Robotics System Toolbox には、マニピュレーターとモバイル ロボット アプリケーションの設計、シミュレーション、テスト、および展開を行うためのツールやアルゴリズムが用意されています。マニピュレーター用に、ツールボックスには、衝突検知、パスプランニング、軌跡生成、順運動学および逆運動学、剛体ツリー表現を使用したダイナミクスに関するアルゴリズムが含まれます。モバイルロボット用には、マッピング、位置推定、パスプランニング、パス追従、およびモーション制御のアルゴリズムが含まれています。
このツールボックスでは、テストシナリオを構築し、提供されている参照例を使用して、一般的な産業用ロボティクス アプリケーションの妥当性を確認できます。また、商業利用可能な産業用ロボットモデルのライブラリも含まれており、インポート、可視化、シミュレーション、リファレンス アプリケーションとの併用が可能です。
提供されている運動学モデルと動的モデルを組み合わせて、ロボットの機能的プロトタイプを開発することができます。このツールボックスを使用して、Gazebo ロボティクス シミュレーターに直接接続することで、ロボット アプリケーションをコシミュレーションすることができます。ハードウェアで設計を検証するために、Kinova Gen3 や Universal Robots UR シリーズのロボットなどのロボティクス プラットフォームと接続し、コードを生成および展開することができます (MATLAB Coder または Simulink Coder を使用します)。
リファレンス アプリケーション
カスタマイズ可能なテンプレートと事前構築済みのモデルを使用して、コボットとオフロード車両のアプリケーションの開発をすぐに始めることができます。
ロボットモデリング
モバイルロボットやマニピュレーターの運動学とダイナミクスをモデル化します。一般的に使用されるロボットのライブラリを使用したり、URDF ファイルまたは Simscape Multibody モデルをインポートしたりして、カスタム ロボット モデルを作成します。ロボットの動作を可視化し、シミュレーションすることで、アルゴリズムの妥当性を確認します。
ドキュメンテーション | 例
逆運動学
ロボットモデルで逆運動学の計算を実行します。対話型ツールを使用して、運動学的制約がある場合とない場合の逆運動学ソルバーを可視化し、調整します。
ドキュメンテーション | 例
モーション プランニングおよび軌跡生成
RRT などのカスタマイズ可能なサンプリングベースのプランナーを使用してパスを計画します。Navigation Toolbox を活用して、カスタマイズ可能なモーションプランナーを設計します。障害物を回避しながらグローバルパスをスムーズに移動するための軌跡を生成します。
ドキュメンテーション | 例
シナリオとシミュレーション
ロボットシナリオを作成し、センサーモデルを組み入れて、シミュレーション環境で自律型ロボットアルゴリズムをテストします。Unreal Engine® シミュレーション環境内、または Gazebo シミュレーターとの連携により、ロボットモデルの妥当性を確認します。
ドキュメンテーション | 例
ハードウェアへの接続と展開
Universal Robots UR シリーズや Kinova Gen3 などのロボティクス プラットフォームに接続してコボット アプリケーションを展開します。ラピッド プロトタイピングおよびハードウェアインザループ (HIL) テスト用の C/C++ コードと MEX 関数を生成します。
ドキュメンテーション | 例
重機のオフロードでの自律走行
建設、鉱業、農業の用途で使用する自律走行オフロード車両を開発します。Unreal Engine のインターフェイス ブロックを使用して、ダンプカーやバックホーなどのオフロード車両のパフォーマンスをさまざまな条件下でテストして改良することを目的としたフォトリアリスティックなシナリオ シミュレーションを作成します。
ドキュメンテーション | 例
製品リソース:
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ご所属の学校にはすでに Campus-Wide License が導入されていて、MATLAB、Simulink、その他のアドオン製品を利用できる可能性があります。