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Receiver Thermal Noise

複素信号への受信機の熱ノイズの適用

  • Receiver Thermal Noise block

ライブラリ:
Communications Toolbox / RF Impairments

説明

Receiver Thermal Noise ブロックは受信機の熱ノイズを複素信号に適用します。ブロックは、複素信号の熱ノイズの影響をシミュレートします。[Specification method] パラメーターは、ノイズ温度、ノイズ指数、ノイズ ファクターに基づいた熱ノイズの指定を有効にします。

端子

入力

すべて展開する

複素信号。スカラーまたは列ベクトルとして指定します。

データ型: double | single
複素数のサポート: あり

出力

すべて展開する

出力信号。スカラーまたは列ベクトルとして返されます。この出力は入力信号と同じ次元およびデータ型になります。

パラメーター

すべて展開する

熱ノイズの指定方法。次のいずれかのオプションとして指定します。

  • [Noise temperature] はケルビン単位でノイズを指定します。

  • [Noise figure] は、入力ノイズ温度 290 K に対する追加された受信機のノイズ (dB) を指定します。ノイズ指数はノイズ ファクターのデシベルに相当するものです。

  • [Noise factor] は、入力ノイズ温度 290 K に対する追加された受信機のノイズを指定します。ノイズ ファクターはノイズ指数の線形等価です。

ケルビン単位のノイズ温度。スカラーとして指定します。

調整可能: Yes

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[Specification method] パラメーターを [Noise temperature] に設定します。

ノイズ温度 290 K に対する受信機のノイズ指数 (dB)。スカラーとして指定します。

メモ

このパラメーターは受信機の回路のみのノイズの影響を指定します。アンテナ ノイズの影響を追加するには、[Add 290K antenna noise] パラメーターを選択します。

調整可能: Yes

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[Specification method] パラメーターを [Noise figure] に設定します。

ノイズ温度 290 K に対する受信機のノイズ ファクター。スカラーとして指定します。

メモ

このパラメーターは受信機の回路のみのノイズの影響を指定します。アンテナ ノイズの影響を追加するには、[Add 290K antenna noise] パラメーターを選択します。

調整可能: Yes

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[Specification method] パラメーターを [Noise factor] に設定します。

このパラメーターを選択して、290 K のアンテナ ノイズを信号に追加します。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[Specification method] パラメーターを [Noise factor] または [Noise figure] に設定します。

オーム単位の参照負荷の値。スカラーとして指定します。この値は、信号レベルおよびノイズ パワー レベルに基づいて電圧レベルを計算するために使用されます。

調整可能: Yes

乱数発生器の初期シード値。スカラーとして指定します。

ブロックの特性

データ型

double | single

多次元信号

なし

可変サイズの信号

なし

アルゴリズム

無線受信機のパフォーマンスは、しばしばノイズ ファクターまたはノイズ指数で表されます。ノイズ ファクターは入力の S/N 比 Si/Ni と出力の S/N 比 So/No の比率として定義され、次のようになります。

F=Si/NiSo/No.

受信機のゲイン G、受信機のノイズ パワー Nckt が与えられると、ノイズ ファクターは次のように表現できます。

F=Si/NiGSi/(Nckt+GNi)=Nckt+GNiGNi.

IEEE はノイズ ファクターを定義する際に、入力のノイズ温度が T0 であると仮定しています。ここで、T0 = 290 K です。このとき、ノイズ ファクターは次のようになります。

F=Nckt+GNiGNi=GkBTckt+GkBT0GkBT0=Tckt+T0T0.

Tckt は受信機の同等の入力ノイズ温度で、次のように表現されます。

Tckt=T0(F1).

アンテナと受信機の全体的なノイズ温度 Tsys は次のようになります。

Tsys=Tant+Tckt,

ここで、Tant はアンテナのノイズ温度です。

ノイズ指数 NF はノイズ ファクターの dB 換算と等価であり、次のように表現できます。

NF=10log10(F).

ノイズ パワーは次のように表現できます。

N=kTB=V2/R,

ここで、V は次のように表現されるノイズ電圧です。

V2=kTBR,

また、R は参照負荷です。

拡張機能

C/C++ コード生成
Simulink® Coder™ を使用して C および C++ コードを生成します。

バージョン履歴

R2006a より前に導入