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C Function

外部 C/C++ コードの Simulink モデルからの統合と呼び出し

R2020a 以降

  • C Function block

ライブラリ:
Simulink / User-Defined Functions

説明

C Function ブロックは外部 C/C++ コードを Simulink® モデルから統合し、呼び出します。このブロックを使用して、データの前処理または後処理を行うことで、外部コードを定義し、コードの統合をカスタマイズします。また、カスタマイズされたコードをシミュレーションと C コードの生成に指定できます。コードで定義されている関数を条件付きで呼び出すことも、1 つのブロックで複数の関数を呼び出すこともできます。このブロックを使用して、永続データを初期化し、外部関数に渡すことができます。

C Function ブロックは永続データの初期化とブロックのダイアログ ボックスからの外部関数の呼び出しをサポートします。永続データには、カスタム コードで定義されている C++ クラスのオブジェクトを含めることができます。Interface with C++ Classes Using C Function Blockを参照してください。このブロックは、永続データの初期化と終了のみをサポートします。ブロックは、シミュレーション中のデータの更新をサポートしません。連続状態をもつ動的システムをモデル化するには、S-Function ブロックを使用します。S-Function の詳細については、S-Function とはを参照してください。

カスタム コード設定を構成します。パラメーターのオプションを使用して、C Function ブロックによって呼び出すソース コードとサポート ファイルを定義します。

メモ

Simulink へのカスタム C コード統合でサポートされる C 言語の標準バージョンは C99 です。

C ライブラリ関数の呼び出し

C Function ブロックから以下の C Math Library 関数を直接呼び出すことができます。

absacosasinatanatan2ceil
coscoshexpfabsfloorfmod
labsldexploglog10powsin
sinhsqrttantanh  

これらの関数を呼び出すとき、すべての入力引数が明示的に単精度でなければ、倍精度が適用されます。型の不一致が発生した場合、必要な型に入力引数をキャストすると、元の引数が置換されます。たとえば、関数 sin を整数の引数で呼び出した場合は、入力引数を double 型の浮動小数点数にキャストすることで、元の引数が置換されます。

その他の C ライブラリ関数を呼び出すには、その C ライブラリ関数を呼び出す外部ラッパー関数を作成して呼び出します。

関数 abs、関数 fabs、および関数 labs の呼び出し

C Function ブロックでの関数 absfabs および labs の解釈は、以下に示す整数および浮動小数点の引数に対応している点で標準的な C バージョンよりも優れています。

  • x が整数の場合、標準 C 関数 absx に適用され、abs(x) となります。

  • x が double の場合、標準 C 関数 labsx に適用され、labs(x) となります。

  • x が single の場合、標準 C 関数 fabsx に適用され、fabs(x) となります。

型に基づいたコード置換ライブラリ (CRL)

関数の呼び出しでは、関数に渡されるデータ型に基づいて正しい CRL が呼び出されます。CRL が指定されない場合、関数の呼び出しで型固有のライブラリが呼び出されます。C99 の CRL は、型固有の関数を生成します。以下に例を示します。

渡される型コード生成の呼び出し
sin(doubleIn)sin(doubleIn)
sin(floatIn)sinf(floatIn)

C Function ブロックでは関数 printfmemcpy、および memset を呼び出すことができます。 (R2023a 以降)

Simulink でのランタイム エラーと警告のレポート

R2024a 以降

C Function ブロックで指定するカスタム C コードで、関数 slErrorslWarning を使用して、ランタイム エラーと警告をそれぞれレポートします。エラーが発生するとシミュレーションが終了します。シミュレーションを続行する前にエラーを解決する必要があります。警告はコードに潜在的な問題があることを示しますが、シミュレーションは終了しません。

関数 slErrorslWarning はどちらも、C と似た各種データ型書式指定子 (たとえば、整数の場合は %d 、浮動小数点の場合は %f ) をサポートしています。

次に例を示します。

  • slError("Error message");

  • slError("Input %f should be non-negative", x);

  • slWarning("Warning message");

  • slWarning("Input %d should be non-zero", y);

次のコードがシミュレーションの開始時に実行されます。関数 slError を使用して、シミュレーションの開始時にデータ ストアの初期化に失敗した場合にエラー メッセージを出します。

C Function block uses slError to report an error message at the start of simulation.

