検証、妥当性確認、テスト
体系的な検証により、設計で要件を正確に実装していること、およびテストを通じてこれらの要件の妥当性を完全に確認していることの信頼性が高まります。開発の早い段階で、高水準のシステム モデルを作成し、システム要件とリンクさせることができます。このシステム モデルは、実行可能な仕様として、また、より詳細なモデルの基礎としての役割を果たすことができます。
これらの MathWorks® 製品を使用しモデルベース デザインを補完することで、以下を行うことができます。
アーキテクチャ、設計、テスト、コードへの要件のトレース。
設計が要件を満たしており、重大なランタイム エラーがないことの確認。
モデルやコードの準拠確認および品質測定。
デッド ロジックの特定、および未達カバレッジを解消するためのテスト ケースの生成。
レポートとアーティファクトの作成、および設計が準拠規格に適合しているかどうかの検証。
また、MATLAB® のソフトウェア開発を進めるために、以下のこともできます。
要件を作成してテストとコードにリンクする。
動的なテストを実行して、コードの機能に不具合が発生していないかを監視する。
業界標準のコード カバレッジ メトリクスを使用して、未テストのコード パスを特定する。
検証、妥当性確認、テスト 向け製品
トピック
要件の指定と妥当性確認
- MATLAB または Simulink での要件の作成 (Requirements Toolbox)
要件を作成し、MATLAB または Simulink® を使用して要件の階層を定義します。 - サードパーティ製アプリケーションからの要件のインポート (Requirements Toolbox)
外部のドキュメントおよび要件管理ツールから要件をインポートする。 - Create Spreadsheets in the Safety Analysis Manager (Simulink Fault Analyzer)
Create a spreadsheet in the Safety Analysis Manager. - Requirements Table ブロックを使用した形式的要件の作成 (Requirements Toolbox)
Requirements Table ブロックを使用して形式的要件を評価する。 (R2022a 以降) - Analyze Requirements Table Blocks for Requirements Specification Problems (Requirements Toolbox)
Use Simulink Design Verifier™ to validate Requirements Table blocks. (R2022a 以降)
設計と解析への要件のリンク
- 要件に対するモデルのテストと結果のレポート (Requirements Toolbox)
詳細な要件にモデルを関連付け、トレーサビリティを示し、要件に対してテストを行います。 - テスト ケースの要件へのリンク (Requirements Toolbox)
Simulink Test™ のテスト ケースを要件と関連付ける。 - Link Safety Analysis Manager Spreadsheet Cells and Rows to Linkable Items (Simulink Fault Analyzer)
Link Safety Analysis Manager cells with Requirements Toolbox™ software. - Track Requirement Links with a Traceability Matrix (Requirements Toolbox)
Track and manage links and change issues by using requirements traceability matrices. - モデル プロパティの解析による要件の検証 (Requirements Toolbox)
制御システムのプロパティとしてモデル化された要件を検証します。 - 要件への MATLAB コードのリンク (Requirements Toolbox)
MATLAB コードやプレーンテキストの外部コード (C コードなど) へのリンクを作成および管理する。
設計上の欠陥の特定および解消
- モデルにおける設計エラーの解析 (Simulink Design Verifier)
設計エラー検出解析の実行と結果の解釈。 - 標準への準拠と設計エラーに関するモデルの解析 (Simulink Check)
設計エラーを検出して解決し、標準に対してチェックを行い、機能の依存関係を解析して、プロパティを証明します。
要件に基づくテストの実行
- モデル開発の要件に基づくテスト (Simulink Test)
自動操縦システムを要件に対してテストする。 - Verify Requirements in Projects with MATLAB Tests (MATLAB Test)
Verify requirements in projects by running linked MATLAB tests. - 要件に基づくテストに対する仕様モデルの使用 (Simulink Design Verifier)
要件に対して設計モデルを検証する体系的なアプローチに従います。 (R2022b 以降) - Write and Run Tests that Inject Faults by Using the Simulink Test Manager (Simulink Fault Analyzer)
Run tests that inject faults by creating fault sets. (R2024a 以降) - 機能テストの実行とテスト カバレッジの解析 (Simulink Coverage)
機能の依存関係の解析、モデル コンポーネントの単独でのテスト、テスト ケースのスイートの作成、モデルとコードのテストによるカバレッジの達成を行います。 - 要件に基づくテストの問題を修正 (Simulink Check)
モデル テスト ダッシュボードを使用して、モデル テストの品質に関する問題を修正する。 - 要件に基づくテストを ISO 26262 に対して評価する (Simulink Check)
モデル テスト ダッシュボードを使用して、要件に基づくテスト アクティビティの完全性と品質を ISO 26262 標準に基づいて解析する。 - Use Process Advisor to Streamline Requirements-Based Testing of Models and Generated Code (Simulink Test)
Use Process Advisor to automate assessment of requirements-based tests at the model and code level and interactively resolve test issues and gaps in test coverage. project.
コードベースのテストと検証の実行
- コードの解析とソフトウェアインザループ テストの実行 (Simulink Check)
コード エラーの検出、コード メトリクスの生成、コードとモデルの等価性のテスト、要件に対するコードのテストを行う。 - Generate C/C++ Code and Test for Equivalence (MATLAB Test)
Generate C/C++ code from MATLAB code and verify that the execution of the generated code and MATLAB code are equivalent. - MATLAB や Simulink との Polyspace の統合 (Polyspace Bug Finder)
Polyspace® と MATLAB および Simulink を統合して、モデルやコード内の、潜在的なバグ、ランタイム エラー、およびコーディング規約違反を特定します。 - Embedded Coder によって生成されたコードに対する Polyspace 解析の実行 (Polyspace Bug Finder)
Embedded Coder® によって生成されたコードのバグ、ランタイム エラー、またはコーディング ルール違反をチェックする。
注目の例
ビデオ
要件管理と高度なモデル チェックのワークフロー例
この例では、Simulink の検証および妥当性確認ツールを使用して、要件管理と高度なモデル チェックを開始する方法を説明します。
要件ベースのテストのワークフロー例
この例では、Simulink の検証および妥当性確認ツールを使用して、要件ベースのテストを開始する方法を説明します。
高信頼性検証ワークフローとは
体系的な検証と妥当性確認の目標は、高い品質基準を維持しながら、欠陥をより早く発見し、市場投入までの時間を短縮することです。
Simulink Fault Analyzer の紹介
Simulink Fault Analyzer™ の基本的な概念を学習します。