非バーチャル ブロックとバーチャル ブロック
Simulink® ブロックは基本的に 2 種類あります。1 つは非バーチャル ブロック、もう 1 つはバーチャル ブロックです。
非バーチャル ブロックは、システムのシミュレーションにおいて動的な役割を果たします。非バーチャル ブロックを追加したり削除したりすると、モデルの動作が変わります。
バーチャル ブロックは、視覚的なモデルの構成に役立ちます。シミュレーションにおいて動的な役割を果たしませんが、他のブロックの実行順序に影響する可能性があります。
いくつかの Simulink ブロックは、ある状況下ではバーチャルで、その他の状況では非バーチャルになります。このようなブロックを、"条件付きバーチャル ブロック" と呼びます。
次の表に、Simulink のバーチャル ブロックと条件付きバーチャル ブロックを示します。
ブロック名 | ブロックがバーチャルになる条件 |
---|---|
入力バスがバーチャルの場合、バーチャル | |
出力バスがバーチャルの場合、バーチャル | |
入力バスがバーチャルの場合、バーチャル | |
常にバーチャル | |
Outport ブロックに直接結線されている。それ以外はバーチャル。 | |
常にバーチャル | |
常にバーチャル | |
常にバーチャル | |
常にバーチャル | |
入力バスが非バーチャルであり、"かつ" 可変サイズの信号が含まれている。"それ以外" はバーチャル。 | |
条件付き実行サブシステムまたは Atomic Subsystem の中に存在し、かつ、Outport ブロックに直接結線されている。"それ以外" はバーチャル。 | |
常にバーチャル | |
出力バスが非バーチャルである。”それ以外" はバーチャル | |
ブロックが任意のサブシステム (条件付きかそうでないかにかかわらず) の中に存在し、Simulink ウィンドウのルート (最上位) に存在 "しない" 場合はバーチャル | |
[入力の次元数] が | |
常にバーチャル | |
ブロックが条件付きで実行されているか、[Atomic サブシステムとして扱う] チェック ボックスをオンにしている。それ以外はバーチャル。 ブロックがバーチャルかどうかは、 | |
常にバーチャル | |
出力端子が表示されていない場合バーチャル |