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uigridlayout

グリッド レイアウト マネージャーの作成

説明

g = uigridlayout は、アプリのグリッド レイアウト マネージャーを作成します。グリッド レイアウト マネージャーは、Figure 全体、または Figure 内のコンテナーに広がる透明なグリッドの行と列に沿って UI コンポーネントを配置します。このコマンドは、2 行 2 列のグリッド レイアウトを新しい Figure 内に作成し、GridLayout オブジェクトを返します。MATLAB® は関数 uifigure を呼び出してこの Figure を作成します。Position ベクトルにピクセル値を設定せずにコンポーネントを配置する場合に、グリッド レイアウト マネージャーを使用します。

グリッド レイアウト マネージャーにコンポーネントを追加して、コンポーネントの Layout プロパティは指定しない場合、グリッド レイアウト マネージャーはコンポーネントを左から右に、次いで上から下に追加します。

g = uigridlayout(parent) は、指定された親コンテナー内にグリッド レイアウトを作成します。親には、関数 uifigure を使用して作成された Figure か、またはその子コンテナーのいずれかを指定できます。

g = uigridlayout(___,sz) は、グリッドのサイズをベクトル sz として指定します。このベクトルの最初の要素は行数で、2 番目の要素は列数です。sz 引数は単独で指定するか、または parent 引数の後に指定します。

g = uigridlayout(___,Name,Value) は 1 つ以上の名前と値のペアの引数を使用して、GridLayout のプロパティ値を指定します。名前と値のペアの引数は、上記いずれかの構文にある他のすべての引数の後に指定します。

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Figure とグリッドを作成します。その後、行の高さと列の幅を設定してグリッドを構成します。ここでは、上の 2 行が 22 ピクセルで固定され一番下の行が可変高となるように、3 行 2 列のグリッドを構成します。左の列の幅を 150 ピクセルに設定し、右の列が可変幅となるように設定します。グリッドは Figure 全体を覆っていますが、グリッドが不可視であるため、Figure は空であるように見えます。

fig = uifigure('Position',[100 100 440 320]);
g = uigridlayout(fig);
g.RowHeight = {22,22,'1x'};
g.ColumnWidth = {150,'1x'};

Empty UI figure window

ドロップダウンを 2 つ、リスト ボックスを 1 つ、座標軸コンポーネントを 1 つグリッドに追加します。コンポーネントの Layout プロパティで行または列の位置を指定しない場合、既定では左から右および上から下の順にグリッドに配置されていきます。ここでは、Layout プロパティを設定することで、2 番目のドロップダウン (dd2) とリスト ボックス (chanlist) を特定の行と列に動かします。

% Device drop-down
dd1 = uidropdown(g);
dd1.Items = {'Select a device'};

% Range drop-down
dd2 = uidropdown(g);
dd2.Items = {'Select a range'};
dd2.Layout.Row = 2;
dd2.Layout.Column = 1;

% List box
chanlist = uilistbox(g);
chanlist.Items = {'Channel 1','Channel 2','Channel 3'};
chanlist.Layout.Row = 3;
chanlist.Layout.Column = 1;

% Axes
ax = uiaxes(g);

UI figure window with components laid out in two columns. The left column contains two drop-down menus above a list box that fills the remaining vertical space. The right column contains an axes component horizontally aligned with the list box.

1 番目から 3 番目の行にまたがって垂直方向のスペースを埋めるように、座標軸を設定します。

ax.Layout.Row = [1 3];

UI figure window with components laid out in two columns. The axes component in the right column fills the vertical space.

Figure のサイズを変更すると、左の列で使用されていないスペースを埋めるように、座標軸の拡大と縮小が行われます。左側のコンポーネントは固定されたままとなりますが、これは、左の列の幅が 150 ピクセルに定義されているためです。

UI figure window resized to be wider. The axes component fills the additional horizontal space.

