非バーチャル ブロックとバーチャル ブロック
Simulink® ブロックは基本的に 2 種類あります。1 つは非バーチャル ブロック、もう 1 つはバーチャル ブロックです。
非バーチャル ブロックは、システムのシミュレーションにおいて動的な役割を果たします。非バーチャル ブロックを追加したり削除したりすると、モデルの動作が変わります。
バーチャル ブロックは、視覚的なモデルの構成に役立ちます。シミュレーションにおいて動的な役割を果たしませんが、他のブロックの実行順序に影響する可能性があります。
いくつかの Simulink ブロックは、ある状況下ではバーチャルで、その他の状況では非バーチャルになります。このようなブロックを、"条件付きバーチャル ブロック" と呼びます。
次の表に、Simulink のバーチャル ブロックと条件付きバーチャル ブロックを示します。
ブロック名 | ブロックがバーチャルになる条件 |
---|---|
入力バスがバーチャルの場合、バーチャル。 | |
出力バスがバーチャルの場合、バーチャル。 | |
入力バスがバーチャルの場合、バーチャル。 | |
常にバーチャル。 | |
Outport ブロックに直接結線されていない限りバーチャル。 | |
常にバーチャル。 | |
常にバーチャル。 | |
常にバーチャル。 | |
常にバーチャル。 | |
入力バスが非バーチャル、"かつ" 可変サイズの信号が含まれていない "限り" バーチャル。 | |
常にバーチャル。 (R2022a 以降) R2022a より前: ブロックが、条件付き実行サブシステムまたは Atomic Subsystem の中に存在する、"かつ" Outport ブロックに直接結線されていない "限り" バーチャル。 | |
常にバーチャル。 | |
出力バスが非バーチャルでない "限り" バーチャル。 | |
ブロックが、任意のサブシステム (条件付きかそうでないかにかかわらず) の中に存在する、かつ Simulink ウィンドウのルート (最上位) に存在 "しない" 場合はバーチャル。詳細については、出力端子がバーチャルであることを確認を参照してください。 | |
[入力の次元数] が | |
常にバーチャル。 | |
ブロックが、条件付きで実行される、または [Atomic サブシステムとして扱う] チェック ボックスがオンになっていない限りバーチャル。 ブロックがバーチャルかどうかは、 | |
常にバーチャル。 | |
出力端子が存在 "しない" 場合バーチャル。 |