ノイズのある Doppler 信号のノイズ除去
"信号アナライザー" を使用してノイズのある Doppler 信号のノイズを除去し、そのスカログラムを表示します。この例では、Wavelet Toolbox™ のライセンスが必要です。
ノイズがある Doppler 信号を読み込みます。
load noisdopp"信号アナライザー" を開いて、"ワークスペース ブラウザー" から信号テーブルに信号をドラッグします。信号を複製します。複製した信号の名前を noisdoppDenoise に変更します。[グリッドの表示] をクリックして、1 行 2 列のグリッドの表示を作成します。noisdopp を左側の表示にプロットし、noisdoppDenoise を右側の表示にプロットします。

右側の表示を選択し、信号テーブル内の noisdoppDenoise という名前を強調表示します。[アナライザー] タブを選択し、[前処理] をクリックして前処理モードに入り、前処理オプションのリストから [Denoise] を選択します。

[関数パラメーター] パネルを使用して、ノイズ除去パラメーターを調整し、選択した信号に適用します。詳細については、ウェーブレット信号デノイザー (Wavelet Toolbox)を参照してください。[適用] ボタンをクリックすると、既定の設定で信号のノイズ除去が行われます。[すべて確定] をクリックして前処理結果を保存し、モードを終了します。ノイズ除去された信号は、元の信号より滑らかになります。

別のパラメーター セットを使用して信号のノイズ除去を行うには、[前処理を元に戻す] をクリックして前処理モードに再度入り、[Denoise] を選択します。[関数パラメーター] パネルで、[ノイズ除去方法] ドロップダウン リストから [Universal Threshold] を選択し、[しきい値処理] ドロップダウン リストから [Hard] を選択します。[適用] をクリックしてモードを終了します。

ノイズ除去の効果をスカログラムで確認するには、[表示] タブで [時間-周波数] をクリックし、Scalogram を選択します。左側の表示をクリックして、この手順を繰り返します。

参考
アプリ
- 信号アナライザー | ウェーブレット信号デノイザー (Wavelet Toolbox)
関数
highpass|lowpass|smoothdata|wdenoise(Wavelet Toolbox)
トピック
- 相関する信号間の遅延の検出
- ウィンドウの漏れを変化させることでトーンを分解する
- 異なるウィンドウを使用した信号スペクトルの計算
- パーシステンス スペクトルを使用した干渉の検出
- 複素包絡線を使用した変調と復調
- 再代入したスペクトログラムを使用したリッジの検出と追跡
- 音楽信号からの音声の抽出
- 不等間隔サンプル信号のリサンプリングおよびフィルター処理
- 独自の関数を使用した飽和信号のクリップ除去
- 振動信号の包絡線スペクトルの計算
- クジラの歌からの関心領域の抽出
- 信号アナライザー アプリの使用
- サンプル レートおよびその他の時間情報の編集
- 信号アナライザーでサポートされるデータ型
- 信号アナライザーでのスペクトル計算
- 信号アナライザーのパーシステンス スペクトル
- 信号アナライザーでのスペクトログラム計算
- 信号アナライザーでのスカログラム計算
- 信号アナライザーのキーボード ショートカット
- 信号アナライザーのヒントと制限