カスタム コードで行優先および列優先の配列レイアウトを指定

R2024a 以降

カスタム コードで関数 slSetRowMajorslSetColumnMajor を使用して、それぞれ行優先と列優先の配列レイアウトを指定します。

行優先レイアウトでは、行列の行要素がメモリに連続して格納されます。同様に、列優先レイアウトでは、行列の列要素がメモリに連続して格納されます。詳細については、行優先および列優先の配列レイアウト (MATLAB Coder)を参照してください。

関数プロトタイプ:

  • void slSetRowMajor(const char* functionName)

  • void slSetColumnMajor(const char* functionName)

functionName は文字列リテラルでなければならず、完全修飾されている必要があります。

たとえば、以下のコードについて考えます。

namespace NS1 {
	class ACLASS{
		public:
			void foo_row();
	};
	namespace NS2{
		void foo_col(double*, double*);
	}
}

完全修飾関数名については、次のとおりです。

  • 関数が名前空間内にある場合は、入れ子にされたすべての名前空間が関数名 string に含まれている必要があります。上記のコードに基づくと、列優先関数 foo_col の場合、カスタム コードで slSetColumnMajor("NS1::NS2::foo_col") を使用します。

  • すべてのクラス メンバーについて、クラス名と入れ子にされた名前空間が関数名 string に含まれている必要があります。上記のコードに基づくと、行優先関数 foo_row の場合、カスタム コードで slSetRowMajor("NS1::ACLASS::foo_row") を使用します。

クラスを使用する C Function ブロックでは、コンストラクターで優先方向を受け取る場合、優先方向を [開始] コードで指定する必要があります。

制限

C Function ブロックで Simulink の次の機能を使用する場合、制限が適用されます。

  • Simulink Coverage™

    C Function ブロックの実行カバレッジのみが計測されます。

  • Simulink Design Verifier™

    Simulink Design VerifierC Function ブロック内のカバレッジ オブジェクティブのテスト ケースを生成しません。C/C++ S-Function に適用される制限は C Function ブロックの C/C++ コードにも適用されます。特に、外部関数またはライブラリ関数の呼び出しは分析のためにスタブに置き換えられます。これらの制限の詳細については、S-Function および C/C++ コードのサポートの制限事項と考慮事項 (Simulink Design Verifier)を参照してください。

  • Simulink Code Inspector™

    Simulink Code Inspector は、C Function ブロックから生成されたコードを検査しません。

C Function ブロックで指定する C コードには次の制限が適用されます。

  • static キーワードを使用するローカルの静的変数はサポートされません。タイム ステップを超えて値をキャッシュするには、シンボルをブロック ダイアログ ボックスの [シンボル] テーブルで [Persistent] として定義します。

  • [Constant] シンボルのアドレスを取ることはサポートされません。

  • 前述の「C Library 関数の呼び出し」にリストされている C Math Library 関数以外の C ライブラリ関数を直接呼び出すことはサポートされません。その他の C ライブラリ関数を呼び出すには、その C ライブラリ関数を呼び出すラッパー関数を作成して呼び出します。

  • ローカル カスタム コードを使用する C Function ブロックは、Dataflow Subsystem (DSP System Toolbox) 内ではサポートされていません。

端子

入力

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入力端子の数は、[ブロック パラメーター] ダイアログ ボックスの [シンボル] テーブルで [Input] スコープまたは [InputOutput] スコープが定義されているシンボルの数で決まります。各入力端子のラベルは、ブロック ダイアログ ボックスの [シンボル] テーブルの [ラベル] フィールドを編集して変更しない限り、[Input] シンボルまたは [InputOutput] シンボルの名前と同じです。

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64 | Boolean | enumerated | bus | fixedpoint

