matlab.ui.componentcontainer.ComponentContainer クラス
パッケージ: matlab.ui.componentcontainer
説明
matlab.ui.componentcontainer.ComponentContainer
は、カスタム UI コンポーネント オブジェクトの独自のクラスを作成するために基盤として作成するクラスです。この基底クラスのサブクラスを定義するときは、ComponentContainer
のプロパティと、UI コンポーネント オブジェクトをビルドするメソッドを使用できます。ComponentContainer
クラスから直接継承するには、クラス定義ファイルの最初の行で次の構文を指定します。ここで、MyComponent
はオブジェクト名です。
classdef MyComponent < matlab.ui.componentcontainer.ComponentContainer
matlab.ui.componentcontainer.ComponentContainer
クラスは handle
クラスです。
プロパティ
BackgroundColor
— 背景色
[0.94 0.94 0.94]
(既定値) | RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | 'r'
| 'g'
| 'b'
| ...
背景色。RGB 3 成分、16 進数カラー コード、または表にリストされた色オプションのいずれかとして指定します。
RGB 3 成分および 16 進数カラー コードは、カスタム色を指定するのに役立ちます。
RGB 3 成分は、色の赤、緑、青成分の強度を指定する 3 成分の行ベクトルです。強度値は
[0,1]
の範囲でなければなりません。たとえば[0.4 0.6 0.7]
のようになります。16 進数カラー コードは、ハッシュ記号 (
#
) で始まり、3 桁または 6 桁の0
からF
までの範囲の 16 進数が続く文字ベクトルまたは string スカラーです。これらの値では大文字小文字は区別されません。したがって、カラー コード'#FF8800'
、'#ff8800'
、'#F80'
、および'#f80'
は等価です。
あるいは、名前を使用して一部の一般的な色を指定できます。次の表に、名前の付いた色オプション、等価の RGB 3 成分、および 16 進数カラー コードを示します。
色名 | 省略名 | RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | 外観 |
---|---|---|---|---|
"red" | "r" | [1 0 0] | "#FF0000" | |
"green" | "g" | [0 1 0] | "#00FF00" | |
"blue" | "b" | [0 0 1] | "#0000FF" | |
"cyan" | "c" | [0 1 1] | "#00FFFF" | |
"magenta" | "m" | [1 0 1] | "#FF00FF" | |
"yellow" | "y" | [1 1 0] | "#FFFF00" | |
"black" | "k" | [0 0 0] | "#000000" | |
"white" | "w" | [1 1 1] | "#FFFFFF" |
MATLAB® の多くのタイプのプロットで使用されている既定の色の RGB 3 成分および 16 進数カラー コードを次に示します。
RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | 外観 |
---|---|---|
[0 0.4470 0.7410] | "#0072BD" | |
[0.8500 0.3250 0.0980] | "#D95319" | |
[0.9290 0.6940 0.1250] | "#EDB120" | |
[0.4940 0.1840 0.5560] | "#7E2F8E" | |
[0.4660 0.6740 0.1880] | "#77AC30" | |
[0.3010 0.7450 0.9330] | "#4DBEEE" | |
[0.6350 0.0780 0.1840] | "#A2142F" |
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | public |
Dependent | true |
GetObservable | true |
SetObservable | true |
Visible
— 可視性の状態
'on'
(既定値) | on/off logical 値
可視性の状態。'on'
または 'off'
、もしくは数値または logical 1
(true
) または 0
(false
) として指定します。'on'
の値は true
と等価であり、'off'
は false
と等価です。したがって、このプロパティの値を logical 値として使用できます。値は matlab.lang.OnOffSwitchState
型の on/off logical 値として格納されます。
'on'
— オブジェクトを表示します。'off'
— オブジェクトを削除せずに非表示にします。非表示の UI コンポーネントのプロパティには引き続きアクセスできます。
アプリの起動を高速化するには、起動時に表示する必要のないすべてのコンポーネントの Visible
プロパティを 'off'
に設定します。
非表示のコンテナーのサイズを変更した場合、そのコンテナーが表示されるときに SizeChangedFcn
コールバックがトリガーされます。
コンテナーの Visible
プロパティを変更しても、子コンポーネントの Visible
プロパティの値は "変更されません"。これは、コンテナーを非表示にするとその子コンポーネントも非表示になる場合にも当てはまります。
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | public |
