arOptions

ar のオプション セット

説明

arOptions オブジェクトを使用して、関数 ar で AR または ARI モデルを特定する際にパラメーターを推定するオプションを指定します。AR モデルの推定に使用される手法やデータ オフセット レベルなどのオプションを指定できます。

作成

構文

opt = arOptions

opt = arOptions(Name,Value)

説明

opt = arOptions は、ar の既定のオプション セットを作成します。

opt = arOptions(Name,Value) は、1 つ以上の Name,Value ペア引数により指定されるオプションをもつオプション セットを作成します。

プロパティ

Approach — AR モデルの推定に使用される手法

fb (既定値) | 'ls' | 'yw' | 'burg' | 'gl'

Approach を、以下のいずれかの値として指定します。

• 'fb' — フォワード-バックワード法。

• 'ls' — 最小二乗法。

• 'yw' — ユール・ウォーカー法。

• 'burg' — バーグ法。

• 'gl' — 幾何ラティス法。

Window — データのウィンドウ処理の手法

'now' (既定値) | 'prw' | 'pow' | 'ppw'

Window により、測定時間間隔の範囲外 (過去の値と将来の値) のデータをどのように処理するかが決定されます。

Window を、以下のいずれかの値として指定します。

• 'now' — ウィンドウ処理なし。

• 'prw' — プレウィンドウ処理。

• 'pow' — ポストウィンドウ処理。

• 'ppw' — プレウィンドウ処理とポストウィンドウ処理。

このオプションは、ユール・ウォーカー法を使用する場合は無視されます。

DataOffset — パラメーターの推定前に削除されるデータ オフセット レベル

[] (既定値) | double のスカラー | ベクトル

DataOffset を double スカラーとして指定します。複数実験データの場合は、DataOffset を長さ Ne のベクトルとして指定します。Ne は実験数です。ベクトルの各エントリは、対応するデータから減算されます。

MaxSize — 入力/出力データがセグメントに分割される場合のセグメントにおける要素の最大数を指定

250000 (既定値) | 正の整数

より大きな行列が必要な場合は、ソフトウェアにより計算にループが使用されます。このオプションを使用して、メモリ管理とプログラム実行速度のトレードオフを管理します。元のデータ行列は、MaxSize で指定された行列より小さくなければなりません。

MaxSize は正の整数でなければなりません。

例

AR 推定の既定のオプション セットの作成

opt = arOptions;

AR 推定のオプションの指定

推定のために最小二乗アルゴリズムを使用して ar のオプション セットを作成します。Window を 'ppw' に設定します。

opt = arOptions('Approach','ls','Window','ppw');

または、ドット表記を使用して opt の値を設定します。

opt = arOptions;
opt.Approach = 'ls';
opt.Window = 'ppw';

バージョン履歴

R2012a で導入

参考

ar