出力

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出力端子の数は、[ブロック パラメーター] ダイアログ ボックスの [シンボル] テーブルで [Output] スコープまたは [InputOutput] スコープが定義されているシンボルの数で決まります。各出力端子のラベルは、ブロック ダイアログ ボックスの [シンボル] テーブルの [ラベル] フィールドを編集して変更しない限り、[Output] シンボルまたは [InputOutput] シンボルの名前と同じです。

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64 | Boolean | enumerated | bus | fixedpoint

パラメーター

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[シミュレーション] タブと [コード生成] タブの両方に共通のパラメーター。

[カスタム コード設定を構成します] ボタン C Function block gear icon. を使用して、ブロック内のカスタム コードをローカルで指定するか、[コンフィギュレーション パラメーター] ダイアログ ボックスで指定するかを選択します。C Function block gear icon. アイコンの横にある矢印をクリックしてオプションを選択します。

  • ブロックのカスタム コードを使用

    このオプションは、カスタム コードを C Function ブロック内でローカルに指定する場合に使用します。これが既定の設定です。このオプションにより、[シミュレーション] セクションと [コード生成] セクションの [シミュレーションのカスタム コード] パラメーターと [コード生成のカスタム コード] パラメーターがそれぞれ有効になります。

  • 構成パラメーターのカスタム コードを使用

    このオプションは、[モデル コンフィギュレーション パラメーター] ダイアログ ボックスの [シミュレーション ターゲット] ペインでカスタム コードを指定する場合に使用します。詳細については、モデル コンフィギュレーション パラメーター: Simulation Targetを参照してください。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: CustomCodeSettingLocation
型: 文字ベクトル
値: 'BlockSettings' | 'ModelConfigurationParameters'
既定の設定: 'BlockSettings'

C コードで使用するシンボルとシンボル プロパティ。table として指定します。各シンボルの次の属性を table で入力する必要があります。

  • 名前 — コード内のシンボル名。

    シンボルが C++ クラス オブジェクトを表す場合、[名前] フィールドはクラス コンストラクターの呼び出しとして機能します。

    ObjectName(Argument1,Argument2,...)

  • スコープ — シンボルのスコープ。次のスコープが使用できます。

    • Input — ブロックへの入力。

    • Output — ブロックへの出力。

    • InputOutput — ブロックへの入力と出力の両方。

      [InputOutput] スコープを使用して、C コードのポインターで渡された入力をマッピングします。[InputOutput] スコープを使用して作成された端子の名前は、入力端子と出力端子で同じです。[InputOutput] スコープを使用すると、入力端子と出力端子のバッファーの再利用が有効になります。バッファーを再利用すると、信号のサイズとブロック レイアウトに応じて、メモリの使用量が最適化され、コードのシミュレーションとコード生成の効率が向上する可能性があります。次のような制限があります。

      • [InputOutput] シンボルは [開始][初期化条件]、または [終了] で使用できません。

      • [InputOutput] シンボルでは void* データ型はサポートされません。

      • [InputOutput] シンボルでは size() 式はサポートされません。

    • Parameter — ブロック パラメーター マスクに表示されるブロック パラメーター。パラメーターの名前は、シンボルの [ラベル] で定義されます。

    • Persistent — シミュレーション中のタイム ステップ間で値が保持される永続ブロック データ。

      Persistent スコープを使用して void ポインターを定義できます。"void ポインター" は、作成する、または割り当てるあらゆる型のデータを格納できるポインターです。

      Persistent スコープのシンボルを定義し、そのシンボルの [タイプ] として Class: ClassName を使用することで、カスタム コードで定義されている C++ クラスのオブジェクトをインスタンス化できます。Interface with C++ Classes Using C Function Blockを参照してください。

    • Constant — 値とサイズの式、または数値式を使用して定義する定数値。

  • ラベル — シンボルのラベル。[Input][InputOutput]、または [Output] スコープのシンボルでは、このラベルはブロックの端子名として表示されます。[Parameter] スコープのシンボルでは、このラベルはブロック パラメーター マスクに表示されます。スコープが [Constant] の場合、ラベルは定数式です。[Persistent] スコープのシンボルにラベルを定義することはできません。