Dependent | true |
GetObservable | true |
SetObservable | true |
ContextMenu
— コンテキスト メニュー
空の GraphicsPlaceholder
配列 (既定値) | ContextMenu
オブジェクト
コンテキスト メニュー。関数 uicontextmenu
を使用して作成された ContextMenu
オブジェクトとして指定します。このプロパティを使用して、基底 UI コンポーネントもグラフィックス オブジェクトも含まれていないコンポーネントの領域を右クリックしたときにコンテキスト メニューを表示します。
カスタム UI コンポーネントの任意の部分を右クリックしたときにコンテキスト メニューを表示するには、カスタム コンポーネントの ContextMenu
プロパティを設定するときにすべての基底 UI コンポーネントおよびグラフィックス オブジェクトの ContextMenu
プロパティを設定するコードを記述します。
例: コンテキスト メニューをもつコンポーネント
このコードは、グリッド レイアウト マネージャーでラベルおよびボタンをもつシンプルなカスタム UI コンポーネントを作成します。ユーザーが SimpleComponent
クラスのインスタンスを作成し、コンテキスト メニューをコンポーネントに割り当てるたびに、update
メソッドのコードがその同じコンテキスト メニューを基底の GridLayout
、Button
、および Label
オブジェクトに割り当てます。
classdef SimpleComponent < matlab.ui.componentcontainer.ComponentContainer properties (Access = private, Transient, NonCopyable) GridLayout matlab.ui.container.GridLayout Button matlab.ui.control.Button Label matlab.ui.control.Label end methods (Access=protected) function setup(obj) % Set component size obj.Position = [100 100 220 50]; % Create grid obj.GridLayout = uigridlayout(obj,[1 2]); % Create components obj.Label = uilabel(obj.GridLayout,... "Text","My component"); obj.Button = uibutton(obj.GridLayout); end function update(obj) obj.GridLayout.ContextMenu = obj.ContextMenu; obj.Label.ContextMenu = obj.ContextMenu; obj.Button.ContextMenu = obj.ContextMenu; end end end
SimpleComponent
オブジェクトを作成し、コンテキスト メニューを指定します。コンポーネント内の空きスペースおよびラベルを右クリックします。コンテキスト メニューが表示されます。
fig = uifigure;
cm = uicontextmenu(fig);
m1 = uimenu(cm);
SimpleComponent(fig,"ContextMenu",cm);
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | public |
NonCopyable | true |
Transient | true |
GetObservable | true |
SetObservable | true |
Position
— 余白を除いた UI コンポーネントのサイズと位置
[100 100 100 100]
(既定値) | [left bottom width height]
軸ラベルや目盛りなどの装飾用の余白を除いた、UI コンポーネントのサイズと位置。このプロパティは、[left bottom width height]
の形式のベクトルとして指定します。
メモ
UI コンポーネントの親が GridLayout
である場合は、このプロパティを設定しても効果はありません。
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | public |
Dependent | true |
Units
— 測定の単位
'pixels'
(既定値)
測定の単位。'pixels'
として指定します。
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | public |
Dependent | true |
GetObservable | true |
SetObservable | true |
Layout
— レイアウト オプション
空の LayoutOptions
配列 (既定値) | GridLayoutOptions
オブジェクト
レイアウト オプション。GridLayoutOptions
オブジェクトとして指定します。このプロパティは、グリッド レイアウト コンテナーの子であるコンポーネントのオプションを指定します。コンポーネントがグリッド レイアウト コンテナーの子ではない場合 (たとえば、Figure またはパネルの子である場合) は、このプロパティは空で、効果はありません。しかし、コンポーネントがグリッド レイアウト コンテナーの子である場合は、GridLayoutOptions
オブジェクトの Row
プロパティおよび Column
プロパティを設定して、グリッドの目的の行と列にコンポーネントを配置することができます。
たとえば、以下のコードは、イメージ コンポーネントをその親グリッドの 3 行目の 2 列目に配置します。
