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TabGroup のプロパティ
タブ グループの外観と動作の制御
タブ グループは、タブをグループ化して管理するためのコンテナーです。タブ グループを作成するには、関数 uitabgroup
を使用します。TabGroup
オブジェクトのプロパティ値を変更することによって、外観および動作の一部の特性を変更できます。ドット表記を使用して、特定のオブジェクトとプロパティを参照します。
fig = uifigure; tg = uitabgroup(fig); tg.Position = [20 20 200 200];
TabGroup
オブジェクトの一部のプロパティおよびプロパティ値は、タブ グループが関数 uifigure
と関数 figure
のどちらを使用して作成された Figure の子かによって異なります。関数 uifigure
は、新しいアプリの作成時に使用が推奨される関数であり、App Designer アプリで使用される関数です。詳細については、アプリの作成方法を参照してください。
タブ
TabLocation
— タブ ラベルの位置
'top'
(既定値) | 'bottom'
| 'left'
| 'right'
タブ ラベルの位置。'top'
、'bottom'
、'left'
または 'right'
として指定します。このプロパティは、タブ グループに対するタブ ラベルの位置を指定します。
SelectedTab
— 現在選択されているタブ
Tab
オブジェクト
現在選択されているタブ。Tab
オブジェクトとして指定します。このプロパティを使用して、タブ グループ内で現在選択されているタブを特定します。このプロパティを使用すると、タブの既定の選択を設定することもできます。SelectedTab
プロパティの既定値は、TabGroup
に最初に追加された Tab
です。
対話機能
Visible
— 可視性の状態
'on'
(既定値) | on/off logical 値
可視性の状態。'on'
または 'off'
、もしくは数値または logical 1
(true
) または 0
(false
) として指定します。'on'
の値は true
と等価であり、'off'
は false
と等価です。したがって、このプロパティの値を logical 値として使用できます。値は matlab.lang.OnOffSwitchState
型の on/off logical 値として格納されます。
'on'
— オブジェクトを表示します。'off'
— オブジェクトを削除せずに非表示にします。非表示の UI コンポーネントのプロパティには引き続きアクセスできます。
アプリの起動を高速化するには、起動時に表示する必要のないすべてのコンポーネントの Visible
プロパティを 'off'
に設定します。
非表示のコンテナーのサイズを変更した場合、そのコンテナーが表示されるときに SizeChangedFcn
コールバックがトリガーされます。
コンテナーの Visible
プロパティを変更しても、子コンポーネントの Visible
プロパティの値は "変更されません"。これは、コンテナーを非表示にするとその子コンポーネントも非表示になる場合にも当てはまります。
ContextMenu
— コンテキスト メニュー
空の GraphicsPlaceholder
配列 (既定値) | ContextMenu
オブジェクト
コンテキスト メニュー。関数 uicontextmenu
を使用して作成された ContextMenu
オブジェクトとして指定します。このプロパティは、コンポーネントを右クリックしたときにコンテキスト メニューを表示するために使用します。
位置
Position
— タブ グループの位置とサイズ
[left bottom width height]
タブ グループの位置とサイズ。[left bottom width height]
の形式の 4 要素ベクトルとして指定します。
次の表で、ベクトルの各要素について説明します。
要素 | 説明 |
---|---|
left | 親コンテナーの内側左端からタブ グループの外側左端までの距離 |
bottom | 親コンテナーの内側下端からタブ グループの外側下端までの距離 |
width | タブ グループの外側の右端と左端の間の距離 |
height | タブ グループの外側の上端と下端の間の距離 |
すべての測定値は、Units
プロパティで指定した単位で表されます。
Position
の値の基準は、親コンテナーの "描画可能領域" です。描画可能領域は、コンテナーの境界線の内側にある領域で、メニュー バーやタイトルなどの装飾が占める領域は含まれません。
InnerPosition
— 境界とタブのタイトルを除くタブ グループの位置とサイズ