可変幅の列に異なった重みを割り当てると、各列の幅はその重みに比例したものとなります。可変高の行でも、同じ方法でスペースが割り当てられます。

Figure と 2 行 2 列のグリッドを作成します。続いて、行の高さと列の幅を設定します。ここでは、上の行が 40 ピクセルで固定され、下の行は可変高となります。いずれの列も可変幅をもちますが、2 番目の列には最初の列の 2 倍の重みがあります。グリッドは不可視であるため、Figure は空であるように見えます。

fig = uifigure('Position',[100 100 437 317]);
g = uigridlayout(fig,[2 2]);
g.RowHeight = {40,'1x'};
g.ColumnWidth = {'1x','2x'};

Empty UI figure window

上の行の両列にまたがるラベルを追加します。その後、下の行の各列に座標軸コンポーネントを追加します。

% Add title
title = uilabel(g,'Text','Market Trends');
title.HorizontalAlignment = 'center';
title.FontSize = 24;
title.Layout.Row = 1;
title.Layout.Column = [1,2];

% Add two axes
ax1 = uiaxes(g);
ax2 = uiaxes(g);

UI figure window with a label and two axes. The label is centered across the top. Below, the axes component on the right is twice as wide as the axes component on the left.

左の列の重みは 1 で、右の列の重みは 2 であるため、右側の座標軸は水平方向のスペースを左側の座標軸の 2 倍使用します。Figure のサイズを変更しても、グリッドではこの比率が維持されます。

UI コンポーネントをパネル内に配置する 1 つの方法は、パネル内にグリッドを作成することです。

Figure と 1 行 2 列のグリッドを作成します。続いて、列の幅を設定します。ここでは、左の列が 220 ピクセルに固定され、右の列は可変幅となっています。グリッドは不可視であるため、Figure は空であるように見えます。

fig = uifigure('Position',[100 100 500 315]);
grid1 = uigridlayout(fig,[1 2]);
grid1.ColumnWidth = {220,'1x'};

Empty UI figure window

パネルと座標軸を grid1 に追加します。

p = uipanel(grid1,'Title','Configuration');
ax = uiaxes(grid1);

UI figure window with two columns. The left column contains a panel with the title "Configuration", and the right column contains an axes component.

grid2 という名前のグリッドをパネル内に作成します。続いて、3 つのコンポーネントと 3 つのラベルを grid2 内に配置します。grid2 の左の列によって、ラベルはコンポーネントと揃えて配置されます。各行では 22 ピクセルのみが使用されるため、パネルには 3 番目の行の下に余分なスペースがあります。

% Grid in the panel
grid2 = uigridlayout(p,[3 2]);
grid2.RowHeight = {22,22,22};
grid2.ColumnWidth = {80,'1x'};

% Device label
dlabel = uilabel(grid2);
dlabel.HorizontalAlignment = 'right';
dlabel.Text = 'Device';

% Device drop-down
devicedd = uidropdown(grid2);
devicedd.Items = {'Select a device'};

% Channel label
chlabel = uilabel(grid2);
chlabel.HorizontalAlignment = 'right';
chlabel.Text = 'Channel';

% Channel drop-down
channeldd = uidropdown(grid2);
channeldd.Items = {'Channel 1', 'Channel 2'};

% Rate Label
ratelabel = uilabel(grid2);
ratelabel.HorizontalAlignment = 'right';
ratelabel.Text = 'Rate (scans/s)';

% Rate edit field
ef = uieditfield(grid2, 'numeric');
ef.Value = 50;

UI figure window with a panel and axes. The panel contains UI components and their labels in two columns.

Figure のサイズを変更すると、grid1 の左の列で使用されていないスペースを埋めるように、座標軸の拡大と縮小が行われます。列の幅が 220 ピクセルに指定されているため、パネルは固定されたままとなります。

UI figure window resized to be wider. The axes component fills the additional horizontal space.

