェクトの Interruptible
プロパティが、割り込み可能かどうかを決定します。割り込みが許可されない場合は、割り込みコールバックを所有するオブジェクトの BusyAction
プロパティが、そのコールバックを破棄するかキューに入れるかを決定します。
GraphPlot の ButtonDownFcn
コールバックが割り込み不可の実行中のコールバックに割り込もうとしている場合、BusyAction
プロパティはそのコールバックを破棄するかキューに入れるかを決定します。BusyAction
プロパティは次の値の 1 つとして指定します。
'queue'
— 割り込みコールバックをキューに入れ、実行中のコールバックが終了した後に処理されるようにします。これは既定の動作です。'cancel'
— 割り込みコールバックを破棄します。
PickableParts
— マウス クリック キャプチャ機能
'visible'
(既定値) | 'none'
マウス クリック キャプチャ機能。次の値の 1 つとして指定します。
'visible'
— 表示されている場合にのみマウス クリックをキャプチャできます。Visible
プロパティは、'on'
に設定しなければなりません。クリックに対し GraphPlot が応答するか、あるいは先祖が応答するかについては、HitTest
プロパティが決定します。'none'
— マウス クリックをキャプチャしません。GraphPlot をクリックすると、Figure ウィンドウの現在のビュー内でその下にあるオブジェクトにクリックが渡されます。GraphPlot のHitTest
プロパティには何の効果もありません。
HitTest
— キャプチャしたマウス クリックへの応答
'on'
(既定値) | on/off logical 値
キャプチャしたマウス クリックへの応答。'on'
または 'off'
、もしくは数値または logical 1
(true
) または 0
(false
) として指定します。'on'
の値は true と等価であり、'off'
は false
と等価です。したがって、このプロパティの値を logical 値として使用できます。値は matlab.lang.OnOffSwitchState
型の on/off logical 値として格納されます。
'on'
—GraphPlot
オブジェクトのButtonDownFcn
コールバックをトリガーします。ContextMenu
プロパティが定義されている場合は、コンテキスト メニューを呼び出します。'off'
—GraphPlot
オブジェクトの先祖のうち、次のいずれかの条件を満たす最も近い先祖のコールバックをトリガーします。HitTest
プロパティが'on'
に設定されているPickableParts
プロパティが、先祖によるマウス クリックのキャプチャを有効にする値に設定されている
メモ
PickableParts
プロパティは、GraphPlot
オブジェクトがマウス クリックをキャプチャできるかどうかを決定します。キャプチャできない場合、HitTest
プロパティは無効です。
BeingDeleted
— 削除状態
on/off logical 値
この プロパティ は読み取り専用です。
削除状態。matlab.lang.OnOffSwitchState
型の on/off logical 値として返されます。
MATLAB は、DeleteFcn
コールバックが実行を開始すると、BeingDeleted
プロパティを 'on'
に設定します。コンポーネント オブジェクトが存在しなくなるまで BeingDeleted
プロパティは 'on'
に設定されたままです。
クエリや変更の前にオブジェクトが削除されようとしていないか確認するために BeingDeleted
プロパティの値をチェックします。
親/子
Parent
— GraphPlot の親
axes オブジェクト | グループ オブジェクト | 変換オブジェクト
GraphPlot の親。axes オブジェクト、グループ オブジェクトまたは変換オブジェクトとして指定します。
Children
— 子
空の GraphicsPlaceholder
配列 | DataTip
オブジェクト配列
子。空の GraphicsPlaceholder
配列、または DataTip
オブジェクト配列として返されます。このプロパティを使用して、チャートにプロットされるデータ ヒントのリストを表示します。
Children
プロパティを使用して子の追加や削除を行うことはできません。このリストに子を追加するには、DataTip
オブジェクトの Parent
プロパティをチャート オブジェクトに設定します。
HandleVisibility
— オブジェクト ハンドルの可視性
'on'
(既定値) | 'off'
| 'callback'
親の Children
プロパティ内での GraphPlot オブジェクト ハンドルの可視性。次の値のいずれかとして指定します。
'on'
— GraphPlot オブジェクト ハンドルは常に表示されます。'off'
— GraphPlot オブジェクト ハンドルは常に非表示です。このオプションは、他の関数による UI の意図しない変更を防止するために役立ちます。HandleVisibility
を'off'
に設定すると、その関数の実行中にハンドルが一時的に非表示になります。'callback'
— GraphPlot オブジェクト ハンドルはコールバック内から、あるいはコールバックにより呼び出される関数から参照できます。しかし、コマンド ラインから呼び出される関数からは参照できません。このオプションを使用すると、コマンド ラインからの GraphPlot へのアクセスがブロックされますが、コールバック関数からのアクセスは許可されます。
