press
クラス: matlab.uitest.TestCase
名前空間: matlab.uitest
UI コンポーネントでの押し下げ動作の実行
構文
説明
入力引数
testCase
— テスト ケース
matlab.uitest.TestCase
オブジェクト
テスト ケース。matlab.uitest.TestCase
オブジェクトとして指定します。
comp
— 押すコンポーネント
UI コンポーネント オブジェクト
テスト中に押すコンポーネント。押し下げ動作をサポートする UI コンポーネント オブジェクトとして指定します。押し下げ動作をサポートするコンポーネントには、イメージ、ボタン、チェック ボックス、スイッチ、メニュー、座標軸、Figure などがあります。
サポートされるコンポーネント | 一般的な作成関数 |
---|---|
座標軸 | axes |
ボタン | uibutton |
チェック ボックス | uicheckbox |
ハイパーリンク | uihyperlink |
イメージ | uiimage |
メニュー | uimenu |
パネル | uipanel |
極座標軸 | polaraxes |
プッシュ ツール | uipushtool |
ラジオ ボタン | uiradiobutton |
状態ボタン | uibutton |
スイッチ (ロッカー、スライダー、トグル) | uiswitch |
トグル ボタン | uitogglebutton |
トグル ツール | uitoggletool |
UI 座標軸 | uiaxes |
UI Figure | uifigure |
location
— 押す位置
1 行 2 列または 1 行 3 列の数値配列
押す位置。点の座標として指定します。
座標軸および UI 座標軸 — x 座標、y 座標、およびオプションで z 座標を含む、1 行 2 列または 1 行 3 列の数値配列。
極座標軸 — θ 座標および r 座標を含む、1 行 2 列の数値配列。
パネルおよび UI Figure — x 座標および y 座標を含む、1 行 2 列の数値配列。コンポーネントの左下隅からのピクセル単位の座標を使用して、押し下げる点の座標を指定します。
例: [32.5 13 0.25]
(UI 座標軸)
例: [pi/2 0.5]
(極座標軸)
例: [100 200]
(UI Figure)
spn
— 押すスピナー コンポーネント
matlab.ui.control.Spinner
オブジェクト
テスト中に押すスピナー コンポーネント。matlab.ui.control.Spinner
オブジェクトとして指定します。通常、スピナー コンポーネントの作成には関数 uispinner
を使用します。
direction
— 変更方向
'up'
| 'down'
スピナーの変更方向。'up'
または 'down'
として指定します。スピナーの値をインクリメントするには 'up'
を使用します。値をデクリメントするには 'down'
を使用します。
データ型: char
| string
compst
— マウスの選択タイプを使用して押すコンポーネント
matlab.graphics.axis.Axes
オブジェクト | matlab.ui.control.UIAxes
オブジェクト | matlab.ui.Figure
オブジェクト
type
— マウスの選択タイプ
'normal'
(既定値) | 'extend'
| 'alt'
| 'open'
マウスの選択タイプ。'normal'
、'extend'
、'alt'
、または 'open'
として指定します。この入力は、コンポーネントでマウス ボタンがどのように押されるかについての情報を提供します。詳細については、UI Figure のプロパティ を参照してください。
次の表は、選択タイプの取り得る値と、それらの値に対応するアクションの一覧です。
値 | 対応するアクション |
---|---|
| 左マウス ボタンをクリック |
| Shift キーを押しながら左マウス ボタンをクリック |
| 右マウス ボタンをクリック |
| 任意のマウス ボタンをダブルクリック |
データ型: char
| string
例
スイッチの押し下げ
スライダー スイッチを作成します。
s = uiswitch('slider');
対話型のテスト ケースを作成し、スイッチを押します。プログラムによる押し下げ動作を表す青い点が表示され、スイッチの中央で消えます。スイッチが 'Off'
から 'On'
に切り替わります。
tc = matlab.uitest.TestCase.forInteractiveUse; tc.press(s);
座標軸上の位置を押す
UI 座標軸と対話型のテスト ケース インスタンスを作成します。
ax = uiaxes; tc = matlab.uitest.TestCase.forInteractiveUse;
座標軸の中央を押します。プログラムによる押し下げ動作を表す青い点が表示され、座標軸の中央で消えます。
tc.press(ax)
座標軸上の座標 (0.85, 0.2) を押します。プログラムによる押し下げ動作を表す青い点が表示され、座標軸上の指定した座標で消えます。
tc.press(ax,[0.85 0.2])
ボタンの押し下げと値の変更の確認
状態ボタンを作成します。
b = uibutton('state');
対話型のテスト ケースを作成し、状態ボタンの値が false
であることを確認します。
tc = matlab.uitest.TestCase.forInteractiveUse; tc.verifyFalse(b.Value)
Verification passed.
