信号アナライザーでサポートされるデータ型
数値データ
数値のベクトルと行列がサポートされます。
例:
cos(pi./[4;2]*(0:159))'+randn(160,2)
は、ホワイト ノイズに組み込まれた正弦波で構成される 2 チャネル信号です。例:
exp(1j*pi./[4;2]*(0:159))'+randn(160,2)
は、ホワイト ノイズに組み込まれた複素数値の正弦波で構成される 2 チャネル信号です。スカラー、空の配列、多次元配列、変数
ans
はサポートされません。前処理は、非有限要素をもつ信号ではサポートされません。
MATLAB timetable
1 つ以上の変数を持つ timetable がサポートされます。各変数はベクトルまたは行列になります。信号アナライザーは、時間値が増加していき有限なときにのみ、timetable 入力をサポートします。欠損している、非有限である、または時間点が重複している信号はインポートされません。一部の timetable では、この制限は、アプリでいくつかの信号がインポートされるが、その他はインポートされないことを意味します。すべての信号を確実にインポートするには、欠損または重複する時間および非等間隔の時間をもつ timetable の整理のヒントを使用してそれらを修正します。
例:
timetable(seconds(0:4)',rand(5,2))
とtimetable(seconds(0:4)',rand(5,1),rand(5,1))
は両方とも 1 Hz で 4 秒間サンプリングされた 2 チャネルの確率変数を指定します。例:
timetable(exp(1j*pi./[4;2]*(0:159))'+randn(160,2),'SampleRate',1000)
は 1 kHz で 0.16 秒間サンプリングされた 2 チャネルの複素数値の正弦波信号を指定します。空の timetable、
datetime
配列として指定された行時間を含む timetable はサポートされません。
ヒント
datetime
配列として保存された時間値を含む timetable を解析するには、最初の時間点を減算して配列を duration
配列に変換し、その後 duration
配列を秒に変換します。
timeseries
オブジェクト
単一チャネルおよびマルチチャネルの
timeseries
オブジェクトがサポートされます。サポート対象とするには、timeseries
オブジェクトのDataInfo.Interpolation
プロパティを'linear'
に設定しなければなりません。setinterpmethod
を使用して、プロパティを変更します。例:
timeseries(rand(5,2))
とtimeseries(rand(5,2),0:4)
は両方とも 1 Hz で 4 秒間サンプリングされた 2 チャネルの確率変数を指定します。信号アナライザーは、時間値が増加していき有限なときにのみ、
timeseries
入力をサポートします。欠損している、非有限である、または時間点が重複している信号はインポートされません。一部のtimeseries
オブジェクトでは、この制限は、アプリでいくつかの信号がインポートされるが、その他はインポートされないことを意味します。すべての信号を確実にインポートするには、時系列オブジェクトとコレクションのヒントを使用してそれらを修正します。空の
timeseries
オブジェクト、時間ベクトルが MATLAB® 日付文字列として指定されたtimeseries
オブジェクト、Name
プロパティが有効な MATLAB 変数名ではないtimeseries
オブジェクトはサポートされません。有効な変数名の詳細は、isvarname
を参照してください。
メモ
信号アナライザーは、行列、時系列、timetable、または 8000 チャネルを超えるラベル付き信号セットをサポートしていません。
不等間隔サンプル信号
フィルター処理とスカログラム表示は不等間隔サンプル信号はサポートしていません。
信号が不等間隔サンプルの場合、信号アナライザーは信号を等間隔グリッドに内挿して、スペクトル推定を計算します。アプリは線形内挿を使用し、サンプル時間が隣接する時間点の差の中央値に等しいと仮定します。信号テーブルでは、派生されたサンプルレートに、信号が等間隔でないサンプルであることを示すアスタリスクが表示されます。不等間隔サンプル信号がサポートされるには、時間間隔の中央値と時間間隔の平均値は以下に従わなければなりません。
メモ
内挿は、スペクトル推定を計算するためだけに使用されます。時間プロットはリサンプリングされません。
ラベル付き信号セット
labeledSignalSet
オブジェクトがサポートされます。例: コード
は、4 つのメンバーをもつラベル付き信号セットを指定します。各メンバーには異なる長さと異なる数のチャネルがあります。2 つのメンバー、lbs = labeledSignalSet({randn(100,2) randn(200,3)},'SampleRate',400); setMemberNames(lbs,["Water" "Earth"]); addMembers(lbs,{randn(120,1) randn(300,2)},100,["Air" "Fire"]);
"Water"
と"Earth"
は 400 Hz でサンプリングされています。他の 2 つのメンバー、"Air"
と"Fire"
は 100 Hz でサンプリングされています。前処理は、ラベル付き信号セットではサポートされません。ラベル付き信号セットに属する信号を前処理する場合は、最初に信号をセットから抽出しなければなりません。詳細については、信号の関心領域の抽出を参照してください。
アプリは、
labeledSignalSet
オブジェクトへの時間情報の追加やlabeledSignalSet
オブジェクトの時間情報の編集をサポートしていません。