[left bottom width height]
境界とタブのタイトルを除くタブ グループの位置とサイズ。[left bottom width height]
の形式の 4 要素ベクトルとして指定します。すべての測定値は、Units
プロパティで指定した単位で表されます。
InnerPosition
の値の基準は、親コンテナーの "描画可能領域" です。描画可能領域は、コンテナーの境界線の内側にある領域で、メニュー バーやタイトルなどの装飾が占める領域は含まれません。
figure
ベースのアプリ
関数 figure
を使用して作成されたアプリ内のタブ グループの場合、InnerPosition
の値に境界とタブのタイトルが含まれ、Position
プロパティおよび OuterPosition
プロパティの値と同じになります。
OuterPosition
— タブ グループの位置とサイズ
[left bottom width height]
タブ グループの位置とサイズ。[left bottom width height]
の形式の 4 要素ベクトルとして指定します。すべての測定値は、Units
プロパティで指定した単位で表されます。
このプロパティ値は、Position
プロパティ値と同一です。
Units
— 測定の単位
'pixels'
| 'normalized'
| 'inches'
| 'centimeters'
| 'points'
| 'characters'
測定の単位。次の表のいずれかの値として指定します。
単位の値 | 説明 |
---|---|
'pixels' (uifigure ベースのアプリの既定) | Windows® および Macintosh システムでのピクセル単位の距離は、システムの解像度に依存しません。
Linux® システムでは、ピクセルのサイズは使用しているシステムの解像度によって決まります。 |
'normalized' (figure ベースのアプリの既定) | これらの単位は親コンテナーを基準として正規化されます。コンテナーの左下隅が |
'inches' | インチ。 |
'centimeters' | センチメートル。 |
'points' | ポイント。1 ポイントは 1/72 インチです。 |
'characters' | これらの単位は、グラフィックス ルート オブジェクトの既定の uicontrol フォントを基にしています。
既定の uicontrol フォントにアクセスするには、 |
MATLAB® のほとんどのアプリ作成機能では距離をピクセル単位で測定するため、推奨値は 'pixels'
です。親コンテナーのサイズに基づいて再スケーリングされるオブジェクトを作成するには、関数 uigridlayout
を使用して作成されたグリッド レイアウト マネージャーをオブジェクトの親にします。詳細については、プログラミングによるアプリのレイアウトを参照してください。
コールバック
SelectionChangedFcn
— 選択変更コールバック
''
(既定値) | 関数ハンドル | cell 配列 | 文字ベクトル
選択変更コールバック。次の値のいずれかとして指定します。
関数ハンドル。
最初の要素が関数ハンドルである cell 配列。cell 配列内のその後の要素はコールバック関数に渡される引数です。
有効な MATLAB 式を含む文字ベクトル (非推奨)。MATLAB は、この式をベース ワークスペースで評価します。
このコールバック関数は、ユーザーがタブ グループ内で別のタブを選択したときに実行されます。
このコールバック関数は、ユーザーのタブ操作に関する特定の情報にアクセスできます。MATLAB は、この情報を SelectionChangedData
オブジェクトに格納して、2 番目の引数としてコールバック関数に渡します。App Designer では、引数は event
と呼ばれます。ドット表記を使用して、オブジェクトのプロパティをクエリできます。たとえば、event.NewValue
は現在選択されているタブを返します。SelectionChangedData
オブジェクトは、文字ベクトルとして指定されているコールバック関数では使用できません。
次の表に、SelectionChangedData
オブジェクトのプロパティを示します。
プロパティ | 説明 |
---|---|
OldValue | 前に選択されていた |
NewValue | 現在選択されている |
Source | コールバックを実行するコンポーネント |
EventName |
|
コールバックの記述の詳細については、App Designer のコールバックを参照してください。
SizeChangedFcn
— サイズ変更のコールバック
''
(既定値) | 関数ハンドル | cell 配列 | 文字ベクトル
サイズ変更のコールバック。次の値のいずれかとして指定します。
関数ハンドル。