入れ子にされたグリッドによって、コンポーネントのサブセットを管理することができます。この場合は 3 つのグリッドがあり、1 つ目は Figure 全体を覆うグリッド、2 つ目はコンポーネントの垂直スタックを管理するグリッド、3 つ目は垂直スタックの下部で横に並ぶ 2 つのボタンを管理するグリッドです。

Figure と 1 行 2 列のグリッドを作成します。続いて、列の幅を設定します。ここでは、左の列が 150 ピクセルに固定され、右の列は可変幅となっています。グリッドは不可視であるため、Figure は空であるように見えます。

fig = uifigure('Position',[100 100 500 315]);
grid1 = uigridlayout(fig,[1 2]);
grid1.ColumnWidth = {150,'1x'};

Empty UI figure window

grid2 という名前の 4 行 1 列のグリッドを、grid1 の最初の列内に作成します。その後、座標軸コンポーネントを grid1 の 2 番目の列に追加します。

grid2 = uigridlayout(grid1,[4 1]);
grid2.RowHeight = {22,22,22,44};

ax = uiaxes(grid1);

UI figure window with an axes component on the right side

3 つのドロップダウンを、grid2 の最初の 3 つの行に追加します。

% Routes drop-down
ddRoutes = uidropdown(grid2);
ddRoutes.Items = {'Route 1', 'Route 2'};

% Direction drop-down
ddDirection = uidropdown(grid2);
ddDirection.Items = {'Inbound', 'Outbound'};

% Time drop-down
ddTime = uidropdown(grid2);
ddTime.Items = {'Morning', 'Afternoon'};

UI figure window with two columns. The left column has three rows with drop-down components. The right column has one row with an axes component.

grid3 という名前の 1 行 2 列のグリッドを、grid2 の最後の行内に作成します。その後、2 つのボタンを grid3 に追加します。grid3 の左端と右端でパディングを削除し、ボタンがドロップダウンの左端と右端に揃うようにします。

grid3 = uigridlayout(grid2,[1 2]);
grid3.Padding = [0 10 0 10];
b1 = uibutton(grid3,'Text','Start');
b2 = uibutton(grid3,'Text','Stop');

UI figure window with two columns. The left column has two nested columns containing drop-down and button components.

Figure のサイズを変更すると、grid1 の左の列で使用されていないスペースを埋めるように、座標軸の拡大と縮小が行われます。左側のコンポーネントは固定されたままとなりますが、これは、左の列の幅が 150 ピクセルに定義されているためです。

UI figure window resized to be wider. The axes component fills the additional horizontal space.

ピクセル座標または位置名を指定して、スクロール可能なグリッド レイアウトの子コンポーネントを表示します。

5 行 2 列のグリッド レイアウトを作成し、グリッドの Scrollable プロパティを 'on' に設定します。その後、ラベル、テーブル、パネルをグリッドに追加します。パネルの Scrollable プロパティを 'off' に設定し、チャートをパネルに追加します。

fig = uifigure('Position',[782 497 435 311]);
g = uigridlayout(fig,'Scrollable','on');
g.RowHeight = {22,40,22,22,400};
g.ColumnWidth = {400,400};

lbl = uilabel(g,'Text','Tsunamis');
lbl.Layout.Row = 2;
lbl.Layout.Column = [1,2];
lbl.HorizontalAlignment = 'center';
lbl.FontSize = 28;

tsunamis = readtable('tsunamis.xlsx');
tsunamis.Cause = categorical(tsunamis.Cause);
t = uitable(g,'Data',tsunamis);
t.Layout.Row = [3,5];
t.Layout.Column = 2;

p = uipanel(g);
p.Scrollable = 'off';
p.Layout.Row = [3,5];
p.Layout.Column = 1;
gb = geobubble(p,tsunamis.Latitude,tsunamis.Longitude,...
    tsunamis.MaxHeight,tsunamis.Cause);

Scrollable UI figure window with the upper-left portion of the grid visible

グリッド内の位置にスクロールします。

scroll(g,100,-30)

UI figure window scrolled 100 pixels to the right and 30 pixels down

次に、位置名を使用して、グリッドの右下の隅にスクロールします。

scroll(g,'bottom','right')

UI figure window scrolled fully to the right and down, so that the lower-right portion of the grid is visible

ラベルなどのコンポーネントをアプリに追加したときに、あるいはテキスト ベース コンポーネントのフォント サイズが動的に変化したときに、コンポーネントに合わせて行と列のサイズを自動的に調整するグリッド レイアウト マネージャーを作成します。