g = uigridlayout([4 3]); im = uiimage(g); im.ImageSource = 'peppers.png'; im.ScaleMethod = 'fill'; im.Layout.Row = 3; im.Layout.Column = 2;
イメージが複数の行または列にまたがるようにするには、Row
または Column
プロパティを 2 要素ベクトルとして指定します。たとえば、このイメージは列 2
から 3
にまたがります。
im.Layout.Column = [2 3];
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | public |
SizeChangedFcn
— サイズ変更のコールバック
''
(既定値) | 関数ハンドル | cell 配列 | 文字ベクトル
サイズ変更のコールバック。次の値のいずれかとして指定します。
関数ハンドル。
最初の要素が関数ハンドルである cell 配列。cell 配列内のその後の要素はコールバック関数に渡される引数です。
有効な MATLAB 式を含む文字ベクトル (非推奨)。MATLAB は、この式をベース ワークスペースで評価します。
SizeChangedFcn
コールバックは、次の場合に実行されます。
コンポーネントが初めて表示された。
コンポーネントがサイズ変更中に表示された。
このコンポーネントがサイズ変更後に初めて表示された。この状況は、コンポーネントが非表示の間にサイズが変更され、その後表示された場合に発生します。
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | public |
Dependent | true |
AbortSet | true |
GetObservable | true |
SetObservable | true |
NonCopyable | true |
CreateFcn
— 作成関数
''
(既定値) | 関数ハンドル | cell 配列 | 文字ベクトル
オブジェクト作成関数。次の値のいずれかとして指定します。
関数ハンドル。
最初の要素が関数ハンドルである cell 配列。cell 配列内のその後の要素はコールバック関数に渡される引数です。
有効な MATLAB 式を含む文字ベクトル (非推奨)。MATLAB は、この式をベース ワークスペースで評価します。
コールバックを関数ハンドル、cell 配列、または文字ベクトルとして指定する方法の詳細については、App Designer のコールバックを参照してください。
このプロパティは、MATLAB がオブジェクトを作成するときに実行されるコールバック関数を指定します。MATLAB は CreateFcn
コールバックを実行する前に、すべてのプロパティ値を初期化します。CreateFcn
プロパティを指定しない場合、MATLAB は既定の作成関数を実行します。
既存のコンポーネントに CreateFcn
プロパティを設定しても効果はありません。
このプロパティを関数ハンドルまたは cell 配列として指定した場合、コールバック関数の最初の引数を使用して、作成中のオブジェクトにアクセスできます。それ以外の場合は、関数 gcbo
を使用してオブジェクトにアクセスします。
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | public |
Dependent | true |
AbortSet | true |
GetObservable | true |
SetObservable | true |
NonCopyable | true |
DeleteFcn
— 削除関数
''
(既定値) | 関数ハンドル | cell 配列 | 文字ベクトル
オブジェクト削除関数。次の値のいずれかとして指定します。
関数ハンドル。
最初の要素が関数ハンドルである cell 配列。cell 配列内のその後の要素はコールバック関数に渡される引数です。
有効な MATLAB 式を含む文字ベクトル (非推奨)。MATLAB は、この式をベース ワークスペースで評価します。
コールバックを関数ハンドル、cell 配列、または文字ベクトルとして指定する方法の詳細については、App Designer のコールバックを参照してください。
このプロパティは、MATLAB がオブジェクトを削除するときに実行されるコールバック関数を指定します。MATLAB は、オブジェクトのプロパティを破棄する前に DeleteFcn
コールバックを実行します。DeleteFcn
プロパティを指定しない場合、MATLAB は既定の削除関数を実行します。
このプロパティを関数ハンドルまたは cell 配列として指定した場合、コールバック関数の最初の引数を使用して、削除されるオブジェクトにアクセスできます。それ以外の場合は、関数 gcbo
を使用してオブジェクトにアクセスします。
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | public |
Dependent | true |
AbortSet | true |
GetObservable | true |
SetObservable | true |
NonCopyable | true |
Interruptible
— コールバックの割り込み
'on'
(既定値) | on/off logical 値
コールバックの割り込み。'on'
または 'off'
、もしくは数値または logical 1
(true
) または 0
(false
) として指定します。'on'
の値は true
と等価であり、'off'
は false
と等価です。したがって、このプロパティの値を logical 値として使用できます。値は matlab.lang.OnOffSwitchState
型の on/off logical 値として格納されます。
このプロパティは実行中のコールバックが割り込み可能かどうかを決定します。次の 2 つのコールバックの状態について考慮する必要があります。