最初の要素が関数ハンドルである cell 配列。cell 配列内のその後の要素はコールバック関数に渡される引数です。
有効な MATLAB 式を含む文字ベクトル (非推奨)。MATLAB は、この式をベース ワークスペースで評価します。
このコールバック関数を定義して、このコンテナーのサイズが変更されたときに (ユーザーがウィンドウのサイズを変更した場合など)、アプリのレイアウトをカスタマイズします。ここで、子コンポーネントの Position
プロパティを調整するコードを記述します。
メモ
uifigure
ベースのアプリでは、SizeChangedFcn
コールバックは、このコンテナーの AutoResizeChildren
プロパティが 'off'
に設定されていない限り実行されません。App Designer で、コンテナーを選択し、[コンポーネント ブラウザー] のコンポーネントのタブで [AutoResizeChildren] チェック ボックスをオフにすると、SizeChangedFcn
を実行可能にできます。
SizeChangedFcn
コールバックは、次の場合に実行されます。
このコンテナーがはじめて表示される。
このコンテナーがサイズ変更中に表示される。
このコンテナーがサイズ変更後にはじめて表示される。この状況は、コンテナーが非表示の間にサイズが変更され、その後表示される場合に発生します。
SizeChangedFcn
コールバックを定義するときに検討しなければならないその他の重要な点は、次のとおりです。
SizeChangedFcn
が使用する変数がすべて定義されるまで、このコンテナーの表示を遅延させることを検討します。これにより、SizeChangedFcn
コールバックがエラーを返すのを防ぐことができます。コンテナーの表示を遅延させるには、Visible
プロパティを'off'
に設定します。SizeChangedFcn
コールバックが使用する変数を定義した後で、Visible
プロパティを'on'
に設定します。入れ子にされたコンテナーがアプリに含まれる場合、コンテナーのサイズは内側から順に変更されます。
サイズを変更しているコンテナーに
SizeChangedFcn
内からアクセスするには、ソース オブジェクト (コールバック内の最初の入力引数) を参照するか、関数gcbo
を使用します。
uifigure
ベースのアプリでは、サイズ変更動作を指定する別の方法は、GridLayout
オブジェクトを作成するか、App Designer で自動リフロー オプションを使用することです。これらのオプションは SizeChangedFcn
コールバックより使いやすくなっています。ただし、SizeChangedFcn
コールバックにはこれらのオプションに勝る利点があります。以下に例を示します。
定義する最小サイズまでまたは最大サイズまでの、コンポーネントのサイズ変更。
非線形のサイズ変更動作の実装。
ButtonDownFcn
— ボタンを押したときのコールバック関数
''
(既定値) | 関数ハンドル | cell 配列 | 文字ベクトル
ボタンを押したときのコールバック関数。次の値の 1 つとして指定します。
関数ハンドル。
最初の要素が関数ハンドルである cell 配列。cell 配列内のその後の要素はコールバック関数に渡される引数です。
有効な MATLAB 式を含む文字ベクトル (非推奨)。MATLAB は、この式をベース ワークスペースで評価します。
コールバックのプロパティ値を関数ハンドル、cell 配列または文字ベクトルとして指定する方法の詳細については、コールバック関数の指定を参照してください。
ButtonDownFcn
コールバックは、ユーザーがコンテナー内でマウス ボタンをクリックしたときに実行される関数です。
CreateFcn
— 作成関数
''
(既定値) | 関数ハンドル | cell 配列 | 文字ベクトル
オブジェクト作成関数。次の値のいずれかとして指定します。
関数ハンドル。
最初の要素が関数ハンドルである cell 配列。cell 配列内のその後の要素はコールバック関数に渡される引数です。
有効な MATLAB 式を含む文字ベクトル (非推奨)。MATLAB は、この式をベース ワークスペースで評価します。
コールバックを関数ハンドル、cell 配列、または文字ベクトルとして指定する方法の詳細については、App Designer のコールバックを参照してください。
このプロパティは、MATLAB がオブジェクトを作成するときに実行されるコールバック関数を指定します。MATLAB は CreateFcn
コールバックを実行する前に、すべてのプロパティ値を初期化します。CreateFcn
プロパティを指定しない場合、MATLAB は既定の作成関数を実行します。
既存のコンポーネントに CreateFcn
プロパティを設定しても効果はありません。