  • タイプ — シンボルのデータ型。ドロップダウン リストからデータ型を選択するか、またはカスタム データ型を指定します。

    カスタム コードで定義されている C++ クラス タイプは、Simulink.Bus型、Simulink Enum 型、およびSimulink.AliasType型と同様にサポートされます。[タイプ] は次の表に示すように入力します。

    カスタム型[タイプ] フィールドでの指定
    C++ クラスClass: C++ClassName
    Simulink.BusBus: BusTypeName
    Simulink.EnumEnum: EnumTypeName
    Simulink.AliasTypeAliasTypeName

  • サイズ — シンボル データのサイズ。サイズ式を使用して出力のサイズを定義することも、-1 を使用してサイズを継承することもできます。

  • 端子 — シンボルの端子インデックス。[Input][InputOutput]、または [Output] シンボルでは、[端子] はシンボルに対応する 1 つ以上の端子のブロックにおける端子インデックスを指定します。[Parameter] シンボルの場合、[端子] はブロック パラメーター マスクにシンボルが表示される順序を指定します。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: SymbolSpec
型: SymbolSpec オブジェクト
値: SymbolSpec オブジェクト
既定の設定: Symbol オブジェクトの空の配列

サンプル周期。秒単位で指定します。サンプル時間のタイプおよびサンプル時間の指定を参照してください。ブロックで永続シンボルが定義されている場合、連続サンプル時間は指定できません。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: SampleTime
: string スカラーまたは文字ベクトル
既定の設定: "-1"

R2024a 以降

複数の C Function ブロックで同じカスタム コードを指定するオプション。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[カスタム コード設定を構成します] パラメーターを [ブロックのカスタム コードを使用] に設定します。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: CustomCodeIsMultiInstantiable
: string スカラーまたは文字ベクトル
既定の設定: 'off'

シミュレーション

ブロックがシミュレーション中に各タイム ステップで実行する出力コード。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。たとえば、このパラメーターを使用して、外部 C コードから関数を呼び出し、結果に変更を加え、他のブロックに結果を渡す操作を実行します。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: OutputCode
型: 文字ベクトルまたは string スカラー
値: "" | C/C++ code
既定の設定: ""

ブロックがシミュレーションの開始時に 1 回実行する初期化コード。たとえば、このパラメーターを使用して永続シンボルを初期化します。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: StartCode
型: 文字ベクトルまたは string スカラー
値: "" | C/C++ code
既定の設定: ""

ブロックが配置されているサブシステムまたはモデルをイネーブルにする際にブロックが実行する再初期化コード。コードはシミュレーションの開始時に 1 回実行されます。[イネーブル時の状態] パラメーターが [リセット] に設定されている Enable ブロックを含むサブシステムまたはモデル内にこのブロックがある場合、コードはこのサブシステムまたはモデルがディセーブルからイネーブルに切り替わるたびにも実行されます。Enabled Subsystem の使用を参照してください。たとえば、このコードを使用して、初期出力値を設定したり永続変数の値をリセットしたりできます。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: InitializeConditionsCode
型: 文字ベクトルまたは string スカラー
値: "" | C/C++ code
既定の設定: ""

ブロックがシミュレーションの終了時に 1 回実行する終了コード。たとえば、このコードを使用して、void ポインターとして指定された永続シンボルについてキャッシュされたメモリを解放します。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: TerminateCode
型: 文字ベクトルまたは string スカラー
値: "" | C/C++ code
既定の設定: ""

カスタム コードのヘッダー ファイルをローカルで指定します。このパラメーターは、[シミュレーションのカスタム コード] タブにあります。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[カスタム コード設定を構成します] パラメーターを [ブロックのカスタム コードを使用] に設定します。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: SimCustomHeaderFile
型: 文字ベクトル
値: 任意の C コード
既定の設定: ''

