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uiimage

イメージ コンポーネントの作成

説明

im = uiimage は、イメージ コンポーネントを新しい Figure 内に作成し、Image オブジェクトを返します。MATLAB® は関数 uifigure を呼び出して新しい Figure を作成します。uiimage は、アプリに画像、アイコン、ロゴを表示する場合に使用します。

im = uiimage(parent) は、指定された親コンテナー内にイメージ コンポーネントを作成します。親には、関数 uifigure を使用して作成された Figure か、またはその子コンテナーのいずれかを指定できます。

im = uiimage(___,Name,Value) は、1 つ以上の Name,Value の引数を使用して、Image のプロパティを指定します。このオプションは、前述の構文のすべての入力引数の組み合わせで使用できます。

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Figure 内にイメージ コンポーネントを作成します。既定のイメージが表示されます。

fig = uifigure;
im = uiimage(fig);

Figure contains an object of type uiimage.

次に、イメージ コンポーネントにイメージを追加します。

im.ImageSource = "peppers.png";

Figure contains an object of type uiimage.

イメージの実際のサイズを使用してアニメーション GIF を表示するイメージ コンポーネントを作成します。

fig = uifigure;
im = uiimage(fig,"ImageSource","questions.gif");
im.ScaleMethod = "none";

Figure contains an object of type uiimage.

次に、イメージが既定のコンポーネント エリアに収まるように、縦横比は維持してクリッピングなしでスケーリングします。その後、黒の背景を適用してレターボックス (イメージの上下の黒いバー) の外観を作成します。

im.ScaleMethod = "scaledown";
im.BackgroundColor = "black";

Figure contains an object of type uiimage.

イメージを作成し、そのイメージがクリックされたときに新しいブラウザー タブで開く URL を指定します。イメージにカーソルを合わせたときに表示されるツールヒントを指定します。

fig = uifigure;
im = uiimage(fig);
im.ImageSource = "ngc6543a.jpg";
im.URL = "https://www.mathworks.com/";
im.Tooltip = "Go to www.mathworks.com";

Image UI component with an image of a nebula in a UI figure window and a tooltip that reads "Go to www.mathworks.com"

R2022b より前: URL プロパティの代わりに ImageClickedFcn プロパティを使用し、関数ハンドルを使用してコールバックを作成します。

im.ImageClickedFcn = @(src,event)web("https://www.mathworks.com/");

入力引数

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親コンテナー。関数 uifigure を使用して作成された Figure オブジェクト、またはその子コンテナー (TabPanelButtonGroup または GridLayout) のいずれかとして指定します。親コンテナーを指定しない場合、MATLAB は関数 uifigure を呼び出し、親コンテナーとして機能する新しい Figure オブジェクトを作成します。

名前と値の引数

引数のオプションのペアを Name1=Value1,...,NameN=ValueN として指定します。ここで Name は引数名で、Value は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後になければなりませんが、ペアの順序は重要ではありません。

R2021a より前では、コンマを使用してそれぞれの名前と値を区切り、Name を引用符で囲みます。

例: im = uiimage('ScaleMethod','none')

メモ

ここでは、プロパティの一部だけを紹介しています。完全な一覧については、Image のプロパティ を参照してください。

イメージのソースまたはファイル。ファイル パスまたは m×n×3 のトゥルーカラー イメージ配列として指定します。サポートされているイメージ形式には、JPEG、PNG、GIF、SVG または m×n×3 のトゥルーカラー イメージ配列が含まれます。

トゥルーカラー イメージ配列の詳細については、イメージの種類を参照してください。

例: im = uiimage('ImageSource','peppers.png');

例: im.ImageSource = 'C:\TEMP\ngc6543a.jpg';

イメージのスケーリング方法。次の表にリストされた値のいずれかとして指定します。この名前と値のペアの引数を使用して、イメージをコンポーネント エリア内にどのようにレンダリングするかを指定します。

次の表では、イメージ例を使用した各スケール方法も示します。レンダリング後のイメージ例では、イメージ コンポーネントの BackgroundColor プロパティは 'magenta' に設定されています。SVG イメージ ファイルのスケーリング動作は、ファイルの定義方法によって異なる場合があります。

説明スケール アップスケール ダウン縦横比の維持クリップ イメージ
元のイメージレンダリング後のイメージ
'fit'任意の方向にスケーリングしてイメージをコンポーネント エリア内に表示し、クリッピングせずに縦横比を維持します。

Rectangular image of an icon

Icon in an image component. The icon is centered vertically and scaled to horizontally fill the component. The space above and below the icon is magenta.