このプロパティを関数ハンドルまたは cell 配列として指定した場合、コールバック関数の最初の引数を使用して、作成中のオブジェクトにアクセスできます。それ以外の場合は、関数 gcbo
を使用してオブジェクトにアクセスします。
DeleteFcn
— 削除関数
''
(既定値) | 関数ハンドル | cell 配列 | 文字ベクトル
オブジェクト削除関数。次の値のいずれかとして指定します。
関数ハンドル。
最初の要素が関数ハンドルである cell 配列。cell 配列内のその後の要素はコールバック関数に渡される引数です。
有効な MATLAB 式を含む文字ベクトル (非推奨)。MATLAB は、この式をベース ワークスペースで評価します。
コールバックを関数ハンドル、cell 配列、または文字ベクトルとして指定する方法の詳細については、App Designer のコールバックを参照してください。
このプロパティは、MATLAB がオブジェクトを削除するときに実行されるコールバック関数を指定します。MATLAB は、オブジェクトのプロパティを破棄する前に DeleteFcn
コールバックを実行します。DeleteFcn
プロパティを指定しない場合、MATLAB は既定の削除関数を実行します。
このプロパティを関数ハンドルまたは cell 配列として指定した場合、コールバック関数の最初の引数を使用して、削除されるオブジェクトにアクセスできます。それ以外の場合は、関数 gcbo
を使用してオブジェクトにアクセスします。
コールバック実行制御
Interruptible
— コールバックの割り込み
'on'
(既定値) | on/off logical 値
コールバックの割り込み。'on'
または 'off'
、もしくは数値または logical 1
(true
) または 0
(false
) として指定します。'on'
の値は true
と等価であり、'off'
は false
と等価です。したがって、このプロパティの値を logical 値として使用できます。値は matlab.lang.OnOffSwitchState
型の on/off logical 値として格納されます。
このプロパティは実行中のコールバックが割り込み可能かどうかを決定します。次の 2 つのコールバックの状態について考慮する必要があります。
"実行中" コールバックは、現在実行しているコールバックです。
"割り込み" コールバックは、実行中のコールバックに割り込もうとするコールバックです。
MATLAB は、コールバック キューを処理するコマンドを実行するたびにコールバックの割り込み動作を判別します。これらのコマンドには、drawnow
、figure
、uifigure
、getframe
、waitfor
、pause
があります。
実行中コールバックにこれらのコマンドが含まれていない場合、割り込みは発生しません。MATLAB は、実行中コールバックの実行を先に終了させ、その後に割り込みコールバックを実行します。
実行中コールバックにこれらのいずれかのコマンドが含まれている場合、実行中コールバックを所有するオブジェクトの Interruptible
プロパティに応じて割り込みが発生するかどうかが決まります。
Interruptible
の値が'off'
の場合、割り込みは発生しません。代わりに、割り込みコールバックを所有するオブジェクトのBusyAction
プロパティに応じて、割り込みコールバックが破棄されるかコールバック キューに追加されるかが決まります。Interruptible
の値が'on'
の場合、割り込みが発生します。MATLAB は、コールバック キューの次回処理時に、実行中コールバックの実行を停止し、割り込みコールバックを実行します。割り込みコールバックが完了した後、MATLAB は実行中だったコールバックの実行を再開します。
メモ
コールバックの割り込みと実行は、以下の状況では動作が異なります。
割り込みコールバックが
DeleteFcn
、CloseRequestFcn
またはSizeChangedFcn
コールバックの場合、Interruptible
プロパティの値にかかわらず割り込みが発生します。実行中のコールバックが関数
waitfor
を現在実行している場合、Interruptible
プロパティの値にかかわらず割り込みが発生します。割り込みコールバックが
Timer
オブジェクトで所有されている場合、Interruptible
プロパティの値にかかわらずスケジュールに従ってコールバックが実行されます。
BusyAction
— コールバック キューイング
'queue'
(既定値) | 'cancel'
コールバック キューイング。'queue'
または 'cancel'
として指定します。BusyAction
プロパティは MATLAB による割り込みコールバックの実行の処理方法を決定します。次の 2 つのコールバックの状態について考慮する必要があります。
