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アプリの作成方法

MATLAB® を使用して、さまざまな環境に統合できる対話型ユーザー インターフェイスを作成できます。次の 2 種類のユーザー インターフェイスを作成できます。

  • アプリ — ユーザーの操作に基づいて操作を処理する自己完結型のインターフェイス

  • ライブ エディター タスク — ライブ スクリプトに組み込むことができ、ユーザーがパラメーターを確認する際にコードを生成するインターフェイス

これらのインターフェイスの作成方法や共有方法、およびインターフェイスのメイン ファイルの種類は、インターフェイスの種類によって異なります。次の表に違いを示します。

種類作成方法ファイルの種類共有オプション
アプリApp Designer を使用して対話的に作成.mlapp
  • メインのインターフェイス ファイルとサポート ファイルを直接配布

  • 単一のファイルとしてパッケージ化

  • Web ブラウザーで実行できる Web アプリとして展開 (MATLAB Compiler™ が必要)

  • スタンドアロン デスクトップ アプリケーションを作成 (MATLAB Compiler が必要)

MATLAB 関数を使用してプログラムにより作成.m (MATLAB スクリプト、関数、またはクラス ファイル)
  • メインのインターフェイス ファイルとサポート ファイルを直接配布

  • 単一のファイルとしてパッケージ化

  • スタンドアロン デスクトップ アプリケーションを作成 (MATLAB Compiler が必要)

ライブ エディター タスクmatlab.task.LiveTask 基底クラスを使用してプログラムにより作成するか、コードと対話型コントロールを含むライブ エディターで選択項目を変換して作成.m (MATLAB クラス ファイル)
  • メインのインターフェイス ファイルとサポート ファイルを直接配布

アプリの作成

自己完結型のユーザー インターフェイスを作成するには、アプリを作成します。アプリは複数の方法で作成できます。

  • App Designer を使用して対話的に作成

  • MATLAB 関数を使用してプログラムにより作成

これらの各アプローチでは、ワークフローが異なり、機能セットもわずかに異なっています。最適な選択肢は、プロジェクトの要件とどのように作業するかによって異なります。

App Designer を使用した対話形式によるアプリの作成

App Designer は、R2016a で導入された機能豊富な対話型環境であり、MATLAB でのアプリ作成に推奨される環境です。完全に統合されたバージョンの MATLAB エディターが含まれています。レイアウト設計ビューとコード ビューは、一方のビューに加えた変更が即時にもう一方に反映されるように、緊密に連携しています。日付ピッカー、ツリー、イメージのコンポーネントなど、対話型コンポーネントのより大きなセットが利用できます。また、スクリーン サイズの変更をアプリが検出し、それに適応するためのグリッド レイアウト マネージャーや自動リフロー オプションなどの機能も備わっています。詳細については、App Designer を使用したアプリ開発を参照してください。

Weather visualization app in App Designer Design View

MATLAB 関数を使用したプログラムによるアプリの作成

MATLAB 関数を使用して、アプリ全体のレイアウトと動作をコーディングすることもできます。このアプローチでは、関数 uifigure または関数 figure を使用して、UI のコンテナーとして機能する Figure を作成します。次に、プログラムによりコンポーネントを追加します。Figure の各タイプは、異なるコンポーネントおよびプロパティをサポートします。関数 uifigure はアプリの作成用に特別に構成された Figure を作成するため、新しいアプリの作成にはこの関数を推奨します。UI Figure では、App Designer でサポートされるものと同じタイプの最新のグラフィックスと対話型 UI コンポーネントがサポートされます。詳細については、プログラミングによるアプリ開発を参照してください。

Code for a mortgage calculator app in the MATLAB Editor, and a UI figure window with the running app

ライブ エディター タスクの作成

ライブ スクリプトに組み込むことができるインターフェイスを作成するには、ライブ エディター タスクを作成します。ライブ エディター タスクは、ユーザーがパラメーターを確認する際に自動的に生成される一連の MATLAB コマンドを表します。タスクは、開発時間やエラー、プロットにかかる時間を削減できるため、便利です。

ライブ エディター タスクをプログラムで作成するには、matlab.task.LiveTask 基底クラスのサブクラスを定義します。その後、タスクにプログラムでコンポーネントを追加してユーザー インターフェイスを構成し、タスクの MATLAB コマンドと出力を生成するコードを記述します。詳細については、ライブ エディター タスクの開発を参照してください。

あるいは、対話型コントロールを含むライブ エディターでコードを選択して変換することで、ライブ エディター タスクを作成することもできます。サポートされているコントロールには、数値スライダー、数値スピナー、ドロップダウン リスト、チェック ボックス、編集フィールド、ボタン、およびファイル ブラウザーがあります。詳細については、Create Live Editor Task from Selectionを参照してください。 (R2023b 以降)

Normalize Vector Data Live Editor task in a live script with generated code, and the Live Editor task gallery with the Normalize Vector Data task in the "My Tasks" section

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