"実行中" コールバックは、現在実行しているコールバックです。
"割り込み" コールバックは、実行中のコールバックに割り込もうとするコールバックです。
MATLAB がコールバックを呼び出すたびに、そのコールバックは実行中のコールバック (がある場合) に割り込もうとします。実行中のコールバックを所有するオブジェクトの Interruptible
プロパティが、割り込み可能かどうかを決定します。
値が
'on'
の場合、他のコールバックがオブジェクトのコールバックに割り込むことができます。割り込みは、drawnow
、figure
、uifigure
、getframe
、waitfor
、pause
コマンドなどの、MATLAB が次にキューを処理するポイントで発生します。実行中のコールバックにこれらのいずれかのコマンドが含まれている場合、MATLAB はそのポイントでコールバックの実行を停止し、割り込みコールバックを実行します。割り込みコールバックが完了すると、MATLAB は実行中だったコールバックの実行を再開します。
実行中のコールバックにこれらのコマンドが含まれていない場合、MATLAB はそのコールバックの実行を割り込みなしで完了します。
値が
'off'
の場合、割り込みの試行はすべてブロックされます。割り込みコールバックを所有するオブジェクトのBusyAction
プロパティが、その割り込みコールバックを破棄するかキューに入れるかを決定します。
メモ
コールバックの割り込みと実行は、以下の状況では動作が異なります。
割り込みコールバックが
DeleteFcn
、CloseRequestFcn
またはSizeChangedFcn
の各コールバックの場合、Interruptible
プロパティの値にかかわらず割り込みが発生します。実行中のコールバックが関数
waitfor
を現在実行している場合、Interruptible
プロパティの値にかかわらず割り込みが発生します。Timer
オブジェクトは、Interruptible
プロパティ値にかかわらず、スケジュールに従って実行されます。
MATLAB は、割り込みが発生したときにプロパティの状態や表示を保存しません。たとえば、gca
コマンドや gcf
コマンドから返されたオブジェクトは、別のコールバックを実行するときに変更されている可能性があります。
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | public |
GetObservable | true |
SetObservable | true |
BusyAction
— コールバック キューイング
'queue'
(既定値) | 'cancel'
コールバック キューイング。'queue'
または 'cancel'
として指定します。BusyAction
プロパティは MATLAB による割り込みコールバックの実行の処理方法を決定します。次の 2 つのコールバックの状態について考慮する必要があります。
"実行中" コールバックは、現在実行しているコールバックです。
"割り込み" コールバックは、実行中のコールバックに割り込もうとするコールバックです。
MATLAB がコールバックを呼び出すたびに、そのコールバックは実行中のコールバックに割り込もうとします。実行中のコールバックを所有するオブジェクトの Interruptible
プロパティが、割り込みを許可するかどうかを決定します。割り込みが許可されない場合は、割り込みコールバックを所有するオブジェクトの BusyAction
プロパティが、そのコールバックを破棄するかキューに入れるかを決定します。BusyAction
プロパティは次の値を取ることができます。
'queue'
— 割り込みコールバックをキューに入れ、実行中のコールバックが終了した後に処理されるようにします。'cancel'
— 割り込みコールバックを実行しません。
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | public |
GetObservable | true |
SetObservable | true |
BeingDeleted
— 削除状態
on/off logical 値
削除状態。matlab.lang.OnOffSwitchState
型の on/off logical 値として返されます。
MATLAB は、DeleteFcn
コールバックが実行を開始すると、BeingDeleted
プロパティを 'on'
に設定します。コンポーネント オブジェクトが存在しなくなるまで BeingDeleted
プロパティは 'on'
に設定されたままです。
クエリや変更の前にオブジェクトが削除されようとしていないか確認するために BeingDeleted
プロパティの値をチェックします。
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | protected |
GetObservable | true |
SetObservable | true |
Parent
— 親コンテナー
Figure
オブジェクト (既定値) | Panel
オブジェクト | Tab
オブジェクト | GridLayout
オブジェクト
コンポーネントの親コンテナー。Figure
、Panel
、Tab
、または GridLayout
オブジェクトとして指定します。
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | public |
Transient | true |
Dependent | true |
NonCopyable | true |
GetObservable | true |
SetObservable | true |
Children
— UI コンポーネントの子
空の GraphicsPlaceholder
配列
UI コンポーネントの子。空の GraphicsPlaceholder