"実行中" コールバックは、現在実行しているコールバックです。
"割り込み" コールバックは、実行中のコールバックに割り込もうとするコールバックです。
BusyAction
プロパティによってコールバック キューイングの動作が決まるのは、次の両方の条件を満たす場合のみです。
これらの条件に当てはまる場合、割り込みコールバックを所有するオブジェクトの BusyAction
プロパティに応じて MATLAB による割り込みコールバックの処理方法が決まります。BusyAction
プロパティは次の値を取ることができます。
'queue'
— 割り込みコールバックをキューに入れ、実行中のコールバックが終了した後に処理されるようにします。'cancel'
— 割り込みコールバックを実行しません。
BeingDeleted
— 削除状態
on/off logical 値
この プロパティ は読み取り専用です。
削除状態。matlab.lang.OnOffSwitchState
型の on/off logical 値として返されます。
MATLAB は、DeleteFcn
コールバックが実行を開始すると、BeingDeleted
プロパティを 'on'
に設定します。コンポーネント オブジェクトが存在しなくなるまで BeingDeleted
プロパティは 'on'
に設定されたままです。
クエリや変更の前にオブジェクトが削除されようとしていないか確認するために BeingDeleted
プロパティの値をチェックします。
親/子
Parent
— 親コンテナー
Figure
オブジェクト (既定値) | Panel
オブジェクト | Tab
オブジェクト | ButtonGroup
オブジェクト | GridLayout
オブジェクト
親コンテナー。関数 uifigure
を使用して作成された Figure
オブジェクト、またはその子コンテナー (Tab
、Panel
、ButtonGroup
または GridLayout
) のいずれかとして指定します。コンテナーが指定されていない場合、MATLAB は関数 uifigure
を呼び出し、親コンテナーとして使用される新しい Figure
オブジェクトを作成します。
Children
— TabGroup
の子
空の GraphicsPlaceholder
配列 (既定値) | Tab
オブジェクトの 1 次元配列
TabGroup
の子。空の GraphicsPlaceholder
、または Tab
オブジェクトの 1 次元配列として返されます。
TabGroup
の Children
プロパティを使用してタブの追加または削除を行うことはできません。このプロパティは、タブのリストの参照やタブの並べ替えに使用します。この配列内の Tab
オブジェクトの順序は、画面に表示されるタブの順序を反映しています。
このリストに子を追加するには、Tab
オブジェクトの Parent
プロパティをこの TabGroup
オブジェクトに設定します。
HandleVisibility
— オブジェクト ハンドルの可視性
'on'
(既定値) | 'callback'
| 'off'
オブジェクト ハンドルの可視性。'on'
、'callback'
または 'off'
として指定します。
このプロパティは、オブジェクトの親がもつ子のリストにおけるそのオブジェクトの可視性を制御します。オブジェクトがその親オブジェクトのリストで、子として可視できない場合、オブジェクト階層の検索またはプロパティのクエリによってオブジェクトを取得する関数は、そのオブジェクトを返しません。これらの関数には、get
、findobj
、clf
および close
が含まれます。オブジェクトは参照できない場合も有効です。オブジェクトにアクセスできる場合は、そのプロパティを設定および取得して、それをオブジェクトに作用する任意の関数に渡すことができます。
HandleVisibility の値 | 説明 |
---|---|
'on' | オブジェクトは常に参照できます。 |
'callback' | オブジェクトはコールバック内から、あるいはコールバックにより呼び出される関数から参照できます。しかし、コマンド ラインから呼び出される関数からは参照できません。このオプションを使用すると、コマンド ラインからのオブジェクトへのアクセスがブロックされますが、コールバック関数からのアクセスは許可されます。 |
'off' | オブジェクトは常に参照できません。このオプションは、他の関数による UI の意図しない変更を防止するために役立ちます。HandleVisibility を 'off' に設定すると、その関数の実行中にオブジェクトが一時的に非表示になります。 |
識別子
Type
— グラフィックス オブジェクトのタイプ
'uitabgroup'
この プロパティ は読み取り専用です。
