時系列解析
AR、ARMA、状態空間、グレーボックス モデルなどの線形モデルと非線形モデルを同定し、スペクトル解析を実行して、モデル出力を予想することにより、時系列データを解析します。
"時系列" は 1 つ以上の測定された出力チャネルが含まれますが、測定された入力は含まれないデータです。時系列モデルは信号モデルとも呼ばれ、与えられた信号または時系列データを適合するように同定される動的システムです。時系列は多変数にすることができ、それにより多変量モデルになります。時系列モデルは System Identification アプリまたはコマンド ラインで同定できます。System Identification Toolbox™ により、4 種類の一般的な時系列モデルの作成と推定が可能になります。
線形パラメトリック モデル — 自己回帰モデルや状態空間モデルなど、構造体内のパラメーターを推定する。
周波数応答モデル — スペクトル解析を使用してスペクトル モデルを推定する。
非線形 ARX モデル — 非線形 ARX 構造体内のパラメーターを推定する。
グレーボックス モデル — システム ダイナミクスを表す常微分方程式または差分方程式の係数を推定する。
パラメトリック時系列モデルの同定には、周波数領域信号を処理できる ARX モデルを除いて、等間隔にサンプリングされた時間領域データが必要です。スペクトル解析アルゴリズムは時間領域データと周波数領域データをサポートします。データは 1 つ以上の出力チャネルをもつことができ、入力チャネルをもつことはできません。時系列モデルの詳細については、時系列モデルとはを参照してください。
同定されたモデルを使用して、コマンド ラインやアプリ、あるいは Simulink® でモデルの出力を予測することができます。コマンド ラインで、測定されたデータの時間範囲を超えてモデルの出力を予想することもできます。
関数
トピック
時系列モデルについて
モデルの推定
- Identify Time Series Models at the Command Line
Simulate a time series and use parametric and nonparametric methods to estimate and compare time-series models. - AR モデルと ARMA モデルの推定
コマンド ラインおよびアプリで時系列データに対する多項式の AR モデルと ARMA モデルを推定する。 - ARIMA モデルの推定
自己回帰和分移動平均 (ARIMA) モデルを推定する。 - 状態空間時系列モデルの推定
コマンド ラインで時系列データの状態空間モデルを推定する。 - Estimate Time-Series Power Spectra
Estimate power spectra for time series data at the command line and in the app. - Estimate Coefficients of ODEs to Fit Given Solution
Estimate model parameters using linear and nonlinear grey-box modeling.
モデル出力の予想
- Forecast Output of Dynamic System
Workflow for forecasting time series data and input-output data using linear and nonlinear models. - 今後の見通しについての時系列による予測および予想
時系列モデルを作成し、そのモデルを予測、予想および状態推定に使用します。 - Introduction to Forecasting of Dynamic System Response
Understand the concept of forecasting data using linear and nonlinear models.