5 行 2 列のグリッド レイアウト マネージャーを作成します。最初の列幅と最初の 4 つの行の高さに、'fit' を指定します。

fig = uifigure('Position',[500 500 430 310]);

g = uigridlayout(fig); 
g.ColumnWidth = {'fit',120,'1x'}; 
g.RowHeight = {'fit','fit','fit','fit','1x'};

すべての列にまたがるタイトル ラベルを作成します。次に、ラベルとコントロールを、1 列目と 2 列目の行に沿って作成します。最後に、2 行目から 5 行目にまたがる最後の列に、テーブル UI コンポーネントを作成します。高さと幅が 'fit' に設定されている行と列にコンポーネントを追加していくと、これらの行や列のサイズが、新しい内容に合わせて自動的に調整されることがわかります。

patientLabel = uilabel(g,'Text','Patient:');
patientLabel.Layout.Row = 2;
patientLabel.Layout.Column = 1;
patientEdit = uieditfield(g);

ageLabel = uilabel(g,'Text','Age:');
ageLabel.Layout.Row = 3;
ageLabel.Layout.Column = 1;
ageEdit = uidropdown(g,'Items',{'<20','20 - 40','40 - 60','>60'});

stateLabel = uilabel(g,'Text','State:');
stateLabel.VerticalAlignment = 'top';
stateLabel.Layout.Row = 4;
stateLabel.Layout.Column = 1;
stateLB = uilistbox(g,'Items',{'MA','VA','WY'});

tdata = readtable('patients.dat');
uit = uitable(g);
uit.Data = tdata;
uit.Layout.Row = [2 5];
uit.Layout.Column = 3;

UI figure window with multiple components laid out in two columns

次に、グリッド内にあるすべての UI コンポーネントのフォント名とフォント サイズを変更します。

set(allchild(g),'FontName','Lucida Console','FontSize',20)

UI figure window with all label, drop-down, list box, and table text in 20-point font

ユーザーによるドロップダウン メニューからの選択に基づいて、グリッドの行内のコンポーネントを非表示にします。

showhide.m というプログラム ファイルを作成します。ファイルで次を行います。

  • Figure 内に 1 行 2 列のグリッドを作成し、grid1 という名前を付けます。このグリッドを使用して、パネルと座標軸コンポーネントを管理します。

  • パネル内に 3 行 2 列のグリッドを作成し、grid2 という名前を付けます。このグリッドを使用して、ドロップダウン メニューのレイアウト、2 つのスピナー、およびそれらのラベルを管理します。

  • ドロップダウン メニュー用に、findMethodSelected という名前のコールバック関数を作成します。ドロップダウン メニューの値が 'Quartiles' に変更されたときに、コールバックが grid2.RowHeight{2}0 に設定することで、grid2 の 2 行目のコンポーネントを非表示にします。

次に、ファイルを実行します。

function showhide
    
    f = uifigure('Name','Statistical Analysis');
    
    % Create grid1 in the figure
    grid1 = uigridlayout(f);
    grid1.RowHeight = {'1x'};
    grid1.ColumnWidth= {220,'1x'};
    
    % Add a panel and axes
    p = uipanel(grid1);
    ax = uiaxes(grid1);

    % Create grid2 in the panel
    grid2 = uigridlayout(p);
    grid2.RowHeight = {22, 22, 22};
    grid2.ColumnWidth = {80,'1x'};

    % Add method label and drop-down
    findMethodLabel = uilabel(grid2,'Text','Find Method:');
    findMethod = uidropdown(grid2);
    findMethod.Items = {'Moving median','Quartiles'};
    findMethod.ValueChangedFcn = @findMethodSelected;

    % Add window size label and spinner
    winSizeLabel = uilabel(grid2,'Text','Window Size:');
    winSize = uispinner(grid2,'Value',0);

    % Add threshold label and spinner
    thresLabel = uilabel(grid2,'Text','Threshold:');
    thres = uispinner(grid2,'Value',3);

        function findMethodSelected(src,~)
            method = src.Value;

            switch method
            case 'Quartiles'
                % Collapse the second row (hides winSize spinner)
                grid2.RowHeight{2} = 0;
            case 'Moving median'
                % Expand the second row
                grid2.RowHeight{2} = 22;
            end 
        end
end

アプリで [Find Method] メソッドを [Quartiles] に設定すると、[Window Size] のラベルとその横にあるスピナーが非表示になります。

Two states of a statistical analysis app. On the left, the method is "Moving median" and the app contains options to select the window size and threshold. On the right, the method is "Quartiles" and the app contains an option to select the threshold only.

