レポート コンポーネント
レポート コンポーネントについて
レポート設定ファイルにコンポーネントを含めて、レポートの動作を指定し、テーブル、リスト、図などのコンテンツをレポートに挿入します。レポートにコンポーネントを追加して、その動作を指定するには、レポート エクスプローラーを使用します。
レポート設定ファイルでは、次の種類のコンポーネントを組み合わせて使用します。
| コンポーネントの種類 | 説明 |
|---|---|
| レポート構造コンポーネント | レポートのコンテンツを整理するためにタイトル ページ、節、およびその他のコンポーネントを含めます。 |
| システムベースのコンポーネント | レポートに含める情報をモデルから直接取得するコンポーネントを含めます。 |
| ユーザー指定情報コンポーネント | モデルには依存しないユーザー指定のテキストおよびグラフィックスを含めます。 |
| 動的レポート コンポーネント | モデルからのデータあるいは指定したその他の条件に基づいて、コンポーネントを含めるタイミングと、コンポーネントでレポートの対象にする情報に関して、動的な制御を設定します。 |
レポート構造コンポーネント
タイトル ページを追加するにはタイトル ページ コンポーネントを使用します。概要や使用条件についての情報を含めることができます。
レポートを複数の節に整理するには、章/節コンポーネントを使用します。
システムベースのコンポーネント
Simulink® Report Generator™ には、レポートに含める情報をモデルから取得するコンポーネントが用意されています。システムベースのコンポーネントを使用すると、レポートでモデルの現在の状態を説明できるようになります。これらのコンポーネントを設定ファイルに含めると、レポートを随時生成して最新バージョンのモデルを反映することが可能です。
プロパティ テーブル コンポーネントは、オブジェクトのプロパティ名/プロパティ値のペアをテーブルに表示します。概要テーブル コンポーネントは、オブジェクトの特定のプロパティを含むテーブルを、生成されるレポートに挿入します。テーブルには各行に 1 つのオブジェクトが含まれ、各オブジェクト プロパティが列に表示されます。
DocBlock ブロックからの説明情報を使用するには、ドキュメンテーション コンポーネントを使用します。
いくつかの例として、次のシステムベース コンポーネントがあります。
次の製品のモデル要素を含むシステムベース コンポーネントを使用することもできます。
Stateflow®
Fixed-Point Designer™
Simulink Coder™
Simulink Check™
Requirements Toolbox™
ユーザー指定情報コンポーネント
システムベース コンポーネントを使用すると、システムからデータを抽出してレポートにその情報を挿入するだけでなく、自分やその他のユーザーが指定したコンテンツを追加することもできます。たとえば、テキストを含めるには段落およびテキスト コンポーネントを使用します。
ファイルからグラフィックスを挿入するにはイメージ コンポーネントを使用します。
ASCII テキストを挿入するにはファイルのインポート コンポーネントを使用します。
レポートのソース ファイルに関するメモを含めるにはコメント コンポーネントを使用します。
動的レポート コンポーネント
動的レポート コンポーネントは条件付きで実行され、子コンポーネントを実行するタイミングやその実行回数を決定することができます。レポート生成のフローを制御するには、論理 If、論理 Then、While ループ、または For ループなどの論理コンポーネントおよびフロー コンポーネントを使用します。
ループ コンポーネントは、指定された回数で子コンポーネントを実行します。論理ループ、Handle Graphics® ループ、モデル ループ、チャート ループなど、いくつかのループ コンポーネントがあります。モデル ループとチャート ループでは、レポートでブロックの並べ替え順序などの側面を制御できます。
コンポーネント レベルでの書式制御
レポート用に選択した出力形式とスタイルシートによって、生成されるレポートの書式設定に関する多くの側面が決まります。詳細については、レポートの出力形式を参照してください。
レポートの書式とレイアウトを制御するスタイルシートに加え、一部のコンポーネントでは、コンポーネントの特定インスタンスの詳細な書式設定を指定するプロパティを設定できます。たとえば、Simulink プロパティ テーブルでは、テーブル枠を表示するかどうかを指定したり、テーブル セルのテキストの配置を指定できます。