メインコンテンツ

press

クラス: matlab.uitest.TestCase
名前空間: matlab.uitest

UI コンポーネントでの押し下げ動作の実行

説明

press(testCase,comp) は、comp UI コンポーネントの押し下げ動作を実行します。

press(testCase,comp,location) は、コンポーネント内の押し下げる位置を指定します。使用可能な 5 つのコンポーネント (座標軸、UI 座標軸、極座標軸、パネル UI figure) に対してのみ、場所を指定できます。位置を指定しない場合、MATLAB®comp の中央を押し下げます。

press(testCase,spn,direction) は、スピナー spn の 'up' と 'down' の direction ボタンのうち、いずれを押し下げるかを指定します。

press(testCase,compst,'SelectionType',type) は、指定されたマウスの選択タイプ type を使用してコンポーネント compst 上で押し下げ動作を実行します。

press(testCase,compst,location,'SelectionType',type) は、指定されたマウスの選択タイプを使用してコンポーネント内で押し下げる位置を指定します。

入力引数

すべて展開する

テスト ケース。matlab.uitest.TestCase オブジェクトとして指定します。

テスト中に押すコンポーネント。押し下げ動作をサポートする UI コンポーネント オブジェクトとして指定します。押し下げ動作をサポートするコンポーネントには、イメージ、ボタン、チェック ボックス、スイッチ、メニュー、座標軸、Figure などがあります。

サポートされるコンポーネント一般的な作成関数
座標軸axes
ボタンuibutton
チェック ボックスuicheckbox
ハイパーリンクuihyperlink
イメージuiimage
メニューuimenu
パネルuipanel
極座標軸polaraxes
プッシュ ツールuipushtool
ラジオ ボタンuiradiobutton
状態ボタンuibutton
スイッチ (ロッカー、スライダー、トグル)uiswitch
トグル ボタンuitogglebutton
トグル ツールuitoggletool
UI 座標軸uiaxes
UI Figureuifigure

押す位置。点の座標として指定します。

  • 座標軸および UI 座標軸 — x 座標、y 座標、およびオプションで z 座標を含む、1 行 2 列または 1 行 3 列の数値配列。

  • 極座標軸 — θ 座標および r 座標を含む、1 行 2 列の数値配列。

  • パネル — x 座標および y 座標を含む、1 行 2 列の数値配列。コンポーネントの左下隅からのピクセル単位の点の座標を指定します。

  • UI Figure — x 座標および y 座標を含む、1 行 2 列の数値配列。コンポーネントの左下隅からの点の座標を指定します。

例: [32.5 13 0.25] (UI 座標軸)

例: [pi/2 0.5] (極座標軸)

例: [100 200] (UI Figure)

テスト中に押すスピナー コンポーネント。matlab.ui.control.Spinner オブジェクトとして指定します。通常、スピナー コンポーネントの作成には関数 uispinner を使用します。

スピナーの変更方向。'up' または 'down' として指定します。スピナーの値をインクリメントするには 'up' を使用します。値をデクリメントするには 'down' を使用します。

データ型: char | string

指定されたマウスの選択タイプを使用してテスト中に押すコンポーネント。matlab.graphics.axis.Axesmatlab.ui.control.UIAxes、または matlab.ui.Figure オブジェクトとして指定します。

サポートされるコンポーネント一般的な作成関数
座標軸axes
UI 座標軸uiaxes
UI Figureuifigure

マウスの選択タイプ。'normal''extend''alt'、または 'open' として指定します。この入力は、コンポーネントでマウス ボタンがどのように押されるかについての情報を提供します。詳細については、Figure を参照してください。

次の表は、選択タイプの取り得る値と、それらの値に対応するアクションの一覧です。

対応するアクション

'normal'

左マウス ボタンをクリック

'extend'

Shift キーを押しながら左マウス ボタンをクリック

'alt'

右マウス ボタンをクリック

'open'

任意のマウス ボタンをダブルクリック

データ型: char | string

属性

Sealedtrue

メソッドの属性の詳細については、メソッドの属性を参照してください。

すべて展開する

スライダー スイッチを作成します。

s = uiswitch('slider');

A figure with a slider switch in the 'Off' state

対話型のテスト ケースを作成し、スイッチを押します。プログラムによる押し下げ動作を表す青い点が表示され、スイッチの中央で消えます。スイッチが 'Off' から 'On' に切り替わります。

tc = matlab.uitest.TestCase.forInteractiveUse;
tc.press(s);

A figure with a slider switch in the 'On' state

UI 座標軸と対話型のテスト ケース インスタンスを作成します。

ax = uiaxes;
tc = matlab.uitest.TestCase.forInteractiveUse;

座標軸の中央を押します。プログラムによる押し下げ動作を表す青い点が表示され、座標軸の中央で消えます。

tc.press(ax)

座標軸上の座標 (0.85, 0.2) を押します。プログラムによる押し下げ動作を表す青い点が表示され、座標軸上の指定した座標で消えます。

tc.press(ax,[0.85 0.2])

状態ボタンを作成します。

b = uibutton('state');

対話型のテスト ケースを作成し、状態ボタンの値が false であることを確認します。

tc = matlab.uitest.TestCase.forInteractiveUse;
tc.verifyFalse(b.Value)
Verification passed.

ボタンを押し、状態が true に変わることを確認します。プログラムによる押し下げ動作を表す青い点が表示され、ボタンの上で消えます。

tc.press(b)
tc.verifyTrue(b.Value)
Verification passed.

初期値が 42 のスピナーを作成します。

s = uispinner('Value',42);
initVal = s.Value;

対話型のテスト ケースを作成し、スピナーをインクリメントします。スピナーの新しい値が初期値にスピナーのステップ値を加算した値になることを確認します。

tc = matlab.uitest.TestCase.forInteractiveUse;
tc.press(s,'up')
tc.verifyEqual(s.Value,initVal+s.Step)
Verification passed.

スピナーの値をデクリメントし、スピナーの値が再び初期値と等しくなることを確認します。

tc.press(s,'down')
tc.verifyEqual(s.Value,initVal)
Verification passed.

UI figure と対話型のテスト ケース インスタンスを作成します。

f = uifigure;
tc = matlab.uitest.TestCase.forInteractiveUse;

UI figure の中央で右クリックをテストします。プログラムによる押し下げ動作を表す青い点が表示され、Figure の中央で消えます。

tc.press(f,'SelectionType','alt')

UI figure 上の座標 (100, 200) でダブルクリックをテストします。プログラムによる押し下げ動作を表す青い点が表示され、指定した位置で消えます。

tc.press(f,[100 200],'SelectionType','open')

R2023b 以降

コンポーネントまで自動的にスクロールして、Figure の表示可能領域にないコンポーネントに対して動作を実行します。

Figure の表示可能領域外にある状態ボタンを使って、スクロール可能な Figure を作成します。

fig = uifigure("Scrollable","on");
b = uibutton(fig,"state","Position",[fig.Position(3)+100 100 100 22]);

対話型テスト用にテスト ケースを作成し、ボタンの初期状態を確認します。

tc = matlab.uitest.TestCase.forInteractiveUse;
tc.verifyFalse(b.Value)
Verification passed.

ボタンを押し、状態が変わることを確認します。Figure がスクロール可能なため、動作を実行する前に、アプリのテスト フレームワークが自動的にボタンまでスクロールします。

tc.press(b)
tc.verifyTrue(b.Value)
Verification passed.

バージョン履歴

R2018a で導入

すべて展開する