入力引数

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親コンテナー。関数 uifigure を使用して作成された Figure オブジェクト、またはその子コンテナー (TabPanelButtonGroup または GridLayout) のいずれかとして指定します。親コンテナーを指定しない場合、MATLAB は関数 uifigure を呼び出し、親コンテナーとして機能する新しい Figure オブジェクトを作成します。

グリッドのサイズ。2 要素ベクトルとして指定します。最初の要素は行数、2 番目の要素は列数です。どちらの値も 0 より大きくなければなりません。RowHeight プロパティまたは ColumnWidth プロパティを設定せずにこの引数を指定すると、MATLAB は行の高さと列の幅を '1x' に自動設定します。

名前と値の引数

引数のオプションのペアを Name1=Value1,...,NameN=ValueN として指定します。ここで Name は引数名で、Value は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後になければなりませんが、ペアの順序は重要ではありません。

R2021a より前では、コンマを使用してそれぞれの名前と値を区切り、Name を引用符で囲みます。

例: uigridlayout('RowHeight',{100,100}) は、高さが 100 ピクセルの 2 つの行を含むグリッドを作成します。

メモ

ここでは、プロパティの一部だけを紹介しています。完全な一覧については、GridLayout のプロパティ を参照してください。

列幅。'fit'、数値、あるいは文字 'x' と組み合わされた数値のいずれかを含む cell 配列として指定します。値の任意の組み合わせを指定できます。cell 配列内の要素数が、グリッド内の列数を制御します。たとえば、4 列のグリッドを作成するには、1 行 4 列の cell 配列を指定します。列幅は string 配列または数値配列として指定できますが、["1x" "2x" "1x"][100 200 50] のように指定される要素が同じ型である場合に限られます。

列幅には 3 つの異なるタイプがあります。

  • 幅を合わせる — 'fit' を指定します。内容が収まるように列幅が自動的に調整されます。テキストベース コンポーネントの場合、'fit' による幅ではテキスト全体が表示されるようにフォント プロパティが調整されます。テキストベース以外のコンポーネントの場合、'fit' による幅はコンポーネントの既定サイズとその他の要因に基づきます。コンポーネントに合わせた列幅のハードコーディングを回避する場合、またはアプリが別の言語に翻訳されたり異なるプラットフォームで実行されたりする場合は、'fit' 幅を使用します。

  • ピクセル単位の固定幅 — 数値を指定します。列幅は、指定されたピクセル数で固定されます。親コンテナーのサイズが変更されても、列幅は変わりません。

  • 可変幅 — 文字 'x' と組み合わされた数値を指定します (たとえば、'1x')。親コンテナーのサイズが変更されると、列幅は拡大または縮小します。可変幅の列は、固定幅の列によって使用されずに残っている横方向のスペースを埋めます。文字 'x' と組み合わせる数値は、残りのスペースをすべての可変幅の列間で分割するための重みです。グリッドに可変幅の列が 1 つしかない場合は、数値とは無関係に残りのスペースがすべて使用されます。同じ数値を使用する可変幅の列が複数ある場合は、スペースが等しく共有されます。それ以外の場合、スペースの量は数値に比例します。

たとえば、{'fit',200,'2x','1x'} は 1 番目の列のサイズをその内容が収まるように設定し、2 番目の列を 200 ピクセルに固定し、残りの 2 列で残りの横方向のスペースを共有します。3 番目の列は、4 番目の列の 2 倍のスペースを使用します。

レイアウトの特定の要素を変更すると、このプロパティの値に影響が及ぶ場合があります。たとえば、完全に入力されたグリッドに対してさらにコンポーネントを追加した場合、グリッドのサイズは、新たなコンポーネントを収容するように変更されます。

既にコンポーネントを含むグリッド レイアウトの ColumnWidth プロパティを変更しても、コンポーネントのレイアウトは変化しません。たとえば、コンポーネントを含む列を動的に削除しようとしても、それらのコンポーネントをその列の外に移動するまで ColumnWidth プロパティは変化しません。