ボタンを押し、状態が true
に変わることを確認します。プログラムによる押し下げ動作を表す青い点が表示され、ボタンの上で消えます。
tc.press(b) tc.verifyTrue(b.Value)
Verification passed.
スピナーの値の変更と変更の確認
初期値が 42 のスピナーを作成します。
s = uispinner('Value',42);
initVal = s.Value;
対話型のテスト ケースを作成し、スピナーをインクリメントします。スピナーの新しい値が初期値にスピナーのステップ値を加算した値になることを確認します。
tc = matlab.uitest.TestCase.forInteractiveUse;
tc.press(s,'up')
tc.verifyEqual(s.Value,initVal+s.Step)
Verification passed.
スピナーの値をデクリメントし、スピナーの値が再び初期値と等しくなることを確認します。
tc.press(s,'down')
tc.verifyEqual(s.Value,initVal)
Verification passed.
指定した選択タイプによる UI Figure の押し下げ
UI figure と対話型のテスト ケース インスタンスを作成します。
f = uifigure; tc = matlab.uitest.TestCase.forInteractiveUse;
UI figure の中央で右クリックをテストします。プログラムによる押し下げ動作を表す青い点が表示され、Figure の中央で消えます。
tc.press(f,'SelectionType','alt')
UI figure 上の座標 (100, 200) でダブルクリックをテストします。プログラムによる押し下げ動作を表す青い点が表示され、指定した位置で消えます。
tc.press(f,[100 200],'SelectionType','open')
コンポーネントへの自動的なスクロール
R2023b 以降
コンポーネントまで自動的にスクロールして、Figure の表示可能領域にないコンポーネントに対して動作を実行します。
Figure の表示可能領域外にある状態ボタンを使って、スクロール可能な Figure を作成します。
fig = uifigure("Scrollable","on"); b = uibutton(fig,"state","Position",[fig.Position(3)+100 100 100 22]);
対話型テスト用にテスト ケースを作成し、ボタンの初期状態を確認します。
tc = matlab.uitest.TestCase.forInteractiveUse; tc.verifyFalse(b.Value)
Verification passed.
ボタンを押し、状態が変わることを確認します。Figure がスクロール可能なため、動作を実行する前に、アプリのテスト フレームワークが自動的にボタンまでスクロールします。
tc.press(b) tc.verifyTrue(b.Value)
Verification passed.
バージョン履歴
R2018a で導入R2024a: ハイパーリンクでの動作の実行
ハイパーリンクでのテストで押し下げ動作を実行できます。
R2021b: 座標軸および UI 座標軸での動作のマウス選択タイプの指定
座標軸および UI 座標軸でのテストで実行される押し下げ動作のマウス選択タイプを指定できます。compst
引数で、タイプが Axes
および UIAxes
のオブジェクトもサポートされるようになり、マウス選択タイプを指定するための type
入力引数と組み合わせて使用できます。
R2021a: パネルに対する動作の実行
パネルでのテストで押し下げ動作を実行することができます。
R2020b: プッシュ ツールおよびトグル ツールでの動作の実行
プッシュ ツールおよびトグル ツールでのテストで押し下げ動作を実行することができます。
R2020a: UI Figure での動作のマウス選択タイプの指定
UI Figure でのテストで実行される押し下げ動作のマウス選択タイプを指定できます。マウス選択タイプを指定するには、type
入力引数を使用します。
R2019b: 極座標軸およびイメージに対する動作の実行
極座標軸およびイメージのテストで押す動作を実行できます。
R2019a: 座標軸および UI Figure に対する動作の実行
座標軸および UI Figure のテストで押す動作を実行できます。
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