カスタム コードのソース ファイルをローカルで指定します。このパラメーターは、[シミュレーションのカスタム コード] タブにあります。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[カスタム コード設定を構成します] パラメーターを [ブロックのカスタム コードを使用] に設定します。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: SimCustomSourceFile
型: 文字ベクトル
値: 任意のファイル名
既定の設定: ''

スタティック ライブラリまたは共有ライブラリのリストをローカルで指定します。このパラメーターは [シミュレーションのカスタム コード] セクションにあります。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[カスタム コード設定を構成します] パラメーターを [ブロックのカスタム コードを使用] に設定します。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: SimCustomLibraries
型: 文字ベクトル
値: 任意のライブラリ ファイル名
既定の設定: ''

カスタム コードのヘッダー ファイルとソース ファイルを含むディレクトリをローカルで指定します。このパラメーターは [シミュレーションのカスタム コード] セクションにあります。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[カスタム コード設定を構成します] パラメーターを [ブロックのカスタム コードを使用] に設定します。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: SimCustomSearchDirectory
型: 文字ベクトル
値: 任意のフォルダー パス
既定の設定: ''

コンパイラ コマンド ラインに追加するプリプロセッサ マクロ定義をローカルで指定します。このパラメーターは [シミュレーションのカスタム コード] セクションの [詳細設定] タブにあります。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[カスタム コード設定を構成します] パラメーターを [ブロックのカスタム コードを使用] に設定します。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: SimCustomDefines
型: 文字ベクトル
値: プリプロセッサ マクロ定義
既定の設定: ''

コンパイラ コマンド ラインに追加する追加フラグをローカルで指定します。このパラメーターは [シミュレーションのカスタム コード] セクションの [詳細設定] タブにあります。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[カスタム コード設定を構成します] パラメーターを [ブロックのカスタム コードを使用] に設定します。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: SimCustomCompilerFlags
型: 文字ベクトル
値: コンパイラ フラグ
既定の設定: ''

リンカー コマンド ラインに追加する追加フラグをローカルで指定します。このパラメーターは [シミュレーションのカスタム コード] セクションの [詳細設定] タブにあります。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[カスタム コード設定を構成します] パラメーターを [ブロックのカスタム コードを使用] に設定します。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: SimCustomLinkerFlags
型: 文字ベクトル
値: リンカー フラグ
既定の設定: ''

コード生成

[コード生成] タブのパラメーターには、Simulink Coder™ または Embedded Coder® のライセンスが必要です。

シミュレーションとコード生成に異なるコードを使用するオプション。既定では、このオプションは選択されており、ブロックはシミュレーションとコード生成に同じコードを使用します。シミュレーションとコード生成に異なるコードを使用するには、このオプションをオフにします。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: CodegenUsesSimCustomCode
: string スカラーまたは文字ベクトル
既定の設定: 'on'

コード生成コードの解析を許可するオプション。既定では、このオプションは選択されており、ブロックは解析せずに生成コードにコードを埋め込みます。このオプションをオフにすると、ブロックがコードを解析し、エラーをレポートするようになります。

シミュレーションとコード生成に異なるコードを使用した場合、このパラメーターは既定の設定を使用します。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: GenerateCodeAsIs
: string スカラーまたは文字ベクトル
既定の設定: 'on'

ブロックがコード生成中に各タイム ステップで実行する出力コード。たとえば、このパラメーターを使用して、外部 C/C++ コードから関数を呼び出し、結果に変更を加え、他のブロックに結果を渡す操作を実行します。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: CodegenOutputCode
型: 文字ベクトルまたは string スカラー
値: "" | C/C++ code
既定の設定: ""

ブロックがコード生成の開始時に 1 回実行する初期化コード。たとえば、このパラメーターを使用して永続シンボルを初期化します。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: CodegenStartCode
型: 文字ベクトルまたは string スカラー
値: "" | C/C++ code
既定の設定: ""