グラフィックス オブジェクトのタイプ。'uitabgroup'
として返されます。
Tag
— オブジェクト識別子
''
(既定値) | 文字ベクトル | string スカラー
オブジェクト識別子。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。オブジェクトの識別子として機能する一意の Tag
値を指定できます。コードの他の部分からオブジェクトにアクセスする必要がある場合、関数 findobj
を使用して Tag
値に基づいてオブジェクトを検索できます。
UserData
— ユーザー データ
[]
(既定値) | 配列
ユーザー データ。任意の MATLAB 配列として指定します。たとえば、スカラー、ベクトル、行列、cell 配列、文字配列、table、または構造体を指定できます。このプロパティを使用して、任意のデータをオブジェクトに保存します。
App Designer を使用している場合は、UserData
プロパティを使用する代わりに、アプリでパブリック プロパティまたはプライベート プロパティを作成してデータを共有します。詳細については、App Designer アプリ内でのデータの共有を参照してください。
uifigure
ベースのアプリのみ
Tooltip
— ツールヒント
''
(既定値) | 文字ベクトル | 文字ベクトルの cell 配列 | string 配列 | categorical 配列
メモ
このプロパティは、App Designer 内および関数 uifigure
を使用して作成されたアプリ内のタブ グループでのみ有効です。
ツールヒント。文字ベクトル、文字ベクトルの cell 配列、string 配列または categorical 配列として指定します。このプロパティを使用して、実行時にユーザーがポインターをタブ グループに合わせるとメッセージが表示されるようにします。タブ グループのツールヒントは、タブ グループ内にタブがない場合にのみ表示されます。複数行のテキストを表示するには、文字ベクトルの cell 配列、string 配列または categorical 配列を指定します。配列の各要素は、テキストの各行になります。このプロパティを categorical 配列として指定した場合、MATLAB はカテゴリの完全なセットではなく、配列内の値を使用します。
AutoResizeChildren
— 子のサイズの自動変更
'on'
(既定値) | on/off logical 値
メモ
このプロパティは、App Designer 内および関数 uifigure
を使用して作成されたアプリ内のタブ グループでのみ有効です。
子のサイズの自動変更。'on'
または 'off'
、もしくは数値または logical 1
(true
) または 0
(false
) として指定します。'on'
の値は true
と等価であり、'off'
は false
と等価です。したがって、このプロパティの値を logical 値として使用できます。値は matlab.lang.OnOffSwitchState
型の on/off logical 値として格納されます。
'on'
— コンテナーのサイズが変更されると、子コンポーネントのサイズが自動的に変更されます。'off'
— 子コンポーネントのサイズは変更されません。
AutoResizeChildren
プロパティはコンテナーの直接の子に影響します。入れ子にされたコンテナー内の子には影響しません。
サイズ変更の動作をカスタマイズするには、AutoResizeChildren
プロパティを 'off'
に設定して、コンテナーの SizeChangedFcn
コールバックを作成します。詳細については、Manage App Resize Behavior Programmaticallyを参照してください。
アプリのサイズ変更を無効にするには、Figure の Resize
プロパティを 'off'
に設定します。
Layout
— レイアウト オプション
空の LayoutOptions
配列 (既定値) | GridLayoutOptions
オブジェクト
メモ
このプロパティは、App Designer 内および関数 uifigure
を使用して作成されたアプリ内のタブ グループでのみ有効です。
レイアウト オプション。GridLayoutOptions
オブジェクトとして指定します。このプロパティは、グリッド レイアウト コンテナーの子であるコンポーネントのオプションを指定します。コンポーネントがグリッド レイアウト コンテナーの子ではない場合 (たとえば、Figure またはパネルの子である場合) は、このプロパティは空で、効果はありません。しかし、コンポーネントがグリッド レイアウト コンテナーの子である場合は、GridLayoutOptions
オブジェクトの Row
プロパティおよび Column
