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線形化結果のトラブルシューティング
期待どおりに線形化しないシステムおよびブロックの修正、特殊なアプリケーションのブロックの線形化
モデルが想定どおりに線形化されない場合は、Simulink® Control Design™ のトラブルシューティング ツールを使用して線形化の問題を診断し、修正することができます。詳細については、線形化のトラブルシューティングの概要を参照してください。モデル線形化器またはコマンド ラインを使用してモデルを線形化する際、線形化に問題が生じる可能性のあるブロックをモデル内で検出できます。詳細については、一般的な線形化問題の特定と修正を参照してください。
一部の Simulink ブロックでは、良好な線形化結果を得ることができません。一般的に、このようなブロックに対してはカスタム線形化を指定しなければなりません。詳細については、個々のブロックの線形化を指定するタイミングを参照してください。
関数
オブジェクト
トピック
トラブルシューティングの基礎
- 線形化のトラブルシューティングの概要
Simulink モデルを線形化する際に想定どおりの結果が得られない場合、Simulink Control Design のトラブルシューティング ツールを使用して、潜在的な線形化問題を診断し修正することができます。
- 一般的な線形化問題の特定と修正
線形化アドバイザーを使用して Simulink モデルの線形化のトラブルシューティングを行う。
- 複雑なモデルの線形化の高速化
複雑な初期化関数をもつ大規模な Simulink モデルおよびブロックが原因で線形化の速度が遅くなる場合があります。
カスタムのブロック線形化
- 個々のブロックの線形化を指定するタイミング
著しい不連続性をもつブロックなど、一部の Simulink ブロックでは良好な線形化の結果が得られないことがあります。一般的に、このようなブロックに対してはカスタム線形化を指定しなければなりません。
- Simulink ブロックのカスタム線形化の指定
線形化できない Simulink ブロックまたはサブシステムのカスタム線形化を指定できます。 - システム同定を使用したモデル コンポーネントの線形化の指定
System Identification Toolbox™ ソフトウェアを使用すると、適切に線形化されていないモデル コンポーネントの線形システムを特定し、特定されたシステムを使用して線形化を指定できます。 - 線形化時に摂動するブロックの摂動レベルの変更
解析ヤコビアンが事前にプログラムされていないブロックは、数値摂動法を使用して線形化されます。アプリケーションの摂動レベルを変更できます。これによって線形化の結果が変化します。
特殊な特性をもつモデルとブロック
- パルス幅変調信号を使用するモデルの設定
PWM 信号を含むサブシステムは、信号に不連続性があるため適切に線形化されません。 - むだ時間をもつモデル
連続むだ時間の正確な表現またはパデ近似を使用してモデルを線形化できます。 - マルチレート モデルの線形化
異なるサンプル時間をもつブロックを含む Simulink モデルを線形化することができます。 - イベントベースのサブシステムの線形化 (外部でスケジュールされたサブシステム)
線形化は特定の時点において実行されるので、外部でスケジュールされたサブシステムのトリガー イベントが発生することはありません。 - 非浮動小数点の信号または状態をもつブロックの線形化
非浮動小数点の信号または状態をもち、事前にプログラムされた正確な線形化をもたないブロックは、自動的にゼロに線形化されます。このようなブロックを線形化するには、すべての信号を倍精度に変換しなければなりません。 - Simscape ネットワークの線形化
Simulink Control Design ソフトウェアを使用して、Simscape™ コンポーネントをもつモデルを線形化することができます。