信号アナライザーのパーシステンス スペクトル
"パーシステンス スペクトル" は、与えられた周波数が信号内に存在する時間の割合を示す時間-周波数領域の表示です。パーシステンス スペクトルはパワー周波数空間のヒストグラムです。信号が変化する中で特定の周波数が信号内に存在する時間が長ければ長いほど、その時間の割合は大きくなるため、表示内の色が明るく ("熱く") なります。パーシステンス スペクトルを使用して、他の信号の中に隠れている信号を識別します。
パーシステンス スペクトルを計算するために、信号アナライザーは以下のステップを実行します。
指定された漏れ、時間分解能、およびオーバーラップを使用してスペクトログラムを計算します。(パナーまたはズーム ボタンを使用して時間に合わせてズームをするときは、アプリは、一部しか表示されていないセグメントを含む、ズームインされて表示されている関心領域の範囲内にあるセグメントを使用してパーシステンス スペクトルを計算して表示します。詳細については、信号アナライザーでのスペクトログラム計算を参照してください。)
パワーと周波数の値を 2 次元ビンに分割します (パワーまたは周波数の範囲を調整するには、[パーシステンス スペクトル] タブの [パワーの範囲] または [周波数範囲] で最大値と最小値を入力します)。
各時間値について、パワー スペクトルの対数の二変量ストグラムを再計算します。その時点に信号エネルギーが存在する各パワー周波数ビンについて、対応する行列要素を 1 ずつ増やします。すべての時間値のヒストグラムの総和を求めます。
パワーと周波数に対して累積したヒストグラムをプロットします。色は、正規化された割合で表したヒストグラム カウントの対数に比例します。ゼロ値を表現するために、考えられる最小の振幅の 1/2 を使用します。
(カラーマップで表すヒストグラム カウントの範囲を調整するには、[パーシステンス スペクトル] タブの [密度範囲] で最大値と最小値を入力します。カラーマップを現在の密度範囲に合わせるには、[表示] タブの [カラーマップを合わせる] ボタンをクリックします。)
パワー スペクトル |
ヒストグラム |
累積ヒストグラム |
参考
アプリ
関数
関連する例
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