プロパティを設定して、グリッドの目的の行と列にコンポーネントを配置することができます。
たとえば、以下のコードは、タブ グループをその親グリッドの 3 行目の 2 列目に配置します。
g = uigridlayout([4 3]); tg = uitabgroup(g); tg.Layout.Row = 3; tg.Layout.Column = 2;
タブ グループが複数の行または列にまたがるようにするには、Row
または Column
プロパティを 2 要素ベクトルとして指定します。たとえば、次のタブ グループは 2
列目から 3
列目にまたがります。
tg.Layout.Column = [2 3];
バージョン履歴
R2014b で導入R2022b: uifigure
ベースのアプリで InnerPosition
プロパティから境界とタイトルを除く位置が返される
App Designer で作成されたアプリ、および関数 uifigure
を使用して作成されたアプリでは、タブ グループの InnerPosition
プロパティをクエリしたときに、そのプロパティから以前のリリースとは異なる値が返されます。さらに、TabLocation
が 'left'
または 'bottom'
の場合にタブ グループのタブの Position
、InnerPosition
、および OuterPosition
の各プロパティをクエリすると、それらのプロパティから以前のリリースとは異なる値が返されることがあります。
次の表で、R2022b とそれ以前のリリースにおけるプロパティの値の違いについて説明します。
プロパティ | R2022b 以降 | R2022a 以前 | ||
---|---|---|---|---|
説明 | イメージ | 説明 | イメージ | |
タブ グループの InnerPosition | タブ グループのサイズと位置を表す [left bottom width height] の形式の 4 要素ベクトルは、その親の描画可能領域を基準とし、それに含まれるタブの境界とタイトルを "除いた" ものになります。 | タブ グループの | タブ グループのサイズと位置を表す [left bottom width height] の形式の 4 要素ベクトルは、その親の描画可能領域を基準とし、それに含まれるタブの境界とタイトルを "含めた" ものになります。 | タブ グループの |
タブの Position 、InnerPosition 、および OuterPosition | タブのサイズと位置を表す [left bottom width height] の形式の 4 要素ベクトルは、タブ グループの描画可能領域を基準とし、タブ グループの描画可能領域から境界とタイトルを "除いた" ものになります。 | タブ グループの描画可能領域 (青の実線) を基準とするタブの | タブのサイズと位置を表す [left bottom width height] の形式の 4 要素ベクトルは、タブ グループの描画可能領域を基準とし、タブ グループの描画可能領域に境界とタイトルを "含めた" ものになります。 | タブ グループの描画可能領域 (青の実線) を基準とするタブの |
アプリのレイアウトが変わった場合は、次の方法でコードを更新することを検討してください。
タブ グループの
InnerPosition
— タブ グループのInnerPosition
プロパティへの参照をタブ グループのPosition
プロパティに置き換えて、境界とタブのタイトルを含むタブ グループのサイズと位置を使用します。タブの
Position
、InnerPosition
、およびOuterPosition
— 位置ベクトルの最初の 2 つの要素への参照を置き換えて、タブのタイトルが占める左または下の領域を代わりに使用します。たとえば、アプリにTabLocation
の値が'left'
のタブ グループがあり、そのタブ グループのタブのPosition
プロパティを参照している場合、その参照をタブ グループの境界とタブの描画可能領域の間の水平距離に置き換えます。
R2020a: UIContextMenu
プロパティは非推奨
R2020a 以降、コンテキスト メニューをグラフィックス オブジェクトまたは UI コンポーネントに割り当てる UIContextMenu
プロパティの使用は推奨されなくなりました。代わりに、ContextMenu
プロパティを使用してください。プロパティ値は同じです。
現在のところ、UIContextMenu
プロパティのサポートを削除する予定はありません。ただし、UIContextMenu
プロパティは、グラフィカル オブジェクトまたは UI コンポーネントで関数 get
を呼び出して返されるリストに表示されなくなります。
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