ありありありなし
'fill'任意の方向にスケーリングしてコンポーネント エリアを埋めて、縦横比を維持し、必要に応じてクリッピングします。

Rectangular image of an icon

Icon in an image component. The icon fills the component area, and is clipped horizontally.

ありありありあり
'none'イメージの実際のサイズを使用し、縦横比を維持します。コンポーネント エリアがイメージより小さい場合、イメージはクリップされます。

Rectangular image of an icon

Icon in an image component. The icon is the same size as the original image. The icon is centered vertically and is clipped horizontally.

なしなしありあり
'scaledown'

スケール ダウンし、クリッピングせずに縦横比を維持します。


元のイメージがコンポーネント エリアより大きい場合、イメージはスケール ダウンされ、ScaleMethod 'fit' に設定されているようにレンダリングされます。元のイメージがコンポーネント エリアより小さい場合、イメージはスケール ダウンされず、ScaleMethod 'none' に設定されているようにレンダリングされます。

Rectangular image of an icon

Icon in an image component. The icon is centered vertically and scaled to horizontally fill the component. The space above and below the icon is magenta.

なしありありなし
'scaleup'

スケール アップし、クリッピングにより縦横比を維持します。


元のイメージがコンポーネント エリアより小さい場合、イメージはスケール アップされ、ScaleMethod 'fit' に設定されているようにレンダリングされます。元のイメージがコンポーネント エリアより大きい場合、イメージはスケール アップされず、ScaleMethod 'none' に設定されているようにレンダリングされます。

Rectangular image of an icon

Icon in an image component. The icon is the same size as the original image. The icon is centered vertically and is clipped horizontally.

ありなしありあり
'stretch'任意の方向にスケーリングし、縦横比を維持せず、クリッピングせずにコンポーネント エリアを埋めます。

Rectangular image of an icon

Icon in an image component. The full icon is displayed and fills the image component. The icon is compressed horizontally.

ありありなしなし

イメージのハイパーリンクの URL。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。ユーザーがイメージをクリックすると、URL で指定された Web アドレスが新しいブラウザー タブで開きます。ユーザーがアプリを、MATLAB Online™ を使用してブラウザーで実行しているか Web アプリとして実行している場合、新しいタブは現在のブラウザーで開きます。それ以外の場合、新しいタブはユーザーのシステムにおける既定のブラウザーで開きます。

イメージ クリック時のコールバック。次の値のいずれかとして指定します。

  • 関数ハンドル。

  • 最初の要素が関数ハンドルである cell 配列。cell 配列内のその後の要素はコールバック関数に渡される引数です。

  • 有効な MATLAB 式を含む文字ベクトル (非推奨)。MATLAB は、この式をベース ワークスペースで評価します。

このコールバックは、ユーザーがアプリでイメージをクリックしたときに実行されます。URL プロパティを使用して開くリンクを指定した場合、コールバックはリンクが開いた後に実行されます。

このコールバック関数は、ユーザーのイメージ操作に関する特定の情報にアクセスできます。MATLAB は、この情報を ImageClickedData オブジェクトに格納して、2 番目の引数としてコールバック関数に渡します。App Designer では、引数は event と呼ばれます。ドット表記を使用して、オブジェクトのプロパティをクエリできます。たとえば、event.Source は、ユーザーの操作に応じてコールバックをトリガーする Image オブジェクトを返します。ImageClickedData オブジェクトは、文字ベクトルとして指定されているコールバック関数では使用できません。

次の表に、ImageClickedData オブジェクトのプロパティを示します。

プロパティ
EventName'ImageClicked'
Sourceコールバックを実行するコンポーネント

コールバックの記述の詳細については、App Designer のコールバックを参照してください。

親を基準にしたイメージ コンポーネントの位置とサイズ。[left bottom width height] の形式の 4 要素ベクトルとして指定します。次の表で、ベクトルの各要素について説明します。

要素説明
left親コンテナーの内側左端からイメージ コンポーネントの外側左端までの距離
bottom親コンテナーの内側下端からイメージ コンポーネントの外側下端までの距離
widthイメージ コンポーネントの外側の左右の端の間の距離
heightイメージ コンポーネントの外側の上下の端の間の距離

Position の値の基準は、親コンテナーの "描画可能領域" です。描画可能領域は、コンテナーの境界線の内側にある領域で、メニュー バーやタイトルなどの装飾が占める領域は含まれません。

すべての測定単位はピクセルです。

ヒント

  • イメージの解析と処理については、グラフィックス関数の imageimshow を参照してください。

バージョン履歴

R2019a で導入

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参考

関数

プロパティ

ツール