配列として返されます。カスタム UI コンポーネントは子をもちません。このプロパティを設定しても効果はありません。
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | public |
Transient | true |
Dependent | true |
NonCopyable | true |
HandleVisibility
— オブジェクト ハンドルの可視性
'on'
(既定値) | 'callback'
| 'off'
オブジェクト ハンドルの可視性。'on'
、'callback'
または 'off'
として指定します。
このプロパティは、オブジェクトの親がもつ子のリストにおけるそのオブジェクトの可視性を制御します。オブジェクトがその親オブジェクトのリストで、子として可視できない場合、オブジェクト階層の検索またはプロパティのクエリによってオブジェクトを取得する関数は、そのオブジェクトを返しません。これらの関数には、get
、findobj
、clf
および close
が含まれます。オブジェクトは参照できない場合も有効です。オブジェクトにアクセスできる場合は、そのプロパティを設定および取得して、それをオブジェクトに作用する任意の関数に渡すことができます。
HandleVisibility の値 | 説明 |
---|---|
'on' | オブジェクトは常に参照できます。 |
'callback' | オブジェクトはコールバック内から、あるいはコールバックにより呼び出される関数から参照できます。しかし、コマンド ラインから呼び出される関数からは参照できません。このオプションを使用すると、コマンド ラインからのオブジェクトへのアクセスがブロックされますが、コールバック関数からのアクセスは許可されます。 |
'off' | オブジェクトは常に参照できません。このオプションは、他の関数による UI の意図しない変更を防止するために役立ちます。HandleVisibility を 'off' に設定すると、その関数の実行中にオブジェクトが一時的に非表示になります。 |
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | public |
Dependent | true |
GetObservable | true |
SetObservable | true |
Type
— UI コンポーネント オブジェクトのタイプ
文字ベクトル
UI コンポーネント オブジェクトのタイプ。コンポーネント名を含む文字ベクトルとして返されます。
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | protected |
NonCopyable | true |
Transient | true |
Tag
— オブジェクト識別子
''
(既定値) | 文字ベクトル | string スカラー
オブジェクト識別子。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。オブジェクトの識別子として機能する一意の Tag
値を指定できます。コードの他の部分からオブジェクトにアクセスする必要がある場合、関数 findobj
を使用して Tag
値に基づいてオブジェクトを検索できます。
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | public |
Dependent | true |
GetObservable | true |
SetObservable | true |
UserData
— ユーザー データ
[]
(既定値) | 配列
ユーザー データ。任意の MATLAB 配列として指定します。たとえば、スカラー、ベクトル、行列、cell 配列、文字配列、table、または構造体を指定できます。このプロパティを使用して、任意のデータをオブジェクトに保存します。
App Designer を使用している場合は、UserData
プロパティを使用する代わりに、アプリでパブリック プロパティまたはプライベート プロパティを作成してデータを共有します。詳細については、App Designer アプリ内でのデータの共有を参照してください。
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | public |
Transient | true |
GetObservable | true |
SetObservable | true |
メソッド
例
IP アドレス入力
4 つの値を入力して IP アドレスを形成するためのカスタム コンポーネントを作成する IPAddressComponent
というクラスを定義します。
このクラスを定義するには、次の機能をもつ以下のクラス定義を含む IPAddressComponent.m
というファイルを作成します。
IP アドレスを保存する
Value
パブリック プロパティ。4 つの数値編集フィールドを横一列に配置する
NumericField
およびGridLayout
プライベート プロパティ。NumericField
およびGridLayout
を初期化するsetup
メソッド。IP アドレスの変更時に
NumericField
値を更新するupdate
メソッド。4 つの数値編集フィールドの値に基づいて
Value
プロパティを設定するhandleNewValue
メソッド。
