モデルにおける設計エラーの解析
設計エラー検出のワークフロー
モデルの設計エラーを解析するには、以下のワークフローを使用します。
モデルが Simulink® Design Verifier™ ソフトウェアと互換であることを確認します。
モデル内に Stateflow® オブジェクトがある場合、[コンフィギュレーション パラメーター] ダイアログ ボックスの [診断] 、 [Stateflow] ペインで、[到達不能の実行パス] を
[エラー]
に設定します。Simulink Design Verifier によるモデル内の設計エラー検出の方法を制御するオプションを指定します。
Simulink Design Verifier 解析を実行します。
解析結果をレビューします。
解析結果の解釈
設計エラー検出解析を実行すると、既定では、解析結果がレビューしやすくなるように、4 色のうちのいずれかでモデル オブジェクトが強調表示されます。
モデル オブジェクトの強調表示色 | 解析結果 |
---|---|
グリーン | 次の両方です。
|
レッド | 少なくとも次のいずれかです。
|
オレンジ | 1 つ以上のオブジェクティブで、モデル オブジェクトにデッド ロジックまたは他の設計エラー検出エラーの 1 つがあるかどうかを判別できませんでした。この状況は次の場合に発生します。
|
グレー | モデル オブジェクトが解析に含まれていなかった。 |
スチール ブルー | このモデル オブジェクトのすべてのオブジェクティブが、解析時に指定されたフィルター ファイルを使用して除外または正当化された。 |
次の例にあるように、まず Simulink Design Verifier の [結果] ウィンドウに解析結果の概要が表示されます。
モデル内のオブジェクトをクリックすると、そのオブジェクトの結果の詳細が Simulink Design Verifier の [結果] ウィンドウに表示されます。
ヒント
既定では、Simulink Design Verifier の [結果] ウィンドウは常に最前面に表示されます。この設定を変更するには、 アイコンをクリックし、コンテキスト メニューで、[常に手前に表示] の横にあるチェック マークをオフにします。
[結果の概要] ウィンドウでの最新の解析結果のレビュー
モデル内のエラーの原因を修正するために解析結果を閉じた場合、解析結果をもう一度レビューすることが必要になる場合があります。モデルが変更されないままであれば、[結果の概要] ウィンドウで最新の解析結果を表示できます。
最新の結果を表示するには、[Design Verifier] タブの [結果の確認] セクションで、[結果の概要] をクリックします。
[結果の概要] ウィンドウからは、任意の Simulink Design Verifier 解析に対して次のタスクを実行できます。
フィルター エクスプローラーを開きます。
モデルにおける、解析結果の強調表示。
シミュレーション データ インスペクターにテストを表示。
詳細な解析レポートの生成。
ハーネス モデルの作成。または既に存在する場合はモデルの開始。
メモ
反証または達成されたオブジェクティブがない場合、ハーネス モデルは作成できません。
テスト ケースを Simulink Test にエクスポート。
データ ファイルの表示。
ログ ファイルの表示。
モデル アドバイザーを使用した設計エラーのチェック
モデル アドバイザーから設計エラー検出解析を実行できます。これは他のモデル チェックを実行する必要がある場合に特に便利です。モデル アドバイザーからモデルを解析するには、次の高水準のワークフローに従います。
Simulink Design Verifier によるモデル内の設計エラー検出の方法を制御するオプションを指定します。
モデル アドバイザーを開きます。
システム階層から、解析するモデルまたはモデル コンポーネントを選択します。
設計エラー検出解析の項目を展開します。[製品別] または [タスク別] のどちらかの下で Simulink Design Verifier を探します。
モデルの互換性チェックを行っていない場合は、Simulink Design Verifier の互換性チェックを有効にします。
実行する設計エラー検出チェックを選択します。
選択したチェックを実行します。
解析結果をレビューします。