ブロックが配置されているサブシステムまたはモデルをイネーブルにする際にブロックが実行する再初期化コード。コードはコード生成の開始時に 1 回実行されます。[イネーブル時の状態] パラメーターが [リセット] に設定されている Enable ブロックを含むサブシステムまたはモデル内にこのブロックがある場合、コードはこのサブシステムまたはモデルがディセーブルからイネーブルに切り替わるたびにも実行されます。Enabled Subsystem の使用を参照してください。たとえば、このコードを使用して、初期出力値を設定したり永続変数の値をリセットしたりできます。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: CodegenInitializeConditionsCode
型: 文字ベクトルまたは string スカラー
値: "" | C/C++ code
既定の設定: ""

ブロックがコード生成の終了時に 1 回実行する終了コード。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。たとえば、このコードを使用して、void ポインターとして指定された永続シンボルについてキャッシュされたメモリを解放します。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: CodegenTerminateCode
型: 文字ベクトルまたは string スカラー
値: "" | C/C++ code
既定の設定: ""

カスタム コードのヘッダー ファイルをローカルで指定します。このパラメーターは [コード生成のカスタム コード] セクションにあります。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[カスタム コード設定を構成します] パラメーターを [ブロックのカスタム コードを使用] に設定します。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: CustomHeaderFile
型: 文字ベクトルまたは string スカラー
値: 任意の C コード
既定の設定: ""

カスタム コードのソース ファイルをローカルで指定します。このパラメーターは [コード生成のカスタム コード] セクションにあります。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[カスタム コード設定を構成します] パラメーターを [ブロックのカスタム コードを使用] に設定します。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: CustomSourceFile
型: 文字ベクトルまたは string スカラー
値: 任意のファイル名
既定の設定: ""

スタティック ライブラリまたは共有ライブラリのリストをローカルで指定します。このパラメーターは [コード生成のカスタム コード] セクションにあります。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[カスタム コード設定を構成します] パラメーターを [ブロックのカスタム コードを使用] に設定します。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: CustomLibraries
型: 文字ベクトルまたは string スカラー
値: 任意のライブラリ ファイル名
既定の設定: ""

カスタム コードのヘッダー ファイルとソース ファイルを含むディレクトリをローカルで指定します。このパラメーターは [コード生成のカスタム コード] セクションにあります。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[カスタム コード設定を構成します] パラメーターを [ブロックのカスタム コードを使用] に設定します。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: CustomSearchDirectory
型: 文字ベクトルまたは string スカラー
値: 任意のフォルダー パス
既定の設定: ""

コンパイラ コマンド ラインに追加するプリプロセッサ マクロ定義をローカルで指定します。このパラメーターは [コード生成のカスタム コード] セクションの [詳細設定] タブにあります。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[カスタム コード設定を構成します] パラメーターを [ブロックのカスタム コードを使用] に設定します。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: CustomDefines
型: 文字ベクトル
値: プリプロセッサ マクロ定義
既定の設定: ''

コンパイラ コマンド ラインに追加フラグを追加します。このパラメーターは [コード生成のカスタム コード] セクションの [詳細設定] タブにあります。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[カスタム コード設定を構成します] パラメーターを [ブロックのカスタム コードを使用] に設定します。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: CustomCompilerFlags
型: 文字ベクトル
値: コンパイラ フラグ
既定の設定: ''

リンカー コマンド ラインに追加フラグを追加します。このパラメーターは [コード生成のカスタム コード] セクションの [詳細設定] タブにあります。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[カスタム コード設定を構成します] パラメーターを [ブロックのカスタム コードを使用] に設定します。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: CustomLinkerFlags
型: 文字ベクトル
値: リンカー フラグ
既定の設定: ''

ブロックの特性

データ型

Booleana | busa | doublea | enumerateda | fixed pointa | integera | singlea

直達

いいえ

多次元信号

はい

可変サイズの信号

いいえ

ゼロクロッシング検出

いいえ

a 実際のデータ型または機能のサポートは、ブロックの実装に依存します。

拡張機能

バージョン履歴

R2020a で導入

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