classdef IPAddressComponent < matlab.ui.componentcontainer.ComponentContainer % IPAddressComponent a set of 4 edit fields for IP Address input properties Value (1,4) {mustBeNonnegative, mustBeInteger, mustBeLessThanOrEqual(Value, 255)} = [192 168 1 2]; end events (HasCallbackProperty, NotifyAccess = protected) ValueChanged % ValueChangedFcn callback property will be generated end properties (Access = private, Transient, NonCopyable) NumericField (1,4) matlab.ui.control.NumericEditField GridLayout matlab.ui.container.GridLayout end methods (Access=protected) function setup(obj) % Set the initial position of this component obj.Position = [100 100 150 22]; % Layout obj.GridLayout = uigridlayout(obj,[1,5], ... 'RowHeight',{22},'ColumnWidth',{30,30,30,30,22},... 'Padding',0,'ColumnSpacing',2); % Building blocks for k = 1:4 obj.NumericField(k) = uieditfield(obj.GridLayout, 'numeric',... 'Limits', [0 255], 'RoundFractionalValues', true, ... 'FontName', 'Courier New', 'FontWeight', 'bold', ... 'ValueChangedFcn',@(o,e) obj.handleNewValue()); end end function update(obj) % Update view for k = 1:4 obj.NumericField(k).Value = obj.Value(k); end end end methods (Access=private) function handleNewValue(obj) obj.Value = [obj.NumericField.Value]; % Execute the event listeners and the ValueChangedFcn callback property notify(obj,'ValueChanged'); end end end
次に、ComponentContainer
クラスによって指定される IPAddressComponent
コンストラクター メソッドを呼び出してコンポーネントを作成し、オブジェクトを h
として返します。コンポーネントの値が変更された場合に、新しい IP アドレスをコマンド ウィンドウに表示する関数を指定します。
h = IPAddressComponent;
h.ValueChangedFcn = @(o,e) disp(['Value changed to: ', num2str(h.Value)]);
IP アドレス 192.168.1.10
を編集フィールドに入力します。MATLAB® は更新された IP アドレスをコマンド ウィンドウに表示します。
詳細
UI コンポーネントに対するユーザー定義のコールバックの有効化
クラスを定義するときに、UI コンポーネントで発生させるイベントのブロックをオプションで追加できます。
このようなイベント ブロックを作成するには、HasCallbackProperty
属性をもつ events
ブロックをクラスに指定します。これを行うと、MATLAB はブロック内のイベントごとにパブリック プロパティを作成します。パブリック プロパティには、イベント発生時に実行されるユーザー指定のコールバックが保存されます。パブリック プロパティの名前は、イベント名に文字 Fcn
を追加したものとなります。たとえば、UI コンポーネントはパブリック イベント ValueChanged
を定義して、対応するパブリック プロパティ ValueChangedFcn
を生成できます。notify
メソッドを使用してイベントを発生させ、プロパティ内のコールバックを実行します。
たとえば、ユーザーがカラー値を選択できる UI コンポーネントに対するイベント ブロックは、次のようになります。
events (HasCallbackProperty, NotifyAccess = protected) ValueChanged end
notify
メソッドを呼び出して ValueChanged
イベントを発生させ、ValueChangedFcn
プロパティ内のコールバックを実行します。function getColorFromUser(obj) c = uisetcolor(obj.Value); if (isscalar(c) && (c == 0)) return; end % Update the Value property oldValue = obj.Value; obj.Value = c; % Execute user callbacks and listeners notify(obj,'ValueChanged'); end
f = uifigure; c = ColorSelector(f,'ValueChangedFcn',@(o,e)disp('Changed'))
コンポーネント オブジェクト作成の動作
クラスを定義した後に、ユーザーが UI コンポーネントのインスタンスを作成してアプリに追加すると、MATLAB によって次のステップが順に実行されます。
ユーザーが親を指定しなかった場合、新しい UI Figure を作成し、コンポーネントの親にします。
クラスの
setup
メソッドを呼び出します。ユーザーが名前と値の引数として指定したコンポーネント プロパティを設定します。
クラスの
update
メソッドを呼び出します。
バージョン履歴
R2020b で導入
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