要件からテストケースへのリンク

Simulink^® Test™ と Requirements Toolbox™ がある場合は、テストマネージャーで要件をテストケースにリンクできます。テストにリンクすると、テストでの要件の確認方法を見ることができます。

これらのリンクは、各要件の実装の検証に関する進行状況を確認する際にも役立ちます。Requirements Toolbox では検証の状態を表示できます。検証の状態は、検証される要件やテストがない要件を確認したり、要件に関連付けられているテストがパスしたか失敗したかを確認する際に役立ちます。

このチュートリアルでは、プロジェクトで管理されている、自動車のクルーズコントロールシステムのコントローラーモデルに関連付けられているテストケースに要件をリンクします。テストを実行後、結果を要件エディターに含めます。

プロジェクトを開きます。MATLAB^® コマンドプロンプトで、次のように入力します。
```
slreqCCProjectStart
```
コントローラーモデルを開きます。コマンドプロンプトで、次を入力します。
```
open_system("models/crs_controller")
```
テストマネージャーを開きます。[アプリ] タブで、[Simulink Test] をクリックします。[テスト] タブで、[Simulink テストマネージャー] をクリックします。
Simulink Test テストマネージャーの tests フォルダーから、DriverSwRequest_Tests.mldatx テストファイルを開きます。
[テストブラウザー] ペインで、テストケースの階層を展開します。テストファイルには、crs_controller モデルのいくつかの要件のテストケースが含まれています。これらのテストケースのほとんどは、既に要件にリンクしています。
Increment button hold テストを要件にリンクします。該当するテストケースを選択します。
要件エディターを開きます。crs_controller Simulink モデルに戻ります。[アプリ] タブの [モデルの検証とテスト] で、[要件エディター] をクリックします。
[要件の表示] をクリックします。crs_req_func_spec の要件の階層を表示します。
ID が 1.3 (Long Switch recognition) である要件を右クリックして [選択したテストケースからのリンク] を選択します。
テストケースへのリンクが右側のペインの [リンク] に表示されます。
各要件を選択することにより、他の要件 1.4、1.6、1.8、1.9 の検証情報を表示します。リンクが、右側のペインの [リンク] にある [検証元] に表示されます。
リンクされたテストを実行するには、テストマネージャーの [テストブラウザー] ペインで、テスト階層の最上位のノードを選択し、[実行] をクリックします。
テストマネージャーの [結果とアーティファクト] ペインに、7 つのテストがパスし、1 つのテストが失敗したと表示されます。結果を展開します。Cancel button テストが失敗し、その他のテストはパスしています。
要件エディターで、 [列] 、 [検証の状態] を選択します。要件ブラウザーのサイズを変更して [検証済み] 列を表示します。
このビューは、検証に向けての進行状況を示します。一部の要件にはまだテストがありません。一部の要件は完全に検証されています。検証済み表示の幅は、検証にリンクされているサブ要件の割合を示しています。表示の色は、パス、失敗、未実行のテストの割合を示します。
ここで、Cancel Switch Detection という検証の状態は、テストが失敗したことを示しています。図内の要件 1.8 のような一部の要件は部分的に検証済みとなっています。これはサブ要件がまだ検証されていないためです。検証の状態の上にカーソルを合わせると、サブ要件に関する詳細が表示されます。その他の要件は、テストケースにリンクされていないため、検証されていません。

要件からテスト ケースへのリンク

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