行の高さ。'fit'、数値、あるいは文字 'x' と組み合わされた数値のいずれかを含む cell 配列として指定します。値の任意の組み合わせを指定できます。cell 配列内の要素数が、グリッド内の行数を制御します。たとえば、4 行をもつグリッドを作成するには、1 行 4 列の cell 配列を指定します。行の高さは string 配列または数値配列として指定できますが、["1x" "2x" "1x"][100 200 50] のように指定される要素が同じ型である場合に限られます。

行の高さには、3 つの異なるタイプがあります。

  • 高さを合わせる — 'fit' を指定します。内容が収まるように列の高さが自動的に調整されます。テキストベースのコンポーネントの場合、'fit' による高さではテキスト全体が表示されるようにフォント プロパティが調整されます。テキストベース以外のコンポーネントの場合、'fit' による高さはコンポーネントの既定サイズとその他の要因に基づきます。コンポーネントに合わせた行の高さのハードコーディングを回避する場合、またはアプリが別の言語に翻訳されたり異なるプラットフォームで実行されたりする場合は、'fit' 高さを使用します。

  • ピクセル単位の固定の高さ — 数値を指定します。行の高さは、指定されたピクセル数で固定されます。親コンテナーのサイズが変更されても、行の高さは変わりません。

  • 可変の高さ — 文字 'x' と組み合わされた数値を指定します (たとえば、'1x')。親コンテナーのサイズが変更されると、行は拡大または縮小します。可変の高さの行は、固定の高さの行によって使用されずに残っている縦方向のスペースを埋めます。文字 'x' と組み合わせる数値は、残りのスペースをすべての可変高の行間で分割するための重みです。グリッドに可変の高さの行が 1 つしかない場合は、数値とは無関係に残りのスペースがすべて使用されます。同じ数値を使用する可変の高さの行が複数ある場合は、スペースが等分されます。それ以外の場合、スペースの量は数値に比例します。

たとえば、{'fit',200,'2x','1x'} は 1 番目の行のサイズをその内容が収まるように設定し、2 番目の行を 200 ピクセルに固定し、残りの 2 行で残りの縦方向のスペースを共有します。3 番目の行は、4 番目の行の 2 倍のスペースを使用します。

レイアウトの特定の要素を変更すると、このプロパティの値に影響が及ぶ場合があります。たとえば、完全に入力されたグリッドに対してさらにコンポーネントを追加した場合、グリッドのサイズは、新たなコンポーネントを収容するように変更されます。

既にコンポーネントを含むグリッド レイアウトの RowHeight プロパティを変更しても、コンポーネントのレイアウトは変化しません。たとえば、コンポーネントを含む行を動的に削除しようとしても、それらのコンポーネントをその行の外に移動するまで RowHeight プロパティは変化しません。

この プロパティ は読み取り専用です。

グリッド レイアウト マネージャーの位置とサイズ。[left bottom width height] の形式の 4 要素ベクトルとして返されます。次の表で、ベクトルの各要素について説明します。

要素説明
left親コンテナーの内側左端からグリッド レイアウト マネージャーの左端までの距離
bottom親コンテナーの内側下端からグリッド レイアウト マネージャーの下端までの距離
widthグリッド レイアウト マネージャーの左端から右端までの距離
heightグリッド レイアウト マネージャーの下端から上端までの距離

すべての測定単位はピクセルです。

以下の図は、グリッド レイアウト マネージャーの Position 値 (オレンジの実線) と InnerPosition 値 (青の破線) で定義された領域と、いくつかの UI コンポーネントを示しています。

Grid layout manager in a UI figure window. The orange solid line surrounds the interior of the UI figure window and excludes the UI figure title bar. The blue dashed line surrounds the area of the grid layout manager that contains the UI components and excludes the padding around the components.

ヒント

グリッド内のコンポーネント オブジェクトのリストを表示するには、グリッドの Children プロパティをクエリします。リスト内の順序を変更しても、グリッドのレイアウトは変更されません。

バージョン履歴

R2018b で導入

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