GraphPlot オブジェクトが親の Children
プロパティ内にリストされない場合、オブジェクト階層の検索またはハンドル プロパティのクエリによってオブジェクト ハンドルを取得する関数は、そのオブジェクト ハンドルを返しません。このような関数には、get
、findobj
、gca
、gcf
、gco
、newplot
、cla
、clf
、close
があります。
非表示のオブジェクト ハンドルは有効なままです。ルートの ShowHiddenHandles
プロパティを 'on'
に設定すると、HandleVisibility
プロパティの設定にかかわらず、すべてのオブジェクト ハンドルがリストされます。
識別子
Type
— グラフィックス オブジェクトのタイプ
'graphplot'
この プロパティ は読み取り専用です。
グラフィックス オブジェクトのタイプ。'graphplot'
として返されます。プロット階層内にある特定のタイプのすべてのオブジェクトを検出するためにこのプロパティを使用できます。たとえば findobj
を使用してタイプを検索します。
Tag
— GraphPlot に関連付けるタグ
''
(既定値) | 文字ベクトル
GraphPlot に関連付けるタグ。文字ベクトルとして指定します。タグはグラフィックス オブジェクトを識別する手段を提供します。プロット階層内にある特定のタグをもつすべてのオブジェクトを検出するためにこのプロパティを使用できます。たとえば findobj
を使用してタグを検索します。
例: 'January Data'
データ型: char
UserData
— GraphPlot に関連付けるデータ
[]
(既定値) | スカラー、ベクトルまたは行列 | cell 配列 | 文字配列 | table | 構造体
GraphPlot オブジェクトに関連付けるデータ。スカラー、ベクトル、行列、cell 配列、文字配列、table または構造体として指定します。MATLAB はこのデータを使用しません。
複数のデータ セットを関連付ける場合またはデータにフィールド名を付加する場合は、関数 getappdata
および setappdata
を使用します。
例: 1:100
データ型: single
| double
| int8
| int16
| int32
| int64
| uint8
| uint16
| uint32
| uint64
| logical
| char
| struct
| table
| cell
バージョン履歴
R2015b で導入R2023b: SeriesIndex="none"
を使用した色の自動選択のオプトアウト
SeriesIndex
プロパティを "none"
に設定して、GraphPlot
オブジェクトの色の自動選択をオプトアウトします。"none"
を指定すると、GraphPlot
オブジェクトは中間色をもちます。
色の自動選択を再度有効にするには、SeriesIndex
プロパティを正の整数に設定します。
R2020a: SeriesIndex
プロパティを使用した色の自動選択の制御
SeriesIndex
プロパティを設定することにより、GraphPlot
オブジェクトの色がどのように変化するかを制御します。このプロパティは、座標軸内の異なるオブジェクトの色を一致させる場合に便利です。
R2020a: UIContextMenu
プロパティは非推奨
R2020a 以降、コンテキスト メニューをグラフィックス オブジェクトまたは UI コンポーネントに割り当てる UIContextMenu
プロパティの使用は推奨されなくなりました。代わりに、ContextMenu
プロパティを使用してください。プロパティ値は同じです。
現在のところ、UIContextMenu
プロパティのサポートを削除する予定はありません。ただし、UIContextMenu
プロパティは、グラフィカル オブジェクトまたは UI コンポーネントで関数 get
を呼び出して返されるリストに表示されなくなります。
MATLAB コマンド
次の MATLAB コマンドに対応するリンクがクリックされました。
コマンドを MATLAB コマンド ウィンドウに入力して実行してください。Web ブラウザーは MATLAB コマンドをサポートしていません。
Select a Web Site
Choose a web site to get translated content where available and see local events and offers. Based on your location, we recommend that you select: .
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How to Get Best Site Performance
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- Italia (Italiano)
- Luxembourg (English)
- Netherlands (English)
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- Portugal